赤城さんと加賀さんと一人の女性の話   作:how-kyou

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勘の冴えてる人なら正体に気付くかも




赤城さんと加賀さんと一人の女性の話

 

 

「・・・何やっているんですか、提督・・・「新しい空母〜」放ったらかしにしたままで」

 

「いや、正直な・・・書くことが無くなった!割りと不味い」

 

「はぁ・・・ちゃんと考えて書き出して下さいよ」

 

「いやぁ、幾つかネタはあったはずなんだけどねぇ・・・書いてあった紙、無くしたっぽい」

 

「・・・ずぼらですね」

 

「言い返す言葉も無いな」

 

「はぁ・・・溜め息が増えます、胃が痛くなります、苦労をかけさせないで下さい、ちゃんと提督して下さい」

 

「・・・提督はちゃんとしてるのに」

 

「何か?」

 

「イエナニモ」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

正確な時刻はわからない

 

・・・外を見れば太陽が高い

 

昼過ぎだろうか?

 

 

私は今から提督に会いに行く

 

建造されたら会いに行く、これが決まり

 

私は提督がどんな人か、知らない

 

妖精も教えてくれなかった

 

お楽しみだそうだ

 

 

 

執務室に近づいてきた

 

執務室の中からの声が、大きくなってくる

 

「一航戦だぁぁぁっ!正規空母だぁぁぁぁっ!!赤加賀ダァァァァァ!!!」

 

「赤加賀ってなんです?」

 

・・・二人の女性の声が聞こえてくる

 

「・・・赤城さん」

 

一人は赤城さん、私と同じ「一航戦」

 

妖精が「秘書艦は赤城さん」と教えてくれた時は、気分が高揚した

 

だけど、少し可笑しい

 

普通、お楽しみにするなら私に赤城さんの事は伏せるだろう

 

・・・妖精の頭が弱いと言えばそれまでだが

 

私と赤城さん、旧知の仲だ

 

それは軍にいる者にとって、周知の事実のはずだ

 

いくら妖精といえど、一番のサプライズをあっさり・・・

 

・・・このまま考えてても切りがない

 

赤城さん以上の驚きがあるという事にしよう

 

 

・・・もう一人の赤城さんの声の前に聞こえた女性の声

 

もう一人の声は、・・・誰だろう?

 

艦娘なのだろうか?

 

赤城さんと親しいのだろうか?

 

・・・・・・

 

私はドアをノックする

 

「どうぞー」

 

「赤城さんの声」が返事を返す

 

「・・・失礼します」

 

 

 

「一航戦、加賀です、先ほど建造されました」

 

「あら、加賀だったのね、建造された正規空母って」

 

「赤城さん・・・お久しぶりです」

 

「本当に、久しぶりね・・・頼りにしてるわよ」

 

「・・・赤城さん」

 

「はーい、ラブラブイチャイチャは後でー、ピンク色の空気はしまう」

 

提督机に座っている

 

文字通り「机に座っている」女性が話しかけてくる

 

黒髪長髪、スタイルもそこまで悪いわけではない、スラっとしている

 

提督の被るべき帽子を人差し指でクルクルと回している

 

・・・新規着任の艦を迎える態度では無いと思う

 

「・・・貴女、それは提督の被る帽子よ、艦娘のおもちゃじゃないわ」

 

「えっと・・・加賀、その人は「赤城さん、シーッ」は、はい!」

 

「?」

 

「・・・加賀さん、私が艦娘に見えるのよね?」

 

「・・・違うのかしら?」

 

・・・違うかもしれない、スカートではない

 

ズボンを履いている

 

「ち、因みに艦種は何かしら?」

 

「謎かけをするつもりは・・・」

 

「いいからいいから!」

 

「・・・」

 

全身を見てみる

 

スタイルからして、駆逐艦、巡洋艦ではないだろう

 

背も女性の中なら高い方だろう

 

「・・・重巡洋艦か、戦艦かしら?」

 

「・・・重巡、・・・戦艦・・・」

 

前の女性は身体の一部分を見ている

 

「・・・大きくなったかしら?」

 

少し顔がニヤついている

 

ほっといたら、ずっとそのままでいそうだ

 

「あの・・・「もうっ!提督、加賀をからかい過ぎですよ!」・・・!?」

 

・・・提督?この人が?

 

「からかっているんじゃ、ありませーん」

 

「加賀は純粋な子なんですからね!」

 

何か、赤城さんが言ってるが

 

今は確かめたい事がある

 

「えっと、・・・あの」

 

「私に何か?」

 

「いえ・・・あの、失礼ですが、女性ですよね?」

 

女性の提督なんて、聞いたことがない

 

上は何を考えているんだろう・・・

 

・・・本当に提督なんだろうか?

 

「あー疑ってるなー、正真正銘の女性提督よ、触ってみる?・・・作り物じゃないわよ」

 

「え、遠慮します・・・」

 

そこじゃない

 

この人はわざとややこしくしているのだろうか?・・・掴めない

 

・・・・・・ん?

 

「・・・あ」

 

「どしたの?艤装でも落っことした?」

 

「違いますよ提督、加賀はお腹が空いたんだと思います」

 

「ああ・・・よし、なら間宮さんに頼んで・・・」

 

「提督、私はご飯増し増しでお願いします」

 

「もーぅ、しょうがないなぁ〜」

 

「えへへ・・・」

 

二人が何か言っているが、あまり耳に入って来ない

 

・・・彼女が提督だとしたら、さっきの私の態度は

 

・・・まぁ、控えめに言っても喜ばしいものではないだろう

 

「て、提督・・・」

 

「なーに?・・・ま、まさか彗星一二甲を食べてみたいとか・・・?」

 

「あ、提督、私は烈風改がいいです!」

 

「知らない子じゃなかったの!?」

 

「私、グルメなんです!」

 

「あれ、食べ物じゃないしっ!」

 

「え〜、じゃあ紫電改二でいいです」

 

「・・・まぁ、それならいいかなぁ」

 

「あの・・・」

 

「うおっ!・・・どうした加賀君?既読無視されたような顔をして」

 

「(既読・・・?)いえ、あの・・・先ほどは無礼な態度を「ハイ!ストップ!」・・・」

 

「えっとね、加賀ちゃん」

 

君・・・?ちゃん・・・?

 

「はい」

 

「あれはね、からかった私が悪いの、だから謝ったらダメ」

 

「・・・からかったの自覚してるんじゃないですか」

 

「・・・だから謝ったらダメなの」

 

「聞かなかった事にしないでください、泣きますよ」

 

「・・・(泣き顔か・・・いいなそれ、そそる)」

 

「提督?マジ泣きしますよ」

 

「どうぞ( ´ ▽ ` )」

 

「酷い(´・ω・`)」

 

なんなんだろう、このやり取りは・・・

 

本当に提督と艦娘なのだろうか?

 

「「提督と艦娘の関係って・・・」って考えているわね、加賀ちゃん?」

 

!?

 

・・・勘なのだろうか?

 

「勘ですか?あと、ちゃん付けは拒否したいです」

 

「ん、絶対的な勘だね、あとちゃん付けを拒否されることは拒否する」

 

・・・本当に読めない

 

「加賀ちゃん、つまらないことは考えないの、時間が勿体無いでしょ?」

 

「はぁ・・・」

 

「time is money、セシウム133は1秒間に9192631770回も振動しているの、私達より働き者だと思わない?」

 

「よく、わかりません」

 

「奇遇ね、私もそうよ」

 

「・・・」

 

くすっ、と赤城さんが笑う

 

私は、ーーーー

 

「だからね、深く考えなくて良いの、一言で済ませられる」

 

っよ、っと提督が机から降りる

 

・・・私より背が高い

 

「これからよろしく、ね、加賀ちゃん」

 

「・・・子ども扱いは、感心しませんが、よろしくお願いします」

 

私は頭を撫でられている、提督にだ

 

「あぁー、ずるいですよ加賀、提督私も」

 

「はいはい、甘えん坊の赤城ちゃん」

 

・・・「提督」としてはおかしいことなのだろう

 

だけど、とても安心する

 

まるで知っている人のように




提督位の勘ね

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