「子どもにランドセルを買ってあげたいな……」
「一体なんの話をしているのでしょうか。ことと次第によっては、バクシン的学級委員長であるサクラバクシンオーがトレーナーさんを通報するのも辞さない覚悟ですが」
「いや、待て待てバクシンオー。冷静に、いやバクシン的にオレの話を聞いてくれ」
「ムムっ!……そう言われると、私も聞かないわけにはいきませんとも」
「よし!……そう、あれは三日前のことだった。オレはいつものようにマンションから出て、ピカピカのランドセルを背負った小学生を見たんだ」
「ふむふむ」
「その時にびびっと感じたんだよ。ああ、ランドセルで喜ぶ子どもの姿が見てえなあ、と」
「うーん、これはバクシン的に判断に困りますが、まだセーフとしましょう! 続けてどうぞ」
「子どもはいないけどさ。子どもって夢があるじゃん? うつろな目をして、書きたくもない志望動機を書いていくつもの会社の面接を」「すいません! そのくそつまらない話続けるんだったら、私はバクシン的速やかにしょっ引きたいのですが」
「おっと、すまねえ。バクシンオーのバクシン的漢気に救われちまったな。オレを闇から引きずり上げてくれて助かったよ。バクシンオー」
「当然ですとも! 学級委員長ですから!」
「なんやかんやあってな、子どもに高いランドセルを買ってあげたいという気持ちが分かって来たなあとしみじみ思ったんだ」
「なるほど!(賢さSSバクシン的超速理解)……では、恵まれない子どもたちに、ランドセルをプレゼントする! ということでしょうか?」
「いや、そんなんじゃ根本的な解決にならねえだろ」
「と、言いますと?」
「バクシンオー、オレ。トレーナーを辞めてランドセルを製造する会社を起業しようと思ってるんだ!」
「その手がありましたか!(スタミナF掛かり気味思考停止バクシン的回答)」
「漢は後ろを振り返らず、前のめりにいくしかねえ! そうと決まれば、行くぞバクシンオー!」
「ええ! 死なばもろとも! 一蓮托生! この学級委員長がどこまでもお供しましょう!!!」
「バクシン! バクシン! バクシーン!」
「「バクシン! バクシン! バクシーン!」」
「「バクシン! バクシン! バクシンシーン!」」
次の日
「それで、あなた方はアポなしでランドセルメーカーに突撃しようと兵庫まで、走って向かっていた。ここまでは間違いないでしょうか?」
「あ”い”そうでず」
「全く、あなた方の通る道すがらで理事長とばったり会わなければどうなっていたことか」
「委細間違いございません。私のバクシン的監督不足によるものです。大変面目ありません。(賢さSSバクシン的謝罪)」
「はあ……理事長、今回の件についてはどうしましょうか?」
「無罪っ! 未然に防いだことを褒めることはあれど、罰する謂れはないっ!」
「理、理事長!……いえ、パーフェクトランドセルユーザー秋川様!」
「驚嘆っ! 君のランドセルに懸ける愛情しかと受け取った! 提案っ! ウチの学園でランドセルを作らないか!?」
「ええ!? トレセン学園でランドセルを!?……いいのでしょうか、パーフェクト秋川様!?」
「構想っ! ゆくゆくは初等部にまで学園の門戸を広げたい! 好機っ! 君にはその足がかりとなってもらおう!」
「はいっ! 誠心誠意、その深い篤志溢れる温情に報いる最高級のものを仕上げたいと思います! 行くぞバクシンオー!」
「了解です! どこまでもお供しましょうとも!!!(賢さSSランニングコスト人件費事務手続諸々解決済由バクシン的理解返事)」
「うおおおおお!!!」
「「バクシン! バクシン! バクシーン!」」
「「バクシン! バクシン! バクシンシーン!」」
「「バクシン! バクシン! バクシーン!」」