前回のあらすじ
捕食(され)王 風頼
香霧堂を出た風頼達は魔法の森のさらに奥に入って行った。
「こんな森の奥に誰かいるんですか?」
「ええ、少しお世話になったこともあったんですよ」
「咲夜さんがですか?珍しいですね」
「ええ、っと言っても出口まで案内してくれただけですけどね」
「確かに少し薄暗いですね、人一人で歩くのは少し危険かも…」
「それだけではないですよ、この森の茸は幻覚作用が出るものもあるから気を付けないとその胞子とかでやられてしまうわ」
「むやみに手を出すなって事ですか…」
「そういうことです」
そして森に入って数分
「見えたわ」
そこには1つの洋館があった。
「あそこには誰がいるんですか?」
「あそこには魔法使いがいるのよ」
「魔法使いですか…」
「それにパチュリー様の友達でもあるんです」
「パチュリーのですか?なるほど…やっぱり魔法使い同士の人は仲良くなりやすいのかな…」
「まあ、魔理沙は友達というより泥棒猫からしら」
「それ言えてます」
「ハックション!!」
そのころ空を飛んでいた魔理沙がくしゃみをした。
「誰か私の噂でもしてんのかな…」
コン、コン、コン
「アリスいるかしら」
っと咲夜がノックすると一人の女性が現れた。
「あら、珍しいわね、咲夜が家に来るなんて」
「ちょっと彼にあなたを紹介しようと思ってね」
「あら、そうなの、とりあえず入りなさい」
っと風頼達は家の中に入っていった。
「ここで待っていて」
っと女性がどこかにいった。そして風頼が部屋を見渡すと大量の人形が置かれていた。
(人形が沢山ある…人形劇でもしてるのかな?)
っと少し気になり風頼は咲夜に聞いてみた。
「半分正解ですね」
「半分ですか?」
「ええ、彼女はたまに人里で人形劇をしているけど彼女が人形を沢山持っているのにはもう一つ理由があるんです」
「それはいったい?」
「アリスは人形を武器に戦うのよ」
「人形を武器にですか…でも弾幕ごっこにはむいていないんじゃ…」
「そう思うでしょうね、でも彼女をなめたら駄目よ、彼女はこの幻想郷の中でも人形を操る力はピカイチと言われるほどですから」
「ピカイチですか…でも逆に言ってしまえば人形を使う分本体を叩かれたら…」
「ひとたまりもないでしょうね、でも彼女には相当の実力が無いと簡単には勝てないわよ、私も彼女に勝つのはなかなか酷しいのよ」
「咲夜さんがですか!?」(咲夜さんを手こずらせる程の実力か…)
そして女性が紅茶とクッキーを持って戻ってきた。
「待たせたわね」
っと風頼は紅茶の匂いを嗅いだ。
「いい香りです」
「ありがとう、遠慮せずに食べてね」
っとクッキーも薦める女性だが
「あ、その前に自己紹介がまだでしたね、僕は風頼 信世、紅魔館で咲夜さんの手伝いをしてます」
「へ~咲夜のね…実際咲夜、あんたの評価はどうなの?」
「とても助かってるわよ、もしかしたら私よりも凄いのかもしれないわね」
「そんな!そんなことありません!僕なんてまだまだ咲夜さんの足元にも及びませんよ」
「そうかしら?でも私には及ばなくてもあなたは紅魔館の中でも二番目くらいじゃないかしら?」
「そんなこと………………」
風頼は紅魔館で働いている人を思い出したが真面目に働いてる者などみつからなかった。
「……あるのかもしれませんね…」
「それにしても咲夜がここまで評価するなんてかなり珍しいわよ、もっと誇らしく思いなさい」
「そうですか?…ならもう少し自信を持ってみます」
「その意気ですよ風頼さん」
「さて、次は私ね、私はアリス・マーガトロイドよ、基本的にここで魔法の研究をしていたりしてるから私に用があるならここに来るといいわ、これからよろしくね風頼さん」
「よろしくです、アリスさん」
「ところでアリスいいかしら」
「なによ?」
「風頼さん話してもいいですか?」
「はい、いいですよ」
「わかりました」
咲夜は昨日起きた事を話した。
「そんなことが…あんた達も災難だったわね…」
「それでもし風頼さんが襲われていたら助けてあげてほしいのよ」
「でも咲夜さんそんな迷惑じゃ…」
「別に構わないわよ私は、咲夜がここまで大切に思う人だもの、別にそれくらいいいわよ」
「アリスさん…」
「じゃあ頼むわよアリス」
「ええ、任せときなさい」
「僕も自由に能力を使えれば自分の身を守れるのに…」
「風頼さんは無理しなくてもいいですよ、あなたはあくまで普通の人間なんですから」
「むしろ普通の人間が弾幕をまともに受けて動けるだけでも大した者よ」
「でもやっぱり僕は守られるだけは嫌なんです…」
「風頼さん…」
っとここで
ゴーン…ゴーン…ゴーン…
5時を知らせる鐘がなった。
「もうこんな時間なのね…そろそろ帰りましょうか」
「そうですね」
「じゃあ出口まで送ってあげようか?」
「いや、いいわ」
「そうかしら?まあ、別にいいけど」
「じゃあさよなら」
「ええ、さよなら」
「風頼さんもお仕事頑張ってね」
「はい、さよなら」
そして風頼達は帰って行った。
「全く…そりゃ好きな男なんだから咲夜もかなり評価するわよね…」
―紅魔館―
風頼が紅魔館に戻ってきた時一日離れただけだがそこには実家のような安心感があった。
(やっぱり僕の居場所はここなんだな…)
そしてレミリアの部屋に入った。
「ただいま帰りましたお嬢様」
「お帰り咲夜」
「ただいまレミリ…」
「お兄様ー!!」
っとフランがタックルしてきたが
「ふん!!」
それを受け止めた風頼だが
「流石に今回は予想でき…」
「風頼さーん!!」
「べぶら!?」
続けて小悪魔までタックルしてきた。
「大丈夫ですか風頼さん!私お嬢様からお話聞いた時驚きましたよ!」
「ああ…今は大丈夫じゃないかも…」(小悪魔までは予想できなかった…)
「あ!す、すみません…」
っと風頼から離れる小悪魔だがフランは一向に離れようとしない
「ふ、フランも離れてくれ」
「やだ!久々にお兄様に抱きついんだもん!」
「はぁ~仕方ないな…わかったよ…好きなだけ抱いてろよ」
「ありがとう!お兄様!」
その時フランが風頼を抱く力が少し強くなった。
「さて風頼、色々あったようだが休みは満喫できたか?」
「ああ、なんとかな」
「そうか、なら明日からまた仕事を頑張ってくれ」
「全く…躊躇なく言うな…」
「私は夕飯を作ってきます」
「ああ、頼むわよ咲夜」
「じゃあ僕も一回部屋に戻るよ」
「じゃあ私お兄様と一緒にいる♪」
「よし、じゃあ行こうか」
「うん♪」
そして風頼とフランは部屋に戻って行った。
「ふ~疲れた~」
っとベットに横たわるとフランが再び抱きついてきた。
「いつまで抱いてるんだフランは?」
「私の気がすむまで♪」
「本当にフランは僕が好きだな、僕のどこがそんなに好きなんだ?」
「お兄様に抱きついてるととても暖かくて…安心できて…お兄様は優しいから…」
「そうなのか?まあ、僕もフランは可愛いと思うからつい許しちゃうんだけどな」
「エヘヘ…お兄様大好き…」
っとフランは安心したのか寝てしまった。
「ん?寝ちゃったのか…全く…」
そして風頼はフランを起こさないようにフランに布団がかかるように自分にかけて風頼も眠りについた。
「……ん?」
風頼が起きると時間は既に7時半になっていた。
「もうこんな時間か…フラン、起きな」
「ん………おはようお兄様…」
「おはよう、フラン、もうご飯できてると思うから行こうか」
「うん…」
寝ぼけてるフランと一緒に食堂に向かった。
―食堂―
風頼達がつくと料理が用意されていた。
「あ、風頼さん、今調度呼びに行こうかと思っていました」
「すみません…僕だけ寝てしまい…」
「いえ、いいんですよさあ皆揃ってるので食べましょうか」
「はい」
そして風頼は久々に食べる咲夜の料理に懐かしさを覚えた。
(やっぱり咲夜さんの料理は美味しいな~)
「ありがとうございます、風頼さん」
「え?言ってないのになんでわかったんですか?」
「風頼さんのその幸せそうな顔をみればわかりますよ」
「ハハハ…お恥ずかしい…」
「ねえレミィ…あの二人…」
「ええ…三日前とはかなり違うわね…」
「風頼もこの様子だと結構頑張ったみたいね」
「そりゃあんなことがあればね…」
っと二人を見守る二人だった。
「ごちそうさまでした」
「じゃあ私洗ってきますね」
「僕も手伝いますよ」
「そうですか?じゃあお願いします」
そして厨房に向かった二人だった。
―厨房―
「咲夜さん、こっち洗い終わりました」
「じゃあそれを棚に戻してください」
「はい」
っと手早く棚に戻していたがその時
ガシャン!!
突如皿の割れる音が厨房に響いた。そして風頼が振り返ると咲夜が倒れていた。
「咲夜さん!」
すぐに咲夜の側に駆け寄る風頼
「大丈夫です…少し立ちくらみしただけです…」
「でも無理はしないで今日はもう休んでください」
「で、ですが…」
「咲夜さんだって疲れているんですから…」
「…………わかりました…じゃあ今日は先に休ませてもらいます…」
「その方がいいですよ、後は僕に任せてください」
「はい…おやすみなさい…風頼さん」
「おやすみなさい、咲夜さん」
そして咲夜は部屋に戻って行った。
「さてと…頑張るか!」
―夜10時―
「は~やっと終わった…さっさと風呂に入って寝るか…」
っと風頼は浴場に向かった。
―浴場―
「は~いい湯だな~」
湯に浸かりのんびりする風頼だがふと咲夜の事を思い出す。
「咲夜さんが倒れるなんて…相当疲れていたんだな…明日から咲夜さんの足引っ張らないようにしないと…」
そして風呂を上がり部屋に戻ると花の種に水をあげる。
「早く咲いてくれないかな~もし咲いて咲夜さんに見せたら疲れも無くなるかな~」
っと言いながら花の種に水をやり終えた。
「さてと、僕もそろそろ寝るか…楽しかったな~咲夜さんとデート…また行ってみたいな」
っと言いながら風頼は眠りについた。
お疲れ様でした。今回で遂に終わったデート編でしたがいかがでしたか?これから先まだまだ咲夜さんとの恋愛が進んでいきます。そして次回からは咲夜さんの体になにか異変が!?一体どうなるのか!Coming Soon…ではまた次回までさよなら~