今日の勝利の女神は、横っ面を引っ叩く(更新停止中) 作:R主任
「……改めて、色々と聞きたいことがあるが、宜しいかな?」
『ええ、遠慮なくどうぞ。……その前に、どうして私がマァムだと分かったのかしら?』
「その気丈さと勝ち気さを隠しきれていない言葉遣い、私やポップのことを知っている中で当てはまりそうなのは君しかおらんよ。」
『まあ。騎士なのに随分と失礼なことを言うのね。』
「ほとんど君の方から答えを教えてくれたようなものなのに、良く言う……」
『あなた、少し性格変わったんじゃない?』
「こちらで暫く人……いや、『ウマ娘』としての生活を送らせて貰ったからな。」
『それもそうね。ふふっ』
女神という存在が、その正体は自分の知った相手であったと分かり、シグマに余裕が生まれる。
マァムといえば、自分ら親衛騎団が倒すべき相手として、幾度となく相対した勇者一行の一員である。
その彼女が女神となっており、対する自分が「ウマ娘」となっている世界……
そして、改めて考えると、そんな自分が家族として接する者達は、ハドラー親衛騎団の仲間を彷彿とさせる。それどころか自分の父親として存在する者の名前に至っては、「ハドラー」そのまんまであった。
「この世界は、何故作られた?」
『まあ、一番に知りたいのはそこになるわよね。』
想定内の質問、という感じの雰囲気で、マァムが続ける。
『本来、この世界は私達の存在していた世界とは全く別の存在みたい。そして、私達の方がイレギュラー……想定外ということになるわ。』
「我々の誰かが望んだ世界……というわけでは無いのか。」
『そうね。』
落ち着いた様子で答えるマァム。……だったが、
『……というかね、私も本当は女神になんてならずに、あなたみたいな可愛い女の子になって色々なことをしてみたいわよ!
それなのに……ああもう!シグマも聞いてよ!』
突然年頃の女の子といった感じのテンションで畳み掛けられ、面食らう。
『私達がこちらの世界に来た原因が、この3女神の一人がふと空に向かって【メドローア】ってやってみたら時空が歪んだ、ですって!何よそれ!』
「 」
忘れもしない、自分を葬った呪文の名前を告げられたばかりでなく、今の自分が存在している理由が
……何というか、何というか……
絶句するのも当然である。
「……やはり凄いのだな、メドローアは。」
『え、ええ。』
暫くの沈黙を経た後、シグマが答える。
冷静さを失っていないように見えて、この発言。
そりゃ正気でいろって方が無理な話よねえ……と、マァムは思う。
『とりあえず、元凶となった女神は私の方で【お仕置き】しといたから、安心して。』
「……何を安心すれば良いのかは正気理解しかねるが……了解した。」
彼女の戦闘力については身をもって理解している。
そんな相手に制裁を受けたのでは只では済むまい……少し同情するシグマ。
『お優しいのですね。』
「逞しいのは結構なことだが、心を読むような真似はしないでいただけるとありがたいのだが。」
【お仕置き】を食らったと思われる女神に『分かってくれるのね』という感じで話しかけられ、頭を抱えるシグマ。
自分のいた世界の『神』とされる存在も、例えば『死神』など、存外に自由であったな……と、改めて思い出にふける。
知るべきでなかった……いや、知りたくなかったであろう様々な事実を前に、現実逃避しかかっている様子を察してマァムが話しかけた。
『で、こっちの世界で私達が何をすべきなのか……あなたも気になっていたんじゃない?』
「あ、ああ。」
『それについては、実は一番単純みたい。
【楽しんで暮らしなさい】、これだけ。』
「……何?」
ゲームをやる前:オグリかっけーな
ゲームをやって:野良オグリさんこわい
サポートガチャってめっちゃ大事やねんな……と思いながらバクシン中