雷ガ咲く花園デ   作:夢現図書館

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とある通話記録

 

 

 

 

チャットルームには誰も居ません——。

チャットルームには誰も居ません——。

チャットルームには誰も居ません——。

 

 

 

『宵咲』さんが入室しました——。

『天狐』さんが入室しました——。

『人形師』さんが入室しました——。

 

 

 

宵咲『全く、こんな所に呼び出すとは如何言う了見だ?』

 

人形師『誘いに乗ったのは其方では?』

 

天狐『ネット上で喧嘩する必要はある?』

 

宵咲『無い、な。少なくとも軻遇突智の奴はテメェらに要件があるみたいだがな?』

 

人形師『天之尾羽張の事? 私に聞かないで欲しい』

 

天狐『殺した剣に執着するなんてね……』

 

宵咲『俺に聞くな。軻遇突智に聞け』

 

人形師『君に聞くしか無いじゃない。君なんだから』

 

宵咲『……記憶は共有している訳じゃねぇんだけどよ。それはテメェらも一緒だろ?』

 

人形師『否定しない。ベレトの目的はベレトの目的だから』

 

天狐『そうですね』

 

宵咲『つーか、要件何だ? 愚痴ならツラ見せてからにしろ。此方は決算で忙しいんだ』

 

人形師『目と耳が可笑しくなったかな? 無縁な言葉が聞こえたけど』

 

宵咲『可笑しくなったのはテメェの脳味噌だボケェ‼︎‼︎』

 

天狐『決算と言うと企業だけど、会社員だったっけ?』

 

宵咲『落ち目のPMCの権利を買い取った。軻遇突智と誓約してから死んでも生きてもどっち付かずだから地獄で不貞寝の暇神状態だったからな。金の使う機会なんてめっきり減ってるからな。神様なんてモノは暇の押し売りしかやる事が無いんだよ。例えば適当な奴に喧嘩を売るとか』

 

天狐『暇神て』

 

宵咲『実際、暇だったぞ。軻遇突智の力が強過ぎるから地獄以外に行こうにも制御不能で燼滅しちまうからさ……漸く抑える方法が確立したからな』

 

人形師『……何やってんの?』

 

宵咲『表向きは事実上のミリタリーアイドル事務所になっちまった』

 

天狐『……(ーωー)』

 

人形師『……(・ω・)』

 

宵咲『おい、何だ。その顔文字はッ⁉︎ ゴリゴリの野郎のスティンガー部隊かと思ったんだけど、集まって来たのは色々なヤバそうな女子ばっかなんだよ⁉︎』

 

天狐『そうですかスケコマシ野郎』

 

人形師『もう一度、地獄に落ちろ』

 

宵咲『聞いた癖に罵倒なんて酷くねぇか⁉︎ 寧ろ黒人のハゲの連中の方が頼もしく見えるわ⁉︎ 其方の方が体裁が良かったよ‼︎ 色んな意味で‼︎』

 

天狐『……貶すのはこの程度にして、具体的にどんな事業を?』

 

宵咲『三大勢力の連中相手に対する軍事事業だよ。随分と派手にやっているそうじゃねぇか、ああん?』

 

人形師『Bureizā Shainingu Oa Dākunesu Burēdo総督に直接、言って』

 

天狐『ミカエルのアホに直接言って』

 

宵咲『責任転嫁好きだな、お前ら。俺も後から知ったが、三大勢力が齎した影響ってのは想像以上に深刻らしくてな。

 特に酷ぇのが悪魔連中による誘拐、眷属化の問題だ、まぁ、他にも色々とゴタゴタ多くあるが……大事になる様な真似を繰り返したんだ。情報操作は何も悪魔の専売特許じゃねぇ。

 どうせなら利用してやれと思ったのさ。軻遇突智、人間達、そして、当事者の意思を尊重して纏めて解決出来る方法をな。

 悪魔や堕天使、天使の駆除、超常異変の解決、神器所持者や眷属化の解消とかその辺だな。

 そうしたら『悪魔狩り』をして居た連中とか三大勢力絡みで随分と派手な事になった連中とか噂を聞き付けてやって来た。然も9割以上、女と来たんだよ。戦い方とか、戦場の斡旋とか求めてが大半の理由だな。流石に黎明期だからゴタゴタ絡みな上に会社経営なんて久々だから梃子摺ってな……‼︎』

 

人形師『1人で其処までやるとは』

 

天狐『ある意味、しっかりしている。スケコマシの分際で』

 

宵咲『さては戦争の特売だな⁉︎ 全部纏めて格安で買い叩いてやる‼︎』

 

人形師『年齢とかその辺は?』

 

宵咲『元々、三大勢力絡みは法律の埒外だ。何せ超常の存在、制御出来るモノでは無いしようとすること自体が烏滸がましい事だ。それに脅威と戦う事に年齢なんて関係無いさ。餓鬼扱いはしない、志を持つ者を俺は笑いはしない。生きる為に命を懸ける者を後押しするだけさ』

 

天狐『ふぅん。で企業名は?』

 

宵咲『あ?シンプルにコフィンカンパニーだけど?』

 

人形師『ネーミングセンスださ。棺桶って、頭、悪(嗤)』

 

宵咲『五月蝿ぇ。人のネーミングセンスにケチ付けんじゃねぇ。つーか、笑うな』

 

 

 

『人形師』さんが退室しました——。

 

 

 

宵咲『逃げたな……』

 

天狐『逃げたね。と言うか民間軍事企業なんて儲かるの?』

 

宵咲『さぁな。オペレーターからしたらやってる事変わらん上に、以前は無給に等しいか、経済上貧困化する。それに悪魔絡みの派遣依頼も其処其処あるしな。大方、神楽鈴が冥界で派手に暴れたのが原因だろ』

 

天狐『あー、うん。アレは酷かった』

 

宵咲『ま、なる様になるしかねぇよ。軻遇突智は『終焉』を象徴する。形あるモノは必ず滅び去るさ。何でも、な。さて、俺は決算に戻るとするか……あの黒猫が如何言う理由で呼び出したか聞き損ねたが後で言われても『言わなかったろ?』で終わらすしな』

 

 

 

『宵咲』さんが退室しました——。

 

 

 

天狐『……何がしたかったんだろうね?』

 

 

 

『天狐』さんが退室しました——。

 

 

 

チャットルームには誰も居ません——。

チャットルームには誰も居ません——。

チャットルームには誰も居ません——。

 

 

 

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