どんなにチートでも僕は南雲ハジメ   作:排他的

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社長なお父さん

とあるゲーム会社が仕事で使っているビル、そこの社長室でハジメとその親の南雲 愁と南雲 菫が話していた。

 

「やっとハジメに俺がどんな仕事をしているのか説明できた……」

 

「まぁ仕方ないわよ、まだ子供だし、ゲームをそもそもやってないからねこの子」

 

肩の荷がおりたのかリラックスしている愁と、そのリラックスしている愁の頭を撫でている菫。なんでこんなことになっているのか。それは数日前に遡る。

 

 

 

 

 

 

インテリジェントデバイスの設定を完成させ、機械に作らせて暇なハジメは南雲ハジメの親がゲーム会社をやっていることを思い出した。

 

ユニゾンデバイスを完成させたあとに会社を作ろうと考えているハジメは資金のために株をやろうとも考えていたのだが(黄金律Aなら余裕)、原作終了後のマスコミなどを抑えるための有力な会社を作るための運営やらを学ぶ為にハジメの父、愁に頼んで会社を見に行ったのだった。

 

「(社員の人もいい人達だったし、ゲンムの知識はこっちで活かした方がいいんですかね……とりあえずはスマホを作って売るつもりですが)」

 

最初はザイアスペックを売ろうと考えていたのだが、ザイアスペックは現在2008年ではハイスペック過ぎるので、ビルドフォンなどの携帯のスペックを落としたものを作って売ろうとしている。

 

「ハジメ、ハジメ!大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫」

 

そんなことを考えていると愁がハジメのことを呼びかけていたことに気づく。

 

「そろそろ家に帰るか、あいつらも家に帰った頃だろうし」

 

あいつらというのは社員のことである。今はゲームの開発をしておらず、毎日次は何を作るのか議論しているらしい。

 

「今日は何を作ろうかしら〜」

 

「まだ何も作ってないの!?」

 

「当たり前でしょ〜そもそも今日会社に来ちゃったから作る暇ないしね〜」

 

「あ、確かに」

 

今、18時。菫が何も作っていないことに愁がツッコミを入れるが、それは躱されハジメは相槌を打っていた。

 

「じゃあどっか飯食いに行くか!」

 

「家の近くにウィステリアって洋食店があったからそこに行きましょうか」

 

「賛成〜」

 

「じゃあそこにするか!」

 

愁がどこかに食べに行くと提案すると菫が洋食店『ウィステリア』と言う店を提案、それに賛成したハジメを見て愁はウィステリアへ車を走らせたのだった。

 

「(ウィステリア……あ、原作の予感)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!」

 

ハジメと愁、菫がウィステリアの店内に入る。すると快活な原作キャラの1人である園部優花の母親と思われる女性の声が聞こえてきた。

 

そのまま席に案内されてメニューを見ると、普通の洋食店の品書きが書かれていた。

 

「(まぁ原作でも変な名前のメニューとかありませんでしたし)父さん、これにする」

 

ハジメは少し考えてから決まったことを愁に伝えた。

 

「おう、店員さーん!」

 

「はい、ご注文はお決まりですか?」

 

「はい、えっと俺がエビフライセット、菫がハンバーグセット、ハジメがオムライス……エビフライセットとハンバーグセット、オムライスお願いします」

 

「わかりました!少々お待ち下さい!」

 

ハジメは注文が終わってから水を少し飲んでまた思考の海の中に潜る。

 

「(デバイスもあと少しで出来ますし、次は何をしますかね……剣の訓練でもした方がいいんですかね……でも八重樫道場に関わるのは……とりあえず帰ってから考えますかね)」

 

剣の訓練と考えるのはルパンエックスが剣、パトレンエックスが十手を使うからである。ただ白崎香織(ヤンデレ)がいる可能性を考えると八重樫道場はやめた方がいい気がする。ハジメはこの時からフラグを立てると監禁エンドしかないことを知っている。

 

「ハジメ、会社見てどうだった?」

 

「うーん、すごかった!(5歳児の返答のやり方がよく分からないですね……)」

 

「そうか、すごかったか〜」

 

まだ子供言葉に慣れていないハジメは最初に見て思ったすごいを愁に伝える。ハジメがすごいと感じているのは個性がある人達をまとめられる原作アフターでは見られなかった愁のカリスマ性だ。

 

「(どっかの吸血鬼のお嬢様みたいな父さんですよね……)」

 

カリスマがない時とある時のギャップが激しい神槍使いの吸血鬼を思い出してそれを愁に当てはめる。

 

「(帰ったらまともな社長だった人の記憶を見ておかないとね……います?)」

 

自分の転生特典の中のマトモな誰かの知識があるのかどうなのか疑問に思い始めたハジメだった。

 

「お待たせしました、エビフライセット、ハンバーグセット、オムライスです〜」

 

思考の海から浮かび上がり、スプーンを手に取る。

 

「「「いただきます」」」

 

三人一斉に食べ始める。

 

「(……美味しいな〜)」

 

ハジメはオムライスが気に入ったようで夢中でオムライスを食べる。

 

10分後、オムライスはなくなっていて、ハジメのお腹も満杯になっていた。

 

「お腹いっぱい……」

 

ハジメがスプーンを置いた数分後、愁と菫も食べ終わり、そのまま水を飲んでから席を立ってお会計を済ましてそのまま出ていった。

 

そして帰りの車の中でふと思う。

 

「(園部優花と話せてないような……)」

 

ウィステリアで食事をする前に思った原作の予感とはなんだったのか、原作キャラ……アフターくらいしか会っていないような気がするハジメだった。

 

 

 

 

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