どんなにチートでも僕は南雲ハジメ   作:排他的

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魔法を複合できるなら違う世界の魔法も再現できるんじゃないかな?

ハジメのステータス発覚から2週間が経過した。

 

ハジメは今、王宮の図書室で大量の本を読んで自分の脳内にこの世界の情報と魔法について頭に叩きこんだものを駆使してひたすら魔法を使用していた。部屋で。

 

何故そのようなことをしているのか、錬成を鍛えるべきだろうと言われるかもしれない。だがそれはハジメの職業のメインと言っても構わない技能である錬成をこれ以上現段階では成長しないだろうというくらい成長させたからだ。

 

成長というのは派生技能のことであり、派生技能とは一つの技能を長年磨き続けた末に、いわゆる『壁を越える』に至った者が取得する後天的技能である。簡単に言えば今まで出来なかったことが、ある日突然、コツを掴んで猛烈な勢いで熟練度を増すということだ。

 

ハジメはその派生技能を自分の異空間内で大量に派生させたのだ。

 

今のハジメのステータスはこうなっている。

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:10

 

天職:錬成師

 

筋力:200

 

体力:200

 

耐性:200 

 

敏捷:200

 

魔力:400

 

魔耐:200

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成][+遠隔錬成]・全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・危機察知・高速魔力回復・魔力供給・言語理解

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もはや錬成を完璧に使いこなしていた。ハジメ的には遠隔錬成の取得が1番難しかったらしい。

 

そんなわけでハジメは訓練をすっぽかして本の虫と化していた。時折香織が様子を見にお弁当片手にやってくるが、それでも本からは目を離さない。

 

そしてハジメはついに全属性の魔法を使いこなすに至ったのだ。上級魔法まで全てを1週間で。原作ハジメなど見る影もない。

 

 

「えっと確か…サギタ・マギカ…ウナ・ルークス…!」

 

ハジメは部屋で自分だけの魔法を開発していた。デバイスに魔法登録云々はどうしたと言いたいが、ハジメはもうそのことは頭の中にない。

 

既存の詠唱ではなく、自分だけの詠唱でオリジナルの魔法を発動することができるように練習していたのだ。

 

「よしこれで…!魔法の射手(サギタ・マギカ)光の一矢(ウナ・ルークス)!」

 

ハジメは奇妙な呪文を唱え、自分の目の前に光の矢を出したのだ。

 

この魔法は『魔法先生ネギま!』に登場する魔法、魔法の射手を光の初級魔法を使用して再現したものだ。

 

「これぞオタクの夢!ファンの夢ですよ!ネギまの魔法が使えるようになりました!」

 

ハジメは魔法の射手の発動数を増やしたり、ほかの魔法を使えるようにまた試行錯誤を繰り返すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメはとある布に包まれた棒状の物を抱えながら訓練施設にやってきていた。訓練施設では何人もの生徒達がやって来て談笑したり自主練したりしていた。

 

ハジメは目的の人物を探すために辺りをキョロキョロと見回していると、唐突に後ろから衝撃を受けてハジメは少しよろけた。

 

顔をしかめながら背後を振り返ったハジメは予想通りの面子に心底うんざりした表情をした。

 

そこにいたのは、檜山大介率いる小悪党四人組である。ハジメは内心学校だけでなくここでも妨害を行なうのかと内心辟易していた。

 

「よぉ、南雲。なにしてんの?訓練しないで本ばっか読んでるお前が来ても意味ないだろが。マジ無能なんだしよ~」

 

「ちょっ、檜山言い過ぎ! いくら本当だからってさ~、ギャハハハ」

 

「なんで今更訓練に出てくるわけ? 俺なら恥ずかしくて無理だわ! ヒヒヒ」

 

「なぁ、大介。こいつさぁ、なんかもう哀れだから、俺らで稽古つけてやんね?」

 

一体なにがそんなに面白いのかニヤニヤ、ゲラゲラと笑う檜山達。

 

「あぁ? おいおい、信治、お前マジ優し過ぎじゃね? まぁ、俺も優しいし? 稽古つけてやってもいいけどさぁ~」

 

「おお、いいじゃん。俺ら超優しいじゃん。無能のために時間使ってやるとかさ~。南雲~感謝しろよ?」

 

そんなことを言いながら馴れ馴れしく肩を組み人目につかない方へ連行していく檜山達。それにクラスメイト達は気がついたようだが見て見ぬふりをする。

 

「申し訳ないですが用があって来たんです、訓練は自分でやってるから大丈夫ですよ」

 

一応、やんわりと断ってみるハジメ。

 

だがその断り方は檜山達の琴線に触れたようだ。

 

「はぁ? 俺らがわざわざ無能のお前を鍛えてやろうってのに何言ってんの? マジ有り得ないんだけど。お前はただ、ありがとうございますって言ってればいいんだよ!」

 

ハジメのことを蹴り飛ばそうと足を振り抜く檜山、だがハジメはその攻撃を軽々とかわす。

 

それを見て舌打ちしながら檜山達は蹴りや殴りを行いハジメはそれを避け続ける。次第にハジメと檜山達は訓練施設からは死角になっている人気のない場所に来た。

 

「ここなら本気でやれるぜ、さァ楽しい訓練の時間だァ!」

 

檜山は隠し持っていた剣をハジメに向かって振るう。

 

戦いの歌(カントゥス べラークス)!」

 

ハジメは全身に魔力を滾らせて檜山の持つ剣を砕く。

 

「は?どうなってやがる…」

 

ハジメが剣を砕いたことで呆然としている檜山を見てそのまま立ち去ろうとするハジメに火の球が飛ぶ。

 

「何、逃げようとしてんだよ!ここに焼撃を望む――火球!」

 

「本当に用があるというのに…!魔法の射手(サギタ・マギカ)氷の三矢(グラキアーリス)!」

 

氷の矢が三本ハジメの周りに現れ、ハジメに襲いかかる火の球を打ち消す。

 

「ここに焼撃を望む––火球!」

 

「ここに焼撃を望む––火球!」

 

2人の小悪党組が火の球を放つ。

 

「ほい!」

 

その攻撃をハジメは上着のポケットから取り出した鉄球で迎え撃つ。

 

鉄球は地面をバウンドして火の球に当たる。すると火の球を吸収してそのまま爆発した。

 

「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」

 

鉄球の正体は閃光玉。それもただの閃光玉ではなく魔法の魔力を吸収して閃光の威力を増幅する代物である。ハジメが錬成を始めて一日で出来た。

 

小悪党組がゆっくりと目を開け始めた頃、突然、怒りに満ちた女の子の声が響いた。

 

「何やってるの!?…ってあれ?」

 

その声に「やべっ」という顔をする檜山達。それはそうだろう。その女の子は檜山達が惚れている香織だったのだから。香織だけでなく雫や光輝、龍太郎もいる。

 

香織は一目散にハジメの元に向かう。

 

「大丈夫?なんともない?」

 

「ないですよ、頼まれたものも無事ですから」

 

香織とハジメが話しているさなか、檜山達を見てハジメが檜山達をいじめていたのでないかと疑いの目をかける光輝と龍太郎。

 

うるさい文句が出る前にハジメはとあるものを光輝に向かって投げる。

 

「おっと…これは、ボイスレコーダー?!」

 

色々なことに使われるボイスレコーダーを渡されて驚く光輝。

 

「それにさっきまでの様子が録音されてます。それを聞いて私が悪いというならその時はどんな懲罰でも受けましょう」

 

ハジメはそう光輝に言うと自分の後ろに持っていたものを香織に手渡す。

 

「頼まれていた刀です」

 

「ありがとう!はい雫ちゃん!」

 

ハジメの用とは香織に頼まれていた刀を訓練施設まで持ってきて渡すこと。その刀は雫の手に渡った。

 

「…いい刀ね。気に入ったわ、ありがとう南雲君」

 

「どういたしまして」

 

ハジメの作った刀を気に入った雫はハジメに礼を言うと光輝と龍太郎に檜山達を運ばせてそのまま自分たちが訓練していたところまで戻って行ったのだった。

 

ちなみに小悪党組はハジメが持っていたボイスレコーダーが証拠となってそのまま罰を食らったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、夕食の場でメルド団長からとあることが伝えられるらしく、珍しくハジメも夕食の場に来ていた。

 

何事かと注目する生徒達に、メルド団長は野太い声で告げる。

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では食事を始めていいぞ!」

 

そう言って伝えることだけ伝えるとさっさと飯をかきこんで行ってしまった。ハジメはそれを聞いて、

 

「(本格的な異世界の戦いの始まりですね!)」

 

これから始まることに胸を踊らせるのだった。




ネギまの魔法を使わせてみたかったんですよね。奈落に落ちてからはリリカルの魔法も併用して戦わせてみたいですから!


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