比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡、教師になる!? ②

 

 

八幡side

 

 

俺とタイキを除いた他の生徒と〇〇先生は見える場所で見学してもらい、俺とタイキはコーンで仕切られた枠内に居る。

 

 

八幡「んじゃルールを説明するぞ。まずチェイスタグってのは1対1でやる制限時間ありの鬼ごっこだ。このコーンの中だったらどんな風に逃げても構わない。ただしコーンの外に出たら即OUT、一発で負けだ。他は鬼ごっこと同じだ、捕まえれば鬼側の勝ち、逃げ切れれば逃げる側の勝ち……そして制限時間だが、20秒だ。」

 

「え、たったの20秒?」

 

「それならタイキが捕まえるでしょ。」

 

スズカ「えぇ、そうよね……」

 

フクキタル「むむむ、トレーナーさんは一体何をするつもりなのでしょうか?」

 

八幡「それじゃあ先生、合図をお願いします。」

 

「は、はい!では、よぉ~い……スタート!」

 

タイキ「すぐに捕まえマァ~ス!!」ダッ!!

 

 

まっ、そう来るよな……だがそれは悪手だ。

 

 

八幡「ほっ!」

 

タイキ「それは分かっていマァ~What!?」

 

 

そうだろうな、驚くよなぁ~。

 

 

八幡sideout

 

ドーベルside

 

 

「えっ!?何あれ何あれ!?」

 

「アクロバット!?今、あの台の上を転がってたよね!?」

 

「それよりも、もう20秒経ってるよね?」

 

「あっ!ホントだ!ホントにトレーナーさんが勝っちゃった………」

 

 

嘘……何、あの動き?台の上を転がったり床を滑ったり、障害物を飛び越えたりしてた……

 

 

八幡「これがチェイスタグだ。今の動きを見てもらったから分かったと思うが、障害物の上を飛ぼうと転がろうと、床を滑ろうと、この枠内だった何をしても構わない。流石に障害物を持つのは禁止だが、この中で逃げて逃げて逃げまくる、それがこの鬼ごっこの特徴だ。1人が逃げ切ったとしよう、その瞬間に次の鬼がスタートする。だから逃げる側にはどのルートで逃げるか、どうやって相手を出し抜くか、その発想と柔軟な思考、即断出来る判断力が必要になる。これはレースにおいても絶対に必要になる要素と言っても過言じゃない……さて、デモンストレーションも終わった事だし、誰かやってみたい奴は居るか?人間の俺にやられっぱなしは恥ずかしいぞ~?」

 

 

その一言で一気に火が点いたのか、1人手を上げてはまた1人と挑戦し続けた。んだけど………

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

ピー!

 

 

ファイン「ええぇぇ~!?捕まえられなかったよぉ~!」

 

八幡「はぁ……はぁ……やっぱ、連続はキツいな。」

 

ドーベル「これで10人連続……トレーナー凄い。」

 

「トレーナー、次はあたしね!」

 

八幡「誰か、早く交代してくれ……」

 

 

そっか……逃げる側も捕まらないように逃げる必要があるから、結構スタミナを使うんだ。

 

 

ドーベル「次は、あたしが行こうかな……」

 

 

ピー!

 

 

「あああぁぁぁ……ダメだったぁ~!」

 

ドーベル「次、あたしだから。」

 

八幡「お、おう……」

 

 

(比企谷トレーナー……すっごく疲れてる、だってこれで11人連続……どうやって逃げてるの?)

 

 

「よぉ~い……スタート!」

 

 

トレーナーの動きをよく見て……そしてすぐに判断。うん、行けそう!

 

 

ドーベル「タッチ!」

 

八幡「あぁ………やられたか。」

 

 

~~~~~っ!!!!!

 

 

「やったねドーベルッ!!」

 

「やっとトレーナーさん捕まえたっ!!」

 

ドーベル「う、うん……ありがとう。」

 

八幡「はぁ……はぁ……喜んでるところ悪いが、早くドーベル捕まえろよ?この間にドーベルの体力は回復してるんだからな?」

 

ファイン「よぉ~し!じゃあ次はドーベルを捕まえるぞぉ~!」

 

 

『『『おおおぉぉぉぉぉ~!!!』』』

 

 

ドーベル「え……ちょっと、噓でしょ?」

 

 

その後は全員が逃げる側、追う側の両方を応援しながらチェイスタグを楽しんでいた。必ず全員が逃げる側をやっていたし、多い人では4回くらい逃げる事が出来ていたわ。私は3回だったけど、充分よね。

 

 

ドーベルsideout

 

八幡side

 

 

ーーー授業終了5分前ーーー

 

 

八幡「とりあえず、今日の授業はこれで終了だ。どうだお前達、最初は何だと思っていた鬼ごっこでもやってみると楽しいもんだろ?」

 

スズカ「はい、またやってみたいです!」

 

ファイン「うんうん!私もこれ気に行っちゃった♪」

 

ドーベル「ライアン達とやるのも良いかも……」

 

八幡「それは何よりだ。あぁそれと注意、このチェイスタグをやった後……まぁ帰った風呂上がりでもいいから、ちゃんと自分の脚をほぐしておくように。いつもとは違う部分の筋肉を使っているから、それを放置すると後の日が怖いからな?」

 

 

『『『はいっ!!』』』

 

 

八幡「ん、OK。じゃあ【♪~♪~】……ちょうど予鈴だな。じゃあ挨拶は無しにして次の授業の準備に移れ、はい解散~!」

 

「お疲れ様でした、比企谷トレーナー。」

 

八幡「いえ、〇〇先生もお疲れ様でした。」

 

「凄かったです!あんな風に生徒達をやる気にさせるなんて!」

 

八幡「挑発みたいなものですけどね。でも流石に次のクラスでもあのデモンストレーションをするのはキツいですね……次のクラスからは2~3回で終わりにします。」

 

 

そして次のクラスでも、チェイスタグは大ウケして授業は大盛況だった。俺もすぐに自分のターンを終わりにしたからそこまでグロッキーにはならなかった。けど、めっちゃ腹が減った………今日は飯作る気力無いな。

 

 

 




身体を張って教える八幡先生、素晴らしいと思いますよ!
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