遅くなったのは全てペガサスの罠です「ホワット!?」
「行くぜ獏良、お前の余裕の笑みを苦痛に変えてやる」
「へっ、やってみな!」
先行は不動、蹴り出したボールはオレの胸元に飛んできた。
これは見覚えがある、ジャッジスルーだ。
「オラくらいなァ!」
「てめぇがな!」
「何だと!?」
飛んできたボールをそのまま蹴り返し、不動に当てる。
「審判の目を誤魔化しながら妨害するんなら、カウンター気味に決めるんだよ。こんなふうにな!」
不動が無意識の内に当たりに来るようにボールで誘導、周りにわざとではないと思わせる事で誤魔化す。
不動の足元にボールを落とし、そこに合わせて蹴りを入れる。
ボールのカットする過程で崩す算段だ。
「おらよ!」
「がぁ!?」
所謂その相手1回だけの初見殺し。
相手の足元のボールと共に蹴り崩し転ばせる。
見事に引っかかった不動は転び、そのままシュートを決めてフィニッシュ。
「今回はオレの勝ちだな」
「チッ!次はこうはいかねぇ!構えろ!」
闘志を燃やす不動を見て、こっち寄りの思考しているのに熱いやつとは益々決闘者に向いてるなと実感する。
ふはは、楽しくなってきたぜ。
「いくぜ!」
繰り出す必殺技はまぼろしドリブル。
念による幻覚を相手に見せて、まるで2人に分身して突破してくる様に錯覚させる技だ。
そのまま追い抜くかと思ったその時、不動は俺の前に立ち塞がった。
「捉えた!」
「やるじゃねぇか、だがそう上手くはいかねぇ」
技を中断しボールを上空に飛ばして、オレ様自身も飛び上がって前に落とす。
本来ムーンサルトという技になるが、着地した後必ずポーズをとってしまう。そんなもん隙になるだけだからやらない。
「しまった…!」
「喜べよ不動、さっきの技を破った…いや俺のだす技に反応できたのは今まででお前だけだぜ」
そしてゴールへとシュートでおしまいかと思ったが…
「おおおおおおおおおおおお!!!!」
かなりのスピードで戻ってきた不動がボールに蹴りを入れてブロックにかかる、だが僅か間に合わなかった為そのままゴールを突き破った。
予想以上…いやそれ以上に強いじゃねぇか、ハハハ!
「ゲームセット、中々楽しめたぜ不動」
「クソッタレ…」
「まぁ落ち込むな、オレ様が上でお前が下って訳だ。上に上がれば良いだけなんだからよ」
「…けっ、今に見てろ獏良。いつかテメェをぶっ潰してやるからな」
「まぁそんな事はどうでもいい、それよか大事な事がある」
「あ?なんだよ」
「急がねぇと飯が食える店がしまっちまう時間だぜ」
「…………早く言えよ、こっからだとだいぶ歩くぞ」
「よし、飛べ不動」
「は?」
「ニワトリみてぇな頭してんだから飛べんだろ、あぁニワトリは飛べねぇんだったなハハハ!」
「上等だ今すぐぶっ潰してやるから動くな」
「お断りだぜ!」
「おいこら待ちやがれクソ獏良ァ!」
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「獏良はまた手下を増やしたようです」
『そうですか、彼は有能ですか?』
「はい、あの獏良から1本取っていました」
『なるほど。くくく…この調子でどんどん増やして言って欲しいものですね、何れにしても全て私の駒となるのですから』
「そうですね」
『では引き続き監視をお願いしますね』
「了解しました、研崎様」
ふふふ、ははははは!
エイリア石の研究が終われば、無理矢理にでも手中に収められる!
そして旦那様に変わり、私が世界を支配するのです。
エイリア石の邪悪な力によって!
その為には獏良、お前には手下を増やし力をつけてもらわねばならない。
奴の力さえこちらのものにすれば敵う敵などいなくなる!
ひひ、ひゃははははは!
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なんだ、いきなり悪寒が…
「おい獏良、何食わぬ顔して俺の唐揚げ取ってんじゃねぇよ」
「共喰いを防いでやってんだよ、オレ様に感謝して欲しいくらいだぜ」
「お前本当にいい加減にしろよ」