今日の勝利の女神は、横っ面を引っ叩く(更新停止中)   作:R主任

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『ダイ』からのゲストで主要キャラは、今回の『大円トレーナー』と、次回以降登場する『レグルス』のトレーナーで最後(予定)。
あとは以前後書きで触れた『きた』を、勝負服の仕立て屋の見習い兼『どうした急に』要員で出す予定。仕立て屋の師匠も出すかねえ……


第24話:各陣営の始動①

ーーー新学期がスタートした。

学業や運動に専念する傍ら、トレセン学園の多くの生徒達が、新たな一歩を踏み出す。

『トゥインクル・シリーズ』における栄誉ある各種レースでの勝利、その先の栄誉と栄光を目指し、ウマ娘達は日々己を鍛え、自分を磨きあげていく。

 

また、その在り方もウマ娘達によって様々となる。

入学初年度からデビューを果たし、ジュニア級からクラシック級・シニア級と戦っていく者もいれば、入学後暫くは自分の素材を鍛えることに費やし、数年後にデビューを試みる者もいる。

 

そもそも、入学当初からいきなり自身の能力や素質をきちんと理解している者は皆無と言って良いだろう。トレーニングや模擬戦・実戦の中でそれらを理解し、その上で伸ばすか補うかを目指していくのが一般的である。

 

……故に、彼女らの能力を正しく理解し、それを引き出す『トレーナー』の存在は、ウマ娘達にとって非常に重要であった。

 

 

 

 

ーーー

 

「……お前か。オレの後任、って奴は。」

「……うっす。よろしくお願いします。」

 

堅気には見えない迫力を持つ、帽子にサングラスの男。

その前に、頭にバンダナを巻いた、どことなく愛嬌のある男が対峙していた。

 

一見穏やかにやり取りをしているように見えたが、バンダナの男ーーー新任トレーナー研修生『大円 世良(おおまど せら)』は内心本気で震えていた。

 

 

 

 

(なんだよ、このオッサンは……!圧力が黒子台先生の比じゃねえぞ……!本当にトレーナーなのか?)

 

 

 

 

「きょ、今日から色々と勉強させていただきます!よろしくお願いします!」

「……フン。」

 

……ビビる大円に対し、黒沼は答える。

 

「ウチの設備や所属している連中、トレーニングのメニューやスケジュールはに、もう目を通したか?」

「は、はい!一応一通り頭には入ってます!」

「それなら、今日の『アンタレス』の予定を言ってみろ。」

「はい!この後はまず施設の書類整理の後、主にミホノブルボン・アドマイヤベガ両名のリハビリメニュー準備および実践と、アンタレス所属ウマ娘ちゃん達のトレーニング管理。その後はグラウンドの視察です!」

 

「……まあ、今のお前にできることなんざ、暫くは新人の雑用レベルだ。

但し、知っちゃいるだろうが、お前には1日も早く一人前になってもらわなきゃ困る事情がある。……聞いてるんだろ?」

「は、はい!」

「俺から盗めるものは盗め。もし意見や案があるなら遠慮なく言え。採用するかどうかは別だがな。」

「はい!」

 

 

 

 

……一見柔そうなくせに、俺から目を離すこともなく、姿勢も受け答えもしっかりしてやがるじゃねえか。

思ったよりも期待できるか?

 

面接官のような感想を抱きつつ、黒沼は更に大円に続ける。

 

 

 

 

「グラウンドを視察する意味は分かるか?」

「あ、はい!アンタレス以外のウマ娘ちゃん達の視察ですよね!」

「正確には『他のトレーナーやチームに就いてる連中の視察』、あとは『有望そうな奴のピックアップ』だ。もしお前の方で目に付いたって奴がいたら、声掛けする前にまずは俺に報告しろ。」

「了解っす。」

「……知っているだろうが、基本的に俺ら『アンタレス』は、あいつらを徹底的に鍛え上げるやり方がモットーだ。

いずれお前がアンタレスを引き継ぐならば、少しは変わるかもしれないが……俺が主任の内は基本的にやり方を変えるつもりはない。良いな?」

「うっす。あ、でも……」

 

 

 

 

ーーーもし『こうした方が良いんじゃないか』ってのがあったら、意見させて貰っても良いっすか?

 

 

 

 

黒沼が一瞬の間の後、口元を緩める。

 

「……オレの一発が怖くなけりゃ、幾らでも言ってこい。」

「ははは、じゃあ黒沼さんを怒らせないレベルで言わせてもらいます……」

 

 

 

 

ーーーあの娘達を輝かせる為っすからね。

 

 

 

 

「……今日のお前へのノルマ、少し引き上げさせてもらうとすっかな。」

「ええーっ!何でっすかあ!」

 

 

 

 

……あいつら並に鍛えがいのある奴かもしれないな、こいつは。

そう思い、黒沼は笑った。

 

ーーー

 

「皆さん、集まってくれてますか?」

「はいよー。」「こちらに。」「は、はいぃ。」「ど、どうも……」

 

南坂トレーナーの呼び掛けに答える、チーム『カノープス』のメンバー。

 

ナイスネイチャ・イクノディクタス・マチカネタンホイザ・メイショウドトウの4名。

 

 

 

 

「今年も、去年に引き続き私達『カノープス』の目標は、『G1制覇』です!」

「おおー。『制覇』ときましたかあ。」

「妥当な目標でしょう。私達も、去年は1着こそなれませんでしたが、連番には幾度も名を連ねています。」

「G2やG3ならば勝てることも増えてきているよねー。」

「は、はい。おかげで、皆さんのことを応援してくれる声も増えてきていますし……」

「なーに言ってんの、ドトウさんや。」「……え?」

 

ネイチャがドトウに話しかける。

 

「私達の中で、一番今回の目標に手が届きそうなのはドトウさんでしょうが。」

「その通りです。今年のG1制覇、期待していますよ。」

「も、もちろん私達も頑張ってG1勝利、狙っちゃいますけどね!」

「「皆さん……」」

 

ドトウと南坂が同時に感慨にふける……

と、

 

 

 

 

「それじゃ、早速今日も張り切ってトレーニングしますか!」

「あ、じゃあみんなのウェアの準備を……あっ」

「「「「あっ」」」」

 

……数秒後、何かが倒れたり壊れる音が断続的に発生し、その都度皆の悲鳴が室内に響き渡るのだった。




大魔道士→だいまど→大円
ポップ→ポピュラー→世間一般→世良

……ベガとドトウを出すということは……『あのウマ娘』を『キャラを理解して書く』って覚悟が、俺にはあるってことなんすよ……。

……できっかな

あと「夜更かし気味」持ったまま温泉旅行迎えてエンディングって妄想クッソ捗らね?(なお温泉旅行未経験)
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