走れトレーナー   作:ゴールデンウィーク

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俺がずきゅんどきゅん走り出し

やよい「Fuc○ you!」

 

理事長に俺がウマ娘として出走する旨を告げた途端英語で暴言を吐かれてしまった。

どうやら驚きのあまり理事長は日本語を忘れてしまったようだ。

津田梅子の生まれ変わりかもしれない。

 

その剣幕はすさまじく、後ろにいるたづなさんも腰を抜かしている。

だが俺は本気だ。

スズカの代わりに俺が日本一のウマ娘、いやヒト男になってやる。

なぜならそう、あいつと約束したから

 

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病室

 

トレーナー「俺がウマ娘になる」

 

スズカ「…意味がわかりません」

 

驚くのも無理はない。しかしスズカと俺の人生を考えるとこれが最良の選択肢なんだ。というか、これしかない

 

トレーナー「実はな、俺の友達に人間のキック力を増強させるシューズを開発できる人がいてな。試してみたところ滅茶苦茶早く走れるんだ。俺がウマ娘として出走してなるべく賞金を稼いでくる。そしたら俺の生活も当分安心。そしてスズカの足が治るまで俺もトレーナーとしてトレセン学園に残れる。」

 

スズカ「い、意味が分かりません!他のウマ娘と契約すれば良い話じゃないですか!それに物事には限度ってものが!」

 

トレーナー「俺だけのことを考えればそれが一番良い選択肢だ。でもな、お前も寂しいだろ?俺が他のウマ娘と契約したらお前は独りぼっちになってしまう。それは絶対に嫌だ。お前が治るまで俺はいつまでも待ち続ける。最初に約束しただろ?俺とお前は一蓮托生さ。」

 

スズカ「…」

どうやらスズカは納得がいっていない様子だ。

しかし最後の発言をした直後に顔がにやけていたのを俺は見逃さなかった。恐ろしく薄い笑み、俺でなきゃ見逃しちゃうね。

そう、スズカと俺が契約を交わしたとき俺はそんな言葉をスズカにかけた。それから事あるごとに「一蓮托生」というワードをスズカは使ってきた。どうやらお気に入りの四字熟語らしい。

 

 

もう一押しといったところか…

 

トレーナー「スズカ」

 

スズカ「///…はいっ!」

下を向きながら頬を染めているスズカに畳み掛けるようにして話し掛ける。

 

トレーナー「たしかに馬鹿げた提案だと思ってる…だけど頼む、俺とスズカが一緒にやっていくには絶対必要なことなんだ。」

 

スズカの顔は完全に赤くなってしまった。

よし、これで説得完了。

 

トレーナー「それじゃあ俺はこれからトレセン学園に戻って登録をしてくる。そして、大会で1着をとってお前に希望を与えてみせる。じゃあな。」

 

スズカ「はい///」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして今に戻る。理事長、ブチ切れてるなぁ。

やよい「そんな馬鹿げた提案をするために、態々私を読んだのか!粛清!遺言は簡潔にな!」

 

……どうすれば良い…

 

トレーナー「理事長、お言葉ですが」

 

咄嗟に出た一言。何も考えてないのに何で話しかけてしまった…

 

やよい「あぁっ!?」

 

怖い怖い。

 

でも…

半分は俺の生活費の足しにするためかもしれない。だけどもう半分はスズカのダメなんだ。そうだ。これは良いことなんだ…

 

トレーナー「お言葉ですが、理事長。これはURA全体の利益にもなりますよ。」

続いて捲し立てる。

トレーナー「ウマ娘の世界の中で唯一、人間が走る。実際にこんなことが起きれば日本中、いや世界中がこの日本のダービーに注目が集まること間違いなしです!」

それに……続ける。

トレーナー「俺は毎日、ダッシュで5.6km走ってます。中距離くらいなら楽勝ですよ。」

ドヤ顔で告げる。

そう、俺はサイレンススズカが毎日長距離を走りながら辛そうな顔をしているのを見て、少しでもその苦さを分かってあげるためにスズカよりも長い距離を常に走っていた。

春も夏も秋も冬も、雨の日も、雪の日も、雷の日も。

だったら相手がウマ娘とはいえ、善戦できるんじゃねぇか?

 

鏡に映し出されたたづなさんの顔がまるで本物のバ鹿を見て驚愕しているように見えたのは気のせいか?

 

 

 

その後、俺の熱弁が効いたのか出走登録を認めてくれた。

「許可ッ!」と理事長がいった瞬間瞳から涙が滲み出てきた、

 

 

見ててくれ…サイレンススズカ。

お前のトレーナーが史上最高のヒーローになるところを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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