爺口調な男子高校生が、のじゃろりになってTSライフを送るだけの日常 作:九十九一
「というわけで、ロリになった」
「「こ、こうなるのか(んですか)……」」
旦那共がロリ状態になり、着替えを済ませて元の場所に戻って来る。
「なんと言いますか、結構無法ですよね、その能力」
「いやまぁ、わからんでもないが……」
正直、時間操作は頭おかしいと思う。
『え!? あれ、美穂!?』
『いやいや、それ以外の子って……』
『え、なにこれどういう状況!?』
などなど、周囲からは旦那共に対しての疑問や驚愕の言葉が投げかけられておった。
そんな旦那共は、楽しそうに笑いながら、クラスメート共と話しておるがな。
とはいえ、儂の細かい能力のあれこれについては言わないように、と釘は刺してあるので、時間関係であることはバレまい。
とりあえず、体が小さくできる、でかくできる、ということのみ。
まあ、この辺は既に知られておるがな。
他者に使用可能である、という部分は今回が初じゃが。
「おーし、時間になったんで、バスに乗るぞー……って、うお!? なんでちびっこが増えてんだ!?」
ここで四方木教諭がバスに乗るようにと指示出しをしてきたが、小さくなった旦那共がいることに気が付くと、驚きを露わにした。
いやまぁ、そうなるわな。
「あ、あー……桜花、これはお前か?」
あ、すぐにばれた。
「うむ。まあ、儂がやったが……やれと言ったのは儂じゃなくて、あやつらじゃからな?」
「だろうな。お前はどっちかと言えば巻き込まれる側の、所謂トラブル体質って奴だからな」
「儂、教師側から見てもそう見られとるの?」
「当然だろ? 普通、TSF病を発症させただけでなく、旦那を六人とか……どう考えてもトラブル体質だろ」
「ひ、否定できぬ……!」
考えてみれば、今までの数々の出来事を思い返しても、儂ってばトラブルを引き寄せておったようなもんじゃな、これ……うわぁ。
「まっ、そういうこった。しっかし、さすがにあれは驚くぞ。いきなり、桜花以外の幼い少女がいるんだからな」
「いやぁ、そこはすまんな。全員同じ席に座りたい! とか言うもんで、なら小さくなればいい、と言い出したバカがおってな……」
「そうか。ま、お前らは妻婦だからな。別にいいんじゃねーの? さっき、桜小路先生と神先生の二人が説得してたしな」
「らしいな。いやもう、我儘ですまんな」
「いや、気にしなくていい。うちは色々自由なんでな。この程度、大したことじゃない。恋人なら突っぱねたがな!」
「なんか儂ら、マジで特別待遇じゃのう……」
「そりゃあな」
学生時に複数人と結婚した挙句、六人中四人が学生で、残った二人は学園に務める教師って時点で……いやもう、頭おかしいじゃろ。
「というわけだ……おーい、ちびになった桜花旦那たちのことが気になるのはわかるが、そろそろ出発するんで、全員バスに乗れー」
『『『はーい』』』
小学生みたいじゃのう……。
そんなわけで、儂らは一番後ろに乗るため、先にバスに乗り込み一番後ろに。
順番としてはこう。
通 路
美穂 アリア 祥子姉 儂 結衣姉 ましろん 瑞姫
みたいな感じ。
基本的なバスよりやや広いため、七人で後ろに乗っても問題はなかった。
ぴったり収まった感じじゃろうか?
以外に全員小さかったのが良かったな。
全体的に見ると、この頃はまだまだ成長途中というのがよくわかり、おそらくじゃが、小学四年生の平均から見ても、平均より下じゃろうな。
……ってか、ましろんはマジで小さい。
それで言えば、意外にも結衣姉と美穂も案外小さかったが。
で、祥子姉なんじゃが……
「祥子姉、この頃から発育が良かったのか……?」
儂の左に座る祥子姉の胸が普通に膨らんでいるのがわかるくらいじゃった。
そう言えば、以前小さくした時は中学生一年生くらいじゃったが……小四でわかるレベルって……。
「ん? まあ、そうだね。同年代に比べると、些か発育は良かったかもしれないね。まあ、邪魔だったが」
「お、おう、そうか」
「くっ、この時点で負けていたのねっ……!」
「まあまあ、大丈夫ですよ、美穂ちゃん。まひろちゃんは発育を気にしませんから」
「……そう言うけど、瑞姫だってどこかのタイミングでぼーん! ってなるのよね?」
「そうですね……わたしの場合は、小学六年生ほどからでしょうか?」
「ずるい……」
「……スティも結構ある」
「あははー、あたしもこれくらいの頃にはおっきくなってたから。でも、あれだよ? アメリカにいた頃は、あたしくらいの子は意外といたよ?」
「アメリカは比べたら余計辛いからやめて……」
意気消沈した様子でがっくりと項垂れる美穂。
なんと言うか……儂らの中においては、美穂だけが平均的と言うか……まあ、小さいことが発覚しとるからのう……。
ましろんも仲間と思っておったら、実は過去の生活が原因で発育が止まっていただけで、実際はまともで、尚且つ今のような幸せな生活を送ることが出来れば、ボンキュッボンの銀髪美女に成長することがわかっとるし……。
儂も儂で、成長すると普通に胸とかもでかくなるしな。
いや、一応美穂もまだ将来に可能性があるかもしれんし……。
……し、しかしなぁ……。
「まひろぉ~~~~?」
「んお!? な、なんじゃっ!?」
突然地獄の底から響くような声でもって儂に話しかけて来る美穂に、妙な声を出して驚いてしまう。
な、なんか怖いんじゃが。
「今、失礼なことを考えなかった?」
「き、気のせいじゃろっ? な、なにも言っとらんしっ?」
「……はぁ、まあいいけど。でも、あれね。結衣さんも意外と普通……というか、下手したら真白さんに近い体だったのね」
「そうね~……私の家の女の子は、一定の期間は体が小さくて、第二次性徴に入り始めて少し経った頃から、急に成長していく感じね~」
「なんか、変な体質なのね」
「そうかしら~? まあ、その辺りは個人差ね~」
「そうだね。全く同じ成長の仕方をする、などと言う事は通常あり得ないからね。強いて言えば……一卵性双生児がかなり近しい成長にはなると思うが、それでも差異はあるがね」
などと祥子姉が話すが……う、うぅむ。
「ん? どうしたんだい? まひろ君。何か言いたげだが?」
「あー、いや……今のおぬし、すっごい可愛らしい幼女なもんで、白衣を着ておっても、なんと言うか、すっごい背伸びをしてますよ感があって、微笑ましく見えるんじゃが」
「ふむ、たしかに。それに、声も高くなっているからね。つまり……こういうこともできるんだよ、お姉ちゃん♪」
一瞬にやりとした笑みを浮かべた祥子姉は、今の声を利用して、ものっすごい可愛い声でお姉ちゃんと言って来た。
「「ぐはぁぁっ……!」」
結果、儂と瑞姫が死んだ。
「ちょっ、まひろ!?」
「瑞姫ちゃんも大丈夫!?」
「あらあら~」
祥子姉のクッソ可愛いロリボイスにやられた儂は、結衣姉の方に倒れ込んだ。
あ、なんかいつもとは違うぷにっとした太腿の感触が素晴らしい……って、そうではなく!
「お、おぬしっ、今のははんそ――」
「だぁいすき♪」
「「ごふっ!」」
畳みかけるような『だぁいすき♪』の言葉に、儂と瑞姫は吐血した。
おぬし、それはずるくね……?
ってか、祥子姉、可愛すぎん? いつもはこう、めちゃくちゃ綺麗なスタイル抜群の美女って感じなのに、いざこうしてロリ化した瞬間、こんなことをしてくるとか、は? は? 可愛すぎか? 儂、死ぬぞ? さすがにロリボイスくらいまくったら死ぬぞ?
……なんか、瑞姫の気持ちが死ぬほどわかったわー。
その瑞姫は、流れ弾でいい笑顔で死んでるが。
……しかし、見た目愛くるしい見た目の可愛らしい幼女が、鼻血出しつついい笑顔で死んでるのは……こう、絵面が酷いな……。
もしかして今の儂も似たような感じなのでは?
……いや儂、中身男じゃからどうでもいいな。
「しょ、祥子姉……マジで、それやめて……儂、死ぬから……」
「ふむ、まひろ君もロリコンということか……」
「それは語弊を生むが!?」
「けど、TSF症候群って、自分の理想の姿なんだよね? それに、まひろ君が持ってるゲームに、まひろ君似の女の子が――」
「わーわーわー! それは言わんでぇぇぇぇ!」
さすがにクラスメート共に儂の趣味が知られるのは普通に嫌じゃからな!?
くっ、こういう時微妙に天然が入っとるアリアは地味に敵なんじゃよな……!
「……まあ、私たちがまひろんに似たようなことをされたら死ぬから」
「そうね~、私もひろ君にされたら危ないかも~」
「瑞姫は死んでるけどね」
「いやまぁ、ほれ、瑞姫はこの世の全てのロリを愛せそうな猛者じゃから……」
「それは当然ですよねぇ!?」
「おわぁ!? お、おぬし、いきなり起きるでないわっ!」
「いえ、お幼女様の話題が聴こえましたので」
「えぇぇぇ……」
こやつの耳、地獄耳過ぎん……?
たまにこやつが怖くなるんじゃが……あ、いや、たまにじゃないな、いつもじゃな……。
う、うーむ……。
「なんか、あれよね。瑞姫は仮に命の危機に瀕しても、まひろが甘えた声と共にキスしたら普通に蘇りそうよね」
「? 何を当然のことを?」
「「えぇぇぇぇ……」」
むしろ、起きない方がおかしくないですか? と言わんばかりのきょとん顔+当たり前的なセリフを聞いた美穂と儂はドン引きした。
尚、他の面々も少し引いておった。
こやつのロリコン度合い、かなり深淵に突っ込んどらん? 大丈夫? いつか、この世の全てのロリを見るまでは死ねない! とか言って、マジでやりそうな気がして怖いんじゃが?
「というより、わたしだけでなく、美穂さんたちでもなりますよね? まひろちゃん相手であれば」
「「「「「それはまあ、うん」」」」」
「それ、普通に照れるからやめてくれん……?」
なんかもう、そういうことを言われると普通に顔が赤くなるから……。
「……まひろんの乙女度は、日に日に上昇中」
「いや、乙女度て」
儂、そんなに乙女ではない……いや、うむ、最近のことを思い返しても普通に乙女じゃな、マジで。
嫉妬深くはなりたくないが、妙に執着心が強くなったというか……うぅむぅ……。
「おーし、お前ら一旦こっち向けー」
と、ここで四方木教諭が前に現れ、注目するようにと指示を出す。
「これから目的地の旅館に出発するが、忘れ物等はないな?」
『『『ないでーす!』』』
「トイレは大丈夫だな? 途中の道の駅まで止まらんからな?」
『『『大丈夫です!』』』
「ならよし。車内ではあんまりどんちゃん騒ぎしすぎないようにな。特に、桜花一家」
「儂らだけ名指し!?」
騒ぎ過ぎないようにと注意する四方木教諭じゃったが、なぜか儂らには名指しで釘をさして来た。
なんでじゃ!
「いやほら、お前ら普通に結婚してるから、急に乳繰り合うかもしれないだろ?」
「教師がそれ言う!?」
教師が生徒に向かって乳繰り合うとか言うか普通!?
なんかもう、ほんとあれじゃな! こやつ!
「その教師が一人と、職員が一人、そこにいるんだが」
「いやそうじゃけども! というか、こんな場所で乳繰り合うわけなかろう! 第一、今は全員ちっさくなっとるじゃろがい!」
「それもそうか」
「わかってくれたか……」
「考えてみりゃ、小さい子ども同士で乳繰り合っても、ただの微笑ましいじゃれ合いだな、と」
『『『あ~、たしかに』』』
「ちょっ、なんか妙な誤解が出とらんか!? あと、乳繰り合うの意味が微妙に違うと思うんじゃけど!」
「はっはっは! それじゃあそろそろ出発するからな! シートベルトしたい奴はしとけよー。それじゃあ、途中のレクリエーションをしつつ行くんで、楽しんでくぞー!」
『『『Yeahhhhhhhhhhhh!』』』
「……なんか、早速疲れたわい……」
「ドンマイ、まひろ君」
「祥子姉、おぬしがそれ言う……?」
先が思いやられるのう……。
どうも、九十九一です。
一週間以上も遅れてすみません。
理由について言うと、単純に思い付きで書き始めた小説が、思ったより楽しかったからですね。しばらくそっちの脳になっちゃったもので……。
その作品ですが、現在はなろうとカクヨムの両サイトでのみ投稿してます。ハーメルンでの投稿予定は今の所ないですね。
元々、こっちはあまり頻度は高くないからね……。
気になった方は、どちらかのサイトに行ってみてください。ジャンルとしてはTS+Vtuberですので。
次回も早く出せたら出したいなぁ、と思ってます。
では。