「今日も学校、一番乗りだーっ! さぁて、今日いっちょやりますか!」
私、桃井朱莉はいつも通りに神山高校の一年C組の教室に一番乗りで来ていた。いつもの作業をするために。
「えっと、パソコン……あった! 今日やることのメモっと……今日はバトル機能の実装プログラムの続きと、サウンドを完成させて、あとは爆発のエフェクト! 今日も忙しくなりそうだな……!」
そう、私の作業は、
「ゲーム作ってるの?」
そう。ゲーム制作だ。って今の音は……
「スマホ? 音楽なんか流してたっけなぁ……? まぁいいや、止めておこう」
と、何も疑問に思わずスマホをリュックから取り出す。
「ねぇ、ゲーム作ってるんだよね?」
「は、初音ミク!? ほ、ホログラム……!? なんで!? ……まぁ、ゲーム作ってるけど」
そう、画面から初音ミクが上半身のみ飛び出ていたのだ。大きさはミクのフィギュアくらいかな? 実寸大ではなさそうだ。と、どこか冷静な私もいた。
「そうなんだ、あたしもなんだ! 3人の仲間とゲームを作ってるの!」
「ミクが!? バーチャルシンガーなんじゃないの!?」
「もちろん、歌も歌うよ。でもあたしは、君に本当の想いを見つけてほしくてここにいるんだ」
本当の想い……? 本当の想いってなんだろう? とちんぷんかんぷんな私を見てミクはクスッと笑うと、
「じゃあね、セカイで待ってるから!」と叫んで消えた。
「え!? ちょっと、セカイってどこ!? ていうか、また会うの!? あ、消えた……、ウイルスかな? ウイルスバスターのアプリ入れておこうかな……」
とごちゃごちゃ言いながら、パソコンを開いて今日のタスクをこなす。
みんなには、お姉ちゃんと家族以外には、ゲームを作ってるなんて言えやしない。だって、また色々言われちゃうかもしれないし。
「おはよー……って、あぁやっぱり桃井か。おはよ」
「あ、おはよう、東雲くん。今日は朝、早いんだね」
「まぁ……、って、桃井と比べたら遅いだろ。そのパソコンで何やってんだ?」
クラスメートの東雲彰人くん。なんか最初はヤンキーかと思ってたけど、喋りかけられたら意外といい人だった。でもしばらく喋ってたら急に被ってたであろう猫が剥がれてしまったらしくて、口調がすごく怖かったなぁ……。もう、慣れたけど。
「あ、いや、何でもないよ! ちょっと動画見てたの」
咄嗟に言い訳出たけど大丈夫だよね……?
イヤホンしてて良かった!
「へぇー、そっか。……オレ、冬弥のとこ行ってくるわ。じゃあ、後でな」
「わかった。じゃあ、また」
セーフ! びっくりした……。
やっぱり、ゲームを作っているなんていいたくない。だってまた男の子みたいって笑われちゃうかもしれないし……。
でも、今はそれよりゲーム作らなきゃ。誰かの背中を押すきっかけになるようなゲームを作らなきゃいけない。
「あ、そうだ! 今回のゲーム制作大会の結果はどうだろう? 結果発表って、今日の朝六時だったよね? 今回は十八歳以下の大会じゃなくて、大人たちも一緒に出るから……。アマチュア限定とはいえ油断はできないな。でも一次予選は通ったから、これが通ったら決勝大会に進める……!」
パソコンで今回出場した大会のホームページを開く。常日頃色んなゲームを作って、色んな大会に出てるから、時々どの大会に出場したとか忘れてる時もあったりする。
そして、この大会はいつも私が出ている大会とは違って、大人たちも参加する。初めてだけど、決勝大会には出たいな……。
「あった、結果発表のコーナー! えっと、どれどれ……桃井朱莉のやつは通過作品に……ない! ウソでしょ!?」
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実装曲の解説!
奇跡さえも→ もうぴったりだと思いました。はい。音楽もテクノ系だったので。これが想いからできる曲になります。アナザーボーカルの組み合わせは、朱莉と創が引っ張る方、風音と拓真が引っ張られる側っていう組み合わせです。これは今後書きます。
はやくそれになりたい→夢を叶えたい少女二人がぴったりハマりました。あとは個人的に叩きたいっていうのもありまして。あの掛け合いも再現しとくれ……
ビビッドヒーロー→フィーバーとかのゲーム用語出てきてるし。音ゲー感あるんですよね、歌詞が。ゲーム作ってる二人に合うなって。背中を押したいって思ってる二人が「ヒーロー」なのも良いですよね。ね!(圧)
妄想感傷代償連盟→これは……DECOさんの曲を一曲入れたくて。シンデレラは個人的にモモジャンだから、ゴーストルールと悩みましたが、こっちのほうがストーリーに合うと思ったからこっち入れました。