午前9時頃。都内某駅付近。
「いやぁ、平日でも混んでいるわね。流石は都心部付近でも騒がしいのは相変わらず、って訳ね」
「う、ウチもご一緒で良いんスかね?」
「気にしない気にしない」
電車を乗り継いで目的地である美術展が開かれる美術館最寄りの駅に降り立った狐花一行。流石は都心部。付近で平日の日中で有っても数多くの人間達が忙しなく行き来している光景を目の当たりにする。
「……ひ。人が多いですね……‼︎」
「私も此処までの人混みは初めて見ますわ。長崎とは大違いですわね。流石は都心部ですわね」
アーシアと静香もコレ程までの人口は早々見た事が無かった。元来、教会や修道院育ちで少数人数の環境。狐花に至っては人の気配からっきしの環境育ち。人の多さに眩暈がしそうだ。
「狐花ちゃん、アーシアちゃん。はぐれ無い様にね」
唯でさえ身長が低い狐花とアーシアはこの人混みでははぐれてしまうだろう。最悪の場合、2人揃ってジェノサイド系なので見事な死体の山が出来上がる事だろう。
「……それでその美術展が開かれる建物は何処なのでしょう?」
「この駅から南の方角ね。然程、距離がある訳じゃ無いわ。これ以上混み合う前に行きましょう」
「ま、まだ人が増えるのですか……?」
「んにゅ〜……」
平日故にまだ人混みは緩い方との事。その為、これ以上混雑する前に辿り着きたい。そう考えたアイラは狐花達と共に美術展へと向けて歩き始める。その途中でアイラや静香の容姿が良い為かモデルのスカウトマンが現れたが普通に無視した。諦め切れずに追跡して来たがウザがった狐花が認識阻害の結界を展開。見失わせている間に距離を取って逃亡する事に成功した。
「撒いたかしら?」
『なんや酒臭い服着とったな。朝から酒とはええ身分やな』
「暗殺して置けば良かったのに。後顧の憂も絶てる」
「き、狐花さん⁉︎ 流石にやり過ぎですっ‼︎」
しつこそうなスカウトマンを無事に撒いてアイラ達は目的地である美術展が開かれている美術館に到達した。
「ちょっとトラブルが有りましたが無事に着きましたね‼︎」
「この美術展は予約しなくても入れるわ。さ、行きましょう」
某所。
「……駒王町で『祟り神』が暴れたと、ターリアちゃん達から報告が来ているわ〜」
白い部屋。普遍的な調度品が置かれた部屋。普通と言わざるを得ないその部屋。此処は日本の某所、とある建物の一室。そして、リィティア・アンドラス達の根城とも呼べる場所であった。その部屋にてリィティアはシャルロッテからその様な報告を受けていた。
「頃合いからしてそう、だろうね。アカ姉達から連絡は来たかな?」
「アカリアさん達も任務完了の報告が来たわ。リィティア」
その質問に答える様にシノアが紅茶を淹れたポットとティーカップを持って部屋に入って来る。相変わらず黒と赤のメイド衣装であった。
「……でも、リィティア君。アカリアちゃん達……上手く出来たかしら?」
「其処はアカ姉達の動き方次第、かな。失敗したら失敗したでその時はその時、だ。シャルロッテさんはもう視えたんじゃない?」
「あらあら、そうね〜。うん、上手く行ったみたいね〜」
バッテリー無いので、この程度。
没案ではスカウトマンの四肢の関節粉砕、C4爆弾で頭部粉砕して爆殺する……と言う流れでした。