今日の勝利の女神は、横っ面を引っ叩く(更新停止中)   作:R主任

18 / 48
チームの割り当てを考えるだけで2時間以上。イエーイ


第18話:報告(前編)

「……と、いったところだ。」

「そうか……」

 

 

 

 

生徒会室。

新入生達を対象とした食事会やレクリエーションも一通り終わり、食堂では余った食料について、フジキセキが声掛けした者達がお礼として食べたり、容器に入れて部屋へと持ち帰っている。

 

ブライアンが、シンボリルドルフに今日のレースについて報告を行っていた。

最初は明日で良いじゃないか……と渋るも、好機到来だ、ニンジンジュース自腹を免除してやるぞ?との一言に、折れて今に至る。

 

「有望な奴は他にもいるかもしれん。だが、私が走った限りでは、やはり3人……4人か?は、中々面白そうな連中だった。」

 

 

 

 

ーーーツインターボ。

 

「あの加速とスピード……

走り方もペース配分も滅茶苦茶だが、ある意味自分の長所と武器を弁えているとも言える。

トレーニングやコーチングによっては化けるかもな。」

 

 

 

 

ーーートウカイテイオー。

 

「『軽やか』に走るんだ、とにかく。

本人は何も考えてないんだろうが、ポジショニングやコーナリングに関しては既に一流かもな。あれで駆け引きを覚えれば、会長、あなたにも匹敵するかもしれん。

……気になるのは『才能に恵まれ過ぎている』点か。ああいう奴は怪我が怖そうだ。」

 

 

 

 

ーーーナイトシグマ。

 

「あんなに『生意気』な新入生は初めてかもしれん。

逃げている癖に、後ろの連中のアタックに『見えてるのか』って思える程的確に対応してくる、小賢しい奴だ。

姉貴程の冷静さはまだ持ち合わせていないようだが、場数こなせば恐ろしいことになりそうだ。……あと、1つ気になったことがあるが……後にさせてもらう。」

 

 

 

 

ーーーメジロマックイーン。

 

「『名家のお嬢様』なんてイメージは今日にでも捨てた方が良さそうだ。

既にG1で走らせても通用しそうな程に逞しいぞ、あれは……『勝つ自分』をしっかりと描いてレースに臨める奴だ。スタミナも根性も十分にある。

ただ、今の自分の走り方をなまじ熟知しているだけに、想定外の状況には弱いかもしれん。」

 

今度試してみるかな……とうそぶくブライアンに、苦笑を浮かべるルドルフ。

 

「仕方ない、無罪放免ということで。ニンジンジュースは勘弁してやろう。

 

……ところで、シグマの時の『気になったこと』というのは……?」

「ああ。さっき『アタックに対応してくる』と言ったが……」

 

 

 

 

状況を細かく思い出そうとしながら話すブライアン。

 

「今日のレースで私はあいつらに、反応する猶予も与えずスパートを仕掛けた……筈だった。」

「……」

「……その完璧だった筈のスパートにも、対応してきたんだよ。あの『騎士』は。」

「ほう……」

 

「無意識なのか、奥の手なのかは分からんが……とにかくあいつは『何か』を隠し持っている。」

「今の内から潰しておくべきかな?」

「まさか。会長こそ、私の話を聞いてとても良い表情をしているが?」

「仕方ないだろう。許されるならば一日千秋とばかりに、私の方も早速勝負してみたい位だ。……いや、今週か来週になってしまうかな?」

 

ルドルフとブライアンが笑い合う。

……ルドルフの方は、言葉遊びをブライアンに気付いてもらえず、少しだけ心の中で凹んでいたが。

 

 

 

 

と、入り口の扉がノックされる。

 

「エアグルーヴだ。失礼する。」

「遅い時間までご苦労様。」

「それはお互い様だろう。……さて、本日も入学式にいらっしゃったカール学園から、今年も数名トレーナー研修生が派遣されるとのことだ。」

 

エアグルーヴが報告に入る。

2人は黙って、それを聞こうとしていた。




チームは「スピカ」「リギル」「カノープス」「シリウス」「ポルックス」「アンタレス」「レグルス」の7チームを想定。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。