あれは暑い夏の日だった…
僕の名前は風頼 信世(ふうらい しんせい)年齢は18の高校三年生である。運動神経はあまり無く取り柄といえば泳ぐ事と逃げ足が速い事くらいである、普段は至って真面目な学生だ。
ミーンミンミンミンミン…
風「今日も暑いな~蝉は憎らしいくらい鳴いているし…」
今僕は学校から帰っていた。
トコ、トコ、トコ、トコ
風「ん?不思議だな…この森だけ蝉の鳴き声がない………まあ、折角だし通ってみるか」
風頼は不思議に思った森を何となくだが通ってみる事にした。
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
風「うーん…涼しいな…」
森からわやはり蝉の鳴き声は一切せず風がよく入り込んでいた。
風「ん?」
風頼は森の奥で1つの古びた神社を見つけた。
風「なんだろうこの神社…かなり古いけど…こんな神社に神様がいるとは思えないけど…折角だし願い事してみるか」
そして風頼は財布の中から五円玉を取り出して賽銭箱に投げ入れた。
ペコ、ペコ、パンパン!
風(僕に彼女が出来ますように…)
ペコ
風「よし、願い事もしたしそろそろ戻るか」
そして風頼が神社から去ろうとした瞬間
グワン…
風(なんだ!?目…めまいが…ダメだ…立ってられな………)
ドサッ…
………………ミーン、ミンミンミンミン……ミーンミンミンミンミン…………
風「……………………………………ん?」
風頼が目を覚ますと見慣れない天井が見えた。
風「んしょ…」
がばっ…
風「ここは一体…」
「あら、起きたみたいね」
風頼が声のする方を見ると一人の少女がいた。
風「あなたは…」
「私は博霊 霊夢、霊夢でいいわ」
風「僕は風頼 信世です、それで霊夢さん、ここはどこですか?」
霊「ここは私の神社よ、外に出たら玄関であなたが倒れていたからここまで運んだのよ」
風「そうだ…確か僕は神社で気を失って…とにかく運んでくれてありがとうございます霊夢さん」
霊「ところであなたなんで私の神社で倒れていたの?」
風「はい、何故かわからないですが蝉がいない森を見つけて不思議に思った僕はその奥で今いるこの古い神社を見つけて…」
霊「ちょ、ちょっと待って!?」
風「なんですか?」
霊「私の神社は古びてないし、何より森なんてないわよ?」
風「え!?」
風頼は周りを見渡す。
風(確かに僕がみた神社にしてはこの神社はかなり綺麗だ…それにここからもはっきりと石の道が見える…
)
霊「……………もしかして…」
風(なんだ?)
霊「風頼さん、あなた幻想郷って知ってます?」
風「幻想…郷?」
霊「…やっぱり…その様子だと知らないみたいね…」
風「?」
霊「風頼さん……あなたは…」
風「??」
霊「この世界の人間じゃないわ」
風「…………はい?」
―少女説明中…―
風「なるほど…なんとなくはわかりましたが…今だ信じられませんね…」
霊「でしょうね、そして風頼さんみたいに外の世界から来た人を外来人というわ」
風「外来人…」
霊「風頼さんの話聞くと忘れられた存在とは思えないけどどうするのかしら?帰ることも出来るけど」
風「え?帰られるんですか?」
霊「ええ、今盗み聞きしている奴の力でね」
風「盗み聞き?」
霊「紫、いるんでしょ」
……………………
風「………………あの…」
「流石霊夢ね」
風「え?どこから声が…」
「ここよここ」
風「え?どこですか?」
「上よ」
風「上?」
風頼が見上げるとそこには顔だけを出した女性がいた。
「こんにちは」
風「うわぁ!?」
「ちょっと、いきなりうわぁ!!はないでしょ」
風「あ、すみません…」
霊「盗み聞きしていたやつが言うんじゃないわよ」
風「あの…霊夢さん…この人は…」
霊「こいつは八雲 紫、幻想郷を動かしている女とも思われてもおかしくないわ」
風「え…って事はかなり偉い人ですか?」
霊「多分ね」
風「あ、し、失礼しました!自分…」
紫「いいのよ別に、それよりあなたどうするのかしら?」
風「え?」
紫「帰るか帰らないか…」
風「…………僕がここに来たことには何か意味があるんと思うんです…」
紫「って事は?」
風「残ります…幻想郷に…」
紫「なんとなくあなたならそう言うと思ったわ」
霊「本当にいいのかしら?」
風「はい」
紫「ではこれからよろしくね」
風「はい!よろしくお願いします!…………あ、でも住む場所が…」
紫「それなら問題ないわ、とっておきの場所があるから」
風「本当ですか!」
霊「ちょっと紫…あそこは…」
紫「大丈夫よきっと」
風(だ、大丈夫かな…)
紫「じゃあはい、これ」
紫が1つの封筒を風頼に渡した。
風「なんですかこれ?」
紫「それを今からあなたがいく館の主に渡せばきっとそこであなたを雇ってくれる筈よ」
風「でもその館って…」
紫「今から道を開けるわ」
その時紫が奇妙な隙間を出した。
風「な、なんですか…これ…」
紫「これが私の能力、境界を操る程度の能力よ、これを通れば真っ赤な館が見えるから」
風「は…はい…最後に一つ聞いていいですか?」
紫「なにかしら?」
風「紫さんって妖怪ですよね…」
紫「何故そう思うのかしら?」
風「よくわからないですが…霊夢さんから聞いた通り妖怪でも人間にそっくりのやつがいると聞いて最初は戸惑ったんですが…なんだか…紫さんは人間らしい気配がしないと言いますか…」
紫「その警戒心はこの幻想郷では必要だから大切にしなさいよ」
風「……はい!」
紫「さあ、そろそろ行きなさい」
風「わかりました」
霊「風頼さん」
風「なんですか霊夢さん」
霊「あそこの連中はほとんど人間じゃないから気を付けてね…」
風「…………はい…」
そして風頼は隙間に入っていった。
紫「行ったわね…」
霊「…………」
紫「あらなにかしら霊夢、私を睨んじゃって」
霊「あなた何を企んでいるの…」
紫「え~ゆかりんは何も企んでないわよ~」
霊「…………そう……ならいいけど…」
紫「じゃあ私はもう一つやることあるから帰るね~」
シュン
霊「………………なにかしら…この嫌な予感は…」
シュン
風「ふぅ…やっと出れた…あのなかはあまり居たくない…な…」
風頼が顔を上げると目の前には真っ赤な館があった。
風「これは凄いな…本当に真っ赤だよ………ん?」
風頼が館に向かって歩くと門番らしき人を見つけた。
「Zzz…」
風「あの~…」
「Zzz…」
風「ちょっとお尋ねしたいんですが…」
「Zzz…」
風「ちょっと~?」
「Zzz…」
風「すみませ~ん?」
「Zzz…」
風「…………仕方ない…入らせてもらうか…」
風頼が門に手をかけようとした瞬間
ガッシャーン!!!!
風「………………」
風頼は何が起きたかわからないがどうやら先程の女性が起きて門にキックをしたようだ。
「あなた侵入者ですね」
風「え?いえいえ僕はただこの館に…」
「侵入者の話なんか聞きません!!」
ブン!!
風「うわぁ!?」
ガッシャーン!!
パラパラ…
風(つ…突きでレンガが粉々に…)
「くっ…運よく避けましたが次は無いですよ」
風「ままま待ってください!!僕は本当にただここに行ってこれを館の主に渡しなさいと紫さんに…」
「そんなハッタリが通用するわけないでしょ!!」
ギュッ…
女性が拳を構える
風(あ…これは死んだな…こんなところで僕死ぬのか…こんな結果になるなら素直に帰った方が良かったかもな…ああ…僕の人生短かったな…お父さん、お母さん…あまり親孝行出来なくてごめんなさい…)
「はぁ!!」
ブン!!
風「Oh!!NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!」
「待ちなさい美鈴!!」
「え!?」
ピタッ……シュー…
女性の拳は風頼の顔に当たる直前に止まった。
「その人は客人よ!!」
「え?…ええ!?」
「大丈夫ですか!?」
風「た…助かっ……た…」
ガクッ…
「ちょ、ちょっと!!しっかりしてください!!しっか…………り…………」
風(ハハハ…この人…綺麗な人…だ…な…)
風「………………………………ん?」
風頼が目を覚ますと見慣れない天井が見えた。
がばっ
風「ここは一体…ってかなんかデジャブ…」
「おはようございます風頼さん」
風頼が声のする方を見ると一人のメイドがいた。
風「あ、あなたは確か僕を助けてくれた…」
「十六夜 咲夜です。この館でメイド長をやっております。」
風「あ、どうも、僕の名前は……あれ?でもさっき僕の名前言いましたよね?」
咲「すみません、運ぶ途中に何か落ちたのでこちらを少し拝借いたしました」
咲夜が出したのは風頼の学生証だった。
咲「こちらお返ししますね」
風「あ、はい…」
咲「この度はバカ門番が迷惑を掛けてすみません…なんとお詫びをしたら…」
風「い、いえ!こうして怪我も無かったんですし…むしろ僕は十六夜さんに…」
咲「そんな十六夜なんていいです、咲夜で良いですわ」
風「あ、では、僕は咲夜さんにお礼を言いたい位ですよ」
咲「ですがこうなったのはこちら側の原因ですので何かお詫びを…」
風「じゃあ…ここの主に会わせてほしいんですが…」
咲「わかりました、今お呼び…」
「その必要は無いわ咲夜」
風「え?」
咲夜の後ろから誰か現れた。
咲「お、お嬢様…」
「咲夜、あなたは下がりなさい」
咲「はい…」
「さて、すまなかったわね、いきなり私の部下が攻撃をして」
風「は、はい…あの…あなたがこの館の主ですか?」
「そう、あなたの事は聞いているわ、私の名はレミリア・スカーレット、この館の主よ」
風「で、ではまず…あれ…封筒が…」
レ「咲夜」
咲「はい」
スッ…
レ「これの事かしら?」
風「あ、はい、そうです」
レ「ふーん、あなた運が良いわね」
風「え?」
レ「さっき隙間妖怪が来てね、あなたが来るって言っていたんだけどあなたがこれを取り出したから私は咲夜に止めるように命令したのよ」
風「そ、そうなんですか…」
レ「で、これは間違いなく隙間妖怪があなたに渡して私に渡すように言われたものね?」
風「は、はい」
レ「なら読ませてもらうわ」
カサカサ…
レ「ふむふむ…………………」
風(一体何が書かれているんだろう…気になる…)
レ「…………ゲッ!あいついつの間にその事を…」
風(き…気になる……)
レ「ふむ…わかったわ、あなたをここで雇ってあげる」
風「本当ですか!」
レ「ええ、仕事としてはこの館の家事…詳しくは咲夜から教えてもらいなさい」
風「は、はい!」
咲「よろしくお願いしますね風頼さん」
風「はい!よろしくお願いします咲夜さん!」
レ「それとこの部屋はあなたの自由にしていいわ」
風「つまりここが僕の部屋ですか?」
レ「そうよ、じゃあ私は戻るから咲夜、後は頼むわよ」
咲「はい」
レ「ああ、後風頼」
風「は、はい」
レ「こんな子供みたいな人に敬語使いにくいのなら無理して使わなくてもいいから」
風「あ、ばれてましたか…」
レ「私を誰だと思ってるのかしら?まあいいわ」
バタン
咲「では風頼さん、今日はゆっくり休んで明日から仕事の内容を話すので」
風「わかりました」
咲「ではごゆっくり…」
パタン
風「よし、明日から頑張るぞー!」
こうして風頼の新しい日常が始まったのだ。
あれから6日後……
ピピピピ…ピピピピ…ピピピピ…ピピ…カチ…
風「うーん…朝か…さて、今日も頑張るか、まずは咲夜さんに仕事を貰いに行かなきゃ!!」
そして風頼は咲夜に仕事をもらいにいった。
トコ、トコ、トコ、トコ
風「うーん…また迷子になってしまった…やっぱりまだまだだな…ってそんなこと言ってる場合じゃないや、早く咲夜さんの部屋に行かないと…」
トコ、トコ、トコ
風「ふう…やっと着いた…30分もかかっちゃった…」
コン、コン、コン…ガチャ…
風「おはようございます、咲夜さん」
咲「おはようございます、風頼さん、早速ですが朝食の用意をするので手伝ってもらえますか?」
風「はい!任せてください!」
カチャカチャ…
二人は厨房に移動し、風頼が食器の用意をし、咲夜は調理をしている。だが風頼は仕事をしているうちに咲夜が好きになっていた。
風(咲夜さんって本当に綺麗な人だな~でも咲夜さんみたいな人が僕の事好きなわけないか…)
咲「どうしましたか?私の方ずっと見て?何かついていますか?」
風「ああ!!いえ!!特に何もありません…あははは…」
咲「そうですか?なら良いですけど…」
っとそう言いながら朝食を皿に盛り朝食の準備が終わった。
咲「私はお嬢様を起こしに行きますので風頼さんは朝食を持っていって下さい」
風「わかりました」
お疲れ様でした。最初と最後はあまり変わっていませんが他は大幅リニューアルしました!!これで自分もかなり満足しましたが皆様はいかがでしたか?ひとまずこれでリメイク版は終わりです。次回から再びストーリーが進みますので楽しみにしていてください、では今回はこの辺で、さよなら~