マスターコウジとプリキュア   作:マスターコウジ

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ふたりはプリキュアの世界をもう一度行きます。なぎさとの大食いバトルもお楽しみに!


Max heartの世界

 

 

 

 

コウジがドアから出て着いた所は大きな池のある公園だった。

 

コウジ:ここは公園か?まあ、今回はプライベートで来てんだし、たこ焼きでも食べながらなぎさたちを探すとするか。

 

コウジは近くにあるタコカフェというたこ焼き屋へ行き、傍に立て掛けてあるメニュー看板の通貨単位をのぞき込んだ。

 

コウジ:¥か…。

 

ひかり:あ、いらっしゃいませ。

 

そこへタコカフェのエプロンを掛けた三つ編みの女の子・九条ひかりが後ろから声を掛けてきた。コウジはその子に振り返った。

 

ひかり:ご注文はよろしいでしょうか?

 

コウジ:んじゃ、たこ焼き10個下さい。

 

ひかり:はい、かしこまり…って、え?あ、あの10個って…!? 

 

コウジ:ああ、パックに入ってるやつ10個。

 

ひかり:え?あ、はい。た、たこ焼き10で~す!

 

アカネ:あいよ~!たこ焼き10…って、えぇ!?じ、10!?Σ(◎Д◎lll;)

 

赤いバンダナを巻いた女性・アカネは慌ててワゴン車の中から顔を出した。

 

ひかり:あぁ、はい。この人が食べるそうです。

 

アカネ:この人って…ん?なんかどこかで見たことがあるような…?

 

アカネはコウジを見ると、彼を見つめながら首をかしげた。

 

アカネ:でもまあ、いいか。たこ焼き10ね。ちょっと待っててね!

 

アカネはそう言うとたこ焼きを作り始めた。

 

コウジは近くの席に座った。

 

ひかり:あなたはどこから来たんですか?

 

コウジ:ああ、ウチは海賊の世界から来たんだ。

 

ひかり:海賊の世界?

 

コウジ:ん~、まあ、別の世界から来たんだ。ああ、そうだ!名前はなんて言うんだ?

 

ひかり:あ、九条ひかりって言います。

 

コウジ:ひかりか。ウチは海賊大戦士・マスターコウジっていうんだ。

 

ひかり:海賊大戦士・マスターコウジですか。  なんかかっこいい名前ですね! 

 

コウジ:ん?そうか?

 

アカネ:えっ!?マスターコウジってたしか去年、小泉学園を救ったというあの伝説のスーパーヒーロー!?

 

アカネは彼の口から「マスターコウジ」の名前を聞くと思い出したかのように聞いてきた。

 

コウジ:う、えっ…!?ス、スーパーヒーロー!? 

 

ひかり:アカネさん、そのスーパーヒーローって何ですか?

 

アカネ:うん、たしか去年の秋頃かな?なんか「海賊大戦士・マスターコウジ」と名乗る男がまるでスーパーマンのような力で人々を助けているっていうのを報道番組でやってたんだ。

 

ひかり:スーパーマン…ですか!?

 

コウジ:いやいやいや、ちょっと待て!スーパーマンって…!ウチのやった事ってそんな大々的に取り上げられる事なんか!?  

 

アカネ:え?だって、銀行強盗が撃った鉄砲の弾をものともせずに素手で一瞬にしてやっつけたり、トラックを素手で止めたりするんだよ?そんなこと普通の人間が出来るようなもんじゃないよ! 

 

コウジ:まあ、そりゃあそうなんだけどさぁ…。

 

ひかり:へぇ~、すごいんですね! 

 

コウジ:でもそれ、修行でやってるだけだけどね。

 

ひかり:修行…ですか?

 

コウジ:ああ、実は―

 

コウジはひかりたちに人助けの理由を話した。

 

ひかり:─なるほど。そのサンクスブレスのエネルギーを集めるためにここで今までの力を使って人助けをしたということなんですね。

 

コウジ:ああ!そういうことだ!

 

アカネ:なるほどね。ニュースの話題になってたから次も来るかなと思ってたら来なかったからどうしたかなと思ったらそういうことだったのか。

 

コウジ:あぁ、なんかお騒がせしてすみませんでした。 

 

アカネ:あぁ、いや別にいいよ。 で、そのブレスレットの褒美の曲ってどんなんだったの?

 

コウジ:いや、それがさ~傍迷惑な曲でさ…。「アルプス1万尺」っていうやつなんだけど…

 

アカネ:「アルプス1万尺」?楽しそうでいい曲じゃない!

 

コウジ:1~2番だけだったらね!この曲フルで流されたから辛くて辛くて…。 

 

ひかり:それって何番まであったんですか?

 

コウジ:あぁ、全部で30番までな。

 

アカネ:Σ さ、30!?あの曲ってそんなにあったの!?

 

コウジ:ああ、なんか日本の山登りをテーマにしたみたいでそれを歌うと29まであんだってさ。

 

ひかり:29?残りの1曲は何だったんですか?

 

コウジ:替え歌です!

 

アカネ:あ~、よく子供たちが歌っているあのおかしな歌ね!

 

ひかり:あ~、たしかによく聞きますね。でも、そんなに歌がいくつもあったら飽きませんか?

 

コウジ:あぁ、まあな。でも、あの時1人で聞いてたわけじゃなかったから、そんなんではなかったな。

 

ひかり:1人じゃなかった?

 

アカネ:ひかり!たこ焼き10個出来たよ!

 

ひかり:あ、は~い!

 

ひかりは積み重なったたこ焼きのパックを持っていこうとした。

 

コウジ:あぁ、ウチも手伝うよ!

 

ひかり:あ、ありがとうございます!でもあなたはお客様なので座って待っててください。

 

コウジ:しょうがねぇな。なら、影分身の術!

 

ひかり:え?

 

コウジは10パックのたこ焼きを5個ずつ運ぼうとするひかりを見て、影分身の印を結び分身体を1人出した。

 

ひかり:コウジがもう1人!?

 

コウジ(分身):これなら問題ねぇだろ?

 

と言って分身コウジは残りの5個をコウジの所に持っていった。その光景を見たひかりは呆然と立ち尽くしていた。

 

コウジ(分身):へい!お待ちどお!

 

コウジ:おー!サンキュ~!

 

ひかり:………。 

 

アカネ:あ、ひかり!

 

ひかり:あ、は~い!

 

ひかりはアカネの呼びかけに我に返った。

 

ひかり:お待ちどお様です。たこ焼き10個で~す。

 

コウジ:おう!ありがとう。

 

コウジはひかりにお礼を言うと印を結び術を解除した。

 

 =3ポン!

 

ひかり:あ、消えた!

 

アカネ:へぇ~、すごいね。なんか忍者みたいだな。

 

コウジ:ああ、そうよ。だってこれ忍術だもん。

 

ひかり:へぇ~、それがコウジの力なんですね。

 

コウジ:いや、ウチの力はそれだけじゃねぇんだ。ウチは悪魔の実の能力者でもあるからな。

 

ひかり:悪魔の実の能力者ですか?

 

コウジ:ああ。ウチは悪魔の実という果物を食って様々な力を得たんだ。まあ、この前の修行に使ったのってほぼそれだったからな。

 

ひかり:へぇ~、じゃあその力見せてもらってもいいですか?

 

コウジ:ん?ああ、OK!わかった。

 

コウジは席を立つとゴムゴムの実の呪文を唱えた。そして、木に向かって腕を勢いよく伸ばした。すると、腕がゴムのように伸び、木のてっぺんまで届いた。

 

ひかり:腕が伸びた!?

 

そして、コウジは伸ばした手で木のてっぺんにある葉っぱを取ると腕を引っ張り、手を元に戻した。

 

コウジ:今使ったのはゴムゴムの実。全身がゴム体質になる能力だ。

 

ひかり:全身、ゴム体質!?

 

コウジ:ああ!そのため、銃弾も格闘も電撃も効かないんだ!

 

アカネ:へぇ~、じゃああの銀行強盗を捕まえたのってその能力を使ったからなんだ。

 

コウジ:いや?あれは別の力であって能力ではないんだ。

 

アカネ:え、そうなの!?

 

コウジ:それにウチの能力はこれだけじゃねぇから!

 

そう言うとコウジはマネマネの呪文を唱え、ひかりの傍へと寄った。

 

コウジ:ちょいと顔借りるよ。(^-^)✋

 

ひかり:え?

 

そう言ってコウジは右手でひかりの頬を触った。そして触った手で自分の顔に触れた。

 

Σカシャッ!! 

 

ひかり:えっ!? 

 

アカネ:なっ!? 

 

ひかりとアカネは目を丸くしながら驚いた。なぜなら、そこで目にしたものがコウジの服を着たもう1人のひかりがいるのだから。

 

アカネ:コウジが…ひかりになった!?

 

コウジは驚いてる2人を見ると鼻で笑った。

 

ひかり(コウジ):驚いたか?これはマネマネの実と言って相手の顔に触れた右手で自分の顔を触ると相手の顔や声、体がそっくりになる能力なんだ。

 

ひかり:本当だ!私の声でしゃべってる!

 

コウジ:ちなみに左手で顔を触ると元に戻る。

 

Σカシャッ!!

 

そう言ってコウジは説明したとおりにやってみせた。

 

アカネ:へぇ~、まさかそんなことも出来るなんてね…。これ、もしなぎさたちが見たらびっくりするよ!

 

コウジ:え!?なぎさ!?

 

ひかり:フフッ、そうですね。 

 

コウジ:なあなあ、なぎさっていうのはもしかして、よく「ありえない、ありえない」て連発する結構騒がしいあの女子中学生か?

 

アカネ:え?そうだけど……?……知ってるの!?

 

コウジ:ああ、トラックにぶつかりそうになってたからトラックを腕で止めて助けたんだ。

 

アカネ:Σえ?じゃあ、大型自動車と事故を起こしそうになった女子中学生ってなぎさの事だったの!?

 

コウジ:うん、ただ急いでたのか知らなかったけど、その時お礼言われたのってほのかだけだったんだよな。それでなぎさにお礼を言ってもらおうと、いろいろ助けてたんだ。まあ、それでサンクスブレスのエネルギーが満タンになったんだけどな。その後、彼女たちと仲良くなって、あの長ったらしい曲もいっしょに聞いてくれたりしてくれたしな。

 

コウジは話しながらたこ焼きを一口頬張る。

 

アカネ:へぇ~、そうなんだ。

 

コウジ:…で、お前らはなぎさたちの知り合いなのか?

 

アカネ:うん。そうだよ。よくなぎさたちがここに食べに来るからね。

 

コウジ:ふぅ~ん。で、今、なぎさたちは何をやってんだ?

 

ひかり:なぎささんは今、部活でラクロスの練習しているんですよ。ほのかさんはその見物なんですって。

 

コウジ:ああ、そうなん?

 

アカネ:でも、もうすぐ終わる頃だからここに来ると思うよ。んじゃあ、私はちょっと買い出しに行ってくるよ。

 

ひかり:あ、行ってらっしゃ~い!

 

アカネはそう言うと店を離れ、出掛けていった。するとその後、突然車の中から何かが飛び出して来た。

 

ポルン:コウジ!会いたかったポポ! 

 

出て来たのはポルンだった。ポルンはコウジに飛び付いた。

 

コウジ:よう!ポルン、久しぶりだな!

 

コウジはポルンを抱きしめて喜んだ。

 

ひかり:ポルンとお知り合いなんですか?

 

コウジ:ああ、他にもメップルやミップル、あとプリキュアにも会ってるよ!

 

ひかり:へぇ~。あ、そうなんですか。

 

コウジ:ああ、それで今日はプリキュアの技を根掘り葉掘り知ろうってことで来たんだ。

 

ひかり:プリキュアの技って?

 

ポルン:コウジは万能戦士を目指してるんだポポ。だから色んな世界へ行って技を覚えているんだポポ。

 

コウジ:まあ、例え難しい技であっても、修行したり、オリジナルの悪魔の実を作ったりして再現することもあるけどな。

 

そう話していると何やら見慣れない妖精がテーブルの上に現れた。

 

ルルン:例えばどんなのがあるルル?

 

コウジ:ん?あんたは?

 

ひかり:あ、この子はルルンって言うんです。

 

ルルン:よろしくルル!

 

コウジ:ああ。んで、話を戻すとえ~と…これまでに覚えたのは、食義、かめはめ波、北斗神拳、忍術… まあ、あんま数えきれんわな。まあ、最近はプリキュアの技を覚えるため、キュアキュアの実っていうのを作ったんだ。

 

ひかり:キュアキュアの実ですか?

 

コウジ:ああ!あらゆる全てのプリキュアの能力ちから使用できる能力だ。まあ、説明もなんだから実際にやってみせるよ。

 

そう言うとコウジは店から少し離れた。

 

 

 

──────────

 

 

 

―一方、なぎさは部活が終わっていた。そして学校を出た後、志穂たちと別れほのかといっしょに帰宅していた。その途中、スーパーの袋を持っているアカネに会い、いっしょに話しながら歩いた。

 

なぎさ:えっ!?コウジがいるんですか!?

 

アカネ:うん、今タコカフェでたこ焼き10個食べてるよ。

 

ほのか:た、たこ焼き10個って…。 

 

アカネ:私も驚いたよ!店でたこ焼きを10個も買う人なんて初めてだよ。

 

なぎさ:10個か…。私だったら50個いけるけどね。

 

メップル:いや、どこ張り合っているメポ…?(ー_ー;)

 

アカネ:なぎさ、あんた私の店潰す気?ただでさえ、あんたが食べる度に出費が増えていくんだから。これ以上食べるっていうんなら、入店禁止にするよ?

 

怪訝な表情でアカネがなぎさに脅しをかけるとなぎさは仰天した。

 

なぎさ:えぇ~!?Σ(◎Д◎lll;) そ、そんな~!?ありえな~い!!  あ、アカネさん冗談ですよね!?冗談って言って下さいよ!私、アカネさんのたこ焼きがないと生きていけませ~ん!!(´;Д;`)

 

なぎさは説得をしようとアカネに必死に泣いてすがった。

 

アカネ:冗談だよ!なぎさが変なとこで張り合うからちょっとからかっただけだよ。

 

なぎさ:も~!アカネの意地悪~!(●`ε´●)

 

ほのかはそんななぎさにクスクスと静かに笑った。

 

ほのか:でも、久しぶりにコウジと会えるなんて楽しみね。

 

なぎさ:うん、私もまだコウジに聞きたいこと、もうい~っぱいあるんだから!

 

アカネ:今コウジはひかりに悪魔の実の能力ちからってのを見せてるんだ。私も驚いたよ!だってコウジの能力ってどれもありえないものばっかりなんだから。

 

なぎさ:でしょ!?でしょ!?アカネさんもそう思ったでしょ!?私も最初見たときはが飛び出しそうになったよ。

 

ほのか:なぎさ、それを言うならが飛び出しそうよ…

 

すると、アカネはなぎさを見ると何か思いだしたように突然笑い出した。

 

なぎさ:ん?何笑ってるんですか?

 

アカネ:あぁ、いや、なぎさたちの話をしてたらコウジが「なあなあ、なぎさっていうのはもしかして、よく『ありえない』を連発する結構騒がしいあの女子中学生?」だって言ってたのを思い出してさ!

 

 

なぎさ:え、えぇ~!?私の第一印象それ!? 

 

 

ほのかはこれを聞いて思わず噴き出す。

 

ほのか:…まあ、たしかになぎさっていつもいつも「ありえない、ありえな~い!」って言ってるわよね。

 

アカネ:しかも物事に対して結構うるさいしね。

 

なぎさ:えぇ〜!? ぶっちゃけありえない!!

 

アカネ&ほのか:あはははは…! /うふふふふ…! 

 

その時少し離れた所から突然螺旋状の黒と白の光が空へと伸びていった。

 

なぎさ:え、何!?

 

ほのか:あれはまさか……!?

 

アカネ:あそこはタコカフェがある所だから、おそらくコウジが何か悪魔の実の能力っていう奴でなんかやっているんじゃないかな?

 

なぎさ:ていう事は…

 

なぎさとほのかは一瞬、顔を見合わせると光が発した場所に向かって一目散に走り出した。

 

 

 

──────────

 

 

 

―その頃、コウジはひかりたちにプリキュア・マーブルスクリューを上空に放って見せた。ひかりたちはその光景に唖然としていた。

 

コウジ:どうよ、これ!スゲェだろ!?✨  

 

ひかり:す、すごいです!ブラックとホワイトの技を放てるなんて! 

 

ポルン:すごいポポ! これどれくらいで出来たポポ?

 

コウジ:いや、そんな難しいもんじゃなかったぞ?ただパワーを集めて放つだけだし、こんなもん一日だけで充分だわ!

 

ひかり:一日だけで覚えたんですか!?  すごいです!なぎささんとほのかさんにも見せたいです! 

 

コウジ:おそらくあいつらも見てると思うよ?だって真上に放ったんだから、遠くからでも見えるよ。まあ、あいつらの事だから今のアレ見たら急いで飛んでくるだろ。

 

ひかり:フフッ、そうですね。 

 

コウジ:んじゃあ、ここの位置知らせるためにやるとしますか。

 

コウジはそれぞれの腕に専用のレインボーブレスを装着した。

 

コウジ:ちょっとさっきのとは違うのをやるよ。

 

ひかりたちにそう言うとコウジは両手を交差させた。するとレインボーブレスが金色に光った。

 

コウジ:希望の力よ! 光の意志よ!未来へ向かって、突き進め!

 

…と、その時、後ろから足音が聞こえて来た。ひかりが振り返るとその背後にはなぎさとほのかがおり、コウジを見つめて目を丸くしていた。

 

ほのか:あ、あれって、もしかして…!?

 

 

 

──────────

 

 

 

コウジ:プリキュア・レインボーストーム!

 

コウジは真上に拳を2つ突き上げた。するとその拳から強力な虹色の光が出た。その光は上空へと上り消えていった。コウジは技を放ち終えると満足したように笑って見せた。

 

コウジ:ふぅ~、ニヒヒヒ!完璧!  ✨ ひかり、どうだ!スゲェだろ…って…

 

振り返って見た瞬間、そこに呆然と立ち尽くすなぎさとほのかを見つけた。

 

コウジ:あら~、お2人さんいつの間に…。 

 

メップル:し、信じられないメポ…!

 

ミップル:い、いつの間にかプリキュア・レインボーストームまでも完コピしているミポ……。 

 

なぎさ:あ、ありえない……。 

 

コウジ:どうだ!スゲェだろ!✨  

 

コウジはドヤ顔をしてブラックの腕でガッツポーズをした。

 

なぎさ:それ、私のじゃない?

 

ひかり:キュアキュアの実というものなのだそうです。

 

ほのか:キュアキュアの実?

 

ひかり:プリキュアの能力()を全部使える能力なんだそうです。

 

なぎさ:プリキュアの能力を全て!?そんな能力ってあるの!?

 

コウジ:いや、最近作った。

 

ほのか:悪魔の実って作れるの?

 

コウジ:ああ、イメージを具現化する能力・イメイメの実を使えばオリジナルの悪魔の実を作ることが出来るんだ。

 

なぎさ:へぇ~、なんか欲張りな能力だなぁ!

 

コウジ:まあ、海賊だからね!そもそも悪魔の実は一生で一度しか食えねぇし。

 

ほのか:えっ!?…てことは、悪魔の実って生涯で1回しか食べられないってこと!?(・o・)❗

 

コウジ:うん、そうだよ。

 

ひかり:じゃあ、もしもう1個食べたりしたらどうなるんですか?

 

コウジ:ああ、悪魔の実には波長っていうものがあってな、2つ以上食べるとその波長に体が耐えきれなくなって跡形もなく吹き飛んで死んじまうんだ。

 

なぎさ:えぇっ!?死んじゃう!?ありえな~い!!

 

ひかり:じゃあ、その能力ってのは1つしか手に入らないってことなんですね?

 

コウジ:まあ、大抵そういう事だな。

 

メップル:でもコウジはいくつもの能力を使っているメポ。

 

なぎさ:うん、そうそう!なんでコウジはそんなに能力が使えるの?

 

コウジ:そりゃあ、ウチが食った実はタシュタシュの実だからだ。

 

ルルン:タシュタシュの実ルル?

 

ほのか:そういえば初めて会ったときチラッとその事を言ってたような…。たしか、全て能力が手に入るって言ってた気がするわ。

 

コウジ:ああ、タシュタシュの実ってのはこの世の全ての悪魔の実を全て使用できるという世にも珍しい究極の悪魔の実なんだ。

 

ひかり:究極の悪魔の実……。

 

コウジ:まあ、悪魔の実を食ってもカナヅチにはならなかったんだけどな! 

 

ミップル:え?カナヅチミポ?

 

コウジ:ああ、悪魔の実を食った人は海に嫌われて一生カナヅチになるんだ。

 

 

なぎさ:一生カナヅチ!?  ありえな~い!!

 

 

メップル:なぎさはもともとカナヅチだから悪魔の実を食べたとしてもそんな変わらないメポ。

 

なぎさ:う~る~さ~い~! 

 

メップルの言い草に怒ったなぎさはメップルの顔をめいっぱい横に引っ張った。

 

メップル:や、やめろメポ~! 

 

ほのか:まあまあ、2人とも。

 

ひかり:うふふふふ。 

 

コウジ:まあ、ウチは呪いに強い体質だったからそれにはならなかったけどな!

 

ほのか:へぇ~、でもそんなにすごいんだったら結構有名だったんじゃないかしら?

 

コウジ:いや、もうそりゃスゲェべ?なんせ海軍に入れば大将クラスに昇格するし、海賊になったらなったで、懸賞金のデビュー金額なんと20億よ?スゲェだろ!!

 

 

なぎさ:に、20億!?ありえな~い!!

 

 

ほのか:あれ?ちょっと待って!?なんか「海軍に入れば」って聞いたんだけど…。

 

コウジ:ああ、入ったよ。ただ海軍の技が欲しかっただけで会得したら即トンズラしようと思ってたけどね。

 

ほのか:あぁ、そうなんだ。

 

コウジ:ただ…、ウチの能力がすごいせいなのかいきなり大将に昇格しちゃって、出るに出れなかったんだよね。

 

ひかり:へぇ~、結構すごかったんですね。

 

ほのか:まあ、恐らく海軍はコウジのその能力のすごさに手放したくないんじゃないかしら?

 

コウジ:まあ、そうだろうな。

 

なぎさ:じゃあ、海軍から抜け出せたのは何故?

 

コウジ:ああ、天竜人っていうのを殴ったら簡単に抜けられたよ。

 

なぎさ:天竜人?

 

コウジ:ああ、世界貴族とも呼ばれていて噂じゃ「雲の上の存在」と呼ばれているんだ。

 

ほのか:雲の上の存在ってまるで神様みたいね!

 

ひかり:そんなすごい人たちを殴っちゃったんですか!?

 

コウジ:ウチはあんな野蛮なやつを神とは思わん!その立場を理由に悪い事を平気でやるんだから。

 

なぎさ:悪い事?

 

コウジ:人を勝手に拉致って奴隷にしたり、くだらない理由で勝手に人を殺したりとかな。

 

ほのか:勝手!?例えばどんな!?

 

コウジ:まあ、人から聞いたところによると、「天竜人の前を横切ったから」という理由で子供を銃で撃ち殺したりな。

 

なぎさ:前を横切っただけで!?ありえな~い!!

 

ひかり:しかも子供を銃でって…。

 

なぎさたちはあまりの事実に驚きを隠せなかった。

 

コウジ:しかも、奴隷にした人を串刺しにしたり、燃やしたりして遊んでたり…

 

メップル:そんな酷い奴らなのかメポ…!

 

ほのか:海軍はこのことを知ってるの?

 

コウジ:ああ、でも「神のような存在だからしょうがない」つって、全くもって気にしてねぇんだ。

 

なぎさ:神様だからってやっていい事と悪い事があるよ! 

 

ひかり:その奴隷の人たちは逃げ出したりしないんですか?

 

コウジ:いや、逃げ出したくても逃げ出せないんだ。奴隷人の首輪に爆薬が仕掛けられて、もし逃げ出したり、無理に首輪を外そうとすると爆発する仕組みになってるんだ。

 

ほのか:ば、爆発!?  

 

コウジ:しかも奴隷の背中には必ず天竜人の紋章を付けられていて、例え逃げられても天竜人の奴隷として生きていく羽目になるんだ。

 

ひかり:そんな……。

 

なぎさ:そんなやつ、やっつければいいじゃない!

 

コウジ:いや、それが出来ないんだ。どんな悪いことでもやつらに手出しする事は許されねぇんだ。もし、天竜人に危害を加えれば、死刑や監獄行きは免れない。

 

ほのか:し、死刑に監獄行き!? 

 

なぎさ:ありえない!!マジで意味分かんないよ!!なんで!?悪いのは天竜人でしょ!?  

 

コウジ:さあな。政府は「神の存在だから」なんて言うがあんなもん疫病神以下だわ!  

 

なぎさ:本当だよ!聞いてたら腹立って来ちゃった!  

 

なぎさは怒りながら側にあったたこ焼きを食べる。

 

ひかり:それ、コウジのなんですけど…。 

 

なぎさ:え!?あ、あれ!?そうなの!? 

 

コウジ:いや、別に構わないよ。他にもあるからたくさん食べてていいよ。

 

なぎさ:え?本当!?ありがとう~  

 

メップル:なぎさって本当、現金なやつメポ。  

 

なぎさ:うるさいわね~!別にいいじゃない!  ね~、ほのか! 

 

ほのか:え、ええ…。 

 

ひかり:でも、その人たちを殴ったんですよね。

 

コウジ:ああ、海軍を抜けるにはこれしかねぇ!と思ったからな。まあ、結果インペルダウンという大監獄へ行くことになったけどね。

 

ポルン:そこからどうしたポポ?

 

コウジ:ああ、一日で脱獄した!

 

メップル:一日で脱獄したメポか!?  

 

コウジ:ああ、能力を使えば簡単だよ!

 

メップル:あぁ、なるほどメポ…。

 

コウジ:んで、そこから海賊になったんだ。海賊大戦士としてね。

 

なぎさ:へぇ~、海賊大戦士の始まりか~!

 

ひかり:ちなみに、海賊大戦士ってなんですか?

 

コウジ:まあ、海賊ならではのヒーローみたいなもんかな。海賊ならもともと世界政府と敵対してるからいくら天竜人をぶちのめしたとしても、そんな問題ないしね。ただ、ウチネーミングセンス悪いから技名考えること出来なくてね。人の技勝手にパクって自分の技にしてたんだ。

 

ひかり:あ、そうなんですか。

 

コウジ:まあ、人の技を他の能力と組み合わせてオリジナル技を作ることもあるけどね。

 

ほのか:じゃあ、私たちプリキュアの技を手に入れてたのはオリジナル技を作るため?

 

コウジ:オフコース!   ただパクって作ったりすることもあれば、その技自体を改良することもあるんだ。

 

なぎさ:へぇ~、じゃあマーブルスクリューとかもなんか変えてあるの?

 

コウジ:ああ、一応ね。まあ、そんなたいしたことじゃないよ。マーブルスクリューを放つ前の呪文みたいな長ゼリフあるじゃん?「プリキュアの美しい魂がどうたらこうたら…」って。

 

ほのか:え、ええ。

 

コウジ:あれ、時間の無駄だと思って全部省いた。

 

なぎさ:は、省いた!?

 

コウジ:まあ、何か時間稼ぎするときとかの場合はセリフ言うけど。

 

ほのか:つまり、その場にセリフは言っても言わなくてもいいってことね。

 

つまり、私たちが言ってるあのセリフはコウジの気分次第ってことね?

 

コウジ:まあ、そんなもんだな。

 

なぎさ:え~、なんかいいなぁ。そんなのが出来て、私たちの場合は勝手に言っちゃうんだもん!

 

コウジ:へぇ~、噛んだりとかしないん?

 

なぎさ:それが全然ないんだよね!本当、ありえないっていうくらいスラスラ言えるよね?

 

コウジ:ふぅ~ん。で、ひかりってなんかプリキュアと関係あるん?

 

コウジはたこ焼きをパクつきながらひかりの事を聞いた。

 

ひかり:え?

 

コウジ:なんかポルンと抱き合ったときになんか親しげに話してたから…。

 

ほのか:ひかりさんはシャイニールミナスというものに変身するのよ。

 

コウジ:シャイニールミナス?ブラックやホワイトのように「キュア」付いてないんだが…?

 

なぎさ:う~ん…、プリキュアというのはちょっと違うけど、まあ、私たちの仲間であることは間違いじゃないよね。

 

コウジ:ほぇ~!なるほどね…。んで、この前のようなライオンカールとかザケンナーとかいう怪物とかいないん?

 

なぎさ:ああ、あいつらならもうとっくに私たちがやっつけちゃったよ?

 

 

コウジ:Σうぇ!?  もう!?

 

 

コウジは驚いて思わず立ち上がった。

 

コウジ:え!?じゃ、じゃ、じゃ、じゃあ新しい敵とかは?

 

ほのか:う~ん…、前にとてつもない強大な敵が現れたけど、それも私たちみんなで倒しちゃったし…。

 

 

 ⚡ガビーン!

 

 

コウジ:う、うそ~ん……。lllorzlll

 

コウジは力が抜けたように椅子に寄りかかった。そしてコウジは思った…

 

 

 

ぶ、ぶっちゃけありえない……! 

 

 

 

ひかり:なんか酷く落ち込んでますね…。 

 

ほのか:まあ、敵もいなくて変身する必要もないから、技を見る機会がなくなっちゃったからね。 

 

コウジ:こりゃ、参ったなぁ! 

 

コウジはため息を吐きながら頭を抱えた。

 

ポルン:でもさっき、レインボーストームを放ってたポポ。

 

なぎさ:あ、そういえば、コウジに見せたのってマーブルスクリューだけだったよね?

 

ほのか:そういえばそうよね?何故出来てたのかしら?

 

コウジ:あぁ、それは天神(インペリス)でプリキュアのカタログで少し見たからな。

 

ほのか:インペリス?

 

コウジ:あらゆる全ての世界を管理する神の国。海賊の世界とは別世界なんだ。

 

メップル:あらゆる世界を管理する神の国…。

 

なぎさ:あらゆる世界って例えばどんなのがあるの?

 

コウジ:うん、今いるプリキュアの世界の他に、七つのボールを集めると龍が出てきて願いが叶う世界「ドラゴンボール」、お菓子の木や毛がフライドポテトになっているハリネズミなどがあるグルメの世界「トリコ」…

 

なぎさ:お、お菓子の木!?

 

コウジ:それとウチが育った海賊の世界「ONE PIECE」とか…

 

ほのか:ワンピース?

 

コウジ:まあ、このくらいかな?他にもまだまだたくさんあるけど。

 

ほのか:ねえ、コウジ。ワンピースって何?

 

コウジ:ああ、ワンピースっていうのは海賊たちが求めているお宝のことだ。

 

なぎさ:ワンピースが、お宝?

 

コウジ:ワンピースっていっても服のことじゃねぇかんな。先代の海賊王が遺したとされる「ひとつなぎの大秘宝」のことだかんな!

 

ほのか:ひとつなぎの…大秘宝…。

 

ひかり:そのワンピースっていうのはどこにあるんですか?

 

コウジ:世界最果ての島「ラフテル」という所にあるみたいなんだけど、そこに行くには海賊の墓場とも呼ばれる偉大なる航路…グランドラインという航路を渡って行かなきゃならなぇんだ。

 

ひかり:海賊の墓場…?

 

コウジ:気候がデタラメで、海にザケンナーみたいな怪物がうじゃうじゃいたりとか…。

 

なぎさ:ザケンナーがうじゃうじゃ!?ありえな~い!!

 

ほのか:物の例えよ…

 

コウジ:いや、そのありえないことが偉大なる航路(グランドライン)にとっては日常茶飯事なんだ。まあ、島も結構変わってる所があるけどな。

 

ほのか:例えばどんなのがあるのかしら?

 

コウジ:う~んと、砂漠の国・アラバスタでしょ?空に浮かぶ島・空島に、水の都・ウォーターセブン、スケールのデカいお化け屋敷・スリラーバーグ、オカマだらけの国・カマバッカ王国とか。

 

なぎさ:お、オカマだらけって…。(-_-;)

 

ほのか:スリラーバーグって一体どれくらいの大きさなのかしら?

 

コウジ:う~ん、まあ、強いて言うならば、遊園地並みのサイズだろ。

 

ほのか:そんなに大きいのね!なんか行ってみたいわね!ね、なぎさ! 

 

なぎさ:えっ!?  あ、あぁいや…私は…パスかな…? ✋

 

ひかり:空に浮かぶ島っていうのもいいですね。

 

ほのか:そうね。きっと雲の園のように雲に覆われた島なんでしょうね。

 

コウジ:まあ、でも空島ってのは高度1万メートルの所にあるからそこへ行くには突き上げる海流ノックアップストリームに乗る必要があるんだ。

 

ひかり:ノックアップストリーム…。なんかすごい名前ですね。

 

なぎさ:咲たちの技の名前もたしか、「プリキュア・ノックアップストリーム」だったよね?

 

ほのか:全然違うわよ。  咲さんたちの技は「プリキュア・ツインストリーム・スプラッシュ」よ。

 

なぎさ:あ、あれ?そうだったっけ?

 

コウジは「」と「プリキュア・ツインストリーム・スプラッシュ」というワードが気になったが、後回しにして自分の話を続けた。

 

コウジ:ノックアップストリームってのは海が火山のように爆発して天に届くほどの大きな水柱が出来る現象の事。この爆発に巻き込まれる形で空島まで飛んでいくんだ。

 

ひかり:へぇ~、そんな大きな水柱に乗っていくなんてすごいですね。

 

コウジ:でもそれは一歩間違えば海の藻屑になるというほど危険な賭なんだ。その方法で行こうとして全滅した海賊たちもいるほどだからな。

 

なぎさ:ぜ、全滅って…!?  それの他に別の道ってのはないの?

 

コウジ:他のルートで言えば「ハイウエストの頂」という地点を通って行くってのがあるけれど、それだと結構危険みたいでな、途中で仲間をほぼ失ったりするんだとよ。

 

メップル:仲間をほぼ失うメポか!?  

 

ほのか:どちらにせよ、空島へ辿り着くのには決して楽な道はないってことなのよ。

 

コウジ:まあ、ウチの能力を使えば簡単に行けるけどな。フワフワの実やトリトリの実で空飛んだり、ドアドアの実で行ったり…

 

なぎさ:あ~、そっかぁ!コウジに着いていけばいいのか!

 

コウジ:でも、それは1人で行く時や、急用があったときしかやらないよ。海賊なんだから少しくらい命懸けなきゃ面白くないじゃない!

 

なぎさ:それもそうね。で、そこにお宝とかあるの?

 

コウジ:ああ、あるよ。黄金の鐘とか3億程の財宝とか。

 

なぎさ:3億か…。あ、そういえば、ワンピースってどれくらいの価値なの?

 

コウジ:ああ、たしか60億の価値だといわれているよ。

 

 

なぎさ:ろ、60億!?ありえな~い!!

 

 

コウジ:まあ、それを見つけると世界がひっくり返ると云われているからそんくらいなるでしょう!

 

ほのか:世界がひっくり返る?

 

コウジ:まあ、そういう言い伝えだよ。実際はまだわからないんだけど海賊王の遺産だから次それを見つけた海賊がいればそいつが海賊王になれるんだ。

 

ひかり:じゃあ、ワンピースを求める海賊っていうのは海賊王になるのが夢ってことですか?

 

コウジ:ああ、そうだよ。まあ、ウチの場合は財宝には興味ないけどね。

 

なぎさ:えっ、なんで?財宝があったらタコカフェのもの、食べ放題じゃない?

 

ほのか:な、なぎさ…!?いや…、そ、それは…、どうかと…。  

 

なぎさ:え?何が?(・_・?)

 

メップル:まったく…、なぎさはそんなくだらないことでしか考えられないのかメポ…。  

 

なぎさ:くだらないって何よ! これでも頭捻って考えたんだよ?

 

コウジ:いや、頭捻ってそれかい…。 (¬_¬;)

 

ひかり:あははは…。 

 

コウジたちはなぎさの幼稚すぎる発想にドン引きした。

 

コウジ:でもウチ、カネカネの実があるから別に金になんの問題ねぇしな。

 

なぎさ:カネカネの実!?ま~さか、お金がいくらでも出せる能力だというんじゃ…

 

コウジ:ああ、まさにそれだけど?

 

なぎさ:マジで!?ありえな~い!!

 

コウジ:ふん!ウチに「ありえない」という言葉はないのでな!  まあ、この能力は¥も$も€などの外貨だけでなく、違う世界のお金も出すことが可能で、財布に手をかざせばいくらでも入れることが出来るんだ。

 

そう言ってコウジは神の袋インペリスホールから財布を取り出し実演してみせた。ほのかたちはそれを見て驚いた。

 

コウジ:他にも金を出すゴルゴルの実というのもあるんだ。

 

ひかり:だからお金には困らないんですね。

 

コウジ:そういうこと!あとそれに食い物に対してもそんなに困らないんだよね。

 

そう言ってコウジは公園にある土を掴んで団子状に丸めた。

 

コウジ:うん、これでよし!

 

そう言うとコウジは空のパックに土ダンゴを6個詰めた。

 

なぎさ:ん?泥ダンゴ!? ❔

 

ほのか:泥ダンゴをパックに詰めて何をするつもりかしら?

 

ポルン:なんだかおいしそうポポ!

 

ひかり:そうね。でもこのおダンゴは土で出来てるから食べられないけどね。

 

コウジ:それは…どうかな?(-ω-)❇

 

なぎさ&ほのか&ひかり:えっ!? 

 

コウジはパックに詰めた土ダンゴを一つずつ指で軽く叩いた。するとその土ダンゴはみるみるソースの掛かったたこ焼きに変わっていった。

 

Maxheart一同:(◎□◎lll;)❗❗

 

ひかり:ど、泥ダンゴがたこ焼きに!?

 

ほのか:それにソースが掛かって湯気まで出ているわ!

 

なぎさ:でもなんだかおいしそうだよ!ほら、たこ焼きのいいにおいもするし。

 

コウジ:良かったら召し上がってみれば?

 

なぎさ:え?いいの!?

 

ミップル:でも本当に大丈夫ミポ?

 

ほのか:まあ、コウジがどうぞって言っているんだから試しに食べてみましょう?

 

なぎさ:そうそう!それじゃあさっそく、いっただきま~す!

 

そう言うとなぎさはたこ焼きをまるまる1個頬張った。ほのかたちも続いてたこ焼きを食べ始めた。ポルンとルルンは1個のたこ焼きを2人で仲良くかじり付いて食べた。

 

Maxheart一同:( ̄~ ̄)モグモグ…。ん!! (◎~◎)!! 

 

なぎさ:このたこ焼き、超おいしい!!これがあの泥ダンゴだったなんてありえな~い!!

 

ほのか:本当!しかも出来たてでアツアツに仕上がっているわ!

 

妖精達もおいしそうにたこ焼きを食べていた。

 

ひかり:でもこれは一体なんの能力何ですか?

 

コウジ:ああ、これはあらゆる物体を食い物に変換する能力「ククククの実」さ。まあ、食い物に関する能力なら他に体からお菓子を出せる「チョコチョコの実」とか「ビスビスの実」とか…

 

ほのか:なるほど。金銭だけでなく生活面もさほど困らないってわけね。

 

なぎさ:便利な能力だなぁ。私も欲しくなってきちゃった。

 

ほのか:でもそれじゃあ、一生プールで泳げなくなるわよ?

 

なぎさ:別にいいじゃん!どうせ私トンカチ(・・・・)だし。

 

コウジ:それを言うならカナヅチ(・・・・)な。だが同時に海には入るどころか、触ることも出来なくなるぞ?

 

なぎさ:え?どういう事?

 

コウジ:悪魔の実の能力者は海に足を漬けた時点で全身から力が抜けて立つことままならなくなるんだ。

 

ひかり:じゃあ、悪魔の実を食べた人は一生海で遊べないということでしょうか?

 

コウジ:まあ、水の掛け合いは出来なくなるでしょうね。

 

なぎさ:うわぁ……。海で一生遊べないなんてありえない…。 

 

コウジ:まあ、ほとんどの人たちは普通の果物と間違えて食べる人もいるからなぁ。

 

メップル:なぎさは食いしん坊だから見つけたらすぐに食べそうメポ。 

 

なぎさ:あんただって食いしん坊でしょうが!それに悪魔の実がどういうものかわからないのに口になんてしません! 

 

コウジ:まあ、ウチが興味あるとしたら技だな。

 

ひかり:技…ですか!?

 

コウジ:うん。ウチ人の技や能力を見ると自分もやりたくなったり、なんか一手間加えたいとか思っちゃうんだよね。

 

ひかり:へぇ~、そうなんですか。でも私たち今戦う敵がなくなっちゃいましたし…。 

 

コウジ:まあ、今回は普通に見たかったが、どうせお前らの技全部会得するつもりだったし…。   しょうがねぇ…!あれでも使うか…!

 

コウジは手で頭を掻きながら呟いた。

 

なぎさ:あれって!?

 

コウジ:よくやってる手法なんだが…

 

そう言うとコウジは目を写輪眼に変えた。

 

メップル:眼が変わったメポ!

 

ひかり:それは何ですか?

 

コウジ:これは写輪眼といって相手の技を瞬時に見極め、会得することが出来るんだ。前に「アルプス1万尺」の手遊びを覚えたのもこいつを使ったからなんだ。

 

ほのか:なるほど。私たちが1回見本を見せただけで完璧に覚えられたのはその眼のお陰ってことね。

 

コウジ:そうそう。他にも人の目と合わせることでその記憶を読み取ることも可能。ウチはその人の記憶の中に入って技を入手することができるんだ。

 

なぎさ:記憶を読み取る?

 

コウジ:ああ、このようにな。

 

そう言うとコウジはなぎさの顔に近づいき、彼女の瞳を覗き込んだ。

 

なぎさ:え?な、何!?

 

コウジはそこから10秒ほど見つめるとなぎさの許から離れた。

 

コウジ:これでよし。まあ、だいたい覚えたかな?

 

なぎさ:え!?え!?いや…あの…ちょ、ちょ、ちょっと待って!?状況がよくわかんないんだけど!?さっきの何!?私に何したの!?

 

コウジ:いや、何もしてねぇぞ?ただあんたの記憶の中から技を探し出して、その技を覚えただけ。

 

ひかり:へぇ~、そんなことも出来るんですね。

 

コウジ:まあ、最初は普通に見るつもりだっだが、まさか戦いが終わってたなんて知らなかったからさ。まあ、その後全部覚えるつもりだったけどな。

 

なぎさ:で、本当にそんなんで覚えられたの!?

 

コウジ:ああ。んじゃあ、さっそく試してみるとするか!

 

そう言って、コウジは席を立ち店から少し離れた。そして、ルミナスの名前をまるで呪文のように唱えた。すると彼の両腕がルミナスの腕に変化した。そこから片方の掌を差し出すとハート型のアイテムが現れた。

 

ひかり:あ、ハーティエルバトン!

 

コウジはハーティエルバトンを斜め上に突きだして展開させた。

 

コウジ:ルミナス・ハーティエルアンクション!

 

そう叫ぶとハーティエルバトンが回りだし、そこから虹色の光が放出された。なぎさたちはまた目を丸くし、ポカンと口を開けていた。

 

なぎさ:ありえない…。ルミナスの技をこうも完璧に出来ちゃうなんて…。 

 

コウジ:まあ、こんなもんかな?どう?スゲェだろ!? ✴ 

 

ひかり:はい、すごいです!なぎささんの記憶を見ただけで私の技を一瞬で覚えちゃうなんて…!

 

コウジ:まあ、記憶ン中に入ってた時は結構長居してたんだけどな。

 

なぎさ:え?そうなの!?

 

コウジ:うん。にしても、なんかお前ら前の時よりもなんか服装のイケイケ感変わってない?

 

なぎさ:あ、わかる?

 

ほのか:私たちコウジと会ったときよりもパワーアップしているのよね!

 

コウジ:だろうな。ウチが見ててもなんかパワフル感が増したな思ったもん!

 

ルルン:ブラックたちの技も覚えたルル?

 

コウジ:ああ、もちろん!なんならちっくとやってみっか?

 

そう言うとコウジは両腕を交差させ、それぞれブラックとホワイトの腕に変えた。

 

コウジ:ブラックサンダー!ホワイトサンダー!

 

コウジは両手を掲げて、ブラックサンダーとホワイトサンダーを呼び寄せた。そして2つの雷を受けるとそのまま技を放つ構えをした。

 

コウジ:行っくぜ!プリキュア・マーブルスクリュー!

 

そう叫ぶと両手を突き出したするとそれぞれの手から黒と白の火花が散った。そのまま両手を後ろに引き、また同じ構えをした。

 

コウジ:マックス!

 

そしてコウジは両手を斜め上に突き出した。すると両手から強力な黒と白の螺旋状の光線が放出された。その光線はそのまま空へと駆け登った。

 

ひかり:すごい!もう…

 

コウジ:まだまだ!スパークルブレス発動!

 

そう叫ぶと、それぞれの腕にそれに合ったスパークルブレスが装着され、それと同時に発動し始めた。マーブルスクリューの色が虹色に変わり、強力なエネルギーとして空へと放たれた。

 

ほのか:本当にすごいわね。プリキュア・マーブルスクリュー・マックス・スパークも完璧にマスターしてる。

 

なぎさ:うん、本当ありえないくらい……すごすぎるよ…。

 

アカネ:すごいね、コウジ!まるでスーパーヒーローみたいだよ。

 

 

 

Maxheart一同:……!?Σ(◎_◎lll;)

 

 

 

その時、後ろからアカネの声がした。それと同時に妖精達は急いでアイテムに変身した。振り向くとスーパー帰りのアカネがスーパーの袋を両手に持って立っていた。

 

なぎさ&ほのか&ひかり:アカネさん!? 

 

コウジ:おぉ!アカネ、お帰り!

 

なぎさ&ほのか:呼び捨て!?   

 

コウジ:いや、海賊ってのはいつもタメ口で話すものよ?上下関係なんてあるものか!

 

アカネ:まあ、それは置いといて、さっきのビームはすごかったよ!あれは何の能力なの?

 

 

 

なぎさ&ほのか&ひかり:ギクっ!! (゜Д゜;)

 

 

 

コウジ:ああ、これは「キュアキュアの実」といってプリキュアという伝説の戦士の能力を全て使える能力なんだ。

 

アカネ:プリキュア……?(・_・?) ………あ~!!そういえば噂で聞いたことがあるわね。

 

コウジ:噂?見てはないんですか?

 

アカネ:うん。コウジは見たことあるの?

 

コウジ:うん。て言うか見てなかったらさっきのやつ放ってないし!これ前見たやつを見様見真似でやった様なもんだし!

 

なぎさ:……いや、見様見真似で出来るものなの…?

 

ほのか:まあ、コウジだから…なんじゃない?

 

アカネ:へぇ~、会ったことあるんだ。そのプリキュアってどういう人達なの?

 

アカネは荷物を車に置きながら聞いた。

 

コウジ:え!?どういう人達って……

 

コウジがチラッとなぎさたちを見ると、彼女たちは首を振ったり、手でバッテンを作ったりしながら全力で拒否っていた。

 

コウジはなぎさたちのリアクションを見て思った……

 

 

 

こいつら、何かおもしれぇな…。 

 

 

 

コウジ:う~ん…まあ、ウチが感じたままで言えば、イケイケの人と清楚な人がかなりデカい怪物相手に対等に戦ってたって感じだな。

 

アカネ:え?2人だけだったの?

 

コウジ:え?あ、うん。今はもう1人増えたらしいけど。

 

アカネ:私が聞いたのは13人のプリキュアが現れて横浜を救ったって聞いてるけど。

 

コウジ:ふぅ~ん、13人のプリキュアがねぇ~………って、うぇ!?  

 

コウジはアカネの「13人」という言葉に反応した。

 

コウジ:え?え?え?プリキュアって3人だけじゃないん!? 

 

アカネ:う~ん、あまり詳しくは知らないんだけど、なんかその13人のプリキュアが超巨大生物と戦ったらしいんだ。

 

コウジ:プ、プリキュアがいきなり増えた!?

 

コウジは思った……

 

 

 

何が

 

 

 

どうして

 

 

 

そうなった!? 

 

 

 

アカネ:んじゃ、私仕込みの準備があるから。

 

コウジ:あ、ああ、わかった…。ハハハハ……。 ✋

 

アカネはたこ焼きを作るための仕込みの準備に取りかかった。

 

 

 

コウジ:ど~ゆ~こと~!? 

 

 

 

コウジはすぐさまなぎさたちの所へ行き、問い詰めた。

 

なぎさ:あぁ、いや…、その…、なんて言うか……。 

 

ほのか:実は私たちの他に新たなプリキュアが誕生したらしくて……。 

 

ひかり:それで彼女たちに会って、いっしょに戦って、仲良くなったんですよね。

 

コウジ:うそ~ん!こんなに早くプリキュアって増えます!?(; ゚Д゚)

 

なぎさ:いや~、私たちもあんなにいるなんて思ってなかったからマジで驚いたよ!

 

ほのか:これならプリキュア100人も夢じゃないわね。 ☝

 

なぎさ:え~!?いきなりそれはありえないんじゃない!?

 

コウジ:いや、わからねぇぞ?前はそんなんじゃなかったけど、気付いてみたらあっという間に100人になってたって事もありえなくはないんじゃねぇか?

 

なぎさ:う~ん、それもそうかもね。

 

ひかり:プリキュア100人か…。何かいいですね。

 

ほのか:そうね。これから先どんなプリキュアが出てくるか、そう考えるととっても楽しみになってくるわよね。

 

コウジ:よっしゃ、そうとわかったら手に入れないわけにはいかないな。

 

そう言うとコウジは席から立ち上がった。

 

なぎさ:あ、もしかして咲たちの技もマスターする気?

 

コウジ:オフコース! キュアキュアの実っていうのはプリキュアの名前を知らなきゃ使えんしな。てゆうかそもそも、キュアキュアの実の能力の使用範囲を広げるためにプリキュアの世界に来てんだし…

 

ひかり:あ、そうなんですか。

 

コウジ:あぁ、そういえば、その他のプリキュアがいる場所って知ってるん?

 

なぎさ:あぁ、うん。1回みんなで回ったことがあるからね。

 

コウジ:回ったって観光名所とか?

 

なぎさ:うん、まあ、そんなところかな?

 

コウジ:ふぅ~ん。んで、今思ったとこなんだけどさぁ。プリキュア13人ってお前らも含めて13人なんだよなぁ?

 

ほのか:ええ、そうよ。その他にもう1組の「ふたりはプリキュア」と「yes!プリキュア5」、あと「フレッシュプリキュア」っていうのがいるわよ。

 

コウジ:えぇ~~!!   

 

コウジはあまりの新事実に開いた口が塞がらなかった。

 

 

 

知らぬ間に一気に3チームも増えた!? 

 

 

 

コウジ:尋常じゃない増え方だな…。あ、でもそいつらがいる場所は知ってるみてぇだな?

 

そういうとコウジは神の袋インペリスホールからペンとメモ帳を取り出した。

 

コウジ:んじゃ、「ふたりはプリキュア」のとこでいいからちょっと教えてくれないか?

 

なぎさ:え?ドアドアの実の能力で行けるんじゃないの?

 

コウジ:たしかに行けるけど万が一ってのもあるから。「ふたりはプリキュア」つってもお前らの方も「ふたりはプリキュア」だろ?

 

ほのか:ああ、たしかに… このまま行くとまた私たちの所にまた来ちゃうってこともあり得るわね。

 

なぎさ:う~ん、なんかわかりやすい名前があるといいんだけどな~!

 

コウジ:まあ、これが終わったらカタログで確認してみるよ。

 

ほのか:咲さんたちが居る場所は海原市にある夕凪という所よ。

 

なぎさ:「PANPAKAパン」っていうパン屋さんが有名なんだよね。

 

コウジ:夕凪か…。

 

コウジは「夕凪」「プリキュア5」「フレッシュプリキュア」などの言葉をメモった。

 

コウジ:よし、行き先は決まった。

 

ポルン:もう行っちゃうポポ?

 

コウジ:まあ、あまり急ぐわけじゃないから、もう少しここのたこ焼き食べてから行くよ。

 

なぎさ:ここのたこ焼き、結構イケるでしょ?

 

コウジ:ああ!すごくうまいよ。

 

なぎさ:でしょでしょ!?あ、でさぁコウジ、コウジっていっぱい食べる方?

 

コウジ:うん、ゴムゴムの能力を使えば結構な量イケるよ。

 

アカネ:おっ!それはありがたいねぇ!そう言ってもらえると私としても作りがいがあるよ! 

 

それを聞いたなぎさは唐突な事を提案した。

 

なぎさ:じゃあさ、私と勝負しない?

 

コウジ:え?勝負って大食いのか?

 

なぎさ:そう!アカネさんのたこ焼きでもしどちらかがギブアップしたら全額払うって事で。

 

 

コウジ:は、はい!? (゜皿゜;)

 

 

なぎさを除くMaxheartメンバー:えぇっ!? (゜Д゜;)

 

 

なぎさから突拍子もない発言に、コウジやほのかたちはドン引きした。

 

ほのか:ちょ、ちょっとなぎさ!コウジにそんなこと言って大丈夫なの!? 

 

ひかり:そうですよ!もし負けでもしたらどうするんですか!?

 

なぎさ:大丈夫だって!私も結構食べる方だよ?心配ないって! 

 

コウジ:あのさ、ちょっと聞きたいことあんだけど、あんた…金は大丈夫なんか!? 

 

なぎさ:大~丈夫大丈夫!!ここのたこ焼き安いから! 

 

この時コウジは思った……

 

 

 

うん…。こいつ…、典型的なバカだな…。 

 

 

 

コウジ:あの~…、言っとくがウチ、勝負となったからには手加減はしないタイプなんだが本当に大丈夫なん? 

 

なぎさ:ぜ~んぜん!むしろ本気でやっちゃって? 

 

アカネ:なぎさ、本当に大丈夫なの?もし負けたら本当に全額払ってもらうよ?

 

なぎさ:大~丈夫大丈夫!この私が大食い勝負に負けるなんてありえないんだから! 

 

なぎさはアカネの忠告をものともせず、得意気に胸を張った。

 

コウジ:大した自信だな…。  

 

なぎさの自信に満ちあふれる顔を見てコウジは半分呆れていた。

 

ひかり:なぎささん、大丈夫なんでしょうか? 

 

ほのか:う~ん、たしかに結構食べる方だけど、コウジ相手だとなると、彼の食べる量がわからないから、なぎさにとっては圧倒的不利になるでしょうね。

 

メップル:絶対無理だと思うメポ。ただ勝負するならまだしも、「負けたら全額負担」というルール自体無謀にも程があるメポ…。  

 

ほのか:でもまあ、本人は自信ありそうだし、私たちはなぎさを信じて見ていましょう。

 

ひかり:そ、そうですね…。なぎささんならなんとかなりますしね!

 

メップル:本当かメポ…。  

 

ほのかたちもあからさまに無謀すぎる大食い勝負に不安を感じながらもなぎさを見守っていた。

 

ポルン:なぎさ!がんばれポポ!

 

なぎさ:おう!この私にまっかせなさ~い!

 

メップル:完全に調子に乗ってるメポ…。  

 

コウジ: ハァ~…。しょうがねぇな。こうなりゃ本気を出して、コテンパンにするしかねぇか!

 

コウジはなぎさのテンションにため息を吐くと、ゴムゴムの実の呪文を唱え、大食いをする準備をした。

 

コウジ:なぎさ!一応確認すっけど、お前本当大丈夫なんだよな。  

 

なぎさ:え?何が?

 

コウジ:いや、何がって…!?その「負けたら全額負担」と言うルール。

 

なぎさ:ん、何?もしかして負けるのが怖いの?

 

コウジ:あ、いや…お前…、絶対勝つ気でいるんか? 

 

なぎさ:当ったり前じゃん!私ちまたでは「大食い女王」と言われた程だよ?その私があんたなんかに負けるなんてありえないつーの!! 

 

ひかり:あ、ありましたっけ「大食い女王」なんて…? ❔

 

ほのか:さ、さあ?そんな名前聞いたこともないわ。 

 

アカネ:まあ、ただの見栄っ張りだと思うよ。 

 

コウジ:ふぅ~ん。で、あんたはお金は大丈夫なのか?

 

なぎさ:大丈夫だって言ってんでしょ!そもそもこの店いつも何個も食べてるし、お金だって結構持ってる方だし、私が負けるなんてありえないって何度も言ってるでしょうが! 

 

なぎさは何度でも問いかけるコウジに少しキレ気味に答えた。

 

ほのか(う~ん、なぎさの代金を払ってるのってほぼ私なんだけどなぁ~…。(-_-;)

 

アカネ:なぎさ、あんた本当にわかってんの?負けたら全額払うんだよ?

 

ひかり:なぎささん、今なら間に合います!全額負担なしでいきましょう?

 

なぎさ:大~丈夫だって!アカネさん、たこ焼きじゃんじゃん作っちゃってよ!

 

アカネたちは心配になり、なぎさに声をかけるが、なぎさはそんな忠告も一切聞き入れず、ただひたすらに胸を張り続ける一方だった。

 

ほのか:もう!なぎさったら…。あとで泣きついても知らないわよ?

 

聞くだけ無駄だと分かるとアカネは仕方なくたこ焼きを作り始めた。

 

コウジ:なぎさ。もう一度聞くけど、本っ当に大丈夫なのか?

 

なぎさ:大丈夫だって!もう、何回も言わせないでよ!  そういうあんたこそ大丈夫なの?

 

コウジ:ウチは大丈夫だわ!事前にゴムの体にしてあるし、例え腹いっぱいになったとしても秘策があるわけだし。

 

なぎさ:秘策?

 

コウジ:ウチの力は悪魔の実だけじゃねぇんでな。覇気に忍術に拳法に六式や生命帰還といった体術、前も言ったように世界を旅していろんな技を習得してるから技のレパートリーなんてウチでも数え切れない程あるんだ。まあ、そもそもウチ能力がすごすぎてあんま勝負には負けたことねぇんでな!あははは…!(⌒▽⌒)

 

コウジの自慢話を聞かされてなぎさは少し動揺した。コウジはそのなぎさに近づき再確認した。

 

コウジ:なぎさ。もう~1回聞くぞ?本っ当に大丈夫なんだな。 

 

なぎさ:うっ…!だ、大丈夫よ!私の食欲ナメないでよね!!  

 

なぎさは少し怖じ気づきながらも自信ありげに答えた。

 

コウジ:その言葉、女に二言はねぇな?

 

 

なぎさ:ない!! 

 

 

なぎさはコウジの問いに堂々と胸を張って言った。それを見たコウジは大きくため息を吐いた。

 

コウジ:何言っても無駄みてぇだな。んじゃ、ウチからもあんたに一言言っておくことがある。

 

なぎさ:な、なによ!?  

 

 

 

コウジ:ウチの力、ナメんなよ? (。・ω・)☞ゴゴゴゴゴ………

 

 

 

なぎさ:うっ…! 

 

コウジは鋭い目付きでなぎさを睨んだ。

 

なぎさにはコウジがまるでジャアクキング並に大きい存在となり見下ろしているように感じた。

 

なぎさ(な、何だろう…この感じ!?なんだかコウジがでっかく見える!も、もしかして私…、コウジになんかヤバイケンカ売っちゃったかも!?(・_・lll;)

 

なぎさはここでようやく自分が圧倒的不利な状況に立たされていることに気が付き始めた。だが時は遅く、ここまで大きく出てしまった以上今さら引くことが出来なかった。

 

なぎさ:じょ、上等じゃない!か、か、返り討ちにしてやるわよ!(`Д´;)

 

なぎさはひどく動揺しながら意気込み、コウジを睨み返した。両者の視線がぶつかり火花が散った。

 

ポルン:なぎさ、なんか焦ってるポポ?

 

ミップル:おそらく自分が不利な状況に置かれていることが気付いたみたいミポ。

 

メップル:今さら、遅すぎるメポ…。  

 

アカネ:たこ焼き出来たよ!

 

アカネはたこ焼き8個乗せた皿を2つカウンターに乗せた。

 

ほのか:あ!私、手伝います!

 

ひかり:あ、私も!

 

ほのかとひかりはたこ焼きをそれぞれなぎさとコウジに配った。

 

コウジ:んじゃ、始めるか!

 

なぎさ:臨むところよ!

 

なぎさとコウジは出されたたこ焼きを食べ始めた。2人とも8個のたこ焼きをペロリと平らげた。

 

コウジ:おかわり!

 

なぎさ:私もおかわり!

 

コウジとなぎさはおかわりを追加した。ほのかとひかりは大急ぎで、2人の前に次のたこ焼きを差し出した。そこからコウジとなぎさは両者互いに譲らず快進撃の如く、食べ進めていた。たこ焼きを食べ進めた。ほのかとひかりはおかわりを追加される度にそれぞれ2人にたこ焼きを配り続けた。その後も10皿、20皿とたこ焼きがどんどん追加されるが、両者とも未だに余裕の表情を見せていた。

 

ルルン:すごい量ルル…。

 

ルルンは2人の食べた終わった後の皿が山積みになっている量に驚いていた。

 

ポルン:2人ともすごいポポ!がんばれポポ!

 

ポルンはがんばって食べる2人を応援していた

 

なぎさ(この大食い勝負…、絶対負けらんない!!  負けたら全額負担なんてありえないんだから!!

 

なぎさは自分が課した「負けたら全額負担」というルールもあってか、真剣に取り組んでいた。

 

コウジ:な~んか、お前ら大変そうだな。  もう少しゆっくり食べた方がいいか?

 

ほのか:いえ、大丈夫です。どうぞお構いなく食べてて下さい。

 

ひかり:私たちはこういうの慣れてますから。

 

コウジ:う~ん、そう?

 

ひかり:それよりも大丈夫なんですか?

 

コウジ:うん、まだまだイケるよ!それに制限時間なんてないし。ただ、このたこ焼きの味には少し飽きてきたかな?

 

ひかり:わかりました。じゃあ、アカネさんに違う味のをお願いしときますね!

 

コウジ:ああ、助かるよ。あぁ、それとおかわり!

 

ひかり:はい、かしこまりました。

 

コウジの方はなぎさとは対照的にそれほど真剣に取り組まず、自分のペースでゆっくりと食べていた。ただ明らかに大変そうなほのかたちを見ていて、なんだかやるせない気持ちになっていた。コウジは影分身の術で2~3人の分身体を出した。

 

ほのか:え?コウジがあんなに!?

 

ひかり:たしかあれはコウジの影分身?

 

ほのか:影分身?あぁ、そういえばたしかさっき忍術も使えるって言ってたわね。

 

ひかり:はい。さっき影分身の術を見せてもらいました。

 

コウジ:これで少しは楽になるだろ?

 

ほのか:うん、ありがとう。助かるわ。

 

これを見ていたなぎさは怪訝な表情で食べていた。

 

なぎさ(何なのあれ…!?私が真剣にやってるってのに、何ほのかたちと楽しそうに和気あいあいとおしゃべりしてんのよ!てか、しかも何で普通にほのかたちの手助けなんてやってるのよ!?大食い勝負してる自覚あるの?本当マジありえないんだけど~~!?(≡〰≡;))

 

その後もコウジとなぎさはお互いにペースを緩めることはなく、余裕の表情で食べ続けた。ほのかとひかりはコウジの分身体による手助けもあってか、スムーズに配っていた。テーブルに積み上げられている皿の数はともに30~40まで上っていった。

 

コウジ(さあて、なぎさは今どんなかな?

 

コウジは食べながら、見聞色の覇気を使って、なぎさの心境状況を見てみる。するとなぎさには負けてはならない衝撃の事実が判明した。

 

コウジは思った……

 

 

 

…こいつ、よくこんなんでウチに挑もうと思ったな!?(・_・;) 

 

 

 

コウジ:なあ、ほのか。ウチもうギブアップしようと思うんだが…?

 

コウジはほのかになぎさには聞こえないよう小声で話し始めた。

 

ほのか:え?もうお腹いっぱいなの?

 

コウジ:いや、そうじゃなくて。これ以上進めるとなぎさ的にヤバくなるんじゃないかと思うんだが…。  

 

ひかり:え?どういうことですか?

 

コウジの話にひかりも寄ってきた。

 

コウジ:さっき見聞色の覇気使ってなぎさの状態がどんなんだか知りたくて、心境見たんだけどさぁ…。

 

ほのか:あら、見聞色の覇気ってそんなことも出来るのね。

 

コウジ:ああ、感覚を研ぎ済ませれば、人の心も読めんだ。でさぁ、どうもあいつ金欠らしいのよね。  

 

 

ほのか&ひかり:え!?  えぇ~~!?(◎Д◎ノ;)ノ 

 

 

ひかり:な、なぎささん、お金あまり持ってなかったんですか!?

 

 

 

なぎさ:うぐっ…!! Σ✊Σ✊Σ✊Σ✊ドンドンドンドン!!

 

 

なぎさはひかりの言葉に驚き、喉を詰まらせ胸を叩いた。そして事が済むとほのかたちを見た。

 

なぎさ:な、なんで知ってるの!?私の今月のお小遣いがピンチ…はっ!うぐっ…!!( ゜艸゜;) 

 

なぎさはうっかり口を滑らせ、慌てて口をつぐみ、聞いてないふりをしながらまたたこ焼きを食べ進めた。

 

ほのか:ど、どうやら本当のことみたいね…。  

 

アカネ:全く、バカじゃないの? こうゆうことする前に自分の財布ぐらい確認しとけっての!!=3  

 

なぎさ:うっ!! Σグサッ!!

 

たこ焼きを黙々と食べているなぎさの背中にアカネの辛辣な言葉が刺さった。

 

アカネ:コウジ!あのバカをコテンパンにしてしまいな!!もし、あいつが負けたら食べた分の全額の2倍払って貰うから!!

 

コウジ:は、はい!?(◎_◎;)

 

 

なぎさ:え、えぇっ!?Σ(◎Д◎;)lll 

 

 

アカネの衝撃の一言にコウジは耳を疑った。なぎさも勝手にハードルを上げられたことに戸惑いを隠せなかった。

 

ひかり:あ、アカネさん…、 何もそこまでしなくても……。

 

アカネ:いいのよ、ひかり。後先考えないでコウジに勝負を挑んだなぎさが悪いんだから!

 

コウジ:いやいやいや、あんた…鬼ですか!? 

 

アカネ:ええ、そうよ。私はラクロスの鬼コーチを務めてた事があるから。 

 

ほのか:いえ、あのそれは関係ないんじゃ…? 

 

アカネ:まあ、あいつにはいい薬になるんじゃない?

 

ひかり:ほ、本当でしょうか? 

 

なぎさ(う、うそ…!?ありえない……!  も~!何でいつもこうなるの!?  でぇ~い!もう、こうなったら何がなんでも勝ってやるんだから!!

 

なぎさはヤケになり、ペースを上げた。

 

ひかり:でもコウジ、大丈夫なんですか?

 

コウジ:ん?何が?

 

ひかり:なんか見た感じ、コウジのお腹がだんだん大きくなっている感じがして…。

 

ひかりの指摘にほのかたちもコウジを見てみると、コウジの体はまるで風船のように大きく膨れていた。

 

ほのか:そういえばそうよね。コウジ大丈夫なの?

 

コウジ:ああ、問題ねぇよ。ゴムの体にしてあるから、こんくらいまだまだ序の口よ!

 

アカネ:へぇ~、そうなのかぁ!

 

コウジ:ただ、次の世界に行くのにはちょっとあれかな?それにアカネ、本当にあいつをコテンパンにしていいんだな?

 

アカネ:ん?あ、ああ、やっちゃって!少しくらいはあのバカを懲らしめなくっちゃね!

 

コウジ:よし、わかった!コテンパンにしてやる!生命帰還!

 

コウジはそう叫ぶと全神経を研ぎ澄ませ、気を引き締めた。すると、風船のように膨れた体が一気に元に戻った。

 

 

なぎさ:いッ!?

 

 

ひかり:こ、コウジの体が……!? 

 

ほのか:元に戻った…!? 

 

なぎさはたこ焼きを持ったまま唖然としていた。

 

そして、元の体型になると自分の席に戻った。

 

コウジ:よし、アカネ!おかわりだ!

 

アカネ:あ、ああ。でもすごいな!そんな能力もあるのか! 

 

コウジ:いや、これは能力じゃなくて「生命帰還」という技なんだ。

 

ひかり:生命帰還ですか?

 

コウジ:ああ。全神経を集中させることで体全体を自らの意思でコントロールできる、いわば体術の一種みたいなもんだ!

 

ほのか:なるほど。バイオフィードバックみたいなものね。

 

ひかり:バイオ……、なんですかそれ?

 

ほのか:バイオフィードバックっていうのはね、人間の不随意筋の働きによる心拍のような通常では自覚・制御が難しい現象をね、センサーなどにより検出して人間が感覚できる音や光などに変換し対象者に自覚させるフィードバック、および、その利用によりそういった現象を意識的に制御する技術のことよ。

 

ひかり&アカネ:へ、へぇ~…。  

 

ひかりとアカネはほのかにバイオフィードバックについて教えられるが、なんだかよくわからない言葉に翻弄され、ただ単に返事するだけであった。

 

コウジ:まあ、これも鍛えれば誰にでも出来る代物でこいつを使えれば髪の毛を自在に操れたり、例え腹いっぱいになったとしても胃の中のもん全部を瞬時に消化出来たりとかな。

 

なぎさ:し、瞬時に消化って……!?(◎□◎;)Ill

 

ひかり:じゃあ、コウジの秘策っていうのはそのことだったんですか?

 

コウジ:ああ!まあ、いわゆる最後の切り札ってやつだ。こいつを使えば永遠と食べ続けられんだぞ?  

 

これを聞いてなぎさは一気に顔を青ざめた。

 

ほのか:じゃあ、もうなぎさに勝ち目はないって事ね?

 

コウジ:いや、勝ち目もなにもウチに挑んだ時点で負けてるも同然だよ!なんせウチが生命帰還をやった直後にギブアップするやつがほとんどいんだから!

 

ひかり:あはは…(;´∀`)  まあ、ギブアップ寸前の人が突然空腹の状態になったのを目にしたら誰だってやる気しなくなりますものね。

 

なぎさ:そ、そうだよ!そんなの反則に決まってんじゃん! 

 

なぎさは立ち上がりコウジに抗議した。

 

コウジ:ア~ラ、ここのルールって「負けたら全額負担」ってなだけで「生命帰還禁止」なんてないじゃない?

 

なぎさ:うっ…!うぐぐ…!(>皿・´ )

 

コウジ:んで?もう降参か?

 

なぎさ:な、なわけないでしょ!こちとら負けたら全額2倍っていう重みがあるんだから!降参出来るわけないじゃない!!

 

そう言うとなぎさはまたただひたすらにたこ焼きを食べ始めた。

 

メップル:お、重みって……。  

 

コウジ:まあ…、どう頑張ってもウチに勝てねぇんだけどな…。  

 

アカネ:まったく…! 素直に負けを認めればいいのに…。

 

ほのか:もう…、なぎさったら…。  

 

なぎさの往生際の悪さにコウジたち全員呆れかえっていた。

 

ひかり:アカネさん、全額負担を2倍にするってあれ本当なんですか?

 

ひかりは小声でアカネに話した。

 

アカネ:フフッ、大丈夫だよ!あれは冗談で言ってるだけだから、私もそこまで鬼じゃないしね。 

 

ひかり:あ、そうなんですか。ハァ~、よかった!  

 

ひかりはアカネの真意を聞くと安堵の胸をなで下ろした。

 

アカネ:この戦いが終わったらタダにしてあげるからさ!

 

コウジ:いや、あとでウチが払っておくよ。

 

アカネ:いや、いいよ!あなたの面白い能力を見せてもらったお礼として、全部タダにしてあげる!

 

コウジ:そうか、なんか悪ぃな。

 

コウジはそう言うとペースを一気に上げた。コウジは目にも止まらぬ驚異的なスピードで平らげ、隣にストックしてある10皿のたこ焼きはたった数十秒で一気になくなった。

 

コウジ:おかわり!

 

メップル:早っ!? もう食べ終わったのかメポ!? 

 

ひかり:山のように積み上がってたたこ焼きもあっという間になくなっちゃいました! 

 

コウジ:いや、だってあいつ、ウチらが話している間にもず~っと食ってんだもん!早く追いついて抜かなきゃ意味ないでしょ!

 

なぎさの方を見るといつの間にか60皿までいっていた。

 

ほのか:そ、それはそうだけど…。 

 

メップル:なぎさ!もういい加減負けを認めるメポ!

 

なぎさ:うるさ~い! もう!ちょっとたこ焼きに集中させてよ!こちとらお金に命懸かってんだから、この勝負死んでも負けらんない!

 

ひかり:いや、別にお金に命懸けなくても…… 

 

ほのか:まったくなぎさったら、本当負けず嫌いなんだから……   

 

メップル:いや、負けず嫌いにも程があるメポ…。

 

アカネ:う~ん、これはちょっといじめすぎたかな?

 

もう負けは確定しているのにそれを認めず食べ続けるなぎさにほのかたちは呆れ果てていた。

 

コウジ:……しょうがない!こうなりゃ思いっ切し突き放すしかねぇな!野郎共!!ハイスピードで行くぞ!!

 

ほのか&ひかり:へ!?

 

コウジは気合いを入れ直すと、分身たちに目を向けて言い放った。

 

分身一同:おう!!

 

分身たちは返事をすると、それぞれの配置へ向かった。

 

分身A:アカネ、ちょっと変わっていいか?

 

アカネ:え?いいけど…、たこ焼き作ったことあるの?

 

分身A:ああ、少しな!

 

1人目の分身はアカネと変わり、たこ焼きを作る担当になった。

 

2人目の分身はそれぞれの材料に手をかざし量を増やした。

 

ひかり:量が増えた!?

 

分身B:マシマシの実。あらゆるものを増やすことが出来る能力だ。あ、そうだ!それ、ウチが運ぶより出窓作ってやった方が一番手っ取り早いんじゃね?

 

アカネ:出窓?

 

分身A:あぁ、そういえばそうだな。あ、でもウチがやるよりそっちが出窓を作った方がよくね?

 

コウジ:あぁ、それウチも思ってた!

 

そう言うとコウジはドアドアの実でテーブルの上に大きめの出窓を作り、カウンターの空間と繋げ、直接取れるようにした。残りの分身たちは自分たちは必要ないとわかると印を結び自分で姿を消した。

 

コウジ:よし!始めるぞ!

 

そう言うと早速、コウジとたこ焼き担当の分身は合掌をした。

 

なぎさ:え?何々?何が始まるの?

 

なぎさはコウジのことが気になり、一時期食べることを辞めた。

 

コウジ&A&B:この世の全てに感謝を込めて……

 

 

 

いただきます!

 

 

 

アカネ:へ?な、何?

 

コウジ:うぉっしゃぁ!!いくぞ!!

 

分身A&B:おう!!

 

分身は目まぐるしいスピードでたこ焼きをいくつか作り始めた。コウジは出来上がったたこ焼きをカウンターから取り出し、ハイスピードで食べ終えた。

 

ほのか:す、すごい速さね……。生地を入れる作業からたこ焼きを作り上げ、皿に盛り付けるまで、1分もかかってないわよ!? 

 

ひかり:コウジの手が速すぎて全然見えません! しかも、食べる側もあっという間に平らげてますし。見てくださいあの量を!

 

ひかりが指しているのはコウジの方の空皿の山である。その量はなんとなぎさの数の10倍の量になっていた。

 

なぎさ:は、ははは…。あ、ありえない……。 

 

なぎさは頭が真っ白になっていた。まだ満腹にはなってはいないが、コウジ側の果てしない大量の空の皿を見ると、もはや到底追い着くことが出来ないことがわかり、食べる気力も失せてしまっていた。

 

ほのか:これはもう、負けを認めるしかないわね…。 

 

なぎさ:う、う~ん…、悔しいけど到底追い着けそうにないし、もうお手上げだよ!

 

なぎさはようやく負けを認めた。

 

なぎさ:あ~、もう~!どうしよう~!!私ぶっちゃけあんまり持って来てないんだけど~!!もう誰よ負けたら全額負担なんてルール出したの!?  

 

 

 

アカネ&コウジ&ほのか:あんたでしょ?(¬_¬)

 

 

 

なぎさ:Σうっ……!!  

 

アカネたちは一斉になぎさを指した。なぎさは思わず怯んだ。

 

コウジ:んで、これ全額負担となると相当かかるぞ?

 

コウジは山のように積み上がった大量の皿に目を向けて言った。

 

なぎさ:ねぇ~、ほのか~… 助けてよ~!! 

 

ほのか:いいえ、知りません! ✋ 私たちがあんなに止めたのに聞かなかったなぎさが悪いんだから。自業自得です!

 

なぎさ:そ、そんな~!! 

 

アカネ:さあ、なぎさ、約束通り全額払って貰うよ?

 

コウジ:んじゃあ、ウチはもうそろそろ

行くとすっかな?

 

ひかり:あ、もう行くんですか?

 

コウジ:ああ、いろいろと楽しかったよ。

 

ほのか:いえいえ、こちらこそ。今日はいろんなお話を聞かせてもらったり、いろんな能力を見せてもらったりありがとうございました。 

 

コウジ:まあ、ウチの話はまだまだあるけどな!ま、今度あったらお前らプリキュアを使ったスゲェ技を見せてやるよ!お前らが使ったことがないようなありえない技をな!

 

ひかり:はい、楽しみに待ってます!

 

ポルン:コウジ、いつかまた遊びに来てポポ!

 

コウジ:ああ。いつかな。んじゃ、もう行くよ!

 

そう言うとコウジはエアドアを開け、中に入ろうとした。

 

コウジ:あ、そうだ!お~い、なぎさ!

 

なぎさ:え?何?

 

コウジの呼びかけになぎさは振り向いた。

 

コウジ:たこ焼き、ごち~そ~さま~でした! 

 

コウジはからかい半分でなぎさに合掌をするとそそくさとドアに入っていった。

 

なぎさ:え?ちょっと、コウジ!?今の何!?

 

なぎさはコウジの言動の意味がわからずコウジの傍に行こうとするがアカネに襟を掴まれ、阻止された。

 

アカネ:なぎさ!逃げようとしても無駄よ!

 

アカネはまるで悪魔のような黒いえくぼを見せながら笑っていた。

 

なぎさ:ひ、ヒィ~!!アカネさん、ご勘弁を~!!

 

アカネ:いいや!きっちり払ってもらうまで帰らせないからね!

 

そう言うと、アカネは指をポキポキと鳴らし始めた。

 

なぎさ:うぅ~…、そんな~!!もう!ぶっちゃけ…ありえな~い!! 

 

なぎさの悲痛の叫び声は公園…いや、小泉学園中に響き渡るのであった。ちなみにアカネたちがネタをばらしたのはそこから1時間後とのこと…

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