比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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カフェの走り

 

 

八幡side

 

 

俺達がこの地にやって来てから2週間が経った。最初の3日間は移動+現地の環境に順応する為の時間として休みにしていたが、その後からはトレーニングに移っていた。現地のトレーナーであるウォーカートレーナーのおかげで併走する時にはとても助かっているが、現地の最後の助っ人であるジャイアンツコーズウェイさんはその中でも桁が違った。流石はGⅠを6勝しているだけはあって、カフェの走りが通用しなかった。現役時代にヨーロッパの様々な場所でレースをしていたからか、ジャイアンツコーズウェイさんの足腰の強さはかなりのものだと言えるだろう。

 

しかしカフェもやられっぱなしというわけではなく、持ち前のスタミナと鍛え上げたスピードで食らいついていた。結果としては先着は1度も出来ていないが、あの人の適性はマイルから中距離だから健闘した方だろう。

 

 

カフェ「………今日も、追い越せませんでした。」

 

コーズ『ふむ……やはり彼女のコーナリングの速さは異常だな。本来であれば加速すれば外に膨れるものだが、彼女にはそれが無いばかりか加速しながら直線を迎える……あのスピードは脅威だな。』

 

八幡『カフェが2年間のトレーニングで身に付けた独自の走法とも言える技ですからね。(本当はお友達のだが。)恐らくこの走りが出来るのは現時点ではカフェだけでしょうね。』

 

コーズ『彼女のコーナリングの技術を現役時代に取り込む事が出来ていればと思ってしまうな。』

 

八幡『もしそれが出来ていたら、きっと5連勝じゃ収まっていなかったかもしれませんね。』

 

カフェ「八幡さん、彼女は何と?」

 

八幡「お前の走りを現役時代に知ることが出来ていたらってよ。」

 

カフェ「……マイルと中距離で敵無しになるのでは?」

 

 

うん、それは間違い無いかもな。っていうかカフェ基お友達の走りを真似出来る奴が今後増えるとも思えないけど。

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

八幡『今日もありがとうございました。』

 

コ-ズ『いいや、私も良い刺激になる。』

 

八幡『そろそろ学園の生徒達も来ますし、場所を開けないとですね。』

 

コ-ズ『ふっ、君とカフェは歓迎されるだろうさ。連日君達に関する声を聞いているからね。』

 

八幡『あはは……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あっ、八幡トレーナー居るじゃん!おぉ~い!!』

 

『もしかして今日も参加するとか!?』

 

『でも今日はこの時間以降の貸し出しは私達だったし、合同って話も聞いてないけど?』

 

ウォーカー『こんにちは比企谷トレーナーにマンハッタンカフェさん、それにミス【アイアンウマ娘】も。』

 

コ-ズ『君も意地が悪いな、その呼び方は止めてくれ。』

 

『ねぇねぇ!!今日も合同でトレーニングするのっ!?』

 

八幡『残念ながら違う、俺達はさっきトレーニングを終えたばかりだから、此処から撤収だ。』

 

『えぇ~……じゃあしょうがないね。』

 

『カフェさんの走り、参考になるから一緒に走るの好きなんだよなぁ~。』

 

ウォーカー『ほら君達、残念な気持ちは分かるけどそろそろ準備してくださいね。それと比企谷トレーナー、また今度弱点の克服のやり方を教えてくださいね。』

 

八幡『はい、また次の機会に。』

 

 

それから俺達はヨハネスさんの家へと帰路に着いた。

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

カフェ「あの、八幡さん。フレミントンレース場に行く事は可能でしょうか?」

 

八幡「現地のバ場を確認したってところか?残念だが、観客席には入れても本バ場に入れるのは公開練習だけになっている。だから最低でも後もう何日かは待たないと無理だな。」

 

カフェ「そうですか……あの、最近お友達はどうしているかご存知ですか?」

 

八幡「街に行って食べ歩きやイタズラしてるってのは聞いた。けど米食いたくなってきたとも言ってたな。」

 

カフェ「………食いしん坊。」

 

八幡「ふっ、そうだな。」

 

 

しかし、今日も来なかったなお友達。異国の地が楽しいのか走る事がおざなりになってるような……まぁ走った時に差が出てくるだろうな。

 

 

八幡「食生活、もう慣れたか?」

 

カフェ「はい、少しは。八幡さんやオルフェーヴルさんが言っていた通り、揚げ物や焼き物が多いですね。」

 

八幡「お腹減ってるからたくさん食べ過ぎると後日やられるからな……俺も大分悩まされたものだ。」

 

カフェ「でも、八幡さんの毎朝日課のジョギングでは少し影響が出ているのではありませんか?」

 

八幡「やっぱバレていたか……ヘルシーな料理も食べないとな。台所に立ちたいところではあるんだが、言い出しづらいんだよなぁ……」

 

カフェ「はい………それに、私が食事を終えた時には「え、もういいの?それだけ?」っと言われたのはある意味衝撃でした。いつもより少し食べた方だったのですが……」

 

 

うん、確かに……ジャスも結構食べてたしな。あの年齢のウマ娘で比較するなら割と食べているんじゃないか?

 

 

八幡「まぁ、相手のペースには流されないようにしないとな。俺も食べるものの偏りは気を付ける。」

 

カフェ「はい、そうしましょう。」

 

 

でも、今日帰ったら何が待ってるんだろうか……お願いだから脂っこいのは勘弁してほしい、無駄な願いだけど。

 

 

 




カフェの走り方は現役を退いた一流ウマ娘も羨む程。
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