爺口調な男子高校生が、のじゃろりになってTSライフを送るだけの日常 作:九十九一
えー、本編の前に、一つ謝らねばいけないことがあると発覚しました。ので、先に謝罪させてください。
もしかすると、違和感を覚えていた方もいるかと思いますが……実は、日常102と日常103なんですが、あの二つの回の終わりと始まり、何か変ではありませんでしたでしょうか。はい、そうです。私も読み返して発覚したのですが……一話分丸々抜け落ちてました。
日常103冒頭にて、いきなりプリクラの話があったかと思いますが、あれ、実はあの前にまひろと祥子の二人がプリクラを撮るという話があったのですが、なぜか投稿されておらず、しかも、それに気づかないままでした。マジで申し訳ねぇ……。
さすがに、話を追加するのもなぁ、と考えた私は、間にねじ込むことにしました。
話数も昨日とずれているのはそのせいです。申し訳ない……。
興味があれば、真の日常103を読んでみてください。
以上、クソ長い前書きでした。
「いい匂いだね……うぅ、お腹空いてきちゃった」
ぐ~るぐ~るとカレーの鍋をかき混ぜておると、くぅ~~と、可愛らしく腹を鳴らし、えへへと笑うアリアの声が聞こえてきた。
「ちょうど完成するところじゃ。よし、ではバーベキューも始めるとしようか!」
カレーの方は放置でも問題ないしな! というわけで、早速バーベキューを始めることにすると、真っ先に動く者の影が。
「……待ってましたっ!」
ましろんである。
今までずっと、ず~~~~~っと! 待っていたと言わんばかりに瞳をあらん限りに輝かせ、その手にはカレー用に使おうと思っておった皿に山盛りによそわれた米があった。
「これこれ、ましろんや。既に山盛りの米をよそっとるが、もうちっと待て。カレーはまだ完成じゃないからのう」
というか、こやついつの間に米をよそったんじゃ?
うぅむ、飯が絡むと、途端にましろんは人外じみたことになるからのう……。
「……何を言うか。半分はバーベキューと共に食べ、もう半分をカレーと一緒に食べる。問題なし」
「お、おう、そうか」
まさかの味変。
ましろんの謎の熱意と圧力に、思わず後ずさるが……まあ、ましろんはいつもこんな感じじゃし、仮に飯に執着を見せないましろんとか……普通に天変地異の前触れかと思ってしまうので、むしろ安心感すらあるがな。
この三ヶ月で色々慣れたわい。
「よし、では早速焼くかのう。というか、もう火が付いとるな? 誰かやったのか?」
「あぁ、それは私と真白君の二人やったよ。串に刺し終えたらやることがなくなったからね」
「おぉそうか、それは助かる。ありがとうなぁ」
「……ん、頑張った」
「はは、照れるね」
なんか、昨日……いや、今日か? 今日加入したばかりの祥子姉がえらく馴染んどるのう……地味にすごい気がする。
「まひろ、こっちに串は置いとくわよ」
「うむ、助かる。……じゃ、早速焼くぞ!」
儂がそう言うと、六人はじーっと網を見つめ始める。
まあ、普通に歩き回ったし、作り始めてからそこそこ時間がかかったからのう……無理もないか。
儂は抱っこされての移動じゃったから、さして疲れてもおらんし、腹も減ってはおらん。
ここは、嫁たる儂が、旦那共の疲れを癒し、空腹を満たしてやらねばな!
……ナチュラルに嫁とか思っとる時点で、随分とまぁ、こやつらに染められたんじゃのう…………なんか、染められる、とかちょっとあれじゃな……エロいな、なんとなく。
間違いではないが……。
「まひろちゃん? どうしたのですか? 顔が赤いですけど」
「あ、い、いや、なんでもない。ほれほれ、どんどん焼くからな」
気を取り直して、儂は網の上に肉と野菜が突き刺さっている串と、エビやホタテ、イカなどの海鮮系が刺さっている串を乗せていく。
すると、じゅ~~~! となんともいい音が鳴る。
焼けていくと同時に滴る肉の脂が落ちて、パチパチと音を鳴らし、香ばしい匂いが空腹を刺激する。
儂も含め、今か今かと焼けるのを待ち……。
「……うむ! そろそろ良いな! カレーも丁度良いし……では、食べるとしよう!」
「「「「「「「いただきまーーーす!」」」」」」」
七人全員でそう言って、各々好きな串を手に取り、パクリと一口。
「わ、これ美味しい!」
「ですね……!」
「んん~~~っ! こっちのエビもすごく美味しいよ!」
「……はむはむはむはむはむっ! 美味しい美味しい!」
「久しぶりに食べたけど、いいわね~」
「初めてバーベキューと言うものを食べたが……ふむ、シチュエーションと相まって、とても美味しく感じるね」
各々美味しいと感想を零し、儂はうむうむと自分でも肉と野菜の串を食べつつ、しきりに頷く。
美味しそうに食べる姿と言うのは、やはり心が温かくなるのう。
「ほれほれ、カレーもあるぞい。欲しい物はよそうでな、遠慮なく言うがよい」
「あ、私食べる!」
「わたしももらいます!」
「カレー食べたい!」
「……大盛!」
「私も貰おうかしら~」
「楽しみにしていたよ」
全員食べる、と。
「ははっ、了解じゃ。ほれ、ましろんや皿を渡せ。大盛にしてやるわい」
「……ん!」
さっさと米を準備しておったましろんの皿を受け取り、カレーをかける。
できるだけ、具の種類が均等になるようによそい、ましろんに返却。
他の面々には、それぞれ米とルーの量を訊き、要望を反映しよそった物を渡す。
「……ん! 最高!」
「お、そうか?」
「……すごく美味しい! まひろんの料理は本当に美味しい」
「ははっ、そう言われると嬉しいのう。ほれほれ、おぬしらもどうじゃ?」
「美味しいわ。ってか、実家で出てたカレーより美味しい気がするんだけど」
「料理人の人たちが作るカレーとは違った系統の美味しさですね! わたし、すごく気に入りました!」
「うんうん、具もごろごろしてるし、辛さもちょうどいいね! あと、コクが深いのかな? すごく美味しいよ!」
「あらあら~、ひろ君、随分と料理が上手になったのね~。とっても美味しいわ~」
「ふむ、たしかにこれは美味しいね。話には聞いていたが……これならば、毎日食べたいとさえ思うね」
「ほ、褒め過ぎじゃぞおぬしらっ、ほ、ほれ、こっちもどんどん焼けとるぞ!」
やたらと絶賛され、気恥ずかしくなった儂は、口元が緩みそうになるのをなんとか抑えてそれを誤魔化すように、どんどんと焼けていく串の方を進めるが、その姿をニヤニヤとした笑みで旦那共から見られ、ついつい目を逸らす。
うぅぅ、こやつらめ、儂の感情を理解しておるな? くそぅ、気恥ずかしいのう……。
「あぁ、そうじゃ。結衣姉と祥子姉の二人はワインを飲むとか言っておったな。ほれ、グラスじゃ」
「あら、ありがとう~」
「気が利くね?」
「そりゃまぁ、おぬしらから要望された物を忘れるなど、儂にはありはせんよ」
「……あんた、しれっとそう言うこと言う……」
「まひろちゃんって、男の娘のままでしたら、確実に刺されていましたよね」
「なんか酷くない!?」
ってか、刺されてたってなんで!? 儂、そんな酷いことをしたか!?
「……今、酷いことをしたか? と思った」
「なぜバレたし!」
「あ、あはは……でも、まひろ君、ある意味女の子になってよかったんじゃないかな?」
「む、どうしてじゃ?」
いやまぁ、今としては、この姿になってよかったと思うことも増えて来てはいるが……それでも100%良かった! とは思えとらんのじゃよなぁ。
じゃと言うのに、何故アリアはよかったと言うのか。
儂がうーん? と疑問に感じておると、なんとも言いづらそうにしながらも理由を口にする。
「んーとね、まひろ君……ヤンデレなストーカーさんがいたから」
「……はい?」
「あー、そういえばあったわね、そんなこと」
「え、ちょ……」
「……ん、私も対処を手伝った」
「ちょっと待ってぇ!? え、何? 儂ストーカーおったの!? しかも、ヤンデレの!?」
今ガチでとんでもない情報がもたらされたんじゃけど!?
じょ、冗談じゃよな!? そうと言ってくれぇ!
「「「うん」」」
「ぬぐぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!」
性転換して三ヶ月経った頃に明かされた新事実に、儂は声にならない声を出しながら頭を抱えた。
なんでそんなことになっとるのぉ……?
「まひろちゃん、ストーカーがいたのですか?」
「あらあら~……」
「おや、君のモテっぷりからもしかしたら、とは考えていたけど……どうやら、冗談どころじゃなかったらしい」
「い、いつ、いつなんじゃ、それは」
さすがに、これは確認せねばと思い、事情を知っていそうな、美穂とアリア、ましろんに尋ねる。
なんか聞くのが怖い……。
「そうね……私が知ってる限りじゃ、去年の秋頃?」
「あたしもそうかな?」
「……ん、その頃に匿名依頼があったから間違いなし」
「秋? 秋に一体何が……?」
思い返してみても、特にこれと言ったことはなかったはず……。
ましろんと出会ったこととか、美穂と仲良くなったこと、アリアとはいつも通り……うむぅ? 何かあったか……?
「あんた、さ。多分、人助けが当然というか、自身の日常の一部として考えてる感じじゃない?」
「む? まぁ、そうじゃな。困っておったら大抵は助けるぞ? 人間、困った時はお互い様じゃからな」
爺ちゃんにもそう教えられたし。
「あんたさ、去年いじめられてる女子生徒を助けたでしょ」
「いじめられた女子生徒……? …………あぁ! そういえばあったのう!」
去年の秋頃の記憶を手繰り寄せ、美穂に指摘されたことを思い出す。
あったのう、そのような出来事。
たしか……
「あれじゃろ? 体育館裏でなんか女子生徒数名にいじめられとった女子」
「ひろ君、そんなことをしていたのね~……」
「結衣さん、こいつは基本的にたらしなので……」
「ふむ、そう言えば発症者の大半も人助けを普通に行う者が多かったな……条件の一つなのかな?」
一人だけ考察の海に入り込みそうになっておるが……まあ、放置で。
ともあれ、話の続き。
儂らは適当に肉や魚介を楽しみつつ、話を続ける。
「そ。で、あんたそん時に何したか憶えてる?」
「んむ? そうじゃのう……たしか、いじめた側を諫めたな。で、いじめられておった皮を助けて……」
「何て言った?」
「そうじゃな……あー、たしか『もう大丈夫じゃ。おぬしがいじめられとった光景はスマホで撮っておったのでな。これを教師側に見せれば一発じゃ!』じゃったか?」
「「「「「うわぁ……」」」」」
「なんかドン引きされとらんか!? 儂!」
「……あんたねぇ、そんなことをしたら、女子はどう思う?」
「そりゃ……助かった、的な?」
何しろ、いじめから解放されるわけじゃろ? それ以外あるかのう……?
「あんたのその鈍い部分、本当前世で何らかの業を背負ったんじゃないかと思うわ……。いい? うちの学園でいじめなんてまずないでしょ? だから、そいつらは隠れていじめを行ってたわけよ。しかも、いじめられた側は内気で、あまり声を大にして言えるような人じゃない。助けを求める難度が高かったわけだけど……ある日突然、自身を助けてくれる男子生徒……男子? 生徒が現れました」
「おい今男子の部分で疑問を持ったよな? な?」
「するとどうでしょう。いじめられた側からすれば、まさに王子様の出現のような物」
「あ、やはり無視なのね」
なんかもう、ツッコむだけ無駄なんじゃろうなぁ、マジで。
もはやツッコミはしない方がいい、とさえ思った儂は遠い目をしつつも話に耳を傾ける。
「元々内気で、あまり他人と話すような人じゃなかったからなんでしょうね……ヤンデレ化したわ」
「いやなぜに」
「ほんと、あの時は大変だったわ……なんか、剃刀の刃が入った手紙が下駄箱に入れられてるし」
「怖くね!?」
「あたしは職場の裏口付近にあたし宛の手紙が置いてあって、なんか、髪の毛がいっぱい入ってたなぁ」
「呑気に言うことではないが!?」
「……私は、殺すとびっしり書かれた手紙が」
「ホラー! そこまで行くとホラー!」
なんか、とんでもない被害が過去の旦那共に出ておったんじゃが!?
三人の話を聞いた他の三人は、なんとも言えない、うわぁ、という表情を浮かべておった。
じゃよね!
「で、まあ、徐々にエスカレートするヤンデレストーカー行為に、これ以上はまひろが危ない! と思った私は、生徒会の相談ボックスに『一年四組の桜花まひろさんにヤンデレストーカーがいます。そろそろ被害が出そうなんですが、どうすればいいですか?』と神に書いて入れたわけよ」
「……ちなみに、動いたのは私。あまりにも危険と判断し、私が直接ヤンデレストーカー生徒の元へ出向いて説得。快く……引き下がってくれた」
「あたしの方は、店長がどうにかしてくれたよ!」
「……儂、おぬしらに護られとったんじゃなぁ……」
もしもこやつらがいなかったら……儂、どうなっておったんじゃろうな。
少なくとも、この場にはおらん気がする。
「ちなみに、その女子生徒はどうなったんじゃ?」
しかし、一応は助けた相手。
であれば、その後どうなったのか気になると言うもの。
なので、どうなったか尋ねると、美穂はきょとんとした顔をしながら、とんでもないことを言い放つ。
「え? 何言ってんのよ。あんた、普通に顔合わせてるじゃない、普段」
「……え?」
み、身近にいると言うのか!? その知り合いが!?
ど、どこじゃ? 一体どこにそのような者がおったと言うのか!
「美穂さん、本当に近くに……?」
「えぇ。というか、クラスメートだし」
「……マジで!?」
「マジよ。というか、あんなたならよく知ってるでしょ」
「だ、誰じゃ? 儂の知り合いか?」
「安助さんだけど?」
「…………エッ!?」
それは、まさに青天の霹靂とも言うべき情報爆弾であった。
儂が知る安助と言えば……なんかこう、普段から明るく、謎にテンションが高く、そして服飾部で精力的に活動する、そんな女子生徒なんじゃが……? 間違っても、ヤンデレストーカーになりそうな雰囲気はないんじゃが!?
「いやー、あれはすごかったわね。なんか、色々吹っ切れたんでしょうね。春休みの間でイメチェンしたらしいわよ?」
「イメチェン!? あれ、イメチェンのレベルか!?」
だって、儂が助けた女子って、なんかこう……言い方は悪いが、地味じゃぞ!?
こう、前髪で目元が隠れて、おどおどしているような、そんな感じの!
あと、髪の毛もあまり手入れされとらん感じがしたし……え、えぇ?
今の安助と言えば、爽やかな笑顔を常に浮かべ、誰に対しても明るくポジティブに接するようなそんな陽キャの塊みたいな奴なんじゃが!?
ぜんっぜん! イコールで結びつかぬぅっ!
「まあ、女ってふとしたきっかけで化ける物よ」
「化け過ぎじゃろ! あれもう、化けるどころじゃないじゃろ!」
「……なるほど、体育祭の時、どことなく見たことがある雰囲気があったのはそういう……」
「え、おぬし雰囲気で理解なんとなく気づいとったの!?」
「……一応。あ、まひろんカレーお代わり」
「あ、うむ。……って、そうではなく! 儂なんかもう怖いんじゃけどおぉぉぉぉ!?」
そう叫びながらも、儂の手はカレーをよそっていく。
気が付けば米が無くなりそうなんじゃが……ってか、話しとるうちにましろん普通に※食っとったよな!? え、なんかもうこっちもバケモンじゃろ! 色々と!
「あらあらぁ~、ひろ君も大変だったのね~」
「そのようだね。これは、今後は我々で守らねば、ね?」
「ちょっ、どうした二人と――んむぐ!?」
いつの間にか結衣姉と祥子姉の二人が儂に近づいおった。
かと思えば、むぎゅっ、と二人に挟まれるような形で抱きしめられた。
ちょっ、なんかすっごい柔らかい!? いい匂い!? んん!?
「~~~~! ~~~~~~~っ!」
「あらあらぁ、どうしたの~? お姉ちゃんのおっぱいが気持ちいいの~?」
「おやおや、これは困ったお嫁さんだ。胸の中で暴れているじゃないか。ふふ可愛いね」
「~~~~ぷはっ! ちょ、な、なんなのじゃおぬしら……って、顔あっか!?」
なんとか大人組によるおっぱいサンドイッチから抜け出し、二人の顔を見上げると、そこには顔が赤くなった二人の姿が。
ハッ!
「み、瑞姫、ワインはどうなっとる!?」
ある一つの可能性に思い至った儂は、即座に瑞姫に購入したワインがどうなったか尋ねた。
「ワインですか? ……あ、一本空になってますね。お二人が今、二本目を飲んでいますが」
「止めさせろ! ほんっとに頼むから! へたすりゃ窒息――むぐぐぐ!?」
瑞姫に慌てて二人の飲酒を止めさせるように叫ぶが、次の瞬間には再び視界が真っ暗になり、柔らかく温かで、いい匂いのするものに頭部が包まれた。
ちくしょーめ! またサンドイッチをくらった!
「抜け出しちゃだめよ~。ひろ君はぁ、私たちが守るんだから~」
「その通りだぞ、お嫁さん? 君は、我々が大切に守るから、安心して守られるといい」
こやつらなんかヤバイ!
くっ、しかしいつ酔っぱらったと言うのか!? さっきまでは、普通に話を聞いて、ドン引きした様子を見せておったというのに、なぜ……いや待て、まさか途中から既に酔っておったと言うのか!?
なんと言う事じゃ……。
しかし、この振辺り、酒に弱いのか? それとも、普通?
儂の周りで酒を飲む者など、基本的におらんからな……。
父上は一応飲むそうじゃが、母上が飲めない……というか、何やら酔っぱらうと手が付けられなくなるとのことで飲まないらしい。
なんでも、ほんの少量が入るだけでもダメとか。
儂は見たことはないが、次の日体のあちこちが悲鳴を上げるとかで飲まないらしい。
爺ちゃんも基本的に飲まんかったし……そう言えば、婆ちゃんが飲む程度か? 婆ちゃん、そろそろ帰って来ても良いと思うんじゃが……今、どこにおるのかのう?
久々に会いたいもんじゃが……今儂、この姿じゃからなぁっ……!
なんと言い訳すればよいか……ま、まあ、帰って来たらそん時はそん時じゃな。
あ、なんか意識が遠のいて来た……って!
「ぶはっ! なんか意識が飛びかけたんじゃけど! おぬしら、いいから儂を開放せい!」
「嫌よ~」
「拒否する」
「拒否するな! お、おぬしらも助けてくれ!」
「にしても、ほんとカレーが美味しいわね」
「こっちのお肉や魚介をカレーに付けて食べても美味しいですよ」
「ほんと? あたしもやるー!」
「……むぐむぐ、ん、美味しい」
学生組に助けを求めたが、四人は和気あいあいとバーベキューとカレーを楽しんでおり、こっちはガン無視であった。
は、薄情な!
「ちょっ、飯食ってないで助け――」
「ひろ君はぁ、おねんね、しましょうね~?」
「お休みの時間だ、まひろ君?」
酔っ払い二人は、ただでさえ勝てぬ力関係であると言うのに、普段以上のパワーでもって儂を再びおっぱいサンドイッチに沈めようとしてくる。
「ちょっ――マジで助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――んむぐっ」
必死に叫ぶ儂じゃったが……結局、大人二人の力と凶悪なおっぱいにより、意識が刈り取られた。
尚、儂の意識がおっぱいによって消える直前、
「これで、あいつも酔っ払いの相手がしんどいってことがわかったでしょ」
「で、ですね……」
「あの時はすごかったもんね……」
「……ありだけど、許すまじ」
という四人の会話が聞こえた気がしたが……それを確かめる前に、儂の意識は途絶えた。
おのれぇ、酔っ払いどもめぇ!
どうも、九十九一です。
冒頭の通りです、マジですみませんでした……なぜこうなったし。また同じようなことが起こらないよう気を付けます……。
次回は以下略。
では。