八幡side
八幡「………」カキカキ
コンコンコンッ
八幡「ん、どうぞ。」
カフェ「失礼、します……」
八幡「カフェか……どうやら入浴を済ませた後みたいだな。」
カフェ「はい。八幡さんはメニューの作成ですか?」
八幡「あぁ。オーストラリアから帰った後のな。帰った後は有マ記念を予定しているから、少しでも走りを元に戻す為にな。」
カフェ「……あまり根を詰め過ぎないようにしてくださいね?このところずっと夜はメニュー作りをしているではありませんか。」
八幡「それもそうなんだが、昼間はそれ以外にも色々と忙しくなってるからな。今の時間くらいしか自分の時間が無くてな。」
カフェ「今となっては、ウォーカートレーナーさんの担当ウマ娘のトレーニングだけでなく、未担当の子達のトレーニングを見ているからじゃないですか……それにジャスさんのトレーニングにもお付き合いしているではありませんか。」
八幡「グゥの音も出ないな……」
カフェ「なので八幡さん、少し休んでください。」
八幡「……分かった、それに明日は大事な日だしな。」
カフェ「はい、いよいよ明日です……」
そう、明日はいよいよメルボルンC当日。南半球最大の長距離レ-スがいよいよ開幕される日だ。世界中のスタミナ自慢が集まるレ-スとしても知られていて、現に欧州のゴールドCで掲示板に入ったウマ娘も参加していて、3,000m以上のレ-スに出走しているウマ娘が殆どだから、カフェにとっても相手に不足は無いだろう。
八幡「そういうお前もそろそろ寝る時間なんじゃないのか?」
カフェ「……そうですね、髪を乾かしたらすぐに寝ます。」
八幡「そうかよ……じゃあ俺もキリの良いところで「本当に、終わってくださいね?」お、おぉう……本当にそうするから。」
カフェ「………ねぇ、見張っておいて。」
お友達『合点だ!!』
あれぇ~?俺に対する信頼って0?嘘でしょカフェさん?
お友達『じゃ、見張らせてもらうかんなっ!』
八幡「はぁ……見張ってくれなくても嘘なんてつかねぇのによ。」
お友達『んでよ、キリの良いところってどの辺?』
八幡「あぁ、とりあえず後10分くらいで『はいアウト、今すぐペン置いて横になれ。』え?ちょっ、おい!」
お友達『うっせぇ!!いいからさっさと横になりやがれっ!!異論反論口答えは許さんっ!!』
暴君じゃねぇか………オルフェと良い勝負だろうな。
お友達『それっ!』
八幡「うおっ……投げ飛ばすなよ。」
お友達『ほら、寝ろ。』
八幡「いや、すぐには無理だから。」
とりあえず寝る努力をするか……音楽でも聴いてみるか、イヤホンイヤホン……
八幡sideout
カフェside
カフェ「ど、どうしたの……見張ってくれていたんじゃないの?」
お友達『寝たからっ!寝たから早く来いって!』
カフェ「……分かったから、あまり引っ張らないで。」
この子は寝たって言ってるけど……八幡さんって寝付きが良いのでしょうか?それともそれだけ疲れが溜まっていた?どちらにしても、様子は見に行きましょう……
カチャ………
八幡「………」
……本当に寝ているのでしょうか?ベッドには入っていますし、ちゃんと頭を枕に預けてタオルケットを身体にかけているので、眠っているのだと思いますが。
八幡「すぅ……すぅ……」
カフェ「寝てる……あっ、イヤホンをしてる。音楽を聴いているんでしょうか?」
お友達『ほら、寝てるだろ?』
カフェ「うん……疲れていたのかな?髪を乾かしている間に寝るなんて。』
お友達『だなぁ~。』
カフェ「……とりあえず、八幡さんは眠りについたみたいなので、私も部屋に戻って『え?』……え?」
お友達『え?』
カフェ「え?」
お友達『えぇ~………』
カフェ「な、何?』
お友達『いやいやいやいやカフェさんよぉ~?それマジィ~?何で部屋に戻って自分も寝るっていう最弱のカ-ド出すかなぁ………』
カフェ「でも、それ以外に……何も無いけど?』
お友達『いやいやあるでしょ!何の為に此処に連れてきたと思ってんだよ!?』
カフェ「……八幡さんが寝たかどうかを確認する為じゃないの?」
お友達『2割はそれっ!だが残りの8割は……こうだっ!!』
カフェ「えっ、ちょっ……」
お友達『はい到着~。』
私はお友達に抱えられたと思ったら、八幡さんの寝ているベッドに横になった状態で降ろされました………
カフェ「あ、あの……///」
お友達『これが正解なっ!!こうするのが正解なっ!!別々の部屋で寝るとかマジアリエンティ!!命令っ!!今日は此処で寝る事っ!!出ようとしても無駄だからなっ、あたしが出口塞いでるから!!んじゃそういう事で~♪』
カフェ「ちょっと、待って………行っちゃった………」
ど、どうしよう………
カフェsideout
ーーーーーー
ジャス『八幡さぁ~ん!何かお話を~……あれ?』
ヨハネス『どうしたんだジャス?』
ジャス『お婆ちゃん、あれ。』
ヨハネス『ん?おっ……これはこれは~。』
八幡「すぅ……すぅ……」
カフェ「すぅ……すぅ……」
どうするか悩んでいたカフェだったが、結局睡魔に打ち勝つ事は叶わず、八幡と一緒のベッドで眠っていた。仰向けになって寝ている八幡と、八幡の方を向きながら寝ているカフェ……本来であれば止められる事だが、此処は異国の地で見ているのも外国のウマ娘。つまり………
ヨハネス『ジャス、今日のところは諦めな。』
ジャス『うん、また今度にする。』
2人は静かに部屋を出てから扉を閉じて、部屋を後にしたのだった。
お友達、ナイスだっ!!