マスター1級試験   作:マスターコウジ

3 / 4
プリキュアの世界にて

 ―ここは小泉学園。ビルや建物などが密集している都会のような町。この町には商店街や科学館、ANGEL LANDエンジェルランドという名の遊園地など楽しくて活気がある所もあれば、大きな公園や河などの自然豊かな所もある。だがこの世界にはとある秘密がある。その秘密はこの町の人たちや天神インペリスには知られてはおらず、ある二人の人間・美墨なぎさと雪城ほのかそして別世界から来た3人の妖精・メップル、ミップル・ポルンしか知らない。

 

 今日はなぎさは父親に忘れ物を届けに行くおつかいを頼まれた。だが、なぎさにはほのかと買い物に行く予定があった。そのため、亮太がなぎさの変わりにおつかいに行くことになった。

 

なぎさ:あんた、本当に大丈夫なの!? 

 

亮太:大丈夫だって!姉ちゃんはほのかさんと買い物に行っておいでよ!  

 

だが、なぎさは心配だった。そこで急遽、ほのかといっしょに亮太のおつかいの手助けをすることとなった。なぎさは家を離れる前に亮太に自分が書いたメモ帳を渡し、彼に姿を隠しながらも着いていった。

 

 ―その頃、なぎさのマンションの屋上の大気にドアが開き、コウジが出て来た。

 

コウジ:ここが最近出来た新しい世界か?一見、普通の都会の町にしか見えないが。(・_・ ) ( ・_・)

 

コウジは辺りを見回しながら不思議に思った。

 

コウジ:ま、人助けしているうちに何か見つかるだろ。

 

コウジはさっそく見聞色を発し、困っている人の声を探した。そして反応した方向へ向かっていった。

 

 ―一方、その頃なぎさたちは亮太のサポートとして亮太が乗っている電車に乗り込んでいた。だが、亮太が乗っているこの電車は目的の駅とは違う反対方向へ行く電車だった。そこでなぎさたちは妖精達を巧みに使い、なんとか亮太を目的の駅側の電車に移動させる事が出来た。

 

 ―その頃、コウジはここでも順調に点を稼いでた。

 公園ではラクロスのボールが木に引っ掛かって取れなくなり、困っている女子たちがいた時はボールが引っ掛かっている場所が丁度見える位置だったため、ゴムゴムの実で片腕を伸ばしてボールを取った。また、荷物が重いために階段を登れなくて困っているお年寄りがいた時はドアドアの実の「エアドア」を使い、その人を階段を使わせずに目的地に移動させた。

 遊園地では風船から手を離して泣いている子供がいた時は、月歩を使って風船を取りに行きその子供に渡した。また、別の子供が迷子になった時は、写輪眼で母親の像と声を調べたデータを頼りに見聞色で探し当て、母親と会わせた。

 街中では都会であるためか意外と不良が多かった。そのため彼らに絡まれた女子高生たちが怯えていた時は彼女の前に現れ、不良たちを撃退した。ナイフなどで襲いかかって来たが、見聞色で容易く躱し、軽く殴り飛ばすなどして不良たちを追い払った。ちなみに彼らに名を聞かれた時があり、その時は必ず「海賊大戦士・マスターコウジ」と名乗っている。

 そんなこんなでサンクスブレスのエネルギーが徐々に溜まっていき、残すところあと3つとなった。

 

―その頃、亮太は目的の駅に着くと父親のいるビルへと向かっていたが、途中で道に迷ってしまい困っていた。亮太は姉からもらったメモ帳を取り出して中身を見た。すると、そこにはセロハンテープで留めてある小銭がびっしりと張ってあった。亮太はこれにはさすがに引いた。だが、最後に書いてあるヒントを読むとタクシーを呼んで場所を聞き、その場所へ進んだ。当然なぎさたちもその後を追った。

 

 そして亮太は目的地の目の前のビルに到着した。だが、目の前にあるのは同じ形をしたビルが2つもあった。亮太はメモに書いてあった事を思い出しビルへと向かった。

 

なぎさ:ああ!違う違う、お父さんのいるビルは左側なのに!

 

なぎさは右のビル入っていく亮太を追い、道路を横断しようと飛び出した。だがそこに大型トラックがクラクションを鳴らしながら走って来た。

 

⚡プー!! 

 

ほのか:なぎさ、危ない!❗ 

 

だが、トラックは急ブレーキをかけるも止まらず、なぎさは絶体絶命のピンチに陥った。とっさにほのかは顔を覆い、なぎさも目を瞑り身構えた。もうダメかと思ったその時…

 

???:そうはさせっかぁ!!

 

突然、誰かの声がなぎさの近くで聞いた瞬間にトラックのブレーキ音が鳴り止んだ。

 

なぎさがふと顔をあげると、そこには1人の男が立っていた。

 

コウジ:ふぅ~…。お~、危ねぇ危ねぇ!

 

よく見るとその男は大型トラック1台をなんと片手一本で止めていた。なぎさは目を丸くしながら彼に聞いた。 

 

なぎさ:え!?こ、これ…、あなた1人で止めたの?  

 

コウジ:ああ、そうだ。大丈夫か?

 

なぎさ:あ、ありえない…。  

 

ほのか:なぎさ、大丈夫!? 

 

なぎさ:う、うん。なんともないよ!この人が助けてくれたから…。

 

ほのか:そう、ならよかった!   どうもありがとうございます。 

 

コウジ:まあ、こんぐらい朝飯前よ!

 

なぎさ:あ、そうだ!こんなことしてらんない!早く亮太を追わなくっちゃ!

 

そう言うとなぎさは急いで亮太が入って行ったビルへと走って行った。

 

ほのか:あっ!なぎさ、待って!!

 

ほのかはコウジに一礼するとなぎさの後を追った。

 

コウジはサンクスブレスを見ると目盛りが1つしか付いていなかった。

 

コウジ:そう言わば、「ありがとう」行って貰ったのって、黒髪の子だけだったな。まあ、いっか。この1個だけはあいつ用に温存しておいて、残すところあと1人を探すとするか。

 

コウジは先に1つ片付けようとまた、見聞色で探り始めた。だが、コウジはここで異様な気配を察知した。

 

コウジ:なんだ、この嫌~な気は?まるで「サクラ大戦」の世界の降魔みたいな気だな。

 

そう言ってコウジは月歩でビルの屋上へ飛んでいった。

 

 ―一方、なぎさたちは亮太を追うためエレベーターに乗っていた。するとメップルたちが騒ぎ立てた。

 

メップル:なぎさ、なぎさ!闇な気配を感じるメポ!

 

なぎさ:えぇ!?こんなときに!?

 

ミップル:ミップルも感じるミポ!なんだか、嫌な気配を感じるミポ!

 

ほのか:まさか、このビルに!?

 

なぎさたちはエレベーターの扉が開くとおそるおそるフロアに出た。するとそこにはうつろうつろな顔をした赤い髪の女性が立っていた。すると、その女性は力を解放し始め、紅色のボディスーツへと変えた。

 

 ―一方、コウジはこの気配の実態を調べるため、見聞色でなぎさの父親がいる側のビルの屋上にいた。すると、向かい側のビルの中にいることがわかった。コウジは位置を確認するため、向かい側のビルを見に行くと中に子供が迷い込んでいるのが見えた。だがその時、空に一面の紫色の雲が覆うと同時に、子供のいるフロアから2番目のフロアから強い気配を感じた。コウジはすぐさま、ドアドアの実でその子供のところへ移動した。

 

コウジ:おい、坊やこんなところで何しているんだ?

 

亮太:あ、お父さんの所へ忘れ物届けに来たんだ。でもビルを間違えちゃって…。

 

コウジ:そっか!んじゃ、うちに任せろ!

 

そう言うとコウジは隣のビルが見えるガラス窓にドアを作り、隣のビルに通じるようにした。

 

亮太:窓にドアが…!?

 

コウジ:これでお前のお父さんの所に行ける。さあ、行って来い!

 

亮太:うん!ありがとう、お兄さん!

 

亮太はコウジにお礼を言うとドアをくぐり抜け、隣のビルへ移って行った。コウジのサンクスブレスには1つの目盛りが点き、残りはあと1人となった。コウジは亮太を見送ると、なぎさたちがいる位置と逆の位置に移動し、床に武装色を纏った拳で殴りつけた。

 

 

  ドカッ!!

 

 

          … ズドドドド…!!

 

 

床は豪快な音とともに下まで立て続けに、穴となって崩れ落ちた。その穴の崖にゴムゴム体質の腕で掴み、命綱のようにして降りていった。すると、なにやら虹色に輝く光の柱が立っていた。その後ろにはライオンのようなカールの髪型をした赤いボディスーツの女が立っており、その女から邪悪な気を感じ取った。しばらくすると、虹色の光の柱が消えた途端、イケイケな衣装を着た2人の女の子が現れた。

 

ブラック:光の使者・キュアブラック!

 

ホワイト:光の使者・キュアホワイト!

 

ブラック&ホワイト:ふたりはプリキュア!

 

ホワイト:闇の力の僕たちよ!

 

ブラック:とっととおうちにお帰りなさい!

 

ブラックとホワイトはそれぞれ決めゼリフを言うとポーズを決めた。

 

コウジ:な~んか、ルフィとかが好きそうなもんが出て来たぞ?

 

レギーネ:ならば、行け!ザケンナー!

 

赤いボディスーツの女が叫ぶと床からパソコンの怪物が現れた。

 

ザケンナー:ザケンナ~!

 

ブラック:ホワイト、行くよ!

 

ホワイト:ええ!

 

ブラックとホワイトは軽やかにジャンプして飛び上がりザケンナーにパンチやキックを放った。

 

ブラック:どりゃあ~!

 

ホワイト:はぁああ~!

 

  ドカッ!!

 

  バキッ!!

 

ザケンナーは怯み、後ろへと大きく転倒した。コウジは後ろの方で2人の戦う姿を眺めていた。

 

コウジ:スゲェ~な、あの2人は!!怪物相手に対等に戦ってやがる!!

 

赤いボディスーツの女は2人とザケンナーが戦っている隙に廊下の片隅にバッグに入ったポルンを見つけ、彼に近づいた。

 

レギーネ:プリズムストーンのありかを教えてもらおうか?

 

ポルンは赤いボディスーツの女に怯え震えていた。するとそこへブラックが駆けつけた。

 

ブラック:ポルンから離れて!たああ~!

 

だがザケンナーの体から放たれたマウスのコードに足を取られ、転倒してしまった。

 

ブラック:うわぁっ!?

 

ホワイト:ブラック!?きゃあ!!

 

ブラックに気を取られていたホワイトはザケンナーの尻尾で叩きつけられ、オフィス内まで吹っ飛ばされてしてしまった。

 

―一方、コウジはブラックたちが戦っている所を向かい側の廊下で様子を見ていた。

 

コウジ:どうやら、あいつはそのポルンというもんを狙っているみたいだな。ただ、ここの世界はあのイケイケガールズみたいに邪悪な闇と戦士がいるということか。なるほどな。だとすれば、あいつらに何かいい技を持ってるかも知れんな。んじゃ、手助けがてらウチも戦うとするか。

 

コウジはブラックたちの戦いに参戦しようとする前にサンクスブレスの目盛りを温存するために右腕をナギナギの実の能力で覆った。そして彼女たちが戦っているところへ向かった。

 

ブラックとホワイトは体勢を整えて身構えた。ザケンナーはケーブルのような腕でふたりを捕まえ、強い閃光を放った。ブラックたちは拘束された上、近距離での閃光攻撃に全く太刀打ち出来なかった。

 

レギーネ:やれ、ザケンナー!

 

ザケンナー:ザケンナ~!

 

ブラック:くっ…!うっ…! ❇

 

ホワイト:ううっ…!❇ 

 

もはや万事休すかと誰もが思ったその時…、

 

コウジ:マスターズ・JET銃ピストル!

 

  ドカッ!!

 

突然、誰かの声が聞こえたと思った瞬間、ザケンナーの背後から強い衝撃が襲う。ブラックたちは今の衝撃でザケンナーの腕から解放された。怪物は大きく前に倒れた。

 

レギーネ:な、何!?何が起きたの!?

 

ブラック:ふぅ~、助かった…。

 

ホワイト:でも今のはいったい…!?

 

2人は後ろを振り返ってみると、青年が指の関節を鳴らして立っていた。

 

ホワイト:あ、あの人ってたしか…、

 

ブラック:トラックを片手一本で止めたヤツだ!

 

レギーネ:あんた、いったい誰よ!?

 

コウジ:ウチは、海賊大戦士・マスターコウジだ!

 

ホワイト:海賊…大戦士…?

 

ブラック:マスター…コウジ?

 

レギーネ:ふん!で、あんたはここに何か用?

 

コウジ:いや、別に用ってわけじゃねぇんだが。ただウチ、この世界で人助けする修行をしていてな。さっき子供がこのビルに迷ってしまっていてな、ウチの能力で助けたところだ。これはそのついでだ。

 

レギーネ:ついで?

 

ホワイト:その子供ってもしかして…、

 

ブラック:亮太!?

 

コウジ:まあ、助けたといっても、ここのビルがある意味危なさそうだったから隣のビルに移しただけなんだけどな。   それにウチ、困っている人を見ると放っておけない性分なもんなんでな。 

 

レギーネ:ふん!なら、まとめて片付けてくれるわ!ザケンナー!

 

ザケンナー:ザケンナ~!

 

起き上がったザケンナーは体勢を整え、コウジに向かって尻尾を思いっきり横に振るった。

 

コウジ:ふん!

 

コウジは表情を1つも変えることなく、片手で受け、尻尾の動きを止めた。

 

レギーネ:なっ、なに!?素手で止めただと!?

 

コウジ:うおりゃっ!!

 

そして、尻尾を両手でつかみ、後方へと投げ飛ばした。

 

ザケンナー:ザ、ザケンナ~!! 

 

  ズズ~ン!!

 

ホワイト:す、すごい…。ザケンナーを素手で投げ飛ばした!

 

コウジ:マスターズ・銃乱打!

 

        ドドドドドド…!

 

コウジはすかさずザケンナーに素早く飛びかかり、ゴムの能力を使った連撃を繰り出した。ザケンナーは立ち上がろうとするもあまりの連撃に身動きが取れなかった。

 

コウジ:マスターズ…

 

コウジが地面に着地すると、今度は腕を割れたガラス窓の向こうまで最大限に伸ばした。

 

ブラック:う、腕が伸びた!?ありえな~い!

 

コウジ:銃弾(ブレッド)

 

ザケンナーがようやく立ち上がった瞬間、ゴムの反動で勢いよく返ってきた拳をまともに受けて吹っ飛び、反対側のガラス窓を突き破った。

 

ミップル:すごい力ミポ…。

 

メップル:彼はいったい何者メポ!?

 

レギーネ:あんた、いったいなんなのよ!?

 

コウジ:ウチは、悪魔の実の能力者だ!

 

レギーネ:あ、悪魔の実の…能力者?

 

コウジ:ああ。ウチはこの悪魔の実というもんを食ってこの能力を手に入れたんだ。ちなみにウチが食った実は全ての能力が手に入るタシュタシュの実という悪魔の実だ。

 

ホワイト:タシュタシュの実…。

 

レギーネ:ふん!悪魔の実かなんだか知らないけど、これ以上邪魔をするなら容赦はしないよ!

 

コウジ:別に「ご容赦ください」なんて言ってねぇし、そもそもそれが恐くて海賊なんてやってられるかよ!

 

レギーネ:だったら、そのへらず口黙らせてあげるわ!

 

そう言ってレギーネはコウジに次々に攻撃を繰り出した。

 

だがコウジはレギーネの攻撃を全て紙一重で躱している。しかも彼の表情は余裕だった。レギーネが足払いを仕掛けるが、それもジャンプで躱し彼女の背後に回った。そして拳に武装色を最大にまで硬化させ、渾身の一撃を放つ。

 

コウジ:武装全開!獣厳

 

  ドッ…!

 

レギーネ:うぐぉっ…!   

 

   コーン!

 

レギーネ:ああああ~…!

 

振り返ったレギーネの腹にコウジの拳がめり込み、そのままガラス窓に強く叩きつけた。レギーネの体はガラス窓を突き破り、ビルの外へと飛ばされた。

 

ポルン:すごい威力ポポ…。 

 

ホワイト:結構遠くまで飛んでっちゃった。  

 

ブラック:ぶ、ぶっちゃけありえない…。  

 

ブラックたちはコウジのあまりの強さに拍子抜けしていた。

 

コウジ:だが両者とも結構頑丈だな。

 

ブラック&ホワイト:え!?

 

コウジ:さっきの怪物、たしかザケンナーとか言ってたっけ?そいつがビルの床突き破ってこっちに近づいて来てんだ。

 

ブラック:え?そんなことどうして分かるの?

 

コウジ:ウチ、悪魔の実の能力の他に覇気っていう力も使えんだ。この力のおかげでさっきのライオンパーマの攻撃を避けたり、かなり強い攻撃で相手をすっ飛ばしたりすることが出来んだ。

 

ホワイト:なるほど、そうだったのね。

 

コウジ:まあ、覇気は鍛えれば習得可能だけど、大抵1~2年はかかるけどな。

 

ポポ:で、ライオンパーマって誰ポポ?

 

コウジ:そりゃあ、決まってるだろ。さっきウチらが敵対してたあの女のことだよ。あの女の髪ライオンみたいなパーマしてたからそう呼んだだけだ。

 

ブラック:ライオンか…。たしかに言われてみればそんな気もするかもね。

 

ホワイト:でもあれは、パーマじゃなくてカールっていうのよ。

 

コウジ:あぁ、そうなんか。じゃあ、ライオンカールだな。あはははは…! 

 

レギーネ:なにがおかしいの、そんなに笑って? 

 

彼女の声に気づき、振り返ってみるとビルの廊下にレギーネが立っていた。

 

コウジ:早いお帰りだな、ライオンカール。

 

レギーネ:ライオンカール?私はレギーネっていうんだ。勝手に人の名前を変えるんじゃないよ! そんなことより今度こそプリズムストーンのありか、教えてくれないかしら?

 

コウジ:プリズムストーン?何だそりゃ?

 

レギーネ:あなたに聞いているんじゃないわよ。私はそこのプリキュアのおふたりに聞いているのよ。

 

コウジ:プリキュア?

 

ブラック:そんなのあんたなんかに教えるわけないでしょ!

 

レギーネ:全く、本当聞き分けのない人たちね。

 

コウジ:あぁ、あんたら「プリキュア」っていうんか。

 

ホワイト:あ、ええ、そうだけど。

 

コウジ:あぁ、そうなん。てっきり、「イケイケガールズ」なのかと…

 

ブラック:イ、イケイケガールズ!?え?なんでそんな名前なの!? 

 

コウジ:え?いや、イケイケの服来てたからイケイケガールズ。

 

ブラック:えぇ!?そんな理由!?∑(゜Д゜;)

 

メップル:たしかにブラックの服はイケイケすぎてうるさそうメポ。 

 

ブラック:何よ!不服だっていうの!?っていうか、これあたしが好きで選んだ服じゃないし!  

 

ホワイト:まあまあ、ブラックの服似合っているわよ? 

 

ブラック:え?あ、そうかな?

 

レギーネ:いつまでしゃべっているつもり?

 

コウジ:え?あぁ、忘れてた。

 

レギーネ:忘れたじゃないでしょ、全く。   でも、まあいいわ。ザケンナー!

 

レギーネがそう叫ぶと地面からまたザケンナーが出て来た。するとコウジはザケンナーに対し文句を言った。

 

コウジ:たくっ!どうせなら、地面から出てくんじゃなくて、壁を登るとか考えないのかね?ここはビルの中だぞ?もし、崩壊したらどうすんのよ?

 

レギーネ:知らないわよ、そんなこと!さあ、ザケンナーまとめて片付けちゃって!

 

ザケンナー:ザケンナ~!

 

ザケンナーはコウジとプリキュアの2人に再び襲いかかった。

 

コウジ:なあ、これの倒し方って知ってるん?

 

ブラック:うん、あいつは私たちの技でよくやっつけてるから。でも今は隙を与えないと…!

 

コウジ:なら、一か八かだな!

 

ブラック&ホワイト:え?

 

コウジはザケンナーの前に立ち、覇王色の覇気を放った。

 

((( )))ドクン!

 

すると、ザケンナーの体にあるコンピューターの画面が割れ、そこからバチバチと火花を散らしながらショートを起こし、煙が上がり始めた。

 

レギーネ:な、何!?何が起きたの!?

 

コウジ:覇王色の覇気。相手を威圧する覇気だ。どんな怪物でもイチコロだというからやってみたけど本当だったな。

 

そしてコウジはプリキュアの2人に向きを変えた。

 

コウジ:ってことで後よろしく! ✋

 

ブラック:え?あ、うん、わかった。いくよ、ホワイト!

 

ホワイト:ええ!

 

ブラックはホワイトとお互い手を取り合うと叫んだ。

 

ブラック:ブラックサンダー!

 

ホワイト:ホワイトサンダー!

 

すると、黒い稲妻がブラックに白い稲妻がホワイトに当たり、2人は虹色に染まった。

 

ホワイト:プリキュアの美しき魂が!

 

ブラック:邪悪な心を打ち砕く!

 

ブラック&ホワイト:プリキュア・マーブルスクリュー!

 

そして2人は片手からそれぞれ黒と白の大きいビームを同時に放った。すると黒と白のビームは螺旋状に交差し、そのままザケンナーに放たれた。ザケンナーは小さい星のかけらとなって逃げていった。

 

コウジ:何かスゲェな…。

 

この時コウジは思った…

 

 

この技、絶対手に入れたい!

 

                と。

 

レギーネ:マスターコウジか…。何とも手強い相手だ!

 

レギーネはそう言うとどこかへ去って行った。すると、一面覆っていた黒い雲が晴れ、戦闘によって破壊された建物などが復元した。

 

コウジ:あら~、壊れたもんが全部直ってる!

 

コウジがビルの外からレギーネをぶっ飛ばした方を眺めていると、後ろから声がした。

 

ホワイト:ありがとうね。あたしたちを助けてくれて。

 

ブラック:本当!びっくりしたよ。まさかあなたに2回も助けられるなんて思ってもみなかったよ。

 

ポルン:プリキュラを助けてくれてありがとうポポ!

 

コウジ:な~に、これぐらいお茶の子さいさいよ!

 

そう言ってコウジは右腕のサンクスブレスの目盛りを見た。ところが、「ありがとう」の言葉を受けたはずがサンクスブレスには目盛りが増えていなかった。

 

コウジ:あっれ!?おかしいな?さっき「ありがとう」って聞こえたはずなんだが……。 ❔ あ、そうだ! ❗  たしかあの時、目盛りを温存するためにナギナギの実でマイク機能を遮断させたんだっけか!

 

コウジは当時のことを思い出すと指2本に息を吹きかけ、ナギナギの実の能力を解除した。

 

コウジ:よし、これで大丈夫なはずだ。

 

ポルン:それは何ポポ?

 

コウジ:ああ、これか?これはサンクスブレスと言って、人の感謝の言葉に反応して、それがエネルギーとして溜まっていくんだ。ウチは人助けをしてこのサンクスブレスを満タンにする修行をしてたんだ。ちなみに、なんかこのサンクスブレスが満タンになると褒美としてあるメロディーが流れてくるらしいんだ。

 

ブラック:へぇ~、そうなんだ。で、あとどのくらい溜まってるの?

 

コウジ:今回は20人救うことになっているんだけど、あと1人で達成するんだ。ああ、そういえば、さっきお前ら何か急いでたらしいけど、それはもういいのか?

 

ブラック:へ?急いでって…、  ❗あ~、亮太!!

 

コウジに聞かれて、ブラックは亮太のことを思い出し、焦り始めた。

 

ブラック:あ~、あいつと相手してて亮太の事すっかり忘れてた~!  

 

コウジ:亮太…って?

 

ホワイト:亮太くんはブラックの弟なのよ。今日は亮太くんはお父さんの忘れ物を届けに行ってたんだけど、心配だからっていっしょに来てたのよ。

 

ホワイトから事情を聞くと、あることを思い出した。

 

コウジ:あぁ、ここから2つ上の階にいたあの子か。てか、え?そいつの父親ってこのビル内にいるん?

 

ホワイト:ううん。ブラックのお父さんがいるところは隣にあるあのビルの中にいるのよ。  

 

ホワイトは向かいにあるビルを指して言った。

 

コウジ:ああ、そうか。ならよかった。ウチ、このビルにただならぬ気配を感じたから、巻き込ませないためにそいつをあのビルに移しといたんだ。

 

ブラック:え?そうなの?

 

コウジ:ああ、至る所にドアを作れるドアドアの実を使ってな!まあ、無事に会えたかどうかは分からんけど。

 

ブラック:よし、そうとわかったら今すぐ行こう!

 

ホワイト:え?今すぐ?

 

ブラック:だって亮太の事だから、もしかしたら道に迷っているのかも知れないし!コウジ、そのドアドアの実の能力で私たちを亮太のところまで連れてって?

 

ブラックはコウジに頼み込んだ。

 

コウジ:?え?ああ、うん、わかった。ち~っと待ってろ? “ドアドア”

 

コウジはドアドアの実の呪文を唱え、近くのガラス窓に手で触れるとドアが現れた。

 

 ガチャ!

 

コウジ:このドアを潜れば隣のビルに行ける。

 

ブラック:よ~し。行くよ、ほのか!

 

ホワイト:ちょっと待って!

 

ブラックはさっそく行こうとするがホワイトに止められた。

 

ブラック:ん?どうしたのよ、ほのか?

 

ホワイト:あ、あの…この格好で行くの?  

 

ブラック:え… !? あ…。

 

ブラックはホワイトの指摘により、まだ自分たちが変身を解いていないことに気付いた。

 

メップル:まったく…。まずは人の事よりも自分の事を先に考えてから行動するメポ…。

 

ブラック:う、うるさいなぁ!言われなくてもわかってるわよ! 

 

2人は変身を解き、元の服装に戻った。

 

コウジ:よし、んじゃ行くか!

 

コウジとなぎさたちはドアを通じて隣のビルに移った。隣のビルに着いたなぎさたちは辺りを見回した。

 

なぎさ:本当にこんなところに亮太がいるの?

 

コウジ:ああ、亮太って子なら、こっちだ。

 

コウジは亮太の気配がある方へ歩いた。なぎさたちもコウジに着いていった。

 

なぎさ:何でわかるの?

 

コウジ:見聞色の覇気。こいつを使えばどんな遠いところでも特定の人物の気配を感じ取ることができる。ほら、あそこだ!

 

なぎさたちはコウジが指している先を見ると、亮太が父親・岳に書類を渡している姿があった。

 

亮太:はい、お父さん。書類だよ。

 

岳:おっ!1人で来たのか。ありがとう、助かったよ。

 

岳は亮太の頭を撫でた。それを見たなぎさたちはホッと胸をなで下ろした。

 

 その後、ビルを出てそこから少し離れた公園へ行った。

 

なぎさ:今日はコウジに結構助けて貰っちゃったね! 

 

ほのか:そうね。コウジ、今日は本当にありがとう!  

 

コウジ:まあ、お役に立てたのならよかったよ。けど、ウチもお前らプリキュアに会えてよかったよ。

 

なぎさ&ほのか:え?

 

コウジ:ウチ、実は万能戦士ってのを目指してんだ。だから、色んな世界へ行ってそこの技や能力を手に入れてんだ。

 

なぎさ:万能戦士?

 

コウジ:ああ。ちなみにこの世界、最近出来た世界なんだってさ。

 

なぎさ:えっ!?あ、そうなの!?

 

ほのか:じゃあ、私たちが最初のプリキュアってことかしら?

 

メップル:まあ、そうなるメポね!

 

なぎさ:ということは私たち以外にもプリキュアってのは存在するってこと?

 

コウジ:さあな、最近出来た世界だからそれはわからない。だが今後、どっかで新しいプリキュアが出てくんのかもな。

 

ほのか:へぇ~、それは楽しみね!でももしそうだったら、気が付いたらいつの間にか100人になってたとしてもおかしくはないわね。 

 

なぎさ:あ、いや、それはいくらなんでもありえないでしょ! 

ほのか:あら、そうかしら?

 

コウジ:まあ、いきなりはないとしても、もし今後そうだった場合、徐々に増える可能性はあるかもな。まあ、ウチは技を盗めればそれはそれでいいけどね。

 

ポルン:技を盗むポポ?

 

コウジ:ああ!ウチは欲しい技があればどんな手段を使ってでも手に入れる。まあ、それが海賊だからな!

 

ほのか:手段?

 

コウジ:まあ、安心せい!手段といっても欲しい技を見様見真似で覚えたり、悪魔の実の能力で偽造しているだけで人の能力を奪うわけじないから。まあ、偽造つっても技によってはウチの都合上改造することもあるけどな。

 

メップル:じゃあ、さっきのマーブルスクリューもコウジの手に入れるメポか?

 

コウジ:ああ!さっそく帰って、研究してみるよ!ブラック、ホワイト、お前ら本当にありがとうな!

 

なぎさ:あ、いやお礼を言うのはこっちの方だよ!それに、その名前プリキュアになった時の名前だから。

 

コウジ:え?あ、そうなん!?

 

ほのか:そういえばまだ自己紹介してなかったわね。

 

なぎさ:あ、そうだね。じゃあ、改めて。私は美墨なぎさ。プリキュアになった時は光の使者・キュアブラックっていうんだ。んで、こっちは私のパートナー・メップルでこっちはポルン。

 

メップル:よろしくメポ!

 

ポルン:よろしくポポ!

 

ほのか:私は雪城ほのか。プリキュアに変身した時はキュアホワイトっていうの。そして、こちらは私のパートナー・ミップルよ。

 

ミップル:よろしくミポ。

 

コウジ:こちらこそ、よろしく!

 

なぎさ:今日は本当にありがとうね。

 

その時、サンクスブレスに目盛りが1つ追加され、サンクスブレスのエネルギーが満タンとなった。

 

 ~ファンファーレ音~

 

コウジ:おっ!サンクスブレスの目盛りが満タンだ!

 

ほのか:修行が達成できたのね。

 

だがファンファーレの曲が終わった途端、メロディーが流れた。

 

リリス: アルプス1万尺 小槍の上で アルペン踊りを さあ踊りましょう ランラランラ… 

 

なぎさ:え?何? 

 

ほのか:アルプス1万尺? 

 

コウジ:そういえばリリスのやつ、「サンクスブレスを満タンにすると素敵な音楽が流れる」っとか言ってたんだっけか?

 

ほのか:素敵な音楽?

 

なぎさ:それがこれ?

 

コウジ:さあな、「何が流れるのか?」って聞いたら、「達成してからのお楽しみ!」な~んて言って全然ぜ~んぜん教えてくんなかったしな。だがウチ思うんだが…

何故?この曲目なのだ? しかも地声で… ❔❔

 

そうこう話している間にも曲はまだ続いていた。

 

 昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよのみがリュックしょって 富士登山 ランラララ… 

 

コウジ:あれ?この曲って2番もあったんか?

 

なぎさ:ああ、たしか音楽の教科書でこの曲の歌詞、5番まで書かれていたよ。まあ、あたしはあんまり覚えてないけど

 

コウジ:5番もあんのか結構あんのな…。

 

ミップル:でも楽しい歌ミポね。

 

 岩魚イワナ釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す ランラララ…

 

お花畑で 昼寝をすれば 蝶々が飛んできて キスをする ランラララ…

 

雪渓光るよ 雷鳥いずこに エーデルヴァイス そこかしこ ランラララ…

 

一万尺に テントを張れば 星のランプに 手が届く ランラララ… 

 

コウジ:あ、あり!?これって5番目で終わりじゃないん?

 

なぎさ:えっ!?さ、さあ…?音楽の教科書には5番までしか載ってないから…。

 

ほのか:たしか、一説では29番まであるみたいよ。

 

コウジ&なぎさ:に、29番!?Σ(°□°;)!!

 

なぎさ:ぶっちゃけありえな~い!!  

 

コウジ:なしてそんなに多いん?  ❔

 

ほのか:なんか、この歌に出てくる「アルプス」は日本アルプスのことで、槍ヶ岳という所から西穂高岳、奥穂高岳、穂高岳をめぐって、上高地まで行くという話を全部歌にしたんですって。

 

コウジ&なぎさ:へぇ~…、

 

なぎさ:そうなんだ。  

 

コウジ:ま~さかあいつ、この曲の完全フルバージョンを聞かせる気か?

 

メップル:たしかに、この曲自体はいいけどそんなに長いんじゃ、逆にはた迷惑だメポ…。 

 

コウジ:ああ、たしかにな。ここだったらまだいいかもしんないけど、もしさっきのビルの中とかだったら周りに迷惑かかるし、さっきのあのザケンナーとかいう怪物と戦ってる最中にもしこれが突然流れたら気になって戦いに集中できんだろ?

 

なぎさ:本当だよね。どうせだったら、教えてくれればよかったのにね。 

 

コウジ:まったくだ…。  

 

ほのか:まあ、実際迷惑はかかってないから大丈夫なんじゃないかしら?しかもまだ6番目だし… 

 

 キャンプサイトに カッコウ鳴いて 霧の中から朝が来る ランラララ…

 

染めてやりたや あの娘の袖を お花畑の 花模様 ランラララ… 

 

コウジ:なんかこの「 ランラララ ララララ 」っていうの、なんか鬱陶しく感じるな…。 

 

なぎさ:うん…、私も同感…。 

 

 蝶々でさえも 二匹でいるのに なぜに僕だけ 一人りぽち ランラララ… 

 

コウジ:いや、知らんがな!

 

なぎさ:なんか愚痴言ってる感じね。

 

メップル:メップルはミップルいるだけで幸せメポけどね。

 

 トントン拍子に 話が進み キスする時に 目が覚めた ランラララ… 

 

なぎさ:あ~…。それ切ないな~…。

 

コウジ:なぎさって好きな人っているん?

 

なぎさ:えぇっ!?あ、いや…、あの…、その…

 

ほのか:なぎさは藤村くんって人が好きなのよね?

 

なぎさ:ちょ、ちょっとほのか!(=°□°=;)

 

コウジ:あぁ、ほうなん?へぇ~…。

 

なぎさ:いやいやいや…。っていうか軽くない!?人に恋愛のこと聞いといてそれだけ!?

 

コウジ:あぁいや、ウチ恋愛ってあんま興味ねぇんだ。ただ、なぎさが思いあたるみたいな声出してたから気になってただけ。

 

なぎさ:えぇ~!?も~、ぶっちゃけありえないんだけど~!  

 

ほのか:うふふふふ。(^艸 ^)

 

 山のこだまは 帰ってくるけど 僕のラブレタ- 返ってこない ランラララ… 

 

なぎさ:おっ、うまい!メップル、座布団1枚!

 

メップル:こんなところに座布団なんてないメポ。っていうか、なんでメップルが座布団運びメポ!  

 

 キャンプファイヤーで センチになって 可愛いあのこの 夢を見る ランラララ…

 

お花畑で 昼寝をすれば 可愛いあのこの 夢を見る ランラララ…

 

夢で見るよじャ ほれよが浅い ほんとに好きなら 眠られぬ ランラララ… 

 

ポルン:これ山の歌ポポ?

 

ほのか:たぶんキャンプのテントで寝ている時に、夢の中で恋をしたのね。

 

コウジ:まあ、ウチは好きになるより何故か好かれるタイプだけどな。何~故好きになるかわからんけど…。

 

なぎさ:何それ!?自慢?

 

コウジ:自慢っていうより、ウチに対してのイヤミだな。

 

 雲より高い この頂で お山の大将 俺一人 ランラララ…

 

チンネの頭に ザイルをかけて パイプ吹かせば 胸が湧く ランラララ… 

 

なぎさ:チンネ?ザイル?何それ?

 

ほのか:チンネというのは槍のように険しく切り立った山の頂上のこと。

 

コウジ:んで、ザイルっつーのは登山に使うロープのことを言うんだ。

 

なぎさ:ほぇ~、そうなんだ。 

 

 剣のテラスに ハンマー振れば ハーケン歌うよ 青空に ランラララ…

 

ポルン:なんかちょっと飽きたポポ…。 

 

コウジ:まあ、そりゃあこの曲を20回以上聞けば飽きるわな…。 

 

なぎさ:う~ん… 。  あ、そうだ!ねぇこの曲での遊びがあるんだけどやってみる?

 

ポルン:遊びポポ?

 

なぎさ:うん!2人でやる手遊びなんだけどね。ちょっとほのかと手本を見せるから。ほのか、いい?

 

ほのか:ええ、いいわよ。

 

 山は荒れても 心の中は いつも天国 夢がある ランラララ… 

 

なぎさとほのかは息を合わせながら、曲に合わせて手を叩き合い、コウジたちに手遊びの手本を見せた。

 

 槍や穂高は かくれて見えぬ 見えぬあたりが 槍穂高 ランラララ…

 

なぎさ:とまあ、こんな感じかな?

 

ポルン:すごいポポ…!2人とも息ぴったりポポ!

 

ほのか:まあ、なぎさと結構プリキュアやってたからかな?

 

コウジ:へぇ~、じゃあちょっともう一回お願いできるかな?

 

なぎさ:え?ああ、うん、わかった。じゃあもう一度やるから見てて? ほのか、行くよ!

 

ほのか:ええ!

 

 命捧げて 恋するものに 何故に冷たい 岩の肌 ランラララ… 

 

なぎさはほのかともう一度手を叩き合った。コウジは写輪眼でなぎさたちの手の動きを見極めていた。

 

 ザイル担いで 穂高の山へ 明日は男の 度胸試し ランラララ…

 

コウジ:よし、覚えた!んじゃ、なぎさ、ウチとやろう!

 

メップル:え!?もう覚えたのかメポ?❗  メップルは早すぎて追い着けなかったメポ。

 

ポルン:ポルンもポポ。❗ 

 

なぎさ:うん、わかった。やろう!

 

 穂高のルンゼに ザイルを捌いて ヨーデル唄えば 雲が湧く ランラララ… 

 

コウジはなぎさと手を叩き合った。コウジの腕は初めてでありながらも、なぎさと難なく熟していた。

 

 西穂に登れば 奥穂が招く まねくその手が ジャンダルム ランラララ… 

 

ほのか:すごーい、完璧ね!  

 

なぎさ:本当、ありえないくらい上手だよ!

 

コウジ:本当か?それはよかった!

 

この後も歌の歌詞そっちのけで手遊びをしていた。メップルたちもコウジの手本で次第に出来るようになっていた。

 

 槍はムコ殿 穂高はヨメご 中でリンキの 焼が岳 ランラララ…

 

槍と穂高を 番兵において お花畑で 花を摘む ランラララ…

 

槍と穂高を 番兵に立てて 鹿島めがけて キジを撃つ ランラララ…

 

槍の頭で 小キジを撃てば 高瀬と梓と 泣き別れ ランラララ…

 

名残つきない 大正池 またも見返す 穂高岳 ランラララ…

 

まめで逢いましょ また来年も 山で桜の 咲く頃に ランラララ… 

 

手遊びで楽しんでいたコウジたちは最後の歌に耳を疑った。

 

 隣のじいちゃんばあちゃん 芋食って屁して

パンツが破れて あら大変

じじいは殺され ばばあは自殺

破れたパンツは 博物館 (曲終了)

 

ポルン:あ、曲終わったポポ!

 

コウジ:っつーか最後の何?  

 

ほのか:たぶん、「アルプス1万尺」の替え歌ね。

 

なぎさ:そういや、亮太が下校の途中でそれ歌いながら帰ってたよ。

 

コウジ:でもまあ、これで褒美の音楽は終わりか…。   みなさん、長らくお付き合い下さりありがとうございました。 

 

なぎさ:え?あぁ、いえいえこちらこそ…。  

 

コウジの急なお辞儀になぎさたちもお辞儀をした。

 

なぎさ:なんか悪いな。ウチの妹・リリスの空気の読めない曲に付き合わせちゃって…。 

 

なぎさ:あぁ、いいよいいよ。私たちも結構コウジに助けられちゃったし、これくらいのことしないと!ねぇ、ほのか?

 

ほのか:そうね!いろいろ助けてもらったからちょうど私たちもお礼をしなくちゃって思ってたとこだったから。

 

コウジ:そっか。それならよかった!

 

なぎさ:でもお互い大変ね。私も今日は亮太に一日振り回された感じ…。  

 

コウジ:まあ、ウチもリリスのやってることはあまり気にしないんだけど、たしかに今日はリリスにしてやられたって感じだな。この企画考えたのもリリスだし…。でもまあ、そのおかげでここの世界のこともわかったし、お前らにも会えたりして楽しかったけどな。

 

なぎさ:私たちもコウジと会えて楽しかったよ!

 

ほのか:うん、今度会えらまたお話しましょうね。

 

コウジ:ああ、今度会うときはお前らの技・マーブルスクリューっていうやつの完コピしたやつを披露してやるよ。

 

なぎさ:うん、わかった。楽しみに待ってるよ。

 

コウジ:うん、じゃあまた。

 

コウジはドアドアの実のエアドアで天神王国へと帰って行った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。