前回のあらすじ
風「僕見たんだ!服がブルーベリーみたいな色をした壁抜けの仙人を…」
―とある場所の上空―
風「ふぅ…なんとか逃げ切れたな…でも食材買えなかったな…どうしよう…今から戻ったらまた見つかっちゃいそうだし…どうすれば…」
「風頼さん」
その時後ろから誰かが風頼を呼んだ、もちろん今は上空なので普通の人ではないだろう
風「ん?おや、妖夢じゃないか」
妖「こんにちは、さっきは大変でしたね」
風「あ、見ていたのか…」
妖「はい、風頼さんかなり急いでいたみたいですね、私が呼び掛けても反応しなかったので何かあったんじゃないかとつけてみたんです」
風「ご、ごめんな…気がつかなくて…」
妖「いえ、むしろあの状況では気がつかないのもむりないですよ」
風「それで、僕に何か用かい?」
妖「はい、さっき風頼さんが逃げているときに買い物のメモを落として見てみたら全部私が買っていた物があったのであげますよ」
風「え?いやいや!それはダメだよ!そんな貰えないよ!」
妖「でももうほとんど残ってませんでしたよ?」
風「え…」(となると期限がもちそうなのは残ってなさそうだな…でも妖夢に貰うのも…)
妖「それにあの戦いでのお詫びもまだでしたので…」
風「そんな気にしてないからいいよ別に…」
妖「駄目です!!それだと私の気がすまないんです!!」
風「うーん…でもなんか申し訳ないし…」
妖「…じゃあ、一度白玉桜に来てくれませんか?」
風「え?なんで?」
妖「来ればわかりますから」
風「……………わかった、行くよ」
妖「では早速向かいましょう!」
そして風頼達は白玉桜に向かった。
―白玉桜―
ぐぅ~…
幽「はぁ…お腹すいたな…」
紫「あんたは本当に食べることしか考えてないわね…」
幽「紫~…何か持って…」
紫「無いわよ」
幽「もう…ケチ…はぁ…妖夢も帰ってくるの遅いし…」
紫「それなら心配は要らないわ」
幽「え?」
紫「もうすぐそこまで来てるから」
幽「紫それは本当かしら!!」
紫「ええそうよ…そう言っているうちに帰ってきたわね」
妖「幽々子様、ただいま戻りました」
幽「もう遅いわよ妖夢……あら?あなたは確か…」
風「風頼です、お邪魔してます幽々子さん」
幽「風頼さんが何故ここに?」
妖「では風頼さん、私と勝負してください」
風「え?」
幽「勝負ってなにかしら?」
妖「実はですね…」
―少女説明中だみょん!―
妖「って事です」
幽「なるほどね~」
風「それで勝負の内容は?」
妖「はい、幽々子様の昼食を作ってどちらが美味しいか審査してもらうんです、それで風頼さんが勝ちましたら食材は風頼さんにあげます、これならどうですか?」
風「昼食って…もう3時だけど…」
妖「あまり早く食べさせますと後が大変ですので…」
風「なるほど…でも審査員が幽々子さんってのは心配が…」
紫「なら私も混ぜなさいよ」
突如隙間から紫が現れた。
風「うわ!紫さん居たんですか…」
紫「ええずっとね、それでなんだか面白そうな事やってるじゃないの」
風「確かに紫さんがいれば心配はいりませんが…審査員は奇数でないと…」
紫「それなら心配は要らないわ、ちょっと待ってなさい」
っと紫が上半身だけ隙間に入れてなにかをしている。そして紫が戻ってくると…
霊「タダでご飯が食べられるのは本当かしら!?」
風「れ、霊夢さん…」
霊「あら?風頼さんじゃない、紫これは一体どういう事かしら?」
紫「今説明するわ」
―ゆかりん(17歳)説明中☆―
霊「なるほどね…いいわ」
紫「さあ、これで人数は丁度いいわ」
妖「では始めましょうか」
風「はい」
―台所―
妖「食材は冷蔵庫の中にあるものを自由に使っていいですから、食器はあそこに入ってますので、調理器具もご自由にどうぞ」
風「わかりました」
霊「ではよーい…スタート!」
風(料理は咲夜さんには劣るけどかなり自信がある…この対決負けられない!)
―数分前人里では…―
咲「風頼さん人里に行ったきり帰ってきてないけど何処にいったのかしら…」
モブA「おいさっきの見たか?」
咲「?」
モブB「ああ、見た見た!あの青蛾さんに追いかけられていた人だろ?どうしたんだあの人」
モブA「なんでもな、壁に挟まって出られなくなったところを助けたら気に入られて逃げたんだとよ」
咲(青蛾って確か人間はかなり大好きだけど自分の為なら誰を犠牲にしてもいいと思ってるかなりの危険人物だったはず…)
モブB「でもなんで逃げたんだ?」
モブA「そいつには彼女がいたんだよ、ほら、この前のマラソン大会にも出場していたやつ!名前はなんだったかな…」
咲(それってまさか…)
モブB「ああ、俺覚えているぜ、風頼 信世って奴だろ?」
咲(やっぱり…)
モブB「それでその後どうなったんだ?」
モブA「ああ、なんとか逃げ切ったらしいんだがその後妖夢ちゃんが追いかけていたぜ」
咲(妖夢が?………って事は風頼さんがいるのは…行ってみますか…)
そして咲夜は風頼を探しに行った。
―白玉桜―
バーーーン!!
霊「これは…」
紫「中々のできね」
幽「それより私お腹空いたから早く食べましょう」
妖夢の作った品は和食のいわゆる焼き魚定食だった。
妖「さあ、食べてください!」
霊「では…」
パク…
霊「これは…絶妙な焼き加減ね…あまり塩を掛けすぎずかつ少なすぎずのバランスが取れた焼き魚ね…」
紫「じゃあ私はこの味噌汁を…」
ズズッ…
紫「味噌の量が丁度いいわね…しかもワカメが丁度いいくらいに柔らかくなってるわね」
幽「私はどれも美味しいけど」
ムシャムシャ
紫「やっぱり幽々子だけにしなくて正解だったわね…」
そして妖夢の作った食事が終わり風頼が作った食事が出てきた。
風「ご賞味ください…」
風頼が作った物は同じく和食だが品目は牛丼だった。
霊「あら?この牛丼…ステーキじゃないの…」
紫「珍しいわね…」
幽「…………」
紫「あら幽々子どうしたのかしら?」
幽「フ…」
紫「ふ?」
幽―フワフワ~―
紫「な、なによあれ!!幽々子の周りだけ重力が無いみたいに浮かび上がってるわよ!!」
霊「そ、そんなバカな…」
紫「くっ…」
パク…
紫「!!!!!!」
霊「ゆ、紫?」
紫―フワフワ~―
霊「紫ぃぃぃぃぃ!?な、なによこの牛丼…」
風「実はこれ僕の世界にあった漫画の料理を作ったんですよ、材料が足りなくて完璧には作れませんでしたが、これも咲夜さんが僕に料理を教えてくれたから作れたんです、でもまさかリアクションも漫画通りとは…」
霊「くっ…」
パク…
フワ…
霊(くっ…こんな…こんな物に…)
フッ…
霊―フワフワ~―
結果は風頼の圧勝だった。
霊「なんだろう…この屈辱感は…」
紫「美味しかったわ~また作ってほしいくらいよ」
幽「その時は私も!」
風「はいはい、わかりましたよ」
妖「風頼さんどうぞ」
風「ありがとう妖夢」
妖「いえ、私も久々に楽しかったです」
風「僕もだよ、たまにはこういうのもいいね」
妖「その時はもっとたくさんの人とやりたいですね」
風「そうだね、ってヤバ!!もう6時過ぎてる!!じゃあ妖夢、僕は」
シュ…
ザクッ!!風「これで…」
風頼の頭になにかが刺さったようだ
妖「ふ、風頼さん!!頭にナイフが!!」
風「え?ナイフ……………あっ…」
風頼がナイフが飛んできた方を見ると風頼の顔が青ざめていく、そこには…
風「さ…咲夜…さ…」
風頼はすべてを察した。今彼女は猛烈に怒っていると…
咲「ずいぶん長い買い物ね…風頼さん」
風「…………はい………」
咲「楽しそうに妖夢と一緒に料理していたわね~楽しかったかしら?」
風「…………はい…………」
咲「なんで私がここにいるかわかるかしら?」
風「…………わかりません………」
咲「そう、なら言わせてもらうわ…」
風「…………………………………………」
咲「さよなら」
ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!
風「待ってください!!咲夜さん!!」
ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!
妖「……………………」
紫「………………なんだか…悪いことしちゃったわね…」
霊「……………………」
霊夢ですら今は言葉を失っている。
幽「うーん…まあ、今は彼がどうするかね…」
―白玉桜の外―
咲(風頼さんのバカ…私をほったらかして妖夢とあんな楽しそうに…一緒に料理なんかして…)
風「待ってください!!咲夜さん!!誤解です!!」
咲「!!来ないで!!」
シュ!
咲夜が風頼にナイフを投げるが
ザクザク!!
風「グホォ…」
風頼はバリアを張るどころか避けずに進む。
咲「!?」
風「ま、待ってください…咲夜さん…」
咲「来ないでって言ってるでしょ!!」
シュ!シュ!
再び咲夜がナイフを投げるが…
ザクザクザクザク!!
風「ゴハァ…」
風頼はやはりナイフを受けて吐血をするも咲夜を追いかける。
咲「な…なんで…なんで避けないんですか!!」
風「ハァ…ハァ…僕は咲夜さんをほったらかして…知らない間に咲夜さんの心を痛めていました…なら…僕は咲夜さんのその痛みを…僕が…引き受けます…」
咲「嘘よ…結局男の人なんて同じなのよ!!」
風「嘘かどうか…それを今から………見せてあげます…」
ザッ…
咲「うっ…」
ザッ…
咲「来ないで…」
ザッ…
咲「お願いだから来ないで…」
ザッ…
咲「もう…あなたを傷つけたくないのよ…」
咲夜はもうほとんど泣きそうだった。風頼の威圧と自分が何をしたかにたいして恐怖を感じていた。
ザッ…
そして風頼が咲夜の目の前に来た。
咲「うっ………ふっ………くっ………」
咲夜はもう恐怖で声すら出なかった。それほど風頼が恐く見えたのだ。
風「見せてあげますよ…」
咲(や…殺られ…)
咲夜は目をつむった………だがその恐怖は直ぐに無くなることになった。
……………………ギュッ………
咲(………………この温かさ…………いつもの風頼さんの………あれ………なんで私………この温もりを忘れていたんだろう………)
咲夜は失っていた温もりを再び思い出した。その瞬間、咲夜の脳裏に風頼の記憶が流れる。
青―お礼もしてないしこれから私といいことしない?―
風―………青蛾さん僕に彼女がいること知ってますよね?すみませんが僕は浮気するたちではないので―
咲(な、なに…これ…)
だが咲夜は直ぐに気がついた。これは風頼のディメンションリンクだと。
風―青蛾さん、あなたの気持ちは嬉しいです、ですが僕には咲夜さんがいるんです、申し訳ありませんが僕の事は諦めてください、僕の咲夜さんを思う気持ちは変わりませんので…―
咲(これって…もしかして…)
そして咲夜は現実に戻される。
咲「……………………」
風「咲夜さん………これでも僕が………信じられませんか?」
咲「風頼………さ………」
その瞬間咲夜の涙腺が限界に達した。
咲「う…うあああああああああああ!!!!ごめんなさい!!!!ごめんなさい風頼さん!!!!私…私あなたが浮気したんじゃないかって思って…ヒック…そしたら…昔みたいに私…捨てられるんじゃないかって…私…嫉妬して…私…周りが見えなくなって………ああああああああああああああ!!!!…………大事な風頼さんにまで…………グスッ………敵だと思って………ううっ………私にとって風頼さんは……………命の次に大切な人なのに……私………ナイフまで投げて………それなのに………それなのに………あなたは今もこうして抱いてくれているのに………私は………私は!!!!」
風「もういいんです咲夜さん…」
咲「風頼…さん…」
風「それに本来謝らないといけないのは僕なんですから…」
咲「な、なんで…ですか…」
風「僕は咲夜さんを心配させてしまいました…それだけではなく今も咲夜さんを泣かせてしまいました…ごめんなさい…」
咲「そんな!!謝らないでください!!悪いのは私なんです!!」
風「いえ…悪いのは僕です…それに咲夜さん…本当に僕が嫌いになっていたのなら何故時を止めて逃げなかったんですか?」
咲「え…それは…」
風「簡単です…咲夜さんは最後の最後まで…ちゃんと僕を信じてくれていたんですよ…」
咲「風頼…さん…」
風「さあ、紅魔館に帰りましょう、明日からデートなんですから、準備を早くしないと…」
咲「でも風頼さん…ナイフの傷が…」
風「こんなのどおってことないですよ…いっ…」
咲「やっぱり…無茶ですよ…」
風「大丈夫ですよ…」
咲「…………」
トッ…
咲夜が風頼の胸に顔を当てる。
風「さ、咲夜さん?」
咲(お願い…私の風頼さんを思う愛が届くなら…風頼さんの傷を癒して…)
…………カッ!
石が光だし風頼の傷に光を向ける。
風「傷が…癒えていく…」
風頼の体から傷が消えた。
咲「よかった…さあ!帰りましょう!」
風「咲夜さん………はい!」
トコ…トコ…トコ…
咲「あの…風頼さん…」
風「なんですか?」
咲「手…握ってもらっても…いいですか?」
風「……はい、喜んで!」
ギュッ…
咲「フフ…風頼さんの手温かいです…」
風「咲夜さんの手はひんやりして気持ちいいです…」
咲「フフ…改めてよろしくお願いしますね、風頼さん」
風「こちらこそよろしくお願いします、咲夜さん」
二人はこれから先どんなに辛いことがあっても、この二人の絆を現す二人の手は絶対に離れることは無いだろう…
お疲れ様でした。後半はまさかの超シリアスな展開でしたがいかがでしたか?二人の絆…デートに行く前にさらに深まりましたね、この二人がさらにラブラブになるとは…是非期待していてくださいね!!では今回はこの辺でさよなら~