カフェside
カフェ「………」
八幡「………」
「失礼致します、お飲み物は如何でしょうか?」
八幡「コーヒーを2つ。1つはブラック、もう1つにはミルクをお願いします。」
「かしこまりました。」
………私は今、事情を知らされないまま飛行機の中に居ます。行き先はアメリカのニューヨークだという事は空港の中のアナウンスで気が付きましたが、どうしてアメリカに行くのかは全く分かりません……
八幡「ほいカフェ。」
カフェ「あっ、ありがとうございます……あの、聞いてもいいですか?」
八幡「やっと聞いて来たか、いつ質問してくるのかと思っていたんだ……それで?」
カフェ「どうして私達はアメリカに?」
八幡「ん~そうだなぁ……話してもいいんだが、着いてからじゃダメか?」
カフェ「……着いたら分かる、という事なんですか?」
八幡「あぁ、そうだな……ダメか?」
カフェ「いえ、そういう事でしたら……分かりました、目的地に着くまで聞かないでおきます。」
八幡「悪いな。」
とはいえ、アメリカまでは長旅です……日本からアメリカまでは10時間以上かかるみたいなので、それまで八幡さんと時間を潰したいと思います。飛行機なんて久しぶりです、オーストラリアを思い出します……
カフェ「こちらを出発したのが10時だったので、向こうに着くのは……夜の9~10時くらいでしょうか?」
八幡「地域によって違うが、ニュ-ヨ-クとの時差は13時間くらいだからその辺りだな。だから着いたらすぐ観光って感じでは無いかもな。」
カフェ「そうですね、夜の10時では営業しているお店も少なそうですし。でも、よく皆さんが許可してくれましたね?」
八幡「大変だった……特にオルフェが。」
ーーー11時間後・ジョン・F・ケネディ空港ーーー
………此処が、アメリカのニューヨーク…ッ!
八幡「着いたな、やっと……おっ、お迎えも居るな。」
カフェ「お迎え?」
マンノウォー「八幡~!!よく来たな~!!ようこそアメリカへ、歓迎するぞっ!!」
八幡「ご無沙汰しています、プロフェッサー。」
マンノウォー「お前にはそんな堅苦しい呼ばれ方はされたくないのだがな……まぁいい、隣に居るのがお前の担当だな?」
八幡「はい、俺の最初の担当のマンハッタンカフェです。」
カフェ「初めまして、マンハッタンカフェです……」
マンノウォー「……そうか、八幡の言っていた通りだな。外見だけはあの小生意気な娘にそっくりだ。私はマンノウォー、まぁ八幡の大師匠にあたる者だ。」
アメリカ伝説のウマ娘……
マンノウォー「さて八幡、早速この地を案内したいところではあるが、それは明日へ持ち越しだ。今日はカフェと共に身体を休めろ。部屋は既に用意してあるからな。」
八幡「ありがとうございます、とても助かります。」
マンノウォー「何、可愛い孫弟子の為なら部屋くらい幾らでも貸してやるっ!」
それから私達はマンノウォーさんのご自宅まで向かったのですが、その家は……いえ、間違いました。超高層ビルの最上階でした………八幡さんもお部屋を貸してくれるというお話は聞いていたみたいですが、流石に超高層ビルの最上階だとは思っていなかったのか、『………此処?』っと呟いて固まっていました。
ーーー翌日ーーー
マンノウォー「気持ち良く眠れたようだな。」
八幡「それはもうグッスリと……ドン引きするレベルで。」
マンノウォー「あっはははは!!正直は感想だな。カフェはどうだった?」
カフェ「はい、快適でした……」
マンノウォー「そうか、気に入ってくれたのなら良かった。さて八幡、早速行くのか?」
八幡「カフェ次第、ですかね。此処に来たばかりなので観光もしたいでしょうから。」
カフェ「……八幡さんの目的は、その場所に行かないと分からない、っという事ですか?」
八幡「まぁそうだな、その為にプロフェッサーに色々と動いてもらったしな。」
マンノウォー「気にするな、孫の頼みだ!」
八幡(孫弟子であって孫じゃないんだが………)
カフェ「でしたら、その目的地に行きたいです。どうして八幡さんが私だけを此処に連れて来たのか、とても気なっていましたので……」
マンノウォー「うむ、では先に用事を済ませてから観光だな!」
八幡「はい。」
軽い打ち合わせを終えてから私達は朝食を済ませて、ニューヨーク市のマンハッタンの街へと赴きました。そして………
ーーーとある物件ーーー
マンノウォー「八幡、コレが鍵だ。」
八幡「はい、ありがとうございます。」
八幡さんは渡された鍵を鍵穴に挿して捻ると、施錠が解除されて扉が開きました。中へ進むと、外からはあまり見えませんでしたが綺麗に清掃された広い空間に出ました。どうやらお店の物件みたいです……
カフェ「……良い空間、ですね。とても落ち着きます。」
八幡「そう思うか?」
カフェ「はい、とても……」
八幡「………此処が目的地なんだ。」
カフェ「……此処が、ですか?」
八幡「あぁ……カフェ、俺は近い将来トレーナーを辞める。」
カフェ「っ!」
八幡「その後はこっちに飛んで、此処で店を開こうと思ってる……それでだ、もし予定が無かったらで良い……俺と一緒にアメリカに来る気は無いか?」
カフェ「え……それは、つまり………」
そ、そういう事……なのでしょうか?で、でも……違う可能性だって………
八幡「お前の人生を左右する事だから、俺も真剣に言う。俺の人生をやるから、お前の人生……俺に預けてくれないか?」
カフェ「っ!!」
八幡さんから……まさかこんな言葉を聞けるなんて………
八幡「いつから……何だろうな、何時からかお前の事を担当ウマ娘から異性として見るようになっていた。こんな場所で告白するなんてムードも何もあったもんじゃないが、俺の気持ちは本気だってのは伝えておきたくてな。」
カフェ「………」
八幡「返事は別に今すぐでなくて構わない。今日は「私も!」っ!」
カフェ「私も……八幡さんが、好き…です!私も……八幡さんを異性として意識し始めたのは何時からなのか覚えていませんが、この気持ちは……嘘ではありません。」
八幡「カフェ………」
カフェ「私はいつでも構いません……一緒にアメリカに来て、此処で一緒にお店を開きたいですっ!」
八幡「……あぁ、また一緒に、此処に来ような。」ダキッ
カフェ「……はいっ!」ギュッ!
お友達『いえええええぇぇぇぇぇぇぇ~~~いっ!!!!!やっとだ、やぁぁぁぁぁっと2人が結ばれたぁぁぁぁぁ!!!』ドンドンドンドンパフパフパフパフッ!!!
生焼け肉「ホント、やっとじれったいのが終わる……」
お友達『今日は祝杯だ、祝い酒だ、無礼講だ!!もう飲もう!!こんな日に飲まないなんて考えられねぇっ!!!』
生焼け肉「あっ僕、お酒じゃなくてジュースとか炭酸の方が……」
お友達『おうおう飲め飲めっ!!何でも構わねぇ!!今日は飲むぞぉ~!!』
生焼け肉「おぉ~!!!あっ、因みに次がカフェ編最終回です!!」
お友達『ヒャッハァー!!!ウィー!!!』