比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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最底辺から頂点へ

 

 

カフェside

 

 

カフェ「ライバル……」

 

タリアト「あぁ、その子は両親や祖父母、親戚関係に至るまでレースで活躍していた一族でな。彼女とは正反対の優等生といった感じの子だった。彼女と同じく既に重賞レースとGⅠを勝利していて、ケンタッキーダービーでは1番人気に支持されていた。レ-スでは前日の大雨の影響もあって不良バ場、スタートで体勢を崩したり左右に寄れる事もあった……だが、最後にはその優等生の子に1バ身半差をつけて勝利した。アメリカ3冠の1つ目を獲得した。」

 

八幡「凄いですね、そんな不利があったのに……」

 

タリアト「彼女の地力が勝利に導いたと言っても過言じゃないな。当然次はプリークネスSの方針だったが、右脚に怪我を負ってレースのギリギリまでトレーニングが行えないアクシデントが起きた。加えてマスコミ達による押しかけや勝った彼女よりも優等生の子の方が優れているという記事もあってかなり荒れていた。その事もあってプリークネスSでも優等生の子が1番人気でお友達が2番人気だった。不安が残ったまま迎えた本番は、中盤で優等生の子が彼女の前方に出て進路を塞ぐ作戦に出た。」

 

八幡「……お友達は苛立ったでしょうね。」

 

タリアト「そうだろうな。最終コーナーを回ってきた時には当然優等生が先頭に立っていたのだが、外から彼女が勢い良く上がってきてな……直線の殆どがこの2人の競り合いだった。最後にはギリギリで差し切ってアメリカ2冠を達成した。」

 

お友達『あん時はマジで抜かしてやるって思ったっけ~……』

 

タリアト「当然、彼女とトレーナーは3冠最後のベルモントSに向けてトレーニングを始めた。既に彼女の走りは全米に広がっていて、その強さは誰にも疑いようが無かった。証拠にベルモントSでは初めて1番人気に支持された。誰もが3冠達成を確信してやまなかった………だが。」

 

八・カ「?」

 

タリアト「結果は2着、勝利したのは優等生の子で着差は8バ身……最大の理由としては彼女に2,400mは長過ぎた、というところだな。数々の名ウマ娘の中にも中距離の適性はあっても2,400mを走れる程の適性を持っていない者も居た……」

 

八幡「……悔しかったでしょうね。お友達も、トレーナーも。」

 

お友達『………』

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

お友達『……あぁ~何つぅか、『悪かった……』……は?』

 

トレーナー『悪かった、お前を3冠ウマ娘にしてやれなくて………』

 

お友達『お、おい何言ってんだよ?あたしは別に『俺は勝たせてやりたかった!!』っ!』

 

トレーナー『後1歩、後1歩のところだったのに………っ!!』ポロポロ

 

お友達『っ……悪りぃ………』

 

トレーナー『〇〇〇〇が謝る必要なんて何も無い、俺にもっと実力があれば……』ポロポロ

 

お友達『………』

 

トレーナー『〇〇〇〇……ごめんな。』ポロポロ

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

お友達『………』

 

カフェ「その後はどうなったのですか?」

 

タリアト「2人は年内のBCクラシックを目標に前哨戦に挑んだが2着。万全ではない体調で挑んだのが凶と出たのだろう……本来の調子を戻して挑んだスーパ―ダービーでは2着に6バ身差をつけて優勝し、本番のBCクラシックへと進んだ。その舞台に優等生も参戦を表明していてな……しかもベルモントS勝利して以降、GⅠを走る事4戦連勝しての出走だった。」

 

カフェ「凄い……GⅠを5連勝したんですね。」

 

タリアト「その通りだ。そのレースは【10年に1度の大一番】【アファームドとアリダーの再来】【ウマ娘史上最高のライバル関係】と言う者達も居たな。」

 

お友達『……そうは言うけどよ?あたしその優等生と喋った事、1回もねぇぞ?』

 

八幡「………」

 

カフェ「………」

 

 

………同期、なのに?

 

 

タリアト「どうした?面食らったかのような顔をしているぞ?」

 

八幡「いや、お友達がその優等生とは1度も話した事が無いと言っていましたので……」

 

タリアト「ふむ……確かに話している所を見た事は無いな。」

 

 

本当、なんだ………

 

 

タリアト「レースでは彼女が先行、優等生が追込の戦法で最後の直線200mで彼女が先頭に立ち優等生の追撃をクビ差で凌ぎ切り、3度目の勝利を挙げた。それに伴って彼女はその年の最優秀クラシックキングとエクリプス賞の2つを獲得した。事実上、アメリカで1番のウマ娘に輝いたというわけだ。確かBCクラシックの時だったな……彼女が初めて喜びを露わにしたのは。」

 

お友達『………』

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

お友達『はぁ……はぁ……』

 

 

~~~~~っ!!!!!

 

 

お友達『はぁ……はぁ……』

 

トレーナー『やったな〇〇〇〇!!BCだぞ!!?あのBCの最高峰、BCクラシックに勝ったぞ!!これで〇〇〇〇がダート最強だっ!!』

 

お友達『………』フルフル

 

トレーナー『もっと喜べよ〇〇〇〇!〇〇〇〇が世界のダートを走るウマ娘達の頂点に立ったんだぞ!!あぁ~マジでうぉっ!?』

 

お友達『勝った……勝った勝った勝った勝った!!あたしが……あたし達が勝ったんだよなトレーナー!?世界で1番強ぇダートウマ娘なんだよなっ!?』

 

トレーナー『っ!!………あぁ、俺達が勝った!!お前がダート最強のウマ娘だっ!!』

 

お友達『~~っ!!いよっしゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

お友達『……あの日からだっけなぁ、初めてトレーナーって呼んだの。』

 

タリアト「その日以降から彼女は変わった……以前であれば、話しかけられた際には睨みつけて捨て台詞を吐く彼女だったが、まるで棘が無くなったかのように接し方がフランクになった。それからシニアクラスに入ってレースをするのだが、2戦走って引退……その後は忽然と姿を消してしまった。あまり言いたくはないが、お前達の傍に居るお友達の行動は私の知っている彼女そのものだ。だとするならば、もう………」

 

お友達『………悪いな、先輩。』

 

 

 




ホント、ドラマみたいな人生送ってますねお友達……
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