前回のあらすじ
咲「さとり…貴様(心を)見ているな!!」
風「それ僕のセリフだと思うんですが…」
ザワザワ…ザワザワ…
風「あの~咲夜さん」
咲「どうかしましたか?」
風「はい、殺気というか嫉妬も混ざってますがなんだか僕達ジロジロと見られてませんか?」
咲「そういえばそんな気もしますね、何故でしょうか」
「あ、あんた達」
風「ん?」
風頼達が振り返ると後ろにはパルスィがいた。
パル「全くあんた達どこまでやるわけよ」
風「え?何がですか?」
パル「ヤマメから聞いたけどあんた達女郎蜘蛛を倒したわけ?」
風「え?はい、そうですよね咲夜さん」
咲「はい、私達の敵ではなかったですね」
風「まあ、倒したのは子供ですけどね」
パル「それでもたいしたもんよ、あの女郎蜘蛛相手に帰ってこれた人間はいないわ、ましてや倒すなんて…」
風「そ、そうだったんですか」
パル「そのお陰で今あんた達の話でもっぱらよ」
咲「だから皆さん私達を見ていたのね」
風「なるほど」
パル「中にはあんた達にお礼をしたいやつもいるらしいよ」
風「でも僕は咲夜さんを助けようとしただけだし…」
パル「お礼をしたいやつの大半はやつに子供や旦那、奥さんを食われたやつよ」
風「そうか…でもまだ油断は出来ない…親が生きている限り…」
パル「これもヤマメから聞いたけど…あんた…本気でやつを倒すつもり?」
風「はい、ここまでやったのなら親も倒してこの地底に住む人達を安心させてあげたいのです…」
パル「風頼あんた…」
咲「大丈夫よ、私達なら絶対勝てると確信してます、少なくとも私はそう思ってるわ」
風「咲夜さん…」
咲「なんて言ったって幻想 1のカップルですからね」
咲夜が風頼に笑顔を見せつつ言う。
風「そうですね、僕も同感です」
パル「………全く……妬ましいくらい信愛しているわね…本当に…妬ましいわ…」
風「さっきも言いましたがきっとパルスィさんにもそんな人が現れますよ」
パル「たく…またその話ね…ま、気遣いありがとね」
咲「そろそろ行きませんか?」
風「そうですね、では失礼します」
パル「あ、ちょっと待ちなさい」
風「はい?」
パル「勇義には見つからないようにした方がいいわよ、女郎蜘蛛の話聞いてさらにヒートアップしてるから」
風「そ、そうですか…」
パル「じゃ、観光楽しんでね」
そしてパルスィは去っていった。
咲「では行きましょう」
風「そ、そうですね」(見つからないといいな…)
―居酒屋ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲―
ガラララ…
店主「らっしゃい……お!英雄さん達じゃねえか!」
風「え、英雄?」
店主「ああ、聞いたぜ旦那、あの女郎蜘蛛をぶっ倒してくれたってよ!あんがとよ!」
風「いえ、僕達が倒したのはあくまで子供ですし…」
咲「そうですよ、お礼を言うなら親を倒してから言ってください」
店主「いやいや!あんた達は立派な英雄だぜ!」
風「ですが…」
店主「それにな…俺の娘…やつらに食われちまったんだよ…」
風「え…」
咲「何があったんですか…」
店主「実はな…この店俺と嫁と一緒にやっていたんだ」
風「それで、お嫁さんは?」
店主「数年前…嫁が病気になっちまってよ…その時看病で付きっきりで俺は離れなくてよ…娘にはなにもしなくていいって言ったんだが…娘が洞窟に咲く薬草を取りに言っちまったんだ…」
風「洞窟って…まさか…」
店主「ああ…女郎蜘蛛がいるところだ…」
咲「それで…どうしたんですか?」
店主「娘は薬草を取ったんだが…その後…女郎蜘蛛が現れて…娘を…くっ…」
咲「無理しないで話さなくてもいいですよ?」
店主「いや…大丈夫だ…嫁を心配して来てくれた常連の客が道中娘が洞窟の中に入っていくのを見たらしくてそれを聞いた俺はそいつに看病を任せて娘を探しにいった…だが着いたときには…」
風「もう…食べられて…」
店主「ああ…証拠にこれは俺が娘に持たせていたお守りだ…」
店主はひとつのお守りを取り出した。
店主「その後嫁の熱が急激に上がって…ついには嫁まで逝っちまった…」
風「………悲しい過去をですね……」
店主「ああ…一時期は自殺も考えていた…だがあいつを殺すまで死ねないと思ったんだ…今となって俺の生きる繋がりはこのお守りなんだ…」
咲「きっと娘さんもあなたが死ぬことは望んでない筈ですよ」
店主「ありがとう…旦那とお嬢さん…1つ頼めるか…」
風「なんですか…」
店主「本当なら俺の手でやつを消し去ってやりてえ…こう思っているやつが俺の他にもたくさんいる筈だ…だが悔しいが俺達じゃやつには勝てねえ…だからお願いだ……俺の…いや…俺達のかわりにやつを倒してくれ…」
風「………ああ、やつは絶対に僕達が倒す…」
店主「ほ、本当か?」
風「はい…約束します…ね、咲夜さん」
咲「はい、皆さんの仇は私と風頼さんがとります」
店主「ありがてえ…ありがてえ…」
風(……やっぱりやつを野放しにするのは危険だな…)
店主「さあ!それならご馳走するよ!」
風「え?でも悪いですよ」
店主「いやいいんだ!倒したお礼と、やつに向けて体力を付けてもらわねえと!」
風「うーん…じゃあお言葉に甘えてご馳走になります」
店主「おう!何にしやすか?」
風「僕馬刺とオレンジジュース」
咲「では私はだし巻き玉子と日本酒をもらいます」
店主「あいよ!」
―数分後―
店主「へいどうぞ!」
風「これは…かなりの技前ですね…」
咲「玉子の焼き加減が絶妙ですね…」
店主「さあ、食べてくれ!」
風「じゃあいただきます」
パク…
風「す…凄い…筋が全くない…口の中でとろけるようだ…」
咲「このだし巻き玉子…ふんわりとした食感の後に広がるこの甘さ…一体どうやったら…」
店主「ガハハハ!どうだ旨いだろう!この辺じゃどこの居酒屋にも負けねえぜ!!」
風(これで店の名前さえ何とかなればいいんだけどな…)
咲「風頼さん」
風「なんですか?」
咲「はい♪あ~ん♪」
風「ま、またですか…あ~ん…」
パク…
店主「お!お二人さん熱々だね~」
咲「フフッ…風頼さんはとっても優しい人なんですよ」
店主「だろうな、そうでなきゃあのチンピラや女郎蜘蛛を倒したりしないだろうな」
風「チンピラの事も出回っているんですか」
店主「あったりめえよ!お前さん達の活躍は今この地底全体に広がってるぜ!」
咲「風頼さん、私にも下さい」
風「わかりました…あ~ん」
咲「あ~ん♪」
パク…
咲「フフッ…美味しいです…」
店主「いや~青春だね~」
風「18歳ですからね」
店主「次はどうしやす?」
風「じゃあそうだな…」
お疲れ様でした。今回は咲夜さんとのデートが主であるようなないような回でしたがまだまだ展開はたくさんありますので楽しみにしていてください、そして今日自分友達とポケモンの映画を観に行ってきました。今年もなかなか面白かったですよ。(キュレムはくそだったけど)興味がある人は観に行ったらどうですか?では今回はこの辺でさよなら~