前回のあらすじ
もう⑨とは言わせない
「………………………………………ん?」
風頼が目を覚ましたら見慣れない場所にいた。
「ここは…」
「お目覚めかしら?」
その時女性の声がした。
「誰ですか?」
「私はこの永遠亭の医者をしている八意 永琳よ」
「医者…って事はこの前僕を診てくれた人ってあなたですか?」
「ええ、そうよ、あなたを見たとき見覚えがあったけどその後すぐに思い出したわ」
「あの時はありがとうございます、僕ずっとお礼を言いたかったんです」
「お礼なんていいわよ、私は医者としての事をしただけよ」
「そうですか…ありがとうございます、八意先生」
「そんな八意先生なんていいわよ、永琳でいいわ、それよりよくあのメイドを妹紅の案内も無しにここまで来れたわね、その分あなたに負担がかかってたみたいだけど」
「あのメイド…そうだ咲夜さんは!!」
―咲夜の病室―
「咲夜さん!!」
風頼が部屋に飛び込むと咲夜は落ち着いて寝ていた。
「永琳先生…咲夜さんは大丈夫なんですか!?」
「ええ、今のところはね…」
「今のところ?」
「実は一見雰囲気は咳とくしゃみが出ない風邪なんだけどね…ちょっとこのウイルスは厄介なのよ…」
「なんなんですか?」
「今は薬を飲ませて安静にしているけど…この病気はつい最近見つかってまだよくわかってないのよ…」
「いつ見つかったんですか?」
「四日前よ…」
「そんな!本当に最近じゃないですか!」
「ええ…今わかってるのは病気の症状だけ、それが厄介なのよ」
「その症状とは?」
「……このウイルスは日が経つことに強くなるのよ…潜伏期間は普通の風邪と一緒よ」
「つ、強くなる!?」
「ええ…幸い今回はギリギリのところで抑えがきけたけど…もう少し遅かったらかなり危なかったわね…」
「で、ウイルスが強くなるとどうなるんですか?」
「ウイルスが強くなると熱が急激に上がるのよ、今は強力な薬で熱を抑えてるけど…この薬の効果がきれたら…」
「熱が急激に上がっていて最後には…」
「死んでしまうわ…」
「そんな!治す為のワクチンは無いんですか!?」
「あるにはあるのだけど…あまりの患者の多さに今日全て使いきってしまったのよ…」
「そんな…」
「材料があれば作れるのだけど…」
「なんなんですか?その材料は…」
「……朝、日が出る前の5分間だけムーンライトフラワーって言う花が咲くのよ」
「花?薬草じゃないんですか?」
「ええ、この花にはウイルスを取り除ける細胞を持っているのよ、その細胞を抽出して専用の薬草と混ぜればワクチンが出来るわ」
「ならその花を取りに…」
「今他の子に取りに行かせてるわ、直に戻ってきて今度はその花を取りに行かせる予定よ」
「よかった…」
「さあ、風頼さんも今日はもう休みなさい、あなたも体調が万全じゃないのだから」
「はい…あれ?僕名前言いましたっけ?」
「この前の時に教えてもらったわ」
「そうですか…」
その時
「……風頼さん…」
「咲夜さん!?」
咲夜が起きた。
「あら、起こしてしまったみたいね」
「風頼さん…私をここまで運んでくれてありがとうございます…」
「いえ、いいんです。僕は咲夜さんが無事でよかったです」
「…風頼さん…お願いがあるんです…」
「なんですか?」
「……私の傍にいてください…」
「え?」
「あなたが近くにいると…すごく安心するんです…妹様が風頼さんに抱きつく理由がわかったかもしれません…」
「咲夜さん…永琳先生、良いですか?」
「ええ、病人の近くに安心できる人がいるのは病人にとって元気を出すためには効果的だからね」
「ありがとうございます、っというわけで咲夜さん僕がずっといますから安心してくださいね」
「ありがとうございます…風頼さん…」
そして安心したのか咲夜はまた眠ってしまった。
「しかし彼女が病気にかかるなんて、おそらくあの時にウイルスに感染したのね」
「あれ?ならなんで僕は感染してないんですか?」
「実はこのウイルス感染力はあまりないのよ」
「え?そうなんですか?」
「ええ、そのお掛けであなたは彼女を助けられたわけ」
「そうなんですか…」
「じゃあ私はそろそろ戻るわね」
「わかりました」
そして永琳も戻っていった。
「僕がずっといますからね…咲夜さん…」
そして風頼は椅子に座ったまま寝てしまった。
―迷いの森のとある場所―
「よし、これで全部取ったね、一回帰ろうかてゐ」
「やっと帰れるウサ…」
「そう言わないの、急に患者が来たんだから、しかも例の…」
「仕方ないウサね~」
「この後少し休んだらあれ取りに行くからね」
「あそこにはあまり行きたくないんだけどな~」
「いいから行くのよ」
「は~い」
「残念だけどそうはさせないわよ」
「誰だ!!」
だがそこには誰もいなかった。
「いない…どこだ…」
その時
バタン…
「てゐ!!」
「あの女は男を惹かせるためのエサよ、だからここで少し眠ってもらうわ」
「なに!!……うっ…」
バタン…
AM:1時
「……ん?…ふぁ~…いつの間にか寝ていたのか…」
そして風頼は咲夜を見ると咲夜はまだ安眠していた。
(よかった…まだ大丈夫みたいだ…)
っと安心する風頼
(ちょっとトイレ行くか…)
そしてトイレに向かった風頼
「ふぅ~スッキリした」
そして風頼が部屋に戻っていると話声が聞こえた。
(ん?この声は永琳先生?誰と話してるんだろう…)
っと部屋を覗く風頼
「輝夜、あの二人見てないかしら?」
「見てないわよ」
「そろそろ帰ってきてもいいんだけど…」
「なにかあったのかしら?」
「でもあの二人になにかあるなんて…」
「まあ、あの二人なら大丈夫よ」
「ならいいのだけど…」
「だけどあの二人が3時まで戻らなかったら…」
「ムーンライトフラワーは無理ね…」
(!そんな…それだと咲夜さんは………)
「私もここを下手に動くわけにもいかないし…」
(………………………………)
風頼は一回病室に戻った。
(3時までに戻らなかったら…)
(……………咲夜さん…)
安眠している咲夜に風頼は決意をした。
(咲夜さん…あなたは僕が助けてあげます…)
AM:2時半
まだ採らせに行かせた二人が帰ってきてなかった。
風頼は自分が採りに行く事にした。
「よし…」
準備をして今から向かうところだった。
「行ってきます…咲夜さん…」
そして風頼は病室を出た。
玄関だとばれるため近くの窓から出た。
「よし…外に出れた」
そして風頼は石を持ち願った。
(花の場所はお前だけが頼りなんだ…頼む…咲夜さんを助けるため力を貸してくれ…)
その時石が光だし再び光の道を作った。
「待っていて下さい、咲夜さん」
そして風頼は竹林の奥へと進んでいった。
AM:3時
「時間ね…風頼さんに伝えなきゃ…」
っと永琳は風頼に悲報を伝えに病室に向かった。
「ハァ…」
そして病室に入った。
「風頼さん、すみま…ん?いない…」
そこには咲夜しかいなかった。
(トイレかしら…)
だがいくら待っても風頼はこなかった。
(おかしい…どこに行ったのかしら………まさか!!)
永琳は嫌な予感がし風頼を探しに竹林に向かった。
AM:5時半
風頼はいまだ光の道を辿っていた。
「まずい…そろそろ夜明けだ…急がないと…」
っと走り出した。
―その頃永琳は…―
「風頼さん!いたら返事をしてください!」
風頼を探していたが別の人を見つけた。
「うどんげ!てゐ!」
永琳はすぐに二人に駆け寄った。
「うどんげ!しっかりしなさい!うどんげ!」
「………うっ…ハァ…お師匠…様…」
「うどんげ、なにがあったの?」
「それが…私にもよくわからなくて…いきなり現れて…そいつはあの女は男を惹かせるためのエサだと言ってました…」
「!やっぱり…とりあえず一回てゐを連れて永遠亭に戻るわよ」
「わかりました…」
―AM:5時53分―
その頃風頼は光の道を渡り終えていた。
「ここが…でもなにもないな」
しばらくうろうろしていたら突如変化が起きた。
「ん?………あ、あれは…」
風頼の目の前には一斉になにかが起きていた。
「まさかあれが…」
暗い夜、青白く輝くものが生えてきた。
「間違いない…ムーンライトフラワーだ!!」
風頼の目の前には大量のムーンライトフラワーが咲いていた。
「早速採らないと!」
―その頃永琳達―
「ところでお師匠様、あの男って…」
「恐らく風頼さんでしょうね…」
「でもエサって…」
「………風頼さんが永遠亭から消えたわ…」
「え!?」
「あなたを倒したそいつのいうエサはきっとムーンライトフラワーね…」
「お、お師匠様…あそこには…」
「よし、これだけ採れば十分だろ、早く届け…に…」
「ええ…あそこには…」
ズシン…ズシン…ズシン…
「おいおい嘘だろ…」
「鬼が住んでいる…」
お疲れ様でした。今回はなかなか面白い展開になったのではないでしょうか?それはさておき咲夜を助けるため自らムーンライトフラワーを採りに行く風頼だが鬼に見つかってしまった!!どうなる風頼!?一方うどんげ達を倒した奴等は誰なのか!?異変の犯人か!!そして風頼は無事に咲夜を助けることが出来るか!!次回を待て!!