駆けよ兎   作:花見崎

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プロローグ的なので短いよ


No.1

「はぁぁぁぁっ!」

 

 

兎はひたすら駆け下りていく。

ゴブリン、ワイバーン、ひしめくダンジョンの中を白き閃光の如く駆け抜けていく。

立ちはだかるモンスター共は片っ端から灰化して行く。

 

 

「うりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

兎1匹今日も今日とて絶叫がダンジョンの壁を木霊して行く。

オラリオ七不思議が1つ『ダンジョンを駆け回る白兎』

何かがいることには気付けど、次の瞬間にはそこには何もいない。

一時期じゃダンジョンにはアルミラージの亡霊がいるとまで噂されるほどだった。

 

 

「よう、【最速兎(レコードホルダー)】、元気そうじゃねえか。また『お使いか?』」

 

 

「ちょっ、ちょっと待ってくださいモルドさん!1回息を整えさせてぇぇぇ」

 

 

最速兎(レコードホルダー)】、ベルの正式な二つ名では無いものの、とある記録を指して呼ばれていたのだが、暇を持て余した神々の暇つぶしによって打ち出された記録を面白がった冒険者たちによって別の意味で呼ばれている。

 

 

「おめぇも大変だなベル・クラネル。ファミリアの為とはいえ、ダンジョンにソロで駆り出されるなんてよ。」

 

 

「ハハハ、良いんです。ファミリア内でもまともに戦えるのは僕だけですし・・・」

 

 

「ったく。おめぇの素直な所は良いんだがよ。少しは反発してもバチはあたんないだろうぜ?保証はしないがな!それじゃあまたな!」

 

 

「そ、それじゃあまたいつか!」

 

 

モルドさんと別れ、『大樹の迷宮』へと潜って行った。

 

 

ベル・クラネル

【ディアンケヒト・ファミリア】副団長 レベル6

治療師兼材料収集担当

今日も今日とてダンジョン内を奔走中

 

 

・・・

 

出会いは突然だった。

僕達はディアンケヒト様に拾われ、誰かを助けるために団員として働き始めたのはいいものの

最初こそヒーラーとしてついて行った際に戦闘能力を買われ、薬品等の材料となる資材を集める役割を与えられてしまった。

 

 

元々治療専門のファミリア故に深くまで潜れる機会もなく、クエストを発注するのが早くかつ希望する量がほぼ確実に入るため、利用しているものの、やはり自分でも取りに行った方が効率やらなんやらと良いらしい。

 

 

それでも皆の負担を減らせるのならとがむしゃらに戦ってきた結果が今の僕だった。

特に入ってきた時期は酷いもんだった。

闇派閥が今よりも活発だった時、けが人は後を絶たなかった。

そんな中でも少しでも負担を減らそうと躍起になっていた。

 

 

勿論ヒーラーとして最低限の施術も覚えてきた。

特に7年前のあの日から、何度か死地を乗り越える羽目となった。

 

 

そんなこんなで僕は今日もダンジョンを駆け巡る。

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