前回のあらすじ
咲「口に唐辛子を入れてみてはどうですか?」
風「………今ここには唐辛子はありませんよ」
ゴ~ン…ゴ~ン…
風「ん?もう6時ですか…早いですね」
咲「どうしますか?どこかに食べに行きますか?」
風「ですがきっともう夕食を作っているでしょうし、なんだか悪い気もしますし、今夜はこのままここで食べましょうか」
咲「わかりました」
風「それに…」
咲「なんですか?」
風「宴会とか賑やかのも良いですがやっぱり僕は咲夜さんと二人っきりで食べるのも好きですから」
咲「あら、嬉しいですね、実は私もそう思っていたんですよ」
風「じゃあなんで外食にしようと考えたんですか?」
咲「今日は風頼さん色々頑張りましたので何か奢ってあげようかと考えまして」
風「なるほど、ですが僕は外食で美味しいものを食べるより咲夜さんが食べさせてくれる方が嬉しいですね」
咲「あら?いつもは恥ずかしそうにしているので遠慮したのですが?」
風「いえ、それは人前ですからで…ありのままの僕を見せられるのは咲夜さんの前だけなので…」
咲「うふふ…じゃあ今日はたっぷりあ~んをさせてあげますね」
風「じゃあ僕もたっぷり咲夜さんにあ~んさせてあげますね」
咲「あら?では楽しみにしておきますね」
風「はい!でもまだ時間がありそうなのでちょっとこの地霊殿を探検してみようかな」
咲「そうですか?じゃあ私は部屋で休んでいますね」
風「わかりました、では軽くちょっと行ってきます」
そして風頼は部屋を出た。
トコ…トコ…トコ…
風「うーん…探検するとは言ったものの…結構広いな…」
こ「あれ?お兄ちゃん何しているの?」
風頼が後ろを振り返るとそこにはこいしがいた。
風「あ、こいしちゃん、ちょっとこの地霊殿を探検しようと思ってね」
こ「じゃあ私が案内してあげるよ!」
風「え?いいのかい?」
こ「うん!今暇だし!」
風「じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
こ「じゃあ私に着いてきて!まずこっちにはね………」
ソワソワ…ソワソワ…
咲「今までは風頼さんが話し相手になってくれていましたが…急にやることがなくなってしまいましたね…風頼さんに着いていけば良かったでしょうか…」
咲夜は部屋をくるくると周回している。
咲「とりあえず荷物を整理でもしますか」
ピシャ…
ふすまを開けると咲夜はあるものに気がついた。
咲「あら?これは…」
ガチャ…
こ「入って入って!」
風「ここはもしかして………こいしちゃんの部屋かい?」
こ「うん!色々あるんだよ!」
風(なんだかこんな子供の部屋に入るのはフラン以外に入ったこと無かったな、それにただの客人としては無かったし)
こ「見てみて!これお姉ちゃんが作ってくれたの!」
風「ん?へ~さとりさんの人形か、これさとりさんが作ったんだ」
こ「うん!仕事で忙しくて会えない時はこれを抱いてって言っていたの」
風「ほう、確かに良くできているね、これなら寂しさも紛れるかもな」
こ「それにこれだけじゃなくてまだあるんだよ、お空もお燐も」
風「へ~凄いね、お空ちゃんのなんて羽までちゃんと作られていれね」
こ「私よく寂しくなるんだけど今は寂しくないよ、だって…」
風「だって?」
こ「今はお兄ちゃんがいるんだもん♪」
こいしは風頼に笑顔を見せた。
風(この感じ…フランと同じような感じだな…)
こ「ほら!これさっき言っていたカード」
こいしは風頼に数枚のカードを渡す。
風「本当に結構集めているね…………ん?」
風頼がカードを見ていたら幻想郷では見たことのない風景が飛び出してきた。
風「こいしちゃん、このカードの場所ってどこだい?」
こ「これは天界だよ」
風「天界?」
こ「うん、だけど行ったことのある人はほとんどいなくてそれを作った人はイメージで描いたみたいなの」
風「でもこの桃はなんだい?」
こ「なんだか昔ね、空から桃が落ちてきてね、病弱だった人が食べたら急激に体力が回復したから天界に住んでいる人はこの桃を食べているんじゃないかって考えられてこの桃が描かれたんだって」
風「桃か………うーん………」
こ「どうしたの?」
風「いや…なんだかこの桃……どこかで見たことあるような気がするんだけど…どこだったかな~結構最近会ったような気がするんだけど…」
こ「会った?」
風「うん…誰かの帽子に着いていたような気がするんだけど…誰だったかな~」
こ「気のせいじゃないかな?」
風「うーん…そうかな~…………まあいっか」(なんだか思い出さないような気もするし)
こ「とりあえず次の事遊ぼ!」
風「じゃあ何をする?」
こ「次はね………」
ガチャ
こ「またね~」
風「うん、またね」
トコ…トコ…トコ…
風「結局こいしちゃんのところでずっと遊んでいたけど…まあいっか」
数分後、部屋に戻ってきた。
ピシャリ…
風「ただいま戻りました」
咲「あ、風頼さん…」
咲夜が少し険しい顔をしている。
風「……どうかしましたか?」
咲「実はさっき荷物を整理しようとしたらこれが…」
咲夜は一通の手紙を渡す。
風「なんですかこの手紙………さとりさんから?」
咲「はい、私は先に読みましたが…」
風「ふむ…」
パラリ
―風頼さんと咲夜さんへ
この手紙を読んでいると言うことは見つけてくれたのですね、ありがとうございます、さて、私が何故こんな手紙を出したかと言いますとちょっと用事で遠くに出掛けて来るのでこいし達には適当な言い訳で彼女達が心配しないようにごまかせといてくれませんか?私が言いますと余計な心配をして着いてくるといけませんので、大丈夫です。明日の朝には帰ってこられる筈ですので、それまでなんとか心配させないようにしといてください、よろしくお願いしますね。
さとりより―
風「なるほど…ですが何でしょうか用事って」
咲「さあ、まあ今は彼女達に心配をかけさせないようにしませんとね」
風「はい」
燐「風頼君、咲夜さんいるかい?」
風「ああ、いるよ」
燐「夕食が出来たから持ってきたよ」
風「お、ありがとう」
ピシャリ
咲「今夜は何やら洋風ですね」
燐「和風と来たら次は洋風だし」
風「でも和室には…」
燐「細かい事はい~の、さあどうぞ」
風「うん、ありがとね」
燐「あ、そうだ風頼君」
風「なに?」
燐「さとり様知らない?どこにもいないんだけど」
風(ドキッ!!)「ああ…さとりさんは……」
咲「さとりさんは勇義が今日風頼さんと戦った感想を聞きに行っておそらく朝まで帰られない見たいですよ」
風「そ、そう!そうなんだよ!」
燐「さとり様が?珍しい事もありますね、まあ確かに勇義なら朝まで帰られないだろうな~ではごゆっくり」
ピシャリ…
風「た、助かりました咲夜さん」
咲「こういうことは慣れているので、では食べましょうか」
風「はい」
カチャ…
風「はぁ~美味しかった~」
咲「フフフッ…あ~んのしあいでしたね」
風「二人っきりならいつでもあ~んは受け付けますよ」
咲「では口がギュウギュウになるほどあ~んさせて…」
風「咲夜さん、それはあ~んじゃなくて詰め込んでいます」
咲「冗談ですよ」
風「ははは…」(シャレにならないのかな…)「あれ?」
咲「どうかしましたか?」
風「いえ、今気がついたのですがさとりさんはこの手紙をいつ入れたのでしょうか」
咲「きっと事前に手紙を書いてさとりさんが風頼さんを信頼しきった時にこっそりふすまの隙間から入れたんでしょうね、ふすまはさとりさんの後ろにありましたから」
風「そういえばそうですね」
咲「さあ、今日はお風呂に入って寝ましょうか、背中洗ってあげますから」
風「うう…恥ずかしいですが…わかりました」
咲「では行きましょう」
風「はい」
―??? ―
グシュル…クチャ…クチャ…グチ…ムチャ………ゴクン…
???「ハァ…ハァ…ここまで食べれば…奴等を殺せるだろう…復讐の時だ…絶対に逃がさん…絶対に…絶対に…旧都の奴等皆殺しにしてやうわあぐらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
さ「残念だけどそうはさせないわよ」
???「誰だ…」
さ「あんたに名乗る名なんかないわ、彼らは今の幻想郷の希望……この旧都を救ってくれるかもしれない……だけど…だからこそ…彼らの希望をこんなところで使わせる訳にはいかないのよ」
???「貴様…思い出したぞ…前私にボコボコにされたやつ…前の仲間もなして勝てるわけないだろう」
さ「これ以上仲間は傷つけたくない、かつて…私が心を読んで傷つけたように…」
???「なら…ここで私の最後の食事となるがいい!!」
さ「貴方は…ここで私が始末する!!」
お疲れさまでした。まさかの衝撃の最後です。奴の準備は完了…そんな中さとりは奴に勝つことが出来るのか!!そしてこの章も大分終わりが近づいてきました。最終日…風頼達のデートは最後どんな日になってしまうのか…では今回はこの辺でさよなら~