前回のあらすじ
三話連続同じ出だし
―診察室―
「よし、明日には退院出来そうですよ風頼さん」
「本当ですか?久々に紅魔館に戻れるのか~楽しみだな~」
風頼が目を覚ましてから四日がたっていた。咲夜以外の皆は紅魔館に戻り(フランは嫌がっていたが)咲夜が風頼にずっといてくれたのだ、しかもこれは咲夜自ら望んだ事だった。
「まずフランと遊んであげたいな~でないと怒られちゃうからな~」
「風頼さんは紅魔館の皆から好かれているんですね」
「はい、特にフランは僕に凄くなついていて」
「なら早くあなたの元気そうな顔を見せてあげないとね」
「もちろんですよ」
「そうそうさっき霊夢が来て風頼さん、あなたに話があるそうよ」
「霊夢さんが?」
「ええ、あなたの病室にいるから行ってきなさい」
「わかりました」
そして風頼は診察室を出た。
―風頼の病室―
「ただいまです」
「あ、風頼さん」
病室に戻ると咲夜が明るく出迎えてきた。
「どうでしたか?」
「明日には退院出来るそうですよ」
「本当ですか?なら後からお嬢様に伝えておきますね」
「わかりました、ところで咲夜さん、霊夢さんはいますか?」
っと聞くと
「ここよ」
風頼の後ろのイスに座っていた。
「うわ!?ビックリした…」
「そこまでビックリする事じゃないでしょ」
「す、すみません…それで僕に話ってなんですか?」
「そう、その事だけど咲夜、あんたも聞いてくれる?」
「いいわよ」
「じゃあ始めるわね、まず風頼さん、あなたが白玉桜の夢を見たのは確実なのよね」
「はい、それは確かです」
「ならそいつはこの事が起きるのを想定していたかの様に何故風頼さんに怨念を取り付けたのかしら?」
「それは僕を殺すため…え?まさか…」
「恐らくあなたの夢に出てきたやつは異変の犯人とグルね」
「ちょっと待って霊夢、なんでグルってわかるのかしら?」
「あんたもよく知っているでしょ、やつは亡霊だけど人に変身する力なんてない、よって風頼さんに化けれないからグルってのがわかる」
「でもそれが逆の場合もあるんじゃないですか?」
「それはないわ、今までで風頼さんを襲ったやつは風頼さんに化けたやつのほうが多い、グルならそんな大胆に何回もでないわ」
「確かに…」
「で、どうするのかしら霊夢」
「もちろん、白玉桜に行くわよ」
「え?でもあそこって冥界じゃ…」
「実は生きたまま行ける方法があるのよ」
「そうなんですか…」
「それで霊夢、私達も行くのかしら?」
「もちろんよ、風頼さんがいないと本性は出さなそうだからね」
「でも風頼さんは…」
「僕なら大丈夫です咲夜さん」
「本当ですか?」
「はい、咲夜さんにみっちりナイフの投げ方教わりましたので」
「わかりました、じゃあ霊夢、いつ行くのかしら?」
「それはまた後日教えるわ、今はゆっくり傷を癒しなさい」
「わかりました」
「早苗も協力してくれないかしら?」
「大丈夫ですよ咲夜さん、神奈子達と約束したんだ、きっと手を貸してくれますよ」
「そうね、なら早苗も呼んどくわ」
「ところで霊夢さん」
「なにかしら」
「僕にどれくらい怨念がついていたんですか?」
「…………………聞きたい?」
「いや…やっぱり止めておきます…」
「その方がいいわ、世の中には知らないことがあるほうが幸せのほうがあるからね」
(あんまり想像したくないな…)
「じゃあ私はそろそろ行くわね、またいつか」
「はい、さよなら霊夢さん」
「じゃあ」
そして霊夢は去っていき咲夜と二人っきりになった。
(咲夜さんと二人っきりだ…なにか話さないと…)
っと考える風頼の傍ら咲夜は
(風頼さんと二人っきり…なにく話すことは…)
二人とも同じ考えをしていた。
「咲夜さん、風頼さん」
二人同時に話しかけてきた。
「あ…咲夜さんからどうぞ…」
「いえ…風頼さんから…」
「じゃ、じゃあ…咲夜さんって今好きな人いるんですか?」
「そ…それは…まあ…いますね…」
「ほ、本当ですか!?」
「は、はい…」
「そうですか…」
「風頼さんはいるんですか?」
っと咲夜は自分が好きだとわかっていながら言った。
「い、いや!!それは…その…います…」
「どんな人なんですか?」
っとさらに風頼をいじり始めた。
「そ…それは…言えません…」
「教えてくださいよ~」
「こ、これだけは無理です!」
「そうですか…」
(好きな人が咲夜さんだなんて言えないよ…)
「そうだ風頼さんお腹空きませんか?、リンゴでも剥きましょうか?」
「あ、ならお願いしていいですか?」
「はい、リンゴ買ってきますので待っていてくださいね」
っと咲夜が消えた後13秒で戻ってきた。
「買ってきました」
「流石速いですね」
「少しお待ちを…」
っとリンゴを包丁で剥き始めた。皮には無駄がなく完全に皮だけを剥いておりリンゴの皮が綺麗にとぐろを巻いていた。
「出来ましたよ」
「ありがとうございます、じゃあいただきま…」
「ちょっと待って下さい」
「なんですか?」
っと咲夜はつまようじにリンゴを刺すと
「風頼さん、はい、あ~ん」
「う…は、恥ずかしいですよ咲夜さん…」
っと風頼の顔が真っ赤になっていた。
「大丈夫ですよ今は二人っきりなんですか…ん?」
「どうしました?」
「ちょっと待って下さいね」
「?」
そして咲夜が時を止めて窓から外に出ると
「やっぱりいたわね…」
そこには文が木に隠れて写真を撮ろうとしていた。
「………………………」
咲夜は無言でナイフを投げて部屋に戻った。
「そして時は動き出す…」
ピチューン
「ん?今変な音しませんでしたか?」
「気のせいですよ、それよりほら口を開けてください」
「う…は、はい…」
そして風頼は口を少し開けた。
「はい、あ~ん」
「あ~ん…」
シャク…
「美味しいですか?」
「お、美味しいでふ…」
風頼は恥ずかしすぎて顔がリンゴ以上に真っ赤になっていた。
「フフフッ…風頼さんリンゴより顔が真っ赤になって可愛いです…」
「み、見ないでください…恥ずかしいです…」
「フフフッ…あ~ん」
「あ~ん…」
―数分後…―
「美味しかったです、ありがとうございます」
「お口にあってよかったです」
「咲夜さんみたいな人がお嫁さんになってくれたらいいな~」
「え?そうですか?」
「そりゃそうですよ、咲夜さんみたいな美人で仕事も完璧にこなす人がお嫁さんだったら最高ですよ」
「そうですか…なんだか照れますね…」
「いつか僕もそんな人が欲しいですよ」
「実はもういるかも知れませんよ」
「え?そうですかね…もしかして咲夜さんですか?」
「え!?そ…それは…」
部屋に沈黙が続く
(…………………え?この反応…まさか…)
っとやっと気づき始めた風頼
「えっと…咲夜さ…」
「あ!そうだ!風頼さん!喉乾いてますよね!!水取ってきます!!」
っと咲夜が時を止めずに部屋を慌てて出ていった。
「この反応は完全に……いや…もう少し様子を見るか…」
「ハァ…折角のチャンスだったのに…少し勿体なかったかしら…」
っと落ち込む咲夜
「でもまだ早いかしら…もう少し様子を見てみますか…」
そして水をもって部屋に戻っていった。
「あ、咲夜さん、おかえりなさい」
「お水取ってきたのでどうぞ」
「ありがとうございます」
そして風頼は水を飲んだ。
「ふう…ありがとうございます、咲夜さん」
「いえ、いいんですよ」
「そうだ、咲夜さんって何が好きなんですか?」
「そうですね…私の好きな物は…」
―PM9:00―
風頼は寝てしまった。
「スウ…スウ…スウ…」
(気持ち良さそうに寝ていますね…私が倒れていた時も今の私みたいに傍にいてくれたんでしょうか…)
風頼の寝顔を見ながら思う咲夜
(今度は私が傍にいてあげますから安心してくださいね…)
っとその時だった。
「ん~…咲夜さん…」
「風頼さん?」
風頼が寝言をいい始めた。
「咲夜さん…大好きです…」
(!………………風頼さん…)
そしてしばらく考えた後咲夜は風頼の布団にはいりだした。
「ん…よいしょ…」
風頼のすぐ隣に来ると風頼を抱き寄せた。
「私も大好きです…風頼さん…」
そして咲夜はそのまま一緒に寝た。
その頃風頼の部屋の花の種が芽を出した。咲夜との恋が芽生えるように…
―白玉桜―
「今宵は月が綺麗ね…」
っと一人の女性が月の光に照らされながら言った。
「あなたがここに来るなんて珍しいわね」
「まあね」
そしてどこからともなく女性が現れた。
「あのウイルスの作戦失敗だったようね」
「ええ、彼らがあそこまで愛が強いとは思わなかったわ…」
「確かに…でも逆に言えば喪った時の辛さはもっと凄いと…」
「……やるの?」
「ええ、あなたが怨念を送り込んだからその内ここに来るでしょうね…」
「じゃあ遂に私達の出番ね」
「ええ…ここに来たときが風頼 信世…あなたの最後よ」
「あまり派手にやらないでよ」
「わかってわよ…じゃあ楽しみにしてるわよ…幽々子…」
そして女性が消えた。
「…………ええ…楽しみにしてるわ……」
お疲れ様でした。今回はかなり咲夜さんとラブラブしましたね、そして異変の犯人が大きな動きをするようです。ここまできたらもう誰かわかるんじゃないですか?ですがまだ名前は出しません、それが悪役の掟ですから、そして最初の頃よりかなり風頼に態度が変わった咲夜さん、二人の愛がこのあとどんな展開にするのか、お楽しみに!!では今回はこの辺でさよなら~