メイドと青年のたどり着く真実の愛とは   作:ニシン

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どうも、ニシンです。今回は朝食を食堂へ持っていく所から始まります。なお今回は基本的にキャラの紹介となっているのでもしかしたらあまりストーリーは進まないかもしれません。その辺はご了承下さい。それを踏まえた方は本編へどうぞ。


紅魔館の日常 1杯目

カラカラ…カラカラ…

 

「もうこんな時間だったのか」

 

廊下の時計を見ると時間は既に7時になりかけていた。厨房を出た後僕は今咲夜さんが作った朝食を手押しの台に乗せて運んでいる。

 

「厨房と食堂は近いから良いけどいつも迷子になっていたらキリがないな~早く館の全体を覚えなきゃ…」

 

そう、実は厨房と食堂は一つ角を曲がるだけで良いのだが、風頼の部屋はこの館の主が全体図を覚えやすくするため一番複雑な場所に指定したのだ。

 

「せめて少しずつ馴らしていくっていう発想は無いのかやら…」

 

その時だった。

ゴーン ゴーン ゴーンっと7時を知らせる時計の鐘が鳴った。

 

「………そろそろか…」

 

そう言うと風頼は一旦台を止めて数メートル台から振り返らずに離れて何かを待つように立っていた。その時…

 

「おーにーいーさー…」

 

(来た!!)

 

っと思うと同時に振り返り両手で何かを掴んだ。

 

「ま!!」

 

「ふぐう!?」

 

ズザザザザと大きく後退りするが台との距離の僅数センチの所で止まった。

 

「えへへ~お兄様だ~」

 

「ふ、フラン…このタックルは止めてくれと言っただろ…」

 

風頼が声を震えさせながら言うと少女は

 

「やだ~こうするとお兄様が抱いてくれるもん」

 

彼女はフランドール・スカーレット、この館の主の妹である。能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力であり、一見見た目は可愛らしい子なのだが彼女はこう見えて吸血鬼で、人間とは比較にならないくらいの力の差である。このタックルは少し前からし始めて。最初やられた時は料理ごと吹っ飛ばされる始末になった。

 

「いや…でもこの前だと僕の体が持たないよ…」

 

(今日こそはビシッと言わないと僕の命が危ない…)

 

っと彼はそう思うが

 

「あのな…フラ…」

 

「どうしても駄目?私お兄様に抱かれると暖かくて安心出来るの…ねえ…お願い…」

 

「うっ…うーん…仕方ないな…」

 

「本当!!やったー!!」

 

こうして悲しんでる顔を見せられるとどうしても許してしまうのだ。

 

(うう…自分が情けない…でもフランが嬉しいならそれでいいか…)

 

「とりあえずフラン?一緒に食堂に行こうか」

 

「うん!!」

 

そして彼らが食堂に着くと…

 

「あれ?美鈴?」

 

「あ、風頼さん、おはようございます。」

 

「ああ、おはよう、で美鈴?門番は?」

 

「それならさっき咲夜さんからたまには朝食を一緒に食べませんか?っていう誘いが来たんですよ」

 

「咲夜さんが?珍しいね」

 

「はい、実は私も咲夜さんの料理が食べられるのはいいんですがまさか料理に毒を混ぜられんじゃないかとヒヤヒヤしてるんです…」

 

彼女は紅 美鈴、能力は気を使う程度の能力この館の門番である。…しかし門番は良いのだが普段寝ているので門番の役目をしているのかと言うのは微妙である。そのたびに咲夜さんから額にナイフを刺される始末である。だがその実力は本物で彼女の鋭い拳をまともに受けたらひとたまりも無いだろう。まさに武術の達人である。

 

「でも僕が一緒にいましたがそんな行動はしてませんでしたよ?」

 

「でも咲夜さん時を止めれるじゃないですか…」

 

「………………………」

 

「ちょっとー!!黙らないで下さいよー!!」

 

(それが嫌なら少しは真面目に働く意思は無いのか?)

 

っとここで咲夜さんが戻ってきた。

 

十六夜 咲夜、能力は時を操る程度の能力、彼女はこの館のメイド長であり風頼の上司でもある。性格は瀟洒で、そのあまりにも完璧な姿から完全で瀟洒な従者とも呼ばれるくらいである。彼女は主にナイフを使いそのナイフ投げの精密差は正真正銘百発百中である。それだけでは無く家事、戦闘などにおいて全て完璧にこなすほどだ。

 

「咲夜さん、ちゃんと持ってきましたよ」

 

「お疲れ様です、では朝食にしましょうか。」

 

「あれ?でも咲夜さん、お嬢様は?」

 

っと美鈴が言うと

 

「ここよ…」

 

その声に力は無くのっそりと食堂に入ってきた。

 

「お嬢様…カリスマカリスマ…」

 

っと咲夜さんがボソッ…っと耳元で呟くと急に目が覚めて声にも力が入った

 

「え~、皆おはよう、まずは各自席に着いてくれ」

 

そう言うと僕達は自分の席に着いた

 

彼女こそがの館の主、レミリア・スカーレットである。能力は運命を操る程度の能力、その名の通り彼女は運命を操る事が出来る、依然僕がここに導かれたのはレミリアのせいなのではないかと思い聞いてみたがレミリアは何もしてないと答えた。普段彼女はカリスマと言うが稀に彼女のカリスマが崩壊している時がある。なおフランと同じく吸血鬼なので太陽はあまり好まない。

 

「今日は晴天、私達吸血鬼にとってはあまり嬉しくないが今日もみな仕事を頑張ってくれ、では各自朝食にしてくれ」

 

そう言うと僕はいただきますだけいいまずパンを一口食べた。ふわふわの食感が口全体を包み込んだ。次に目玉焼きを一口、こちらは黄身がよい感じにトロトロになり少し突っついただけで溶けるほどだった、野菜は裏の畑で作られており咲夜さんが育てただけあってシャキシャキで甘い味だった。

 

「久しぶり食べるしゃくやさんの料理美味しいです♪やっぱり毒なんて入ってませんでしたね」

 

っとご機嫌そうに食べる美鈴だが

 

「ちゃんと口の中に有るものを飲み込んでから言いなさい、それに毒って何の事?」

 

「ああ!!違いますよ!!なんでもないんです!」

 

っとそこで気がついた。

 

「あれ?そう言えば今日もパチュリーと小悪魔いないね?」

 

っと言うと

 

「最近大事な実験をやってるらしいですよ」

 

「そうなんだ、せめて朝ごはんは食べたほうがいいと思うんだけどな~…ん?」

 

そこでフランが野菜を避けているのに気がついた。

 

「フラン、ちゃんと野菜も食べなきゃ駄目だよ」

 

「でも野菜嫌いなんだもん…」

 

「フラン、咲夜が折角作った野菜なんだからちゃんと食べないと。」

 

っとレミリアが言うがそれでもフランは食べようとしない。そこで

 

「じゃあフラン、野菜が美味しくなる魔法の粉をかけてあげる」

 

「魔法の…粉?」

 

「そうだよ、ほら」

 

そう言うと野菜の上に白い粉をかけた。

 

「さあ、食べてごらん?」

 

そうしてフランが恐る恐る食べると…

 

「……!!美味しい!!」

 

そしてもくもくと野菜を食べるフラン

 

「いったい何をかけたんですか?」

 

「それはですね、塩ですよ。かけすぎは良くないですが少量なら十分に美味しくいただけますよ」

 

「塩にそんな使い方があったんですね」

 

「ふふふ、じゃあごちそうさま、美味しかったですよ咲夜さん」

 

「ありがとうございます。食器は台の上に乗せといて下さい」

 

「わかりました」

 

僕は食器を台の上に乗せて自分の仕事に向かいに行ったのだった。

 

 

 

 

 

 




今回は前回より大幅に長くなってしまいましたがお付き合いいただきありがとうございます。これからもこんな感じで頑張りますのでよろしくお願いします。次回はお仕事を書こうかと思っています。ではこの辺でさよなら~
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