蹴球の盗賊王   作:はちみー

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初投稿です。


蹴球の盗賊王_本編_
第1話


 

「ぐああああ!!」

 

「く…コイツ…!」

 

「あ、悪魔だ…」

 

「ははははは!その程度で俺様に勝とうなんざ数千年早いぜ!」

 

稲妻町の駅前の路地裏。

そこには地に伏す不良3人と、その様をみて笑う少年がいた。

 

「それじゃあコレは貰ってくぜ」

 

「お、俺達の財布…!」

 

「返せ…!」

 

「おいおい、コイツは賭けられたもんだぜ?自業自得ってもんだ。じゃあな負け犬共」

 

少年はその場から立ち去り、残ったのは呻き声だけだった。

 

_______

 

 

「チッ!これだけか、シケてやがるぜ…」

 

全く、俺様の労力を返してもらいてぇもんだぜ。

 

…この地に生まれてから十数年、この俺「獏良了」は異世界からの転生者だ。

それも、憑依として。

 

俺様には親はいない、物心ついた時にはある施設に預けられていた。

だが彼処は俺様には合わねぇ、まるで陽だまりにいるような場所はな。

 

そんで飛び出してから、あの手この手で生きてきた訳だ。

今は小学六年ってところだが…まぁ当然通ってねぇ、親がいねぇからな。

 

だからこうしてカツアゲして食い扶持を稼いでるんだが…

 

「おい、そこのお前!隠れてねぇで出てこいよ!」

 

「ほう…よくわかったな少年」

 

「生憎と人の気配には敏感でね、何者だ」

 

「私は帝国学園の総帥…影山零治だ」

 

「へぇ、あの帝国か。それで総帥様がこんなガキに何の用だ?」

 

「獏良了、親は既におらず__園に預けられたが逃亡。その後行方不明だった」

 

「よく調べてるじゃねぇか、それで?」

 

「私の帝国学園に来ないかね、君の才能を存分に発揮出来るぞ?」

 

この男、確かに俺様サイドではあるが…

コイツは俺を手駒としか考えてねぇ、嫌いじゃねぇがな。

 

「ハハハ!折角の申し出だが…丁重にお断りする」

 

「何故だ」

 

「アンタは手駒として俺様を使おうって魂胆だろうが…テメェに使い捨てられる程安くはねぇんだよ影山零治」

 

「…」

 

「だが、取引といこうじゃねぇか」

 

「取引だと?」

 

「そうとも、お前が俺様を本当に必要となった時に1度だけ協力してやるよ」

 

影山は少し考えた後に、ニヤリと笑った。

 

「ほう、それで私は何を差し出せばいいのかね」

 

「要求は…自由に使えるキャッシュカード、それから望んだ時にてめぇの手駒と試合出来る権利だ。後者は融通は聞かせてやるよ、んで試合内容で俺様が切り札になりえるかもわかるだろうぜ」

 

「…ふん、ではそれで取引してやろう。だがお前が切り札になれないと判断した場合はどうする?」

 

「そうはならねぇよ、お前は俺様の力を欲する…」

 

「く、クハハハハ…いいだろう。後日お前の元に手下を向かわせ帝国まで来てもらうぞ、そこでお前が必要なものを渡してやろう」

 

「出来るだけ早くしてくれよ?俺様はそう長くは待たねぇぞ」

 

「3日後には…いや、3日後は祝日だったか。1週間後だ」

 

「…アンタ意外と祝日とか気にするタイプなんだな」

 

「貴様が自由に使えるキャッシュカードなんて求めなければもっと早い」

 

と、そんな事があって解散した。

 

さてさて、先ずは影山について調べるとするか。

 

「ホワイトシーフ召喚!」

 

白いタキシードとシルクハットを被った壮年の怪盗が姿を現した、俺様が使ったカードが俺様の力となる。

 

最も、俺様が使ってなくとも他のカードが使えるだろうが…そんな気分には今はなれないな。

 

「ホワイトシーフ、影山零治について調べあげてデータを盗み出せ。抜かるなよ」

 

命令を聞いたホワイトシーフが姿を消す。

この先も世話になりそうだな。

 

「さぁて、飯食ってホテルに帰りますかねぇ」

 

心の中でスイッチを切り替える。

いわゆる表バクラ(になりきった闇バクラ)だ。

こうしてれば基本的に好青年という訳だ。

 

「お腹すいたなぁ…何食べようかなぁ〜?」

 

将来起きるであろう楽しみを想像しながら、商店街に入っていったのだった。





バクラ好きなんですよね
完成度低いなおい
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