どんなにチートでも僕は南雲ハジメ   作:排他的

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本当のプロローグ・後編

ザイアスペック内に構築された電脳空間にて、クロトとアイン、ハジメは椅子に座って会議を行っていた。電脳空間の中は檀黎斗神、新檀黎斗が収監されていた檻を広くした殺風景な内装になっている。

 

「さて、授業中ですがザイアスペックで会議を行いますよ」

 

「ツッコミどころ満載なんですが……」

 

「細かいことは気にするなぁ!私とハジメの才能によってこの空間が実現したという事実さえ覚えていればそれでいい!!」

 

「あ〜はい(思考停止)」

 

ハジメは手を叩いてホロウィンドウを3人の中心に出現させ、とあるものを2人に見せる。

 

「これが新しいゲーム案です。もうほとんどエグゼイド関連のゲームは出し尽くしたので!なら最後にこのゲームで行こうじゃありませんか!」

 

そこには緑のふちと黒の背景に彩られた『仮面ライダーCHRONICLE』の文字が書かれており、エグゼイド、ブレイブ、スナイプなどの仮面ライダーや『マイティアクションX』や『タドルクエスト』などこれまで出したゲームの敵キャラであるソルティやアランブラ達がスマ〇ラ的な感じで並んでいた。

 

《ガッチョーン!》

 

無言でガシャコンバグヴァイザーを腰にまきつけるクロト、アインに至っては氷の弾丸を作り出してハジメにロックオンしていた。

 

「お、落ち着いてください2人共!なにが気に食わないんです!?」

 

「デスゲームじゃないですか!?」

 

「ハジメ、貴様……」

 

「(いつもは便乗するのに……クロトさん!今回は一緒に止めましょ「なぜ私も誘わないんだ!」…………え?)」

 

クロトの発言によってアインは自分の甘い幻想から引き戻される。

 

クロトはハジメを止めるためにバグヴァイザーを使おうとしたのではなく、勝手に作ろうとしたハジメに怒っていたためにバグヴァイザーを巻き付けたのだ。

 

「2人であのゲームを再現するぞ、ハジメ!」

 

「はい!クロト、行きましょう!」

 

2人でスキップしながら異空間の研究室に向かおうとしたその瞬間、クロトとハジメの足元を氷の弾丸が撃ち抜いた。

 

「……させるわけないでしょう…デスゲームの再現なんてやらせませんよ!ホーリークロイツ、セットアップ」

 

アインはホーリークロイツと言う、八神はやてが使用するシュベルトクロイツというデバイスと同型のものを使用してバリアジャケットを展開する。

 

「刃を以て…血に染めよ…」

 

《Blutiger Dolch》

 

「ブラッディーダガー!」

 

赤い刃がアインの周りを回り始め、ハジメとクロトに対して狙いを定める。

 

《デンジャラスゾンビ!》《ガシャット!》

 

《タカ!》《ガトリング!》《ベストマッチ!》

クロトはバグヴァイザーにガシャットを装填、ハジメはタカフルボトルとガトリングフルボトルをビルドドライバーに装填して変身しようとする。

 

「遅いですよ!」

 

赤い刃は変身する時間を待ってくれず、装填したその後、その瞬間にハジメとクロトを襲う。

 

「チィ!ブラックブラスター、セットアップ!」

 

「変身!」

 

《バグルアップ!》

 

《デンジャー!デンジャー!デスクライシス!デンジャラスゾンビ!!》

 

ハジメとクロトは左右に飛んでその攻撃を避け、ハジメはブラックブラスターのバリアジャケット展開、クロトはそのまま仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーへと変身する。

 

そして2人は夜天の書(レプリカ)を取り出して止める気(殺す気)満々なアインの攻撃を魔法とライダーのスペックで避けるか相殺し始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室のざわめきによって電脳空間からハジメは意識が覚醒していくのを感じた。ハジメは先程までアインの殺意MAXな魔法にクロトと追いかけられていたのだ。

 

「ハジメ〜貴様〜逃げるな〜そして私を置いて行くな〜!!」

 

クロトの断末魔が聞こえたような気がしないでもなかったがそれを無視してハジメは周囲を見渡す。

 

朝の授業はほとんど終わり、昼休憩に入っているようだ。

 

購買組は既に飛び出していったのか人数が減っている。それでもハジメの所属するクラスは弁当組が多いので三分の二くらいの生徒が残っており、それに加えて四時間目の社会科教師である畑山愛子先生(二十五歳)が教壇で数人の生徒と談笑していた。

 

ハジメは愛子先生と生徒達の談笑を見てまだ昼休憩が始まったばかりと見てお弁当を取り出す。お弁当はアインがクロトのお弁当と一緒に作ってくれた。

 

そんなハジメの元に一人の女の子がお弁当片手にやってくる。言わずもがな、ハジメの彼女たる香織だ。

 

「ハジメくんお弁当、一緒にどうかな?」

 

ハジメに投げかけられる言葉、その言葉は教室に響き渡り、教室を不穏な空気にした。なんなら朝の再来か、ハジメに向かってきつい視線が集中してきた。

 

「ええ、わかりました。一緒に食べましょう」

 

ハジメが香織の言葉に答えるとさらに空気が悪くなる。男子のほとんどはあまりの嫉妬に殺意が大量に込められた言葉が口から毀れていた。

 

そんな最中、光輝達がハジメと香織の元にやってきた。

 

「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ眠たそうだし、眠たいまま食べても意味ないだろ?香織と眠たそうな顔で一緒に食べるなんて俺が許さないよ?」

 

爽やかに笑いながら見当違いのセリフを吐く光輝にキョトンとする香織。少々鈍感というか天然が入っている彼女には、光輝のイケメンスマイルやセリフも効果がないようだ。

 

「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」

 

素で聞き返す香織に思わず雫が「ブフッ」と吹き出した。光輝は困ったように笑いながらあれこれ話しているが、結局、ハジメの席に学校一有名な四人組が集まっている事実に変わりはなく視線の圧力は弱まらない。

 

「(香織さんだけならまだいいんですけどね…香織さん以外異世界に召喚されませんかね…そういう何かに巻き込まれそうな雰囲気ありそうですし。……どこかの世界の神か姫か巫女か誰でもいいので召喚してくれませんか…)」

 

香織以外いなくなって欲しいと思いながら異世界に電波を飛ばすハジメ。

 

香織以外を撒いて昼飯を香織と食べようとしたその瞬間、教室内の空気が凍りついた。

 

ハジメの目の前、光輝の足元に純白に光り輝く円環と幾何学きかがく模様が現れたからだ。その異常事態には直ぐに周りの生徒達も気がついた。全員が金縛りにでもあったかのように輝く紋様、俗に言う魔法陣らしきものを注視する。

 

その魔法陣は徐々に輝きを増していき、一気に教室全体を満たすほどの大きさに拡大した。

 

「(……オワタ、原作開始ですか!?)」

 

自分の足元まで異常が迫って来たことで、ようやく硬直が解け悲鳴を上げる生徒達。未だ教室にいた愛子先生が咄嗟に「皆! 教室から出て!」と叫んだのと、魔法陣の輝きが爆発したようにカッと光ったのは同時だった。

 

数秒か、数分か、光によって真っ白に塗りつぶされた教室が再び色を取り戻す頃、そこには既に誰もいなかった。蹴倒された椅子に、食べかけのまま開かれた弁当、散乱する箸やペットボトル、教室の備品はそのままにそこにいた人間だけが姿を消していた。

 

この事件は、白昼の高校で起きた集団神隠しとして、大いに世間を騒がせるのだが、それはまた別の話。

 

 

 




アインのデバイスを登場させました。アインのデバイス、魔法は全て闇の書の闇、八神はやてから来ています。ハジメが全力全開で作り上げたものの1つですね。

ホーリークロイツはシュベルトクロイツの色違いです。

クロトはゲンムしか武装がありません。というか檀黎斗が仮面ライダーゲンム以外の武装を使うということ自体想像できませんし、最終的にはゴッドマキシマムマイティXを使わせたいなと思ってます。

ある意味ハジメとクロトは親子なのでクロノスとゲンムのコラボレーションもいいかもです。
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