爺口調な男子高校生が、のじゃろりになってTSライフを送るだけの日常   作:九十九一

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日常21 図書委員会。ロリコンしかおらん

 委員会決めなどが終わり、次に行われたのは部活動について。

 

 とはいえ、この辺りはほぼ関係ない。

 

 だって儂、帰宅部じゃし。

 

 そもそも、やりたい部活とかなかったしの。

 

 めんどくさい。この一言に尽きる。

 

 ただまあ、うちの学園は地味に部活動が強い。運動部だけでなく、文化部もな。

 

 陸上部や水泳部などが一番有名で、インターハイに出るレベル。他の運動部もいくつか県大会で上位の成績を収めている者もいる。

 

 文化部の方はと言うと、吹奏楽と演劇部あたりかの? 一番強いのは。

 

 と言っても、部活動に興味がなかったんで、ほとんど知らないんじゃがな。

 

 そんな、部活動関連の話が終われば軽く自由時間。

 

 自由時間は……まあ、適当に友人と喋ったり、本を読んだりするくらいでやることなどない。

 

 儂も、美穂と瑞姫と他愛のない話をしておったしな。

 

 そんな時間も終わると、今日の日程はすべて終了。

 

 その代わり、委員会がある。

 

 早速行かねばならんのがめんどくさい。

 

 帰りのHRの後、図書室に行くことになっておる。

 

 そのHRも終わり、めんどうくさいが図書室へと行こうとした時、瑞姫に話しかけらた。

 

「あ、まひろちゃん、委員会が終わった後はお時間ありますか?」

「む? 予定などないぞ? 帰って寝るくらいじゃな」

「それはよかったのです。あのですね、お父様が今日の午後時間が取れるということで、挨拶をしたいそうです」

「……マジで?」

「マジです。もうすでに、セッティングは済ませているとのことですよ」

「それ儂の予定ガン無視じゃろ!?」

「早く会わせなさい、と言うものですから……。もし、無理なようでしたら、わたしの方から伝えますけど……」

「……別に構わんよ。どうせ、近いうちに会うんじゃからな。早めに済ませよう」

「それはよかったのです! では、お父様に連絡しておきますね!」

 

 とてつもなく嬉しそうな瑞姫。

 

 そんなに父親に会わせたいのか……。

 

 強引すぎるような気もするが、まあ仕方なかろう。

 

 向こうはグループ会社の会長らしいからな。多忙を極めている中で、時間を作ってくれたのじゃろう。

 

 だとしても、いささか強引すぎるとは思うがな!

 

「何の話をしてるの?」

「美穂か。いやなに。瑞姫が、父親に儂を合わせたいらしくてな。その話じゃ」

「へぇ。ってことは、瑞姫の家に行くってことかしら?」

「そうなりますね。あ、美穂さんも連れてきてほしいと言われているんですけど、委員会の後お時間はありますか?」

「問題ないわよ。というか、二人だけで行くとかずるいじゃない。私も結婚してるんだから、行くに決まってるわ」

 

 美穂はやきもち焼きなんじゃろうか?

 

 ……思い返してみれば、そうだったやもしれぬ。

 

 儂が他の女子と親しそうに話しておると、なんか不機嫌そうだじゃったし。

 

 儂、愛されておるのかの?

 

「それはよかったのです。では、美穂さんも参加する、ということで連絡しておきますね。では、委員会が終わったら、校門の前で待ち合わせでどうでしょうか?」

「儂は問題ないぞ」

「私もOK」

「では、そういうことで。わたしは保健委員会の方に行きますね」

「じゃ、私もクラス委員会の方に行ってくるわ。はぁ……めんどくさい」

「そう言うでない。儂とて面倒なのじゃ。それじゃ、後でな」

 

 嫌じゃなー、図書委員。

 

 

 そんなわけで、図書委員会。

 

「みなさんどうも、ここの司書をしています、屋本(おくもと)と言います。一応、この委員会の顧問でもありますので、一年間よろしくお願いします」

 

 屋本と名乗ったのは、この学園の図書室――というより、図書館の司書をしている者じゃ。ちなみに、男。

 

 うちの学園の図書館は無駄にでかく、下手な市営の図書館よりもでかい。

 

 二階も普通にあるし、ビデオを見る場所もあれば、PCで調べものもできる。

 

 難しい学術書や、ライトノベル、マンガもあるし、海外の論文についていの本も置いてあったりして、何かと利用者が多い。

 

 そんな図書館をほぼ一人で切り盛りしている、と言っても過言では無い存在らしい。

 

 すごいな。それは。

 

「図書委員の仕事は大きく分けて三つ。一つはカウンター業務です。入り口付近にカウンターがあったと思いますが、そこに入り、貸出業務をしてもらいます。といっても、そこまで難しくはありません。この学園の図書館はカード制なので」

 

 そう言えばもらったな、そんなの。

 

 去年の入学式当日じゃったか? あの時に。

 

 一応、生徒手帳に挟んでおるが、基本的に使っておらん。

 

 本は自分で買うのが儂の主義じゃからな。

 

 屋本司書の説明は続く。

 

 図書委員が行う仕事は、先ほど説明した貸出に関する業務の他に、返却された本を並べるものや、古本回収なんていうこともやっておるらしい。

 

 古本回収は月に一度、いらなくなった本を生徒から持って来てもらう、というものらしく、この図書館にないものはそのまま貸し出しに追加され、もうすでにある物は街のどこかに寄付されるとか。

 

 何気にボランティア活動のようなこともしておるのじゃな。

 

「それから、仕事中はこの図書委員と書かれた腕章をしてくださいね。しないと、仕事ができません」

 

 面倒じゃな……。

 

 図書委員はもっとこう、楽な仕事かと思っておったんじゃが……こうしてみると、結構やることは多いんじゃな。

 

 シンプルながらに、大変そうな仕事じゃ。

 

「あ、本を並べたり、大きい物を運ぶ際などは、なるべく男子がやるようにしてください。まあ、問題ないという女子の方は普通にやってもらって構いません。ただ、中にはどう見ても難しそうな方もいらっしゃいますので」

 

 む? なんか儂に視線が……。

 

 って、ああ、そうか。儂幼女じゃしな。

 

 見た目的なことを言えば、まず不可能じゃろう。

 

 ……これはもしや、男どもに任せて儂が楽できるのでは?

 

 おお! やはり、この姿は完璧かもしれぬ!

 楽ができると言うのは、大事じゃからな!

 

 まあ、実際は運べないこともないんじゃがな。

 

『成長退行』と『獣化』を組み合わせることで、かなりの筋力を得られるしの。

 

 腹が空くのでやらんがな!

 

「あと、もしも困っている人がいたら率先して助けるようにお願いします」

 

 それが普通じゃろうな。

 

 しかし儂、以前ならまだしも、今は助けられる側じゃね?

 

 そうなれば楽じゃな。やはり。

 

「……さて、次は委員長などの役職を決めます。決めるのは、委員長と副委員長、書記の三つを決めます。各役職一人ずつですので、やりたい方はいますか? もちろん、二年生と一年生の方も大歓迎ですよ」

 

 と、にこやかに言うのじゃが、誰一人として挙げるものがおらん。

 

 またこのパターンか。

 

 やはり、いないもんなんじゃな。

 

 まあ、委員長なんて肩書、内申点にもならんし、責任がかなり出てくる役職じゃからな。よほどのもの好きでない限りやる奴はおらんな。

 

 儂はやりたくない。めんどくさいし。

 

「ちなみに、委員長と言ってもやることはほとんどないですよ。あるとしても、貸出期限が切れた人の名前を放送で言うだけです。あとは、たまにある報告会の時に出席するくらいです」

 

 それを面倒というんじゃなかろうか。

 

 しかも、普通にやることあるではないか。

 

 見ろ、誰一人として屋本司書と目を合わせようとせんぞ?

 

「……ふぅ、仕方ないですね。では、僕とじゃんけんをしましょう。僕との勝ちぬき戦で、最後まで残った人が委員長で、その次の人が副委員長、そして三位決定戦で勝った人が、書記ということで」

 

 普通、負けた方じゃろ。

 

 普通に考えて、役職を持つのって罰ゲームじゃからな?

 

「では立ってください。そして右手か左手のどちらかを上げてください」

 

 仕方ない、立つか。

 

 ……いや待てよ? 儂ってば今小さいし、立っていても周囲から見えないんじゃね? ハッ! ならば、勝っても負けても座ればよいではないか!

 

 ふっ、これは儂の一人勝ちみたいなもんじゃな!

 

 勝ってもこっそり座ってやるわい!

 

「あ、桜花さんは背が低いので、踏み台に乗ってください」

 

 死の宣告が来た。

 

 なんっ……じゃとっ……。

 

 わ、儂のパーフェクトな作戦が……!

 

 ま、まあ? 負ければいいわけじゃし? 日頃の行いがいいとも悪いとも言えん儂ならば、ここで負けるくらい造作もないわ!

 

 よっしゃ行くぞ!

 

 

「ちくしょー!」

「はい、では今年の図書委員会の委員長は桜花まひろさんに決まりました! みなさん拍手!」

 

 儂の勝ちじゃよ! 実際は負けみたいなもんじゃけど、勝ちじゃよ!

 

 即落ち二コマをしてしまったではないか!

 

 くそぅ……なんで、こんなことに……。

 

 がっくりとその場で四つん這いになる。

 

 儂の何がいけなかったんじゃ!

 

 ずっと同じ手を出していれば負けるじゃろ、とか思ってずっとグーを出すつもりじゃったのに……それなのに……!

 

「まさか、最初のジャンケンで決まるとは思いませんでしたね。桜花さん以外、全員パーでしたからね」

 

 儂の一人勝ちじゃよ!

 

 何がすごいって、三十二人いて儂だけじゃぞ? グー出したの。

 

 屋本司書が出したのはチョキ。それに対し、グーを出したものが勝利となるわけじゃが……屋本司書が言ったように、儂以外全員がパーだったため、他は敗北。儂だけが勝利。

 

 ふざけるなぁ! なんで他の奴示し合わせたかのようにパー出しておるんじゃ!

 

 これ、絶対裏で仕組んでるじゃろ!

 

 見よ、まるで『計算通り』とかあくどい笑顔でニヤッとしておるぞ、他の委員!

 

 絶対これ、事前に知っておったじゃろ!

 

 くぅ、とんだ貧乏くじじゃ……。

 

 しかし、なぜ儂をはめたのじゃろうか? 儂が委員長になったところで、全然いいことなどなかろうに……。

 

「さ、桜花さん挨拶をどうぞ」

「え、儂しないといけないのか?」

「もちろんです。どうぞどうぞ」

 

 えぇ、めんどくさ……。

 

 だからやりたくなかったんじゃよ、こういう役割は。

 

 ……まあ、仕組んでるという証拠もないし、やるけども。

 

「……委員長に就任した、桜花まひろじゃ。正直、めんどくさ――じゃなかった。こんな役割やりたくな――じゃなくて。あぁ……貴重な経験をさせてもらえるとは思わず、正直、反吐が出る――ではなく、緊張しておる。できる限り仕事はしたくないが……手伝ってくれると儂は嬉しい」

 

 お、そうじゃ。もういっそのこと、試してみるか。儂のこの可愛さを――!

 

「じゃから……助けて欲しいな、お願い♥」

 

 上目遣い+潤んだ瞳+控えめな笑み+甘え声で試しに言ってみた。

 

『『『ぐはっ!』』』

 

 すると、まるで胸を撃ち抜かれたかのように、胸を押さえる男たちが続出。

 

 もしやこれ、本当に使える手なのはでは? と本気で思った。

 

 ちなみに女子の方は、

 

『『『きゃあ――――!』』』

 

 黄色い悲鳴が上がった。

 

 え、マジで効果覿面なんじゃけど。

 

 マジで? 儂のこの容姿、こんな普通に使うこともできるの?

 

 ……これは、本気で演技の練習しようかどうか考えるのう。

 

 可愛らしい演技が完璧にできるようになれば、儂は完璧な存在になれるのでは!?

 

 ……いや、やめよう。なんか、恥ずい。

 

 やってみて思ったんじゃが、儂にこういうキャラは似合わん。

 

 本当に必要な時だけにしよう。

 

「えー、それでは副委員長と書記を決め――」

『『『俺がやります!』』』

『『『私やりたいです!』』』

 

 うっわ、さっきの手の挙がらなさがなんだったんじゃと言わんばかりに立候補者が大量に出てきたんじゃが!?

 

 ふざけておるのかこやつらは!?

 

『まひろたんの右腕になるのは俺だ!』

『いいや俺だ! 俺こそ右腕にふさわしい!』

『ふっ、右腕など甘え! むしろ、足になるのが一番に決まっているだろう! よって、俺が副委員長になる!』

『はぁっ!? 馬鹿な男たちね! あんたらのような変態に、まひろちゃんは任せらんないわ! それなら私がなる!』

『何に抜け駆けしてるの!? ずるいわよ!』

『じゃあ私が!』

『何おう!?』

 

 ……やっべ。喧嘩が勃発してしもうた。

 

 というか、ロリコン多くね!?

 

 それともあれか、可愛いは正義、と言う奴か!

 

 あれで絆されちでないわ!

 

『てめこのやろ!』

『うがっ! 何しやがる!』

『離しなさいよ!』

『そっちが手を出したじゃん!』

 

 しかも、取っ組み合いの喧嘩になっておるし!

 

 え、なにこれ。儂が悪いの? ……いや、儂が悪いわ。普通に考えて。

 

「……司書よ。儂、どうすればよいかの?」

「そうですね。とりあえず、『私の為に争わないで!』と言っておけば治ると思います」

「絶対やらん(満面の笑み)」

 

 喧嘩は、三十分に渡って続いた。

 

 ……阿保しかおらん!




 どうも、九十九一です。
 桃髮TSロリっ娘に、委員長という肩書きが追加されました。私の趣味です。よくね? ロリで委員長。ギャップがいいと思うんですよね! まあ、当の本人はクッソやる気ないし、めんどくさがりだけどね!
 明日も10時だと思いますので、よろしくお願いします。
 では。
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