マスターコウジとプリキュア   作:マスターコウジ

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なぎさたちからプリキュアが各地にいることを知らされ、SplashStarのいる世界に辿り着きます。

ここからマスターコウジ VS プリキュアとのバトルが始まります。


Splash☆Starの世界

―ここは海原市夕凪。海と山に囲まれ、豊かな自然に囲まれた景観の良い街である。特に有名なのは、パン屋の「PANPAKAパン」と山の頂上にある巨大な樹「大空の樹」である。

 

今日、大空の樹の近くで夕凪中学校の女の子たちがソフトボールの練習をしていた。

 

咲:行くよ!それっ!

 

ソフトボール部のエース・日向咲は下手投げで剛速球を投げた。バッター・伊藤仁美はバットを振るが、咲の投げたボールは回転しながらキャッチャー・太田優子のミットに吸い込まれていった。

 

咲:よし、三球三振!絶好調なり!

 

仁美:やっぱ咲の球ってマジ速すぎて打てないよ。

 

咲:えへへへ、どうもどうも!

 

そんな咲たちのやり取りを木陰に咲の親友・美翔舞と、霧生満、霧生薫が座って見ていた。舞は咲の姿をスケッチブックに描いていた。舞たちの傍には精霊であるフラッピ、チョッピ、フープ、ムープがいた。

 

チョッピ:咲、今日も調子がいいチョピ!

 

舞:うん、そうね。

 

フラッピ:あんな速い球を打てる人なんているのかラピ?

 

フープ:う~ん、到底いないフプ

 

薫:もしいたらすごいけどね。

 

舞たちは咲の様子を見て話していた。

 

 

 ガチャ!

 

 

フラッピたちが話に夢中になっていると、突然大木の幹から扉みたいなものが開いた。中から出てきたのはコウジだった。コウジは扉から出ようとしたが、扉の向こうに足場がなかったため踏み止まった。

 

コウジ:ここは、大木か?

 

コウジがドアノブを持ったまま、辺りを見回すと、木の根元に中学生くらいの少女たちとぬいぐるみみたいな生き物たちがいた。フープとムープが振り返ると、偶然コウジと目が合った。

 

コウジ:よっ!✋

 

フープ:フプ!✋

 

ムープ:ムプ!✋

 

しばらくしてコウジがフープたち右手でにあいさつをし、フープたちも同じく右手を挙げてあいさつし返した。

 

満:どうしたの?フープ、ムープ…って、あら?

 

満はフープたちに気付き、彼らの見ている方向に目を向けると、そこには、大空の樹の中から顔を出してキョロキョロしているコウジを見つけた。

 

薫:ん?どうしたの、満?

 

満:あれ。

 

薫たちは満が指している方向に目を向けた。

 

コウジ:よっと!

 

コウジは扉から飛び降りると、掌からマトリョーシカのように手を生やした。

 

フラッピ:て、手が生えて伸びてるラピ!? 

 

そして、手が扉に届き、閉めると、掌から生えた手は花びらとなって消えた。

 

コウジ:ここが、ほのかが言っていた。海原市夕凪っとこかぁ。

 

コウジは振り返り、また辺りを見回しながら呟いた。

 

舞:あなたは一体…!?

 

コウジ:あぁ、ウチか?ウチは海賊大戦士・マスターコウジっていうんだ。

 

薫:海賊大戦士…

 

満:マスターコウジ…?

 

舞:なんか…どこかで聞いたお名前ね…?

 

舞たちは海賊大戦士 マスターコウジの名を聞いて首を傾げた。

 

コウジ:え?聞いたことあんのか?この名前?

 

舞:うん…。なんか前、ニュースで話題になってたんだけど…。う~ん、どこだったっけなぁ~?

 

コウジ(え?いや、ちょっと待て!?あの時の話題がこんなとこまで来てんのか!?

 

カーン!⚾

 

咲の投げたボールが部員のバットに当たり、飛んでいった。だが、飛んでいった方向が悪かったらしく、舞たちがいる所へ落ちていった。

 

咲:舞!危ない!

 

舞:え?

 

舞が上を向くと、ボールが舞の顔に向かって飛んできた。

 

⚾✋パシッ!

 

だが、飛んでくる前にコウジがゴムゴムの実の能力で勢いよく手を伸ばし、ボールをキャッチし、自分のところへ持っていった。

 

コウジ:おー!危ねぇ危ねぇ!大丈夫か?

 

舞:え、ええ…。どうもありがとう!

 

コウジ:フッ、どういたしまして!

 

仁美:い、今、あの人の手伸びなかった!? 

 

優子:うん!私も見た!夢じゃないよね?

 

そう言うと優子は自分の頬をつねった。

 

優子:あ痛っ!ゆ、夢じゃなかった…。

 

コウジの能力を目の当たりにしたソフトボール部員たちはびっくり仰天していた。けれども咲だけは違っていた。

 

咲:舞、大丈夫だった!?

 

咲は心配して舞の所へと駆け込んだ。

 

舞:ええ、大丈夫よ!このマスターコウジっていう人に助けてもらったから!

 

咲:そうなんだ!あぁ、よかったぁ! ありがとう!オイスターコージ!

 

コウジ:あ、いや…、ウチ、マスターコウジ(・・・・・・・)なんだけど…。もし言い辛かったら、コウジだけでもいいよ?

 

咲:そっか!んじゃあコウジ、舞を助けてくれてどうもありがとう!

 

コウジ:うん、どういたしまして!

 

優子:マスターコウジって、たしか海賊大戦士っていう?

 

仁美:あ~、そうだ!たしか前に小泉学園という街で人々を救った、あのスーパーヒーローだ!

 

咲:あ、そういえば去年、ニュースで話題になってたね!

 

舞:私も思い出したわ。たしか拳銃を持った銀行強盗を素手でやっつけたり、飛んでいった風船を取って、子供に渡してあげたりしたっていうのを聞いたことがあるわ。

 

薫:小泉学園ってなぎさたちがいる所よね?

 

満:この人ってそんなにすごい人なのね。

 

コウジは思った……

 

 

 

プリキュアよりもウチって……。(-_-;) 

 

 

 

コウジの気持ちは複雑だった。

 

コウジ:いや、ウチってそんな影響力あるほどすごいんかな~!?

 

仁美:何言ってるの!?マジですごいに決まってんじゃない!!さっきボールを取ったのだって、あれ人間技じゃないし!

 

コウジ:まあ、そりゃあそうだろうねぇ。ただウチ、スーパーヒーローなんかじゃなくて海賊なんだけどな…………。

 

仁美:え?そうなの?

 

コウジ:ああ、そうだよ。それにあの時は修行でやってただけでスーパーヒーロー目的じゃないし。ただ困っているやつがいれば見過ごすことは出来んがな。

 

優子:へぇ~、そうなんだ。

 

舞:でもコウジが海賊だなんて思えないわね。

 

コウジ:別に海賊だからって全部が悪党とは限らないよ。音楽好きな海賊だっているし、家族思い・友達思いの海賊だっている。本来海賊ってのは自分の夢に向かって自分のやりたいことだけをやる、いわば自由な冒険者みたいなものだ。

 

薫:自由な冒険者……。

 

咲:自分の夢に向かって自分のやりたいことをやるかぁ…。なんかいいね!

 

舞:ええ、そうね。コウジの夢ってどんなものなの?

 

コウジ:ああ、ウチはどんな技も使いこなせて、ウチの大切なものを守れる万能戦士を目指しているんだ。

 

満:万能戦士かぁ…。

 

コウジ:だからウチはいろんな世界を回っていろんな技を習得してるんだ。

 

咲:へぇ~、コウジはどんなのが使えるの?

 

コウジ:剣術、格闘、砲術、能力、覇気 う~ん、あんま数えきれんな。

 

優子:結構いろいろあるのね~。

 

コウジ:まあ、海賊ってのは欲張りだからさ、ある人の技が気になれば見様見真似で覚えたりするからな!

 

仁美:へぇ~。そうなんだ。

 

コウジ:んで、なんかお前らソフトボールの練習みたいなのしてたけどいいのか?

 

咲:あっ、そうだった!早速続き始めようか!

 

咲がそう言うとソフトボール部員たちは頷いてそれぞれの持ち場に戻った。

 

仁美:あっ、そうだ!良かったらコウジも咲のボール打ってみる?

 

コウジ:え?咲?

 

咲:あ、自己紹介まだしてなかったっけ?私は日向咲。んで、こっちが仁美でこっちが優子!

 

仁美&優子:よろしく!

 

コウジ:ああ、こちらこそよろしく!

 

咲:それでね、こっちは私の大親友・舞と薫と満!

 

舞:美翔舞です。コウジ、よろしく!

 

コウジは舞たちにもあいさつした。

 

コウジ:んで、咲ってソフトボールのエースなん?

 

咲:うん。コウジは野球とかってしたことあるの?

 

コウジ:まあ、少しやったことあるよ。んで、思いっきしいっていいん?

 

咲:うん!手加減は無用で頼むよ!

 

コウジ:ふぅ~ん、そっか!なら、わかった!

 

咲は投手板に立ち、コウジはバッターボックスに立ち、バットを構えた。舞たちは大木の下に座り、観戦している。

 

薫:咲とコウジ、どっちが勝つのかしらね?

 

フラッピ:フラッピは絶対咲が勝つと思うラピ!

 

舞:私も咲を応援するわ。

 

満:でもコウジという人も侮れない気がするわよ。

 

フープ:咲~!がんばれフプ~!

 

ムープ:コウジもがんばれムプ~!

 

フープとムープは大空の樹の下で2人に対し、声援を送った。

 

コウジ:さあ、いつでもかかってこい!

 

咲:よ~し、いっくよ~!それ!

 

咲は勢いよくボールを投げた。ボールはものすごいスピードで飛んでいった。コウジはバットにあまり力を込めず軽く振った。

 

 

 ⚾カキーン!!

 

 

咲:えっ!?  

 

咲が放ったボールはコウジが振ったバットの芯に当たり、咲の後ろを飛んでいった。

 

仁美:当たった!?

 

優子:うっそ!?

 

ボールはそのまま森の中に入り、場外ホームランとなった。

 

コウジ:ナイスショット!

 

コウジはガッツポーズをした。

 

舞:ホ、ホームラン!? 

 

薫:咲のボールをたった一発で!? 

 

フラッピ:し、信じられないラピ…!こんなことってあるのかラピ!?  

 

フープ:コウジが勝ったフプ!(@^▽^@)

 

ムープ:やっぱりすごいムプ!(@^▽^@)

 

コウジ:ニヒヒヒ!  どうだ!すごいだ…   ろ…?(・_・;)❗  

 

コウジはドヤ顔しようと咲たちを見たが、ソフトボール部員たちと観戦していた舞たちは咲のストレートが意図も簡単に打たれたことに拍子抜けしてしまい、みなボールが飛んでいった方を向き、口をポカンと開けたまましばらく静まり返っていた。

 

コウジ:アラ~……。  

 

コウジは思った……

 

 

 

もしやウチ…、やっちまった系?(・_・;) 

 

 

 

その後も沈黙は続いていたが、突然咲が第一に口を開いた。

 

咲:す、すごい…。すごいよ!私のストレートを一発で打っちゃうなんて!

 

仁美:うん!マジですごいよ、コウジ!今まで誰も打てなかったんだよ?

 

そう言いながら咲たちは、コウジの所に集まって来た。

 

コウジ:え?あぁ、ほうなん?てっきり、ウチに打たれたことでへこんでたんじゃないかと…。 

 

咲:ううん!逆に感激しちゃったよ!

 

コウジ:え?感激するとこなん?そこ…(;´・ω・)

 

仁美:うん!2球目、3球目ならあり得るけど、初球一発ってのは人生の中で見たことないよ!

 

コウジ:いや…、人生初って…。んな、オーバーな…。 

 

優子:しかもホームランだよ!?咲がホームラン打たれるなんてそうそうないよ?

 

コウジ:そうか?まあ、ウチ四方八方飛んでくるもんを桶やパイプとかで打ち返したりして、見聞色を鍛えてたからな。

 

咲:見聞色?

 

コウジ:正確には見聞色の覇気っていうんだ。遠く離れた相手の位置や飛んでくる位置とかを事前に察知できる技なんだ。これのおかげで、弾丸のようなスピードで飛んできても、普通に躱せたり、普通にキャッチ出来たり出来んだ。

 

咲:へぇ~、そんな技があるんだ。それってどれくらいで出来るようになるの?

 

コウジ:う~ん、大抵半年~1年くらいかな?

 

咲:い、1年!?そんなにかかるの?

 

コウジ:うん、まあな。まあ、窮地に陥った時に稀に覚醒するときもあるけど…

 

優子:窮地に陥る?

 

コウジ:う~ん、まあソフトボールに例えると…、なんていうか…。最終回で相手チームの点数が少しリードしていて、もう次ヒットしなければ負けてしまう時ってあるじゃん?

 

咲:うん!たまにあるよね。そういう時ってものすっごいプレッシャーがかかるんだよね。

 

仁美:でもその時ってなんかわからないけど集中力が高まるっていうか……。

 

コウジ:ああ、まさにその通りでこれは集中力が極限まで高まれば高まるほどに見聞色の覇気が覚醒するんだ。まあ、稀なんだけどね。

 

優子:へぇ~、そうなんだ。

 

コウジ:こいつを使えるようになると、相手の行動を先読みしたり出来るんだ。

 

咲:先読みって?

 

コウジ:相手が次に何するのかがわかる。つまり、少し先の未来が見えるってことだ。

 

咲:え?コウジって、未来が見えるの?

 

コウジ:まあ、未来っていっても10分後程度だけどね。あと他にも攻撃や守りを強くする武装色の覇気とか、睨みを効かせるだけで相手を威圧する覇王色の覇気などがあるんだ。

 

咲:へぇ~、いろいろあるんだね~。

 

コウジ:他にもまだまだ技を持ってるけどね。あ、そろそろ戻っていいか?  

 

咲:うん、いいよ。ありがとう!

 

 

 

──────────

 

 

 

舞:コウジ、あなたって本当にすごいのね。咲のボールをあんな簡単に打てるなんて!

 

満:本当ね!しかもあの剛速球を初球一発で打つなんて、そうそういないわよ?

 

コウジ:ほぇ~、そうなのか?あぁ、でもあれは、さっき咲たちにも話した事なんだけれど―

 

コウジはついさっき咲たちにした話の内容を舞たちに話した。

 

舞:へぇ~、コウジにそんな技が…。 

 

コウジ:まあ、こういう技を持つ人のことを「覇気使い」っていうんだが、海賊の世界ではこういうやつがごまんといるけどな。

 

フープ:じゃあ、さっきコウジの手が伸びたのもフプ?

 

コウジ:いや、あれは覇気とは違うよ。あれは悪魔の実という果実を食って得た能力(ちから)なんだ。…てかさっきも見てたのだが、あんたら妖精か?

 

薫:ええ、そうよ。その子はフープっていうの。そして、こっちのピンクのほうはムープっていうのよ。

 

フープ:フープフプ! 

 

ムープ:ムープムプ! 

 

フプムプ:2人合わせて…、フプムプフプ(ムプ)!  

 

フラッピ:そのまんまラピ…。  フラッピはフラッピっていうラピ。んで、こっちはチョッピというラピ。

 

チョッピ:よろしくチョピ。

 

コウジ:こちらこそよろしくな!

 

舞:それでその…悪魔の実というのは?

 

コウジ:ああ、悪魔の実ってのは、海賊の世界に数多く存在する果実でそいつを食べるとその実に応じた特殊な能力が身に付くんだ。

 

フラッピ:特殊な能力ラピ?

 

コウジ:例えば、さっきやったようなゴムになったりとか、どこにでもドアを作ったりとか、体を炎と化したりとかな。

 

薫:へぇ~、不思議な能力が使えるのね。

 

満:でも「悪魔の実」っていうんだから、何かを引き換えにするみたい呪いかなんかがありそうね。

 

コウジ:ああ、まぁな。悪魔の実っていうのは「海の悪魔の化身」ともいわれているんだ。だから食べると不思議な能力を手に入れられると同時に、海に嫌われ一生カナヅチになってしまうんだ。

 

 

舞&薫&満:か、カナヅチ!?  

 

 

コウジ:まあ、ウチからすると一生カナヅチっていうよりも一生海に入れない体の方が正解だと思うんだがな!

 

フラッピ:いや、一生海に入れないって……。 

 

薫:でも陸でなら大丈夫ってことよね?

 

コウジ:それに悪魔の実というのは生涯に付き一度きりなんでな。

 

舞:生涯で一度きり?

 

満:悪魔の実っていくつかあるから何個でもいけるんじゃないの?

 

コウジ:いやぁ、とんでもない!悪魔の実には特殊な波長があるから、もし悪魔の実を2個以上食えば、2つの波長に耐えきれず、体が木っ端微塵に吹き飛んでしまうんだ。

 

咲を除くSplashStar一同:え、えぇ~!?こ、木っ端微塵!?   

 

あまりの衝撃の事実に驚愕するSplashStar一同(咲を除く)。

 

薫:こ、木っ端微塵って…。なんだか恐ろしいわね。   

 

コウジ:ああ、だから悪魔の実の能力は1つしか得られないんだ。

 

舞:その悪魔の実っていうものは食べるとなったら、慎重に考えないと駄目ってことね?

 

コウジ:ああ、まあな。だが、見た目が果物とさほど変わんないから大抵の人はそれが悪魔の実とは知らずに食うケースが多いんだ。

 

舞:悪魔の実と果物の違いの差ってわかるの?

 

コウジ:まあ、だいたいわかるよ。ほら! 

 

そう言うとコウジは自身の体を叩き、中から悪魔の実の図鑑を取り出すと開いて見せた。舞たちは覗き込むようにしてその図鑑を見た。

 

フープ:結構いろいろあるフプ。

 

薫:そうね。ゴムゴムの実にメラメラの実、ニキュニキュの実。本当、いろんな種類があるのね。

 

舞:表面に唐草模様みたいなのがあるのが特徴なのね。

 

満:う~ん、どれもちょっと怪しいって感じがするわね。

 

フラッピ:もし咲だったら、呑気だから悪魔の実を見つけたら「おいしそう!」なんて言って食べてしまうラピ。

 

舞:う~ん、そうね。咲だったらあり得るかもしれないわね。 

 

咲:うん?何があり得るの?

 

舞:…!

 

振り返ってみると咲が舞たちの傍へ来ていた。

 

舞:ううん、何でもない。ところで咲、練習は終わったの?

 

咲:うん、今終わったところだよ!  ところで舞たちはこんなところで何話してたの?

 

舞:うん。実は―

 

舞は咲に悪魔の実のことを話した。

 

咲:ふぅ~ん、そんな不思議な実があるのか…

 

咲は図鑑を見ながら言った。

 

咲:う~ん、でもなぁ~。たしかにおいしそうでおもしろそうだけど、一生海に入れなくなるってなると舞と遊べなくなるからなんか嫌だな~! 

 

コウジ:まあ、実際食べると不味いしな! 

 

咲:え~!?不味いの!?だったらいいかな?

 

フラッピ:でも咲、呑気な所があるからそんなこと忘れてるかもしれないラピ。

 

咲:失礼ね! 私だって、食べ物の区別ぐらいわかるよ!でも悪魔の実の名前っておもしろいね。全身ゴムになるゴムゴムの実とかさ、体が雷になるゴロゴロの実とかさ、あとこの…ドルドルの実?これなんか「体から蝋が出る」ってなってるけど?

 

コウジ:ああ、それ?ろうそくの蝋だよ。悪魔の実の名前にはそのまんまの名前もあるけど、中には強引に略したものもあるんだ。ちなみにそれは、「キャンドル(・・)」のドルから来てる。

 

咲:へぇ~、おもしろ~い!あ、そうだコウジが食べた悪魔の実ってどんなのなの?

 

咲は図鑑をぺらぺらめくりながらコウジに聞いた。

 

コウジ:ああ、残念ながらその図鑑には載ってないんだ。なんせ、ウチが食ったのは新種の悪魔の実なんだからな!

 

舞:新種の悪魔の実?

 

コウジ:ああ、その実の名はタシュタシュの実。この世の全ての悪魔の実を全て使用出来るという究極の悪魔の実なんだ。

 

満:この世の全てって…!?

 

コウジ:あぁ、その図鑑に載っているもん全部使えんだ。

 

フラッピ:えっ!?こ、これ全部ラピ!?

 

コウジ:ああ!まあ、それだけとは限らないけど…。

 

舞:へぇ~!そんなのもあるんだ。

 

コウジ:まあ、悪魔の実に不可能なんてのはねぇからな!ただし、このタシュタシュの実を使うには悪魔の実の種類を知らなければ使えないんだ。

 

咲:ふぅ~ん。あ!ねえねえ、ここの「種類」の横の所になんか「超人系」とか「動物系」っていうのがあるけど。

 

コウジ:ああ、悪魔の実には超人系パラミシア・動物系ゾオン・自然系ロギアの3つに分類されてんだ。ウチの能力で見せてやろうか?口で説明するより、実際やって見た方がいいだろう。

 

そう言うとコウジは立ち上がり、広場に出た。咲たちは笑顔になり、顔を見合わせながら頷いた。

 

舞:それもそうね。コウジの能力も見たいし。

 

咲:うん!私も見たい!

 

コウジ:うし、わかった!じゃあまずは動物系だ!まあ、実際やってみると… “サルサル・モデル「ゴリラ」”!

 

コウジはサルサルの実・モデル“ゴリラ”の呪文を唱えた。すると、コウジの体がゴリラの体へと変わっていった。

 

SplashStar一同:…!!

 

コウジ:と、まあ、こんなもんだ。

 

咲:すごい!コウジがゴリラになっちゃった!

 

コウジ:このように動物に変身出来るタイプを動物系っていうんだ。ちなみにこれはサルサルの実・モデル“ゴリラ”ってやつだ。

 

薫:モデル?

 

コウジ:まあ、この動物系には一部の実に亜種っていうのが存在していてな。例えば、このサルサルの実ってのにもゴリラの他にチンパンジー、マントヒヒ、テナガザル、アイアイとかがある。

 

舞:へぇ~、じゃあそれを区別するために「モデル」っていうのがついてるのね。

 

コウジ:ああ。それと、この動物系にはこんなのにも変身出来るのがあるんだ。“トリトリ・モデル「フェニックス」”!!

 

コウジは呪文を唱えると、体が光輝く青い炎に包まれた。

 

咲:うわっ!!何!? 

 

フラッピ:一体何が始まるんだラピ!?

 

咲たちが眩しそうにしながら、目を凝らしているとその青い炎は徐々に上昇していった。そしてその中から青い炎を纏った不死鳥が現れた。咲たちはその不死鳥の姿に見惚れてしまった。

 

フープ:うわぁ~…!きれいフプ!(・0・)✨

 

チョッピ:なんだかすごく綺麗な鳥さんが現れたチョピ。

 

舞:まるで不死鳥みたい……!(・0・)✨

 

コウジ:ああ、まさにそのとおりだ!これはトリトリの実・モデル「不死鳥フェニックス」再生の炎を身に纏った不死鳥に変身出来る能力だ。

 

咲:へぇ~、これが不死鳥?でも再生の炎って何?

 

コウジは地上に降りると、人型になり、腕に青い炎を灯した。

 

コウジ:ああ、この青い炎のことだ。この炎には再生能力があって、例え大ケガをしたとしても体から青い炎出て、一瞬のうちに治っちまうんだ。

 

咲:へぇ~、だから不死鳥っていうんだね。 

 

コウジ:そういうことだ。このように架空の生物に変身出来る動物系を「幻獣種」というんだ。だが、驚くのにはまだ早いぞ?他にもまだまだスゲェのになれるのもあるからな!“ヒトヒト・モデル「大仏」”!

 

 

✴ピカーッ

 

 

すると体が黄金に光り始め、巨大な大仏となった。

 

 

コウジ:良きにはからえ!

 

 

コウジは仏のような真似をしてみせた。

 

咲:うわ~!!おっきい~!! 

 

舞:これは大仏ね。

 

満:なんかアクダイカーン様みたい…。

 

フラッピ:いや…、嫌な例えするなラピ…! 

 

コウジ:んじゃ、お次はこれだ!“ウオウオ”!

 

すると今度は龍に変身し、鳴いてみせた。

 

咲:うわぁ!龍だ!

 

フラッピ:すごい迫力ラピ!

 

コウジ:んで、ちなみにこの龍は飛行能力はなくてこの焔雲(ほむらぐも)ってのを使って空中を移動するんだ。

 

コウジは自身の周囲にいくつ黒い雲を出しながら能力の解説をした。

 

舞:へぇ~。

 

舞は近くにある雲に手を前に出してみた。

 

舞:あ!この雲触れる!❗ 

 

咲:本当だ!なんかふっかふかでいい気持ち!  

 

咲は上から抱きつくようにして雲に飛び乗った。

 

フラッピ:わ~い!わ~い!\(^O^)/

 

その横ではフラッピがトランポリンのようにぴょんぴょん飛び跳ねていた。

 

コウジ:まあ、こんなもんかな?んじゃ、次の分野へ行くとするか!

 

コウジはそういうとウオウオの実の能力を解いた。するとそれと同時に周りの雲も一緒に消えた。

 

咲&フラッピ:Σ…!? う、うわぁ~!?   

 

 

 ドッシ~ン!!

 

 

咲とフラッピが乗っている雲も消えたことで、彼女たちは地面に落ちた。特に咲に至ってはうつ伏せのまま抱きついていたため、そのまま顔を直撃した。

 

舞:咲!?大丈夫?

 

舞が慌てて咲に駆け寄った。

 

コウジ:あ、すまん…。  この能力を解くと雲もいっしょに消えちまうんだ。

 

咲:それ早く言ってよ~!(ToT)

 

コウジ:いや~、悪ぃ悪ぃ!  んじゃ、気を取り直して!“ゾウゾウ・モデル「マンモス」”!

 

するとコウジの体は四本足の巨大なマンモスに変わった。

 

薫:これは、ゾウ?

 

満:よく見ると結構大きいわね!

 

舞:これはたぶん、マンモスじゃないかしら?

 

薫&満:マンモス?

 

コウジ:そのとおりだ!これはゾウゾウの実・モデル「マンモス」の能力だ。

 

咲:マンモスって、たしか、大昔にいたゾウのことだよね?こんなに大きいんだ!

 

コウジは能力を解いて元の姿に戻った。

 

コウジ:このように大昔に生息する絶滅動物に変身する悪魔の実を「古代種」と呼ぶんだ。ちなみにこのタイプにはこんなスゲェのもあるんだぜ?  リュウリュウ・モデル“ティラノサウルス”

 

コウジは巨大な迫力満点のティラノサウルスに姿を変え、咲たちを見下ろした。咲たちはそのコウジの姿に顔を強張らせ、たじろいだ。するとコウジは咲たちに顔を近づけ、ど迫力な声で吠えた。

 

 

 

コウジ:ぐおおおぉぉぉ~~~!!

 

 

 

splash一同:うわあああぁぁぁ~~~~~!!

 

 

咲は目を瞑り、舞は咲の後ろで顔を逸らし、妖精たちは咲たちにしがみつき、うずくまった。薫と満も思わず目を瞑りうつむいた。

 

コウジ:ニヒヒヒヒ! 驚いたか?これはジュラジュラの実・モデル「ティラノサウルス」という能力だ。

 

そう説明すると、顔を上げた。事なきを得た咲たちは安堵の息を漏らし、へたへたと座り込んだ。

 

咲:はぁ~…、怖かったぁ~! まだ心臓がバクバク言ってるよ!  

 

舞:本当…。もう食べられちゃうのかと思ったわ。  

 

チョッピ:チョッピも思ったチョピ。

 

コウジ:まあ、食ったりはしねぇから安心せい! ✋⤵

 

薫:それにしてもすごいわね!こんなのが大昔にいたなんて! 

 

コウジ:まあ、海賊の世界ではリトルガーデンっていう島に行けば本物の野生の恐竜に会えるけどね。

 

咲:え!?それってマジ!?  

 

コウジ:マジです! まあ、動物系はこんなもんかな?

 

そう言うと元の姿に戻った。

 

コウジ:んじゃ、お次は自然系・ロギアだ。これも実際やってみると…… う~ん…。 

 

コウジは咲たちに自然系の解説をしようと能力を使おうとするが、呪文を唱える動作をしたまま、しばらく考え込む。

 

咲:どうしたの?

 

コウジ:え?ああ、いや特に大したことではないよ。ただこの自然系の能力ってのはちょっと危険な能力で、一歩間違えれば大災害を引き起こすこともあるんだ。その中で一番安全な能力は……と、あ! ☝ あった! “モクモク”!

 

コウジは考えに考え抜いて出した能力、モクモクの実の呪文を唱える。

 

舞:大災害って?

 

舞は少し心配な表情で尋ねた。

 

コウジ:ああ、この能力は体質を自然の物に変化させて操る能力なんだ。ほら、このようにな!

 

そう言うとコウジの体は煙となり、煙と一体化した状態になった。

 

咲:あ、体から煙が出てきた!

 

薫:まるで煙と一体化しているみたいね。

 

コウジ:これはモクモクの実。体を煙のような性質に変化させることが出来る能力なんだ。

 

SplashStar一同:へぇ~。 

 

コウジ:ちなみに、このタイプの能力はある共通点があるんだ。

 

咲&舞:共通点?

 

コウジ:ああ。じゃあ咲、ちょっとウチを捕まえてみてくれるか?

 

咲:うん、いいよ。それ!

 

咲はコウジを捕まえようと飛び込んだ。するとその時、コウジの体は煙と化してすり抜けた。

 

咲:あれ?

 

咲が後ろを振り返るとコウジの体には人が通過したような大きな穴が開いていた。だが、その穴はすぐに閉じた。

 

フープ:コウジの体がすり抜けたフプ!!

 

コウジ:さっきも言ったように自然系の能力っていうのは自然物と一体化することが出来る。そのため、あらゆる物理攻撃を無効化してしまうんだ。

 

薫:物理攻撃を無効化か…。結構無敵に近い能力なのね。

 

コウジ:ああ。しかも、このタイプ能力は超常現象をも起こせる程の力も持っているんだ。だから、自然系っていうのは悪魔の実の中でも一番強いタイプなんだ。まあ、この自然系にもそれなりの弱点はあるけどさ。

 

舞:弱点?

 

コウジ:このタイプの能力者は前の事から力に溺れやすいから、無敵と勘違いするもんも多いんだ。

 

咲:え?自然系ってどの攻撃も効かないじゃないの?

 

コウジ:いや、効かないのは殴る・蹴るなどと言った物理的の攻撃だけであって、別に何にでも効かないというものではないよ。自然物には自然物の弱点もあるしさ。

 

咲:自然物の弱点?

 

舞:要するに、氷は火に弱くて、火は水に弱いとかそんなんじゃないかしら?

 

コウジ:そのとおり!んじゃあ早速、他の自然系の能力を見せていくとするか!まずはこれだ!“スナスナ”!

 

呪文を唱えると、腕を砂に変化させた。

 

コウジ:此奴はスナスナの実、砂の性質を持つ能力だ。そのためこの能力ではこんなことが出来る。

 

そう言って側に咲いていた花をむしり取ると、咲たちが見える位置に持って行った。

 

コウジ:この花をよ~く見ててくれよ?

 

咲たちは目を凝らしてジーッと見つめた。すると…

 

 

 シュウウウゥゥゥ………

 

 

SplashStar一同:  !!

 

その花はあっという間に枯れ始め、砂のように崩れていった。

 

咲:お花が…!

 

舞:あっという間に枯れちゃった!

 

コウジ:このように触れたものの水分を抜き取り干からびさせる能力、これがスナスナの実の力なんだ。

 

咲:へぇ~、でも砂ってただサラサラしているだけだよね?

 

舞:でもほら、砂浜でお城を作る時、水をかけると砂が固まるでしょ?あれは砂が水を吸っているからなのよ。

 

咲:へぇ~、そうなんだ。

 

コウジ:それに砂漠ってのはどこもかしこも乾燥してるだろ?だからこの能力は触れるだけであらゆるものを乾燥させ、干からびさせることが出来るんだ。まあ、出来る範囲は限られてないんだが、あんまりやるとこの木もおろかここの山が丸裸になっちまう。

 

咲:う~ん…。それはなんか嫌だなぁ…。 

 

コウジ:ただまあ、このスナスナの実にとって水は弱点でもあるんだ。

 

薫:水が弱点?

 

コウジ:さっき舞が言ったように砂の城を作るときは水をかけるだろ?そうすると砂は水を吸って固まる性質を持つんだ。そうなると体の砂が固まってしまって、自然系としての能力が発揮出来なくなっちまうんだ。

 

満:自然系ってたしか、物理的攻撃が全く通用しないんだったわね。

 

薫:なるほどね。水に濡れると無敵じゃなくなるってわけね。

 

コウジ:別に水だけじゃないんだけどね。血液や油などの液体に触れるだけでも物理攻撃を受けやすくなるし。んじゃ、次はこれだ。“メラメラ”!

 

 

 ボッ!

 

 

コウジは呪文を唱えると、右腕を前に出した。すると、いきなり腕が発火したかと思うと、メラメラと音を立てながら勢いよく燃えだした。

 

咲:う、うわぁ~!! 手が~!? 

 

コウジ:安心せい!手が火に変わっただけだから。こうなったとしても別に熱くはないし。

 

フラッピ:びっくりしたラピ! まるでモエルンバみたいだラピ。

 

薫:これ…もしかしてメラメラの実という能力じゃない?

 

コウジ:ご名答!これはメラメラの実と言って火を操る能力なんだ。ただこの能力あくまでも「」だから触れたものみんな燃えてしまう危険性があるんだ。だから…あんまりやると山火事引き起こすから、ここではあまりやりたくないんだけど…。 

 

コウジがそう呟くと、舞が提案を出した。

 

舞:なら、海の方へ行ってみましょう?

 

咲:そうだね!そこなら自然系を使っても大丈夫そうだし。

 

コウジ:あぁ、ここ、海もあるんか?

 

咲:うん!すごく綺麗な所なんだよ。

 

コウジ:そっか。なら!“ドアドア”!

 

コウジは呪文を唱えると、何もないところに手を伸ばして掴み、手前に引いた。

 

 

 ガチャッ!

 

 

するとそこから透明なドアみたいなものが開き、そこには緑色の空間が漂っていた。

 

コウジ:よし!それじゃあ、いくか!

 

咲:いきなりドアが現れた!?

 

舞:これ、さっき大空の樹から出た時と一緒のやつだよね?

 

薫:そうね。

 

咲:え?どういうこと?

 

舞:咲はソフトボールの練習をやったから知らないんだっけ?実はね―

 

舞はコウジがここにやって来た経緯を咲に話した。

 

咲:へぇ~、そうやって来てたんだ!

 

舞:私も見た時は驚いたわ。

 

咲:でも、これって一体なんの能力?自然系とかじゃないよね?

 

コウジ:これは至る所にドアを作ることが出来る能力ドアドアの実超人系(パラミシア)だ。この能力の分野はまた後でやるから今は場所だけ移動しておこうや!

 

そうして、コウジたちはエアドアを通じて、夕凪の海岸へと移動した。

 

 

 

──────────

 

 

 

コウジ:ほぇ~!こりゃいいわ!ここならどの能力でも充分発揮出来る!

 

咲:でしょでしょ?さあ、コウジ。続きをお願い!

 

コウジ:OK! え~っとたしか今は…、あぁ!そうだ。“メラメラ”!

 

コウジは呪文を唱えると、全身に力を込めた!

 

 

 ゴオオオォォォ!

 

 

咲:うわぁ~!!   

 

フラッピ:いつもよりもすごく燃えてるラピ!

 

コウジの全身から炎が噴き出し、火だるまとなって燃えだしていた。

 

舞:これって、大丈夫なの?

 

コウジ:問題ありまっすぇ~ん!こんなに燃えても痛くも痒くもありまっすぇ~ん!

 

火だるまとなっている当の本人は涼しい顔をしながら言った。

 

コウジ:そもそも、この自然系ってのは自然物の質量を無限に出せるから、あんまり力を込めなくてもこんくらいの量普通に出せるし。んじゃあ、この能力を使った取っておきの技を見せてみまSHOW TIME!

 

そういうとコウジは右腕だけに炎を纏うと、海の方を向いた。

 

コウジ:火拳!!

 

コウジは炎を纏った拳を突き出す。するとその右腕は巨大な炎と化し放たれた。そしてその巨大な炎はそのまま海の向こうへと続いていった。

 

咲:す、すごい力…!

 

薫:これが最強種と呼ばれた悪魔の実・自然系の力なのね。

 

コウジ:オフコース!✨ だけどこのメラメラの実よりもさらに強力な能力があるんだ。

 

咲:え?メラメラの実よりも強力な能力?

 

舞:これだけもすごいのにそれよりも上があるってこと?

 

コウジ:ああ。悪魔の実にも相性があって、上下関係もある。ちなみにこのメラメラの実の上位種はこれさ!“マグマグ”!

 

 

ブクブクブクブク……

 

 

コウジの体は真っ赤に染まり、異常な高熱を発した。そこから黒い煙が立ち上っており、腕から真っ赤な液体が地面に滴り落ちるとジュ~!と音を立て、そのまま黒い塊となった。

 

咲:な、なんか…、すごいことになってない!?  

 

舞:しかも、ものすごく熱いわ。

 

コウジ:まあ、そりゃそうだ!こいつの温度、なんと1000℃以上あんだから!

 

咲:せ、1000℃!?  

 

コウジ:これはマグマグの実。火をも焼き尽くすマグマの能力だ。

 

薫:マグマってこんなに熱いのね。

 

満:本当。近くにいるだけでもこっちが焼けてしまう程だわ。

 

コウジ:ちなみに、このマグマグの実でメラメラの実と対峙した場合、メラメラの実の方が圧倒的にダメージを受けることになるんだ。まあ、動物に例えれば「猫と鼠」みたいな感じかな。

 

薫:なるほど。自然物ゆえの弱点でダメージを受けてしまうのね。

 

コウジ:ああ、そういうことだ!あぁ、でもダメージを無効化出来ない特殊な自然系もあるんだ。

 

咲:え?それって無敵に慣れないってこと?

 

コウジ:いや、ダメージを無効化することはないけど、能力自体が超強力であるから、ある意味無敵になれる能力があるんだ。

 

薫:ダメージを無効化することない……けど、ある意味無敵になれる…か…。

 

咲:それってどんなのなの?

 

コウジはさっそく呪文を唱えた。しばらくすると、コウジの体からなにやら黒いオーラのようなものを放出された。

 

咲:なんだろう、あれ?

 

舞:コウジから何か黒いものが出ているけど何かの影かしら?

 

フラッピたちはコウジの出す黒いものに少し不気味なものを感じていた。

 

フラッピ:か、感じるラピ…! 

 

咲:え?感じるって何が? (・_・)❔

 

チョッピ:コウジから何か嫌~な気配を感じるチョピ! 

 

舞:嫌~な気配って…、ということは、コウジが出しているのって…もしかして闇!? 

 

コウジ:ご名答! これは闇の能力ヤミヤミの実さ。

 

咲:闇って自然の物だったんだ。

 

コウジ:そりゃあ、そうだろうよ。闇がなかったら、夜にはなれねぇだろうし。

 

咲:あぁ、そうか。

 

コウジ:それにしてもフラッピとかって、結構闇に敏感なんだな!まだ少ししか出してないのにいち早く気付いてたぞ。

 

咲:そりゃあ、私たちプリキュアだからね!でも、私闇って悪魔とか魔物とかの悪いイメージしかないけど…。

 

コウジ:まあ、だいたい合ってるよ。この能力も「悪魔の実の中で史上最悪の能力」と言われているからね。

 

舞:史上最悪の能力?

 

コウジ:まあ、これも口で説明するよりやってみた方が早い!え~っと…?

 

コウジは何かないか一旦砂浜の辺りを見回すと、少し離れた所に大きめの流木を見つけた。

 

コウジ:うん、あれがいい!

 

コウジは手に闇のオーラを高めた。

 

コウジ:はぁっ!!

 

 

ズオオオォォォ……!

 

 

コウジは流木に闇を放った。闇は流木に当たると流木の周りを取り囲み粉々に砕きながら、闇の中に引きずり込むかのように飲み込んだ。

 

咲たちはこの光景を目にして言葉を失っていた。

 

闇が消えるとそこには何も残らなかった。咲たちは闇の力の威力に言葉が出なかった。

 

コウジ:これが闇の力だ。あらゆる物を闇の引力で押し潰し、そのまま闇の中に引きずり込む事が出来る。まあ、解放することも出来っけどな。解放リベレイション!

 

コウジは闇とともに流木勢いよく真上に噴出する。

 

咲:うわぁっ!!

 

舞:きゃあっ!!

 

解放された流木は無惨な形でバラバラになって落ちてきた。咲たちは急いでその場から離れた。

 

咲:こ、これがさっき落ちてた流木!?

 

コウジ:重力で押し潰してるからな。宇宙でいうブラックホールと一緒だ。

 

舞:そういえばお兄ちゃんの図鑑で見たことあるわ。ブラックホールって重力があまりにも強力でなんでも吸い込んでしまうって。

 

コウジは流木の残骸を見て言う。

 

コウジ:これでも優しい方だよ。なんせ世界を無に還せる程の力を持つんだから。これがさっきのあの大木がある森とか街とかにやるとなんにもなくなっちまう。

 

薫:世界を無に…。

 

コウジ:また、この闇には触れた対象者の悪魔の実の力を封じ込める力も備わっている。

 

満:悪魔の実の力を封じる…?

 

コウジ:この闇の掌に掴まれると悪魔の実による能力が使えなくなっちまうんだ。例えそれが自然系であってもな。

 

咲:これがヤミヤミの実の能力(ちから)…。  

 

舞:こ、これが「史上最悪の悪魔の実」とまで言われた悪魔の実の能力(ちから)なのね。

 

コウジ:ああ、そういうことだ。だけどそのような力があっても使わなければいいだけの話で、それにこれ他の目的で使えばいいだけだし。

 

チョッピ:例えばどんなのチョピ?

 

コウジ:うん。例えばゴミ捨てや草むしりとか、あと粗大ゴミや解体した後の瓦礫とかを撤去するときにもこの能力を使えばコスト掛からねぇし。

 

咲:へぇ~、闇の能力でそんなことも出来るんだ。 

 

コウジ:悪魔の実は使い方次第でヒーローになれれば、悪者になったりもする。まあ、要するにものは使いようってこったな!

 

舞:なるほどね。

 

コウジ:ただし、こいつにも弱点がある。まあ…、弱点というよりは欠点が正解だな。

 

満:欠点?

 

コウジ:ただこの闇ってのは全てのものを引き込む力がある。そのため物や力だけでなく、相手の攻撃まで引き寄せちまう。

 

舞:だから自然系なのにダメージを無効化することが出来ないのね。

 

コウジ:まあ、特殊な自然系だからな。んじゃあ次行くか。お次はニジニジの実という能力だ。

 

フラッピ:ニジニジ…って事は虹の能力ラピ?

 

コウジ:ご名答! でもこいつもスゲぇぞ!なんたって七つの自然を操れる自然系の集大成なんだからな!

 

咲:七つの自然を操れる能力!?すご~い!で、どんなのがあるの?

 

コウジ:虹の色に沿った自然の力が使えるんだ。例えばこのようにな!レッドファイヤー!ブルーウォーター!

 

するとコウジの手は赤く発光するとともに炎を纏い出した、一方もう片方の手にには青く発光するとともに水を纏った。

 

ムープ:うわぁ!!コウジの手が火と水になったムプ!!

 

舞:なるほど。それぞれの虹の色と自然の色を相応させているのね。

 

コウジは能力を解除し、手を元に戻す。

 

コウジ:これの他に黄色は雷、緑は葉っぱ、水色は風と氷、紫は毒霧となるんだ。

 

咲:へぇ~、いろいろあるんだね~!

 

コウジ:また、これらの色をまとめて放つ事も出来る。

 

そう言うとコウジはかめはめ波のようなの構えをする。

 

コウジ:レインボー…………キャノン!

 

コウジは七色の光を集め、そこから一気に放った。七色の光線は力強く空へと放たれた。

 

フープ:すごい力フプ!

 

コウジ:このレインボーキャノンは島1つ吹き飛ばせる程の威力を持つんだ。まあ、自然系に関してはこのぐらいかな?んじゃ、最後の種類、超人系・パラミシアだ。こいつは人智を超えた能力、いわゆる魔法や超能力みたいな特殊な能力がつくんだ。

 

咲:それってさっきどんな所でもドアを作れるっていうドアドアの実とかの?

 

コウジ:ああ。ちなみにこのタイプの悪魔の実は自然系や動物系に比べて数が圧倒的に多いんだ。それにその2つのタイプに比べて共通しているものがないから、その以外のものは超人系に分類されてんだ。

 

満:共通しているものがない?

 

コウジ:ああ、つまりいろんな不思議な能力があるってことだ。まあ、見ていけばわかる。

 

コウジは早速ゴムゴムの実の呪文を唱えた。

 

コウジ:まずはゴムゴムの実。これは全身ゴム体質になる能力だ。

 

フラッピ:全身ゴム体質ラピ?

 

コウジ:ああ。ほらな!

 

コウジは自分の頬を引っ張ってみせる。するとコウジの頬はゴムのようにビヨ~ン!と伸びた。

 

舞:うわぁ!!ほっぺが伸びた! ゴムみたい!

 

コウジ:ゴムだもん。

 

それを見た咲たちはコウジの側によると体をいじり始めた。

 

咲:へぇ~。あ、本当だ伸びてる~!おもしろ~い! 

 

満:しかも結構弾力もあるのね。

 

フープ:指も伸びるフプ!

 

コウジ:そりゃあゴムだからな。しかも全身ゴムだから骨も内臓もゴムになっているんだ。だからこうすることも出来る。

 

コウジは大きく息を吸い込んだ。するとコウジのお腹は風船のように大きく膨れ、コウジの身体をいじっていた咲たちは弾かれしりもちをついた。

 

咲:うわぁ~!!膨らんだ! 

 

舞:すごい!まるで風船ね。 

 

コウジ:このように風船にすることもできる。

 

そう言うと息を吐き、元の状態に戻った。

 

コウジ:ちなみにこいつのメリットはある程度まで伸ばせるから、遠くのものでも手が届くんだ。このようにな!

 

コウジは遠くにある空き缶に向かって手を伸ばして取って見せた。

 

咲:あんな遠くにある空き缶を!?すっご~い!これなら遠くにある目覚まし時だって楽に取れるよ!

 

フラッピ:そんな遠くに置いてるわけないラピ!そもそも目覚まし時計取れても寝坊してたら意味ないラピ!

 

咲:う、うるさいわね。大きなお世話でしょ!   

 

コウジ:他にも弾力性もあってどんな衝撃にも耐えられる。だから交通事故とかに遭ったり、高い所から落ちても平気なのよねぇ~!

 

薫:へぇ~、そうなの?

 

コウジ:あと、絶縁性もあるから雷も効かない。ただし、刃物には弱いけどな。

 

舞:なるほどね。ゴムの特性を考えればあり得ない話ではないわね。

 

コウジ:んじゃ、次の能力だ!“マネマネ”!これも結構面白い能力だぞ!

 

 

 カシャッ!!

 

 

コウジは右手で自分の顔を触り、ひかりの顔に変えた。

 

SplashStar一同:❗❗ 

 

咲:コウジがひかりちゃんに変わった! 

 

ひかり(コウジ):あぁ、やっぱ知ってんだな…。

 

舞:しかも声までひかりちゃんになってる! 

 

フラッピ:それに体つきもひかりにそっくりラピ!

 

コウジ:これはマネマネの実といって、自分の顔を他人の顔に変装するまるで百面相のような能力なんだ。

 

咲:へぇ~、でもどうやってひかりちゃんになれるの?

 

ひかり(コウジ):それは簡単だ。まず、右手でなりたい顔の相手を右手で触るんだ。

 

コウジは説明しながら右手で咲たちの額や頬などを触る。

 

ひかり(コウジ):ちなみにこの右手は相手の顔に触れることでそれを記憶することが出来んだ。んで、記憶した右手で自分の顔を触ると…

 

 

 カシャッ!!

 

 

SplashStar一同:(・O・)❗❗

 

(コウジ):このように他人の顔に成り済ますことが出来んだ。

 

咲:へぇ~、そうなんだ!

 

(コウジ):ちなみにこの右手は記憶媒体になっていて…

 

 

 カシャッ!!

 

 

(コウジ):何人でも

 

 

 カシャッ!!

 

 

(コウジ):メモリーが

 

 

 カシャッ!!

 

 

(コウジ)可能なんだ。

 

コウジの顔は右手を触るごとに舞・薫・満の順に次々と変わっていった。

 

(コウジ):そんで、元に戻る時は左手を触るんだ。

 

 

 カシャッ!!

 

 

コウジ:ほらな!

 

SplashStar一同:お~!! 

 

コウジ:んじゃ、次はドルドルの実だ。ちなみにドルドルの実って何だと思う?

 

咲:へ?ああ~…たしか、体から蝋を作り出すだったかな?

 

コウジ:あ…そう言やぁ、さっき説明しちまったんだっけ? ああ、そうだ。ドルドルの実はさっき言った通り、体…主に手から蝋を作り出す能力なんだ。

 

そう言って手からフラッピの蝋人形を作り掌に乗せて見せる。

 

フラッピ:あっ!フラッピラピ!

 

咲:本当だ!そっくり!

 

舞:たしか、ドルドルの実の「ドル」っていうのはキャンドルの「ドル」だったのよね。

 

満:本当に結構強引な名前なのね。

 

コウジ:ああ、悪魔の実の名前にはこれも3パターンあるんだ。1つ目は擬音語や擬態語などを名前にするパターン。「ゴロゴロの実」とか「スベスベの実」とかな。

 

舞:え?スベスベの実?

 

咲:スベスベの実ってもしかして、お肌がスベスベになる能力だったりして?

 

コウジ:オフコース! だが、ただのスベスベではない。摩擦抵抗もなくなるから一生肌が傷付くことはない、まさに天下一の美肌が手に入れるのだ! ☝ 

 

SplashStar一同:て、天下一の美肌…!?(◎0◎)✨❗❗

 

咲:す、すごい!そんな能力なんてあるんだ…。(◎0◎)✨

 

コウジ:ああ、悪魔の実を食った時点で美顔になんだ。

 

舞:へぇ~!!

 

コウジ:2つ目は同じ2文字の単語を2つ繋げるパターン。「ゴムゴムの実」や「スナスナの実」とかな。まあ、動物系のもこのパターンが多いかな?そして3つ目。長い単語を2文字に略してそれを2つ繋げるパターン。しかもこのパターンは「マグマグの実」や「キュブキュブの実」のように分かりやすいものと「ドルドルの実」や「ニキュニキュの実」のように半ば強引に略されていて分かりづらいものの2つのタイプがあるんだ。

 

薫:なるほどね。

 

薫はコウジの説明にうなずいた。

 

コウジ:んじゃあ、こっからはクイズ形式でいってみようか?

 

チョッピ:クイズ形式チョピ?

 

コウジ:ああ!ウチが悪魔の実の名前を問題として出すから、それがなんの能力か当てるクイズだ。

 

舞:へぇ~。じゃあ正解したら、褒美として能力を見せてくれるってこと?

 

コウジ:うん、そうだな。まあ、正解してもしなくても見せるけどな。ヒントとしてもちょっと見せる気でいるし…

 

咲:おもしろそう!やろう、やろう!

 

コウジ:よし、わかった。んじゃ、早速始めよう!

 

コウジはスキマからスケッチブックとペン、それとそれぞれ⭕と❌が描かれた音貝(トーンダイアル)を2個取り出す。

 

 

 

──────────

 

 

 

コウジ:うーし!!んじゃ、まずはこれだ!ジャン!

 

コウジはスケッチブックに書き終えると、咲たちに見せた。

 

 

 

シャリシャリの実

 

 

 

舞:シャリシャリの実?

 

咲:シャリシャリって…リンゴを食べる時の音だから…

 

フラッピ:いや、そんな能力何の役に立つラピ…?  

 

薫:何かの略語じゃないかしら?

 

満:う~ん。それが妥当ね。

 

咲:だとしたら…、う~ん…シャリシャリ…う~ん……(~_~;)?

 

舞:あ、わかったわ!車輪じゃないかしら?

 

咲:車輪?

 

舞:たぶん体のどこかを車輪に変える能力なのよ。きっと!

 

 

⭕ピンポーン!

 

 

コウジ:ああ、正解だ!これは体の一部を車輪のように回転させる能力だ。

 

そう言うとコウジは手をギザギザの車輪に変え、回転させて見せた。

 

 

ギュイイイン!!

 

 

SplashStar一同:お~!!

 

 

パチパチパチパチ………!

 

 

咲たちは一斉に拍手した。

 

コウジ:まあ、これだけなんだけどね。まあ、一応攻撃として使えるけど………。んじゃ、次の問題。ジャン!

 

 

 

ビスビスの実

 

 

 

フラッピ:次はビスビスの実かラピ…。

 

咲:ビスっていう言葉ってあったっけ?

 

舞:うん、ネジのことよ。でも…、これじゃない気がするのよね…。

 

フープ:じゃあ、また略語フプ?

 

咲:う~ん…ビス、ビス、う~ん………あ、わかった!ビスケットだ!

 

 

⭕ピンポーン!

 

 

コウジ:正解!

 

 

 ✋パン!

 

 

 =3ポン!

 

 

コウジが手を叩くと咲たちの所にビスケットが1枚出現した。

 

咲:うわっ、ビスケットが! 

 

コウジ:これは叩く事でビスケットを生み出す事が出来る能力なんだ。

 

咲:へぇ~、パクッ!( ̄~ ̄)モグモグ… あ、これおいしい!

 

フラッピ:あっ!咲だけ食べるなんてずるいラピ! 

 

フープ:そうフプ!フープも食べたかったのにフプ! 

 

咲:だってしょうがないじゃん!1つしかなかったんだし!

 

舞:まあまあ。 

 

コウジ:安心せい!このビスビスの実の能力は何個でも出せっから!  ✋パンパン!パンパン!

 

コウジが手を叩くたび、ビスケットが何個か出現し、振ってきた。

 

咲&妖精たち:うわ~!!✨

 

咲たちは落ちてくるビスケットを山盛りになるまで集め始めた。

 

コウジ:ちなみにビスケットの大きさは自由自在です。✋パン!

 

すると、大きなビスケットが出現し、咲の頭の上に落ちた。

 

 

  Σゴン!

 

 

咲:あ痛て! 

 

コウジ:あ…、すまん。 

 

ムープ:うわっ!すごく大きいムプ!

 

咲:イテテ…!あ、本当だ!すご~い!

 

コウジ:まあ、生み出せるビスケットはほとんどプレーンなんだが…。まあ、これの他にもチョコを操る・チョコチョコの実やモチや団子を操る・モチモチの実、キャンディを操る・ペロペロの実ってのもあるんだ。

 

コウジは解説しながら、それら能力で、SplashStarたちの形をした人形を作り皿の上に乗せた。

 

SplashStar一同:うわ~!!✨(◎□◎)✨

 

フラッピ妖精たちはチョコ人形、咲と舞はモチ人形、薫と満は飴細工人形となっていて、どの人形も高技術で繊細に作られている。

 

咲:すっご~い!まるでフィギュアみたいだよ!✨(◎▽◎)✨

 

舞:本当!体の形だけじゃなくて、顔の表情や髪型までもがきめ細かく作られているわ。✨(◎▽◎)✨

 

薫:これがまさか、お菓子で作ったなんて思えないわね!✨(◎▽◎)✨

 

満:うん!なんか食べるのがもったいないくらいよ!✨(◎▽◎)✨

 

咲たちはコウジの作った作品に目を輝かせ、絶賛した。そして、まるで美術品を見るかのようにしばらく眺めていた。

 

フラッピ:ん、あれ?ここにあったフラッピのがないラピ?

 

フラッピはさっきまであった自分のチョコ人形が消えているのに気付き、キョロキョロしながら探し始めた。?(・_・ ) ( ・_・)?

 

コウジ:あぁ、たぶんあれだろ。 

 

フラッピ:ラピ? ラピ~!!!?Σ(◎Д◎ノ)ノ!❗❗❗

 

フラッピはコウジが指している方向に目を向けるとフラッピのチョコ人形を横にして上下の端から仲良く食べているフープとムープがいた。

 

フープ:フプフプ………

 

ガジガジガジガジ………

 

ムープ:ムプムプ………

 

ガジガジガジガジ………

 

フラッピ:こ、こら!やめるラピ!食べるなら自分の食べるラピ!  

 

フープ:フープのならもう食べたフプ。

 

ムープ:ムープもおんなじムプ。

 

そう言うとフープたちはまたフラッピの人形を食べ始めた。

 

フラッピ:だからってフラッピの食べるなラピ!

 

だが、その時…

 

 

 パキッ!

 

 

フラッピ:あっ……!!(◎Д◎;) ❗❗

 

 

フープとムープが引っ張り合いながら食べていたために、フラッピの人形の胴体が真っ二つに折れてしまった。

 

フラッピ:あ…、あぁ…。  

 

 

バタッ!

 

 

フラッピは突然のショックで力なく前に倒れ失神してしまった。その後、フラッピ人形がどうなったのかは言うまでもなかった。

 

咲:あ、あぁ…。フラッピ…、ドンマイ…。 

 

倒れたフラッピを見ていた咲たちは掛ける言葉があまり見つからなかった。

 

コウジ:んじゃあ、次行きま~す。続けては、こちら!ジャン!

 

 

 

《b》ククククの実《/b》

 

 

 

満:ククククの実ね…。 ペロペロ…

 

薫:今度は「ク」が立て続けに並んでいるのね。 ペロペロ…

 

コウジ:あ、ちなみに回答権は何回もありますんで、どんどん答えを言っても構いませんから! ✋

 

咲:う~ん…、じゃあ、九九の能力!

 

 

❌ブー!

 

 

コウジ:残念!不正解で~す。

 

フープ:そもそも九九の能力ってどんなのフプ?

 

咲:う~んと…、かけ算が得意になる能力!…とか? 

 

コウジ:まあ、そういうのは見たこたぁねぇが、触れると触れた物の数が倍に増やせる能力・バイバイの実ならあるけどね。

 

咲:あぁ、やっぱりあるんだ!

 

ムープ:でも問題の名前とは全然違う名前だったムプ。

 

咲:う~ん、(=_=;) コウジ!なんかヒント頂戴! 

 

コウジ:ヒントは、まあ、どっちかって言うと食い物系だな。

 

咲:食べ物系?

 

舞:食べ物系ね…。う~ん…、クク、クク、クック…、あ!  わかった!これはたぶん料理関係の能力なのよ!

 

咲:料理関係?

 

舞:ええ!ククククの実のこの「クク」はおそらく「cook(クック)」、日本語に訳すと料理になるの。だから、う~んと…このククククの実っていうのは何かを食べ物に変えるんじゃないかしら?

 

 

⭕ピンポーン!

 

 

コウジ:ああ!まさしくその通りだ。これはあらゆる物を食材に変える能力なんだ。例えばこの割り箸を回すと…

 

コウジは割り箸で空をかき混ぜるかのように振り回し始める。すると、割り箸に白い糸のようなものが絡まり出した。そして、しばらくすると綿あめが出来上がった。

 

コウジ:まあ、こんなもんかな?

 

舞:わぁ~!!すご~い!何もないところから綿あめを作り出すなんて!!

 

コウジ:いやぁ、これは風を綿あめの糸に変えただけだよ。ほい!

 

コウジは咲に綿あめを差し出した。

 

咲:へぇ~、風で綿あめを!?パクッ!しかも、甘~い!

 

舞:本当ね!しかも風で作られているからお祭りのやつよりもフワッフワね!

 

コウジ:よし!では、次の問題だ!これはちょっと難問……、いや…、超難問かも知れんぞ?

 

 

SplashStar一同:ゴクリッ!

 

 

咲たちは息を呑んだ。

 

コウジ:ジャン!

 

 

 

ハナハナの実

 

 

 

咲:はい!✋ お花を咲かせる能力!

 

 

ブー!

 

 

コウジ:はい、残念~!咲かせるのはお花じゃありませ~ん!お花より意外な物…、いや、意外すぎる物かも知れませ~ん!

 

薫:お花より…意外な物?

 

コウジ:まあ、これわかったらスゲぇかもな!

 

咲:それくらい難問なの!?

 

コウジ:まぁな~!その名前のイメージとは全然かけ離れたものだし。

 

舞:イメージとかけ離れたもの?う~ん…、すごく難しいわ…。

 

さすがの舞もこれには、頭を抱えた。

 

咲:もしかしてハナハナの実の「ハナ」ってこの「ハナ」じゃなくて、この「ハナ」をなんじゃない?

 

咲は手で花を作ったり、自分の鼻を指したりして、自分なりの考えを言った。

 

舞:それって、自分で手で花のように作るってこと?

 

 

⭕ピンポーン!

 

 

コウジ:まあ、おおよそ正解だ。さすがだな!

 

フラッピ:でも…それって、一体どういうことラピ?

 

コウジ:それは…、こういうことだ!百花繚乱(シエンフルール)

 

コウジは腕を交差させ、能力を発動した。すると、地面から100本の腕がニョキニョキと生えだした。

 

咲:う、うわぁ~!! な、何これ!?

 

コウジ:フフッ!驚いたか?これは体の一部を花のように咲かせる能力なんだ。ちなみに消すことも出来ます。

 

そう言うと手の交差を辞めた。すると、100本の手は花びらとなって消えていった。咲たちは大きなため息を吐いた。

 

咲:はあぁぁ~! びっくりした~!まさかそんなのもあったなんて…。

 

コウジ:まあ、咲かせられるのは手だけじゃないんだけどな。足や目、耳なども咲かせられる。ただ、咲かせた腕とかの感覚は本体通じて伝わってくるから、咲かせた手足がダメージを受けると自分もダメージを受けることになるんだ。

 

満:へぇ~。

 

コウジ:まあ、でも結構便利なんだけどね。んじゃ、次の問題だ。ジャン!と。

 

 

 

タシュタシュの実

 

 

 

咲:これは簡単だよ!さっき言ってたもん!これはこの世の全ての悪魔の実を全て使える能力でしょ?

 

 

⭕ピンポーン!

 

 

コウジ:正解!あぁ、これもさっき自己紹介の時に言っちゃったんだっけか?まあいいや。これは咲が言ったとおりで超人系、自然系、動物系の3種類全部が使える究極の悪魔の実なんだ。そのため、いくつか組み合わせて使用することも出来る。しかも、この能力には想像を具現化する能力・イメイメの実も備わっているんだ。この能力で悪魔の実の限界を広げたり、オリジナルの悪魔の実を作ったり出来んだ。

 

咲:オリジナルの悪魔の実!? 

 

満:ん?悪魔の実の限界って、悪魔の実に不可能はなかったんじゃないの?

 

コウジ:それは自然系に関してだよ。超人系ではそうもいかないんだ。ゴムゴムの実だって伸びる長さに限界があるし、ドアドアの実に関しても場所を移動することは出来ても世界を移動することは出来ねぇし。

 

チョッピ:え?でも、コウジはその能力でこの世界に来たチョピ?

 

コウジ:あれはイメイメの実でドアドアの実を改造したから出来たわけで、本物のドアドアの実じゃあ、そんなことは出来ないよ。

 

チョッピ:そうなのチョピ…。

 

咲:ねぇねぇ!オリジナルの悪魔の実って作ったことあるの?

 

コウジ:ああ!ウチが会得したい特殊技だったり、これがあったら便利だろうなという時に作ったことがあるよ。そもそもここへ来たのは、キュアキュアの実の幅を広げるためだし。

 

舞:キュアキュアの実!? それってもしかして…。

 

コウジ:ああ!プリキュアという伝説の戦士たちの能力を全部使えるタシュタシュ並みの能力さ。

 

コウジは自分の腕をキュアブラックの腕に変えてみせた。

 

咲:その腕、キュアブラックの!?

 

コウジ:ああ、使いたいプリキュアの名前を唱えたり念じたりするとその能力を使用することが出来んだ。まあ、今はブラックとホワイトとルミナスのしかないんだが、なぎさたちからプリキュアがいきなり13人になったなんて聞かされてな、いても立ってもいられんかったんだ。

 

舞:なぎささん達とは会ったことあるの?

 

コウジ:ああ、前の修行の時にな。まあ、そん時にブラックとホワイトに会って、一緒に戦った事があったんでな。

 

咲:へぇ~、そうなんだ。

 

コウジ:まあ、一緒にというよりも前半はブラックたちが戦って、後半はウチが戦ってたから交代交代なんだがな。まあ、トドメはブラックたちが刺したけど…。

 

チョッピ:コウジいろんな能力があるから強そうチョピ!

 

咲:うん、その他に覇気とかも使えるしね。

 

コウジ:まあな。ウチの力を見てあの2人唖然としてたものな。まあ、レギーネという幹部やザケンナーっつー怪物をぶっ飛ばしただけなんだが…。

 

フラッピ:いや、それだけでもすごいラピ…!

 

フープ:あ、フラッピ復活フプ。

 

ムープ:本物ムプ。奇跡の復活ムプ!

 

フラッピ:う~ん…、フラッピなんであんな所で倒れてたのか見当もつかないラピ…。

 

咲:え!?フラッピ、あんた自分がなんで気絶してたか覚えてないの?

 

フラッピ:う~ん…、コウジの作ったお菓子の人形を眺めてた記憶はあるラピ!でもそこからが思い出せないラピ…。 

 

舞:きっとあの時のショックで記憶が抜けちゃったのよ。

 

フラッピ:あの時ラピ?

 

舞:あ、ううん、なんでもないわ。

 

コウジ:ただあの時はプリキュアという戦士はブラックとホワイトの2人だけだったんだ。

 

咲:あ、そうなの?

 

コウジ:だから、さっきなぎさたちにプリキュアが13人に一気に増えただなんて聞いたときは本当、耳を疑っちゃったよ。

 

咲:で、コウジはキュアブラックたちの技って、使えるの?

 

コウジ:ああ!もうバッチリでぃ!   

 

舞:でもブラックたちの技って私たちと同じ2人一組よね?

 

コウジ:うん、でもこのキュアキュアの実は複数のプリキュアの能力を使用することが可能だから平気だよ。んじゃあ、ちょっとやってみっか!

 

コウジは少し咲たちから離れ、それぞれの腕をブラックとホワイトの腕に変えた。

 

コウジ:ブラックサンダー!ホワイトサンダー!

 

コウジが叫ぶと2つの雷が現れ彼の手に落ちた。コウジは2つの雷エネルギーが自分の体に溜まり、力が溢れていることを確認する。

 

コウジ:うぉっしゃあ!!いくぜ!!プリキュア・マーブルスクリュー!!マックス!!

 

コウジが手を前に出すと2つの雷がほとばしった。そしてそのまま手を引いた後、今度は腕を勢いよく打ち出す。すると黒と白が入り交じった螺旋状の雷がコウジの手から解き放たれた。その雷は海の向こうまで続いていった。

 

 

SplashStar一同:お~!!  パチパチパチパチ……!

 

 

咲たちは一斉に拍手した。

 

咲:すご~い!なぎささんたちの技を完璧に使えてる!

 

舞:そうね。でも、技を放つ前のセリフがなかったような…。

 

コウジ:ああ、あれか?あの長ゼリフいちいち言うの面倒だったから、イメイメの実で省いたよ。

 

咲:えぇっ!?省いた!?(・_・;)

 

コウジ:うん、ウチはただ技を覚えるだけじゃあつまんないから結構人の技を改造してんだよね。だから本家を超えることも度々あんのよね~!

 

舞:そうなんだ。

 

コウジ:んで、聞きたいんだが…。今って敵いんの?

 

咲:ん、敵?敵か…。う~ん…ダークフォールはもうやっつけちゃったし…、今んとこはいないかな?

 

コウジ:あぁ、やっぱりか…。しょうがない!写輪眼でも使うとするか!

 

薫:写輪眼?

 

コウジ:うん、これだよ。とある世界へ行って習得したんだ。瞳を覗くことで人の記憶を知ることが出来んだ。まあ、これでよく相手の技を会得してんだけどね。

 

コウジは瞳を写輪眼に変えて見せた。

 

咲:へぇ~、そうなんだ。でもそれでやるより、実際に見た方がいいんじゃない?

 

コウジ:ん?どういうこと?

 

舞:そうね。私たちが変身して、コウジと手合わせした方が1番手っ取り早いし…。

 

コウジ:いや…、それはありがたいけど、お前ら大丈夫なんか?

 

舞:うん、ここなら人目につかない場所だし、例えプリキュアの存在を知られても私たちの正体は知らないはずだから! 

 

コウジ:でもウチは海賊だから、勝負となったら容赦ないぞ?

 

咲:大丈夫!私たちも本気でやるから、コウジも本気でやって!

 

コウジ:そうか!なら、わかった。

 

コウジは咲たちの申し出を承諾した。フラッピとチョッピはクリスタルコミューンに変身し、咲たちはそれらを持って構えた。

 

咲:いくよ、舞!

 

舞:ええ!

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

咲&舞:デュアル・スピリチュアル・パワー!

 

咲と舞は手を繋ぎ合い、クリスタルコミューンを片手に持つと、呪文を叫ぶように唱える。すると、それぞれの精霊の光が2人を包んだ。

 

咲:花開け大地に!

 

舞:羽ばたけ空に!

 

咲と舞の衣装が変わると地面に降り立った。

 

ブルーム:輝く金の花 キュアブルーム!

 

イーグレット:煌めく銀の翼 キュアイーグレット!

 

ブルーム&イーグレット:ふたりはプリキュア!

 

イーグレット:聖なる泉を汚す者よ!

 

ブルーム:阿漕な真似はおやめなさい!

 

ブルームとイーグレットは口上のセリフとポーズで華麗に決めた。

 

 

 

──────────

 

 

 

コウジ:キュアブルームとキュアイーグレットか…。なんかブラックたちのと比べるとなんかマイルド系って感じだな。

 

ブルーム:ん?そうかな?

 

コウジ:うん、ブラックたちのはイケイケ感が満載だったけど、お前らの場合はなんか割と華やかな感じがするというか…。

 

イーグレット:う~ん、そうね。ブルームは大地のプリキュアで私は大空のプリキュアだからね。

 

コウジ:ふぅ~ん。あと口上のセリフもなんかブラックたちのよりなんか格好いいというか…。

 

ブルーム:え…?あ、そ、そうかな? 

 

コウジ:うん、そりゃあもう、あいつのセリフなんて「とっととおうちに帰りなさい!」だからね?ブルームのセリフ聞くとなんかブラックの方が幼稚なセリフに見えてくるんだが…。

 

イーグレット:よ、幼稚ね…。(^_^;)

 

ブルーム:う~ん…、褒められるのはうれしいけど…、なんか喜んでいいのか悪いのか、なんか複雑だなぁ~…。 

 

 

 

──────────

 

 

―若葉台駅前―

 

 

 

なぎさ:ヘックショッ!!

 

ほのか:大丈夫、なぎさ?

 

なぎさ:う~ん…、風邪かな?

 

なぎさに鼻を擦りながら鼻水をすすった。

 

メップル:きっと、コウジがなぎさとの大食い対決のことを咲たちに話してるんじゃないのかメポ?

 

なぎさ:うっ…!   あ…、ありえなくも…ない…。  lll 

 

ミップル:でもよかったミポ。全額チャラになって!

 

なぎさ:本当だよね~!ひかりの説得がなかったら一時はどうなるかと思ったよ~!

 

メップル:金欠なくせにあんな勝負をするからこうなったんだメポ。自業自得メポ!

 

ほのか:メップルの言うとおりよ。もう無茶な駆け引きはしないって約束出来る?

 

なぎさ:は~い、肝に銘じて置きま~す。 

 

ほのか:よろしい!それじゃあ、指切りしま…

 

なぎさ:あ、もう家の前だ!んじゃあほのか、また明日ね!バイバーイ!  

 

ほのか:あ、ちょっとなぎさ!あ~…、もう言っちゃった…。  ハァ~…。もうなぎさったら……。

 

ほのかは慌ててマンションに駆け込むなぎさを見送るに呆れながら自分の家へと帰っていった。

 

 

 

──────────

 

 

 

コウジ:んじゃ、始めるぞ?ルールは、2対1のタイマン勝負で制限時間はなし。どっちかが降参したり、KO負けすれば試合終了。ただし、そっちの変身が解けた場合はウチの勝ちとする。こんなもんでいいかね?

 

イーグレット:ええ、いいわよ!

 

コウジ:あ、そうだ!ウチ、オリジナルのプリキュア技とか考えてあるんだが…、それも使ってもいいかな?

 

ブルーム:うん、もちろんだよ!どんなのでも勝ってみせるから!  

 

コウジ:よし!じゃあ、始めるか!ニヒヒヒ!  腕が鳴るぜ!

 

ブルーム:イーグレット!いくよ!!

 

イーグレット:ええ!

 

ブルームとイーグレットは構えた。一方コウジは余裕なのか少しも構える素振りを見せない。

 

ブルーム:これって、始まってるの?

 

コウジ:ああ!なんなら、そっちから仕掛けてもいいよ?

 

ブルーム:じゃあ、遠慮なく!!たあ!!

 

そう言うとブルームは精霊の力で地面を蹴り、コウジのところへ一直線に向かっていった。

 

ブルーム:はああぁぁ~~~!!! 

 

ブルームは拳に精霊の力を纏うと、コウジ目掛けてパンチを繰り出す。

 

コウジ:剃!

 

 

シュン!

 

 

コウジは拳が当たる寸でのところで剃で躱した。

 

ブルーム:…⁉ き、消えた!?

 

コウジがブルームの真上に現れ、両足を伸ばしてツイスト状に捻り、その足でブルームの頭を掴むと、そのままブルームを持ち上げる。

 

コウジ:ふんっ!

 

ブルーム:う、うわああぁぁ~~!  

 

イーグレット:ブルーム!

 

その後、コウジの足はゴムの反動でブルームごと回転し始める。

 

コウジ:マスターズ・ハンマー!!

 

イーグレット:きゃあ!!

 

コウジはブルームを掴んだ足を回転させながらそのままイーグレットに叩きつけた。

 

 

  ドッゴーン!!

 

 

ものすごい音ともに砂埃が舞った。コウジはブルームを離すと足を元に戻すと、難なく着地する。砂埃の中ではブルームとイーグレットが立ち上がった。

 

イーグレット:大丈夫、ブルーム?

 

ブルーム:うん、こんなのまだまだだよ!イーグレットこそ、大丈夫?

 

イーグレット:ううん、私は大丈夫よ!けれどコウジ結構強いわね。なんか戦い慣れてるって感じ。

 

ブルーム:うん。でも、勝負はまだまだこれからだよ!私たちの凄さ、コウジに見せつけてあげようよ!

 

イーグレット:ええ!そうね、ブルーム。

 

ブルームとイーグレットはお互い気を配りながら励まし合う。その様子をコウジは見聞色でしっかり聞いていた。

 

コウジ(よし、まずは力量だ!ここはまず、彼女たちの能力を見てみるとするか。

 

ブルーム:イーグレット、行くよ!

 

イーグレット:ええ!

 

2人は同時に突撃すると、今度はコウジに猛攻ラッシュ攻撃を仕掛けて行く。

 

ブルーム:たあああ~~~!!

 

イーグレット:はあああ~~~!!

 

コウジはブルームたちの攻撃を手の甲や指だけで防ぎ、軽くいなしながら彼女たちの能力の分析する。

 

コウジ(2人の攻撃の仕方はブラックたちとそれほど変わっとらんな。けど、2人の手から何らかの力が加わってるな…。覇気…なのか?

 

フープ:ブルーム~!イーグレット~!がんばれフプ~!  

 

ムープ:コウジもがんばってムプ~!  

 

フープ、ムープ、薫、満の4人はコウジたちの邪魔にならないように堤防の階段の所で応援していた。

 

ブルーム:大地よ!

 

イーグレット:大空よ!

 

2人が声を上げた瞬間、それらの拳に精霊の力が高まり出した。

 

ブルーム:たあああ~~~!!

 

イーグレット:はあああ~~~!!

 

2人は精霊の力を最大に高めた拳で同時にパンチを放つ。

 

 

  スカッ!

 

 

ブルーム&イーグレット:あっ!? 

 

ところがコウジの体には当たった感触はなく、まるでホログラムかのように拳はおろか自分たちの体までもがすり抜けてしまっていた。

 

ブルーム:これって、もしかして…!?

 

イーグレット:うん、おそらく自然系…!?ハッ!  

 

コウジ:か~め~は~め~……

 

 

 キュイーン!

 

 

ブルームとイーグレットは何かの気配を感じ取り後ろを振り返ると、コウジは両手を後ろに構え、光のエネルギーを溜めていた。しかし、2人が気付いたときにはもう既に溜まりきっていて、コウジは光のエネルギーを一気に解き放った。

 

コウジ:波~~!!

 

 

 ドカーン!

 

 

光のエネルギーはレーザー光線となって放たれた。2人は避ける間もなくレーザー光線に直撃し、大爆発を起こした。

 

薫:ブルーム!

 

満:イーグレット!

 

コウジの前方には土煙が立ち上っている。コウジは何かに気付くと、両手を前に開いて突き出した状態から姿勢を立て直す。土煙が晴れると、そこにはブルームとイーグレットの2人がバリアを張って防いでいた。

 

コウジ:ほえ~! あいつらバリア張れんのか!

 

コウジは2人の能力の凄さに舌を巻く。

 

ブルーム:イーグレット!

 

イーグレット:うん!

 

2人は互いにアイコンタクトをし合った。コウジは見聞色で必殺技を放つのだとわかるとすぐ影分身を一体出した。分身コウジは現れるとすぐにコウジから離れ、スケスケの実を使い姿を消した。

 

ブルーム:大地の精霊よ!

 

イーグレット:大空の精霊よ!

 

ブルームとイーグレットの2人はそれぞれ片手を上げて呼びかけるように唱える。するとそれぞれの手に2つの精霊の力が吸い込まれていった。

 

イーグレット:今、プリキュアとともに!

 

ブルーム:奇跡の力を解き放て!

 

ブルーム&イーグレット:プリキュア・ツインストリーム…

 

ブルームとイーグレットは双方ともに腕を合わせると弧を描くように片腕を広げた。すると2人の前に金色と銀色の2つの精霊のエネルギーが渦を巻いて現れた。

 

ブルーム&イーグレット:スプラッシュ!

 

 

✋バーン!

 

 

2人は目の前にそれぞれの渦巻いているエネルギーを両手で打ち出す。するとそのエネルギーは水流のように放たれた。

 

コウジ:武装全開!

 

コウジは武装色の覇気でブラックの右腕を硬化させると迫り来る2つエネルギー奔流に渾身の一撃を放った。

 

コウジ:プリキュア・ブラック獣厳!!

 

 

  ✨ドッゴーン!!

 

 

コウジの攻撃は2つのエネルギー波を一瞬で砕き、霧状にした。

 

ブルーム&イーグレット:え!? (゜Д゜;)!?

 

ブルーム:う、うっそ……!?   プリキュア・ツインストリーム・スプラッシュが……!?

 

イーグレット:し、信じられない……。パンチ一発でなんて……。  

 

フラッピ:フラッピも思うラピ…。なんて桁外れな力ラピ…!?

 

チョッピ:チョッピもチョピ!!本当にすごい力チョピ!!

 

ブルームたちはコウジのあまりの力に驚きを隠せなかった。それは観戦側の薫たちも同じだった。

 

薫:あの2人の攻撃を意図も簡単に打ち破るなんて……コウジも結構やるわね。

 

満:でもコウジの実力はまだまだこんなものじゃないはず…。油断は禁物ね。

 

フープ:コウジ、すごいフプ!

 

ムープ:ブルームもイーグレットも負けるなムプ!

 

コウジ:よし、思ったとおりだ。まあ、こんくらいは武装色の覇気でなら可能だな。

 

ブルーム:武装色の覇気?え、今のって覇気なの?

 

コウジ:ああ、体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す覇気・武装色の覇気だ。こいつを身に纏えば通常の倍の攻撃力や防御力を身に付けることが出来んだ。

 

ブルーム:へぇ~、なんかまるで私たちの精霊の力みたいな覇気なんだね。

 

コウジ:精霊の力?

 

イーグレット:私たちは精霊の力を操ることが出来るの。

 

コウジ:ほう~、それで攻撃時に強くなったり、バリアが張られたり出来るってわけか。

 

ブルーム:そういうこと!  

 

コウジ:な~るほどな。だが、この覇気の力はこんなもんじゃねぇぞ!この力は自然系などの相手にも有効なんだ。

 

イーグレット:自然系ってさっき私たちの攻撃をすり抜けた…

 

ブルーム:うん、あの時は驚いたよ。だって、さっきまでは触れたのに最後の一撃を打とうとしたら、急に感触がないもん。

 

コウジ:まあ、あれはピカピカの実でやったからね。感触のあるもんの方が良かったか?まあ、自然系のような実体を捉えることの出来ない相手やさっきのお前らが放った技などを捉えることが出来るのはこの武装色という覇気の力なんだ。これも鍛えれば鍛えるほど強くなれるぞ。

 

イーグレット:なるほどね。

 

コウジ:よし!んじゃあ、さっきのやつやってみるとするか!ブルーム!イーグレット!

 

ブルーム&イーグレット:え!?

 

分身の情報を受け取ったコウジは早速技の試行するために両腕をそれぞれブルームとイーグレットに変えた。

 

コウジ:大地の精霊よ!大空の精霊よ!

 

コウジが両手を上げて唱えた瞬間、2つの精霊の力がそれぞれの腕に吸収されていく。

 

イーグレット:え!?これってまさか…。 

 

ブルーム:も、もう覚えたの!? 

 

コウジ:いくぜ!!プリキュア・ツインストリーム…

 

コウジは両手で2つ弧を描き、金と銀の2色の渦を作る。

 

コウジ:スプラッシュ!

 

そして、その渦をそれぞれの手で同時に打ち出した。

 

 

✋バーン!

 

 

放たれた2つのエネルギー奔流は海に向かって突き進んでいった。

 

コウジ:おう!良好良好! 

 

コウジは試し打ちが成功すると得意気な顔になった。ブルームたちはコウジの上達の早さにあっけにとられていた。

 

ブルーム:す、すごい…!私たちのプリキュア・ツインストリーム・スプラッシュ、もう覚えちゃった…!  

 

イーグレット:しかも技の仕方も完璧に出来てる!1回しか見ていないはずなのにこんなに早く出来ちゃうなんて…。

 

コウジ:いや、例え学習能力が高いウチでも身構えたままこれを覚えるのは、さすがに難しいよ。だからお前らが技を出す前に影分身に技を見極めさせてもらっていたんだ。

 

イーグレット:影分身の術って?

 

コウジ:ああ、ウチ忍術も使えんだ。

 

そう言うとコウジは影分身の術の印を結び、分身体を一体出す。

 

ブルーム:へぇ~、すごい!こんなことも出来ちゃうんだ! 

 

コウジ:この影分身は消えると分身の経験と情報がここの本体に伝わって来るんだ。だから、写輪眼で技を見極めさせ、その間に本体のウチはお前らの技の対抗策を考える。まさに一石二鳥のやり方さ。

 

イーグレット:へぇ~、そういうことだったのね。

 

ブルーム:でもあの時、コウジの分身姿なんてのは見えなかったけど…。

 

コウジ:ああ、あれは分身が勝手に透明になれる・スケスケの実と音や気配を遮断させる・ナギナギの実を使って、姿を消してたんだ。潜入する時によく使うから癖でなっちゃったのよね。

 

ブルーム:あ、そうなんだ。 

 

コウジ:ていうか精霊の力ってすごいのね。なんか力が溢れてくるようなそんな感じがするんだが…。

 

ブルーム:でしょでしょ?他にも精霊の力で空を飛ぶことも出来るんだよ。

 

コウジ:ほへぇ~! そんなことも出来んのか!?ふぅ~ん…。(なんか戦闘スタイルもブラックたちとは違って結構マイルドなんだな。

 

ブルーム:でも、私の力はこれだけじゃないよ!イーグレット!

 

イーグレット:ええ!コウジ、私たちの本当の凄さ見せてあげる!

 

ブルームとイーグレットが力を解放させると、2人の衣装が変化した。

 

コウジ:服が変わった!?

 

ブライト:私たちは違う姿に変身できるんだよ。ちなみに今の私は天空に満ちる月・キュアブライトだよ!で……

 

ウィンディ:私は大地に薫る風・キュアウィンディよ!

 

コウジ:うへぇ~~!?2段変化あり!? ❗

 

コウジは思う………

 

 

 

なんかスゲェ……!!✨

 

 

 

コウジ:ん……でもこれってプリキュア13人の中に入ってるんか?

 

ウィンディ:う~ん、たぶん入ってないと思う…。だって他のプリキュアたちと会った時は私たち2人だけだったし…。

 

ブライト:なぎささんの所は3人で、のぞみの所は6人、んで、ラブの所が3人だから…。

 

コウジ:ん?いやいやいや、ちょっと待てちょっと待て!6人編成のプリキュアなんているん?

 

ブライト:うん。それも私たちみたいに手を繋がなくっても出来る個人技もあるし。

 

コウジ:ほへぇ~!そんなんもいんのか…。プリキュアってのはおもしれぇな!ニヒヒヒ…!  

 

そうと聞いたら尚更、そいつらの技手に入れてみたくなったわ… よし!まずはここのプリキュアの完コピだ!ブライト!ウィンディ!お前らのその力、ウチに魅せてみろ!!

 

ブライト:OK!行くよ、ウィンディ!

 

ウィンディ:ええ!私たちの力、コウジに見せ付けてあげましょう!

 

ブライトとウィンディは互いにうなずくと、ウィンディが空へと飛び上がった。

 

ウィンディ:風よ!

 

ウィンディは両手で風を飛ばし砂を巻き上げた。風塵を受けたコウジは一瞬怯んだ。

 

ブライト:光よ!

 

ブライトはその隙に背後に回り、光弾を放つ。その光弾はコウジの背中に当たった。

 

コウジ:うおっ!?  

 

ブライト:よし、当たった!

 

コウジ:なるほど。ブライトは月の光で、ウィンディは風の力ってわけか。まあ、これまでの戦いをまとめるとブルーム・イーグレットは接近戦、ブライト・ウィンディは遠距離戦ってとこか…。

 

コウジは2人の戦い方を分析していた。ブライトの攻撃は受けたものの大してダメージを受けたような素振りは見せなかった。

 

コウジ:だが、遠距離攻撃なら負けねぇぜ!スナスナ

 

コウジはスナスナの実の呪文を唱える。

 

コウジ:砂嵐(サーブルス)!!

 

そして強力な砂嵐を解き放った。砂嵐は海岸の砂を巻き込むことで徐々に威力を増していった。堤防で傍観していた薫たちは目を覆った。

 

満:すごい威力の砂嵐ね。

 

薫:ええ。砂がここまで飛んでくるわ。

 

ブライトとウィンディの2人は砂嵐から少し離れ、距離を置いていた。

 

ブライト:光よ!

 

ブライトは光弾を数発放った。光弾は砂嵐の中に入っていったが、砂嵐は収まることはなかった。

 

ブライト:くっ…。これじゃあ、何も見えない…!

 

ウィンディ:例え見えたとしても、今のコウジはたぶん自然系。簡単には当たらないわね。

 

ブライト:う~ん…。じゃあ、どうすれば……?

 

ウィンディ:あ、でもこの能力ってたしか弱点があったはず…。

 

ブライト:弱点…?そういえば……あ!わかった!たしか、水だ!

 

ウィンディ:そう!たぶん私たちが水を被って攻撃すれば、今のコウジに技が通じるはずよ!

 

ブライト:そっか!よし、それじゃあ…、水がある場所は…。あそこだ!

 

2人は海へと向かっていった。

 

コウジ:あいつらこの能力の弱点に気付いたか…。だが、そうはさせん!三日月形砂丘の宝刀(バルハン・スパーダ)

 

コウジは砂のカッターを放った。

 

 

 ドカッ!!

 

 

ブライト:うわぁ!!

 

ウィンディ:きゃあ!!

 

 

  ドーン!!

 

 

砂のカッターは2人の足に当たり、2人は墜落してしまう。コウジは2人が落下したのを見ると砂嵐を解いた。砂煙が舞う中2人はなんとか起き上がる。だが2人は足に違和感を感じた。立ち上がろうとするにも全く力が入らないのだ。

 

ブライト:あ、あれ?足に力が入らない…!?

 

ウィンディ:おかしい…。足に何が………、あ…!?そ、そんな…!?  ❗

 

自分の足を見たウィンディは衝撃を受けたかのように目を見開き絶句してしまった。

 

ブライト:え!?ど、どうしたのウィンデ…………!?  ❗

 

ブライトもウィンディの様子を見て彼女の足を見ると、信じられない光景に目を疑った。それはウィンディの足がミイラのようにガリガリに干からびていたのだ。

 

ブライト:ちょ、ちょっと、ウィンディ、ど、どうしたのその足…って…あ~!?わ、私の足もミイラに!? な、何で!?  

 

コウジ:スナスナの実で足の水分全部吸い取ったからね。まあ、でも安心せい!水飲みゃ治るから!(^^)✋(海しかねぇけど…。

 

ブライト:よ、よ~し…!何がなんでも海いくぞ!いくよ、ウィンディ!

 

ウィンディ:うん!そうね。まずはこの足をなんとかしないと…!

 

ブライトとウィンディは匍匐前進して海へと向かっていった。しかし海までの距離は4メートル程あった。

 

コウジ(打ち落とし場所、ちと誤ったかな?まあ、いいか……。

 

コウジは2人が海へ向かっていってる隙にいつ必殺技を放たれてもいいように下準備をし始めた。その頃、2人はようやく海へと辿り着き海水を飲み始める。ウィンディは手ですくって飲んでいるのに対し、ブライトは直接海に顔を付けてがぶ飲みしていた。

 

ブライト:あ~…、しょっぱ~…! やっぱ海の水ってしょっぱいな~!

 

ウィンディ:うん、そうね。  

 

あまり飲むものじゃないわね…。

 

フラッピ:とは言うものの、結構飲んでるラピ…。

 

ブライト:だってしょうがないじゃん!水ってここしかないんだもん!

 

ウィンディ:でも足はもう治ってるわよ?

 

ブライト:あ、本当だ!元に戻ってる!よ~し、パワー復活だ!

 

ブライトはミイラ化した足が治ったことに気合いを入れ直し、そして、一旦海に入り、ずぶ濡れの状態となった。

 

ブライト:よ~し!いくぞ~!だあああぁぁぁ~~~!!

 

ブライトは走り出すとコウジに向かってパンチを放とうとした。

 

コウジ:はあっ!✋

 

 

 ゴン!

 

 

ブライト:うわっ!!

 

だが突然コウジはブルームとイーグレットに変えた両腕を前に突き出しバリアを張っていた。ブライトはバリアに激突し後ろにふっとぶが、空中で体勢を立て直した。

 

ウィンディ:ブライト、大丈夫!?

 

ブライト:う、うん…、大丈夫。だけど私たちのバリアを使われるとは思わなかったよ。

 

コウジ:まあ、スナスナの実の弱点に気づけたことは良かった。だが、弱点を突かれたからといってお前らの攻撃を受けるほど、ウチは甘かねぇぞ!(そもそも、もうスナスナの実の能力既に解いてるし…。)

 

ブライト:スナスナの実の弱点がわかったと思ったら、今度は私たちのバリアか…。  

 

ウィンディ:う~ん…。一難去ってまた一難ね…。 

 

ブライト:うぅ~…。一体どうすれば…。 

 

ブライトは頭を抱えた。するとウィンディは何か閃いた。

 

ウィンディ:ねぇブライト、ちょっと懸けてみない?

 

ブライト:え?何々?

 

ウィンディ:実はね…

 

ウィンディはブライトの耳元にヒソヒソと話始めた。しかし見聞色の覇気が使えるコウジには筒抜けだった。

 

ブライト:なるほどね。よし!やってみよう!フープ!ムープ!お願い!

 

フープ:わかったフプ!

 

ムープ:任せてムプ!

 

ブライトはウィンディの考えを承諾すると、フープとムープに声を掛けた。そのフープとムープは既にスプラッシュ・コミューンに入り込んでいる。

 

ムープ:月の力!

 

フープ:風の力!

 

フープ&ムープ:スプラッシュ・ターン!

 

フープとムープは月の力と風の力を召喚させるとスプラッシュ・コミューンから緑とピンクの2つのエネルギーを発射する。そして緑のエネルギーはブライトの腰に、ピンクのエネルギーはウィンディの右腕に装着され、プリキュア・スパイラル・リングへと変わっていった。

 

分身コウジ:ん?あれは…!?

 

分身コウジは2人の装着されたアイテムを見るとすぐに影分身をもう一体出す。

 

2人はアイテムに付いている2つのリングを取ると、アイテムの中心部に装着し回し始めた。そして2人は互いに手を繋ぎ合う。すると精霊の力がプリキュア・スパイラル・リングに吸い込まれていく。

 

ウィンディ:精霊の光よ! 命の輝きよ!

 

ブライト:希望へ導け! 二つの心!

 

ブライト&ウィンディ:プリキュア・スパイラルスター・スプラッシュ!

 

2人揃って手の甲を合わせると、その袖のマークから緑とピンクの2つのエネルギーが生み出され、そしてそのエネルギーを2人同時に両手で打ち出し同時に2色のエネルギーが放出された。コウジはブルームとイーグレットの能力でバリアを張った。2色のエネルギーはバリアにぶつかり拡散していった。だが2人はそれでも2色のエネルギーを放ち続ける。

 

ブライト&ウィンディ:はあああぁぁぁ~~~!!

 

と、その時…

 

 ピキッ……!!

 

コウジ:むっ!?

 

コウジのバリアにヒビが入り始めた。

 

コウジ:バリアにヒビが!?  どうやら、それ以上の負荷には耐えられねぇみてぇだな…。

 

ブライト:よし!あともう少し!いくよ、ウィンディ!

 

ウィンディ:ええ、ブライト!

 

ブライト&ウィンディ:はあああぁぁぁ~~~!!

 

2人はありったけのパワーを振り絞り、攻撃を強めた。バリアのヒビは徐々に大きくなっていく。

 

薫:2人がだんだん有利になってるわ!

 

満:ブライト!ウィンディ!あともう少しよ!頑張って!

 

フープ:頑張れ頑張れ!ブライトフプ!

 

ムープ:負けるな負けるな!ウィンディムプ!

 

ブライト&ウィンディ:はあああぁぁぁ~~~!!

 

 ピキッ!!ピキピキッ!!

 

コウジのバリアは既にボロボロでいつ砕けてもおかしくない状況に陥っていた。

 

コウジ:くっ…。こうなりゃ一か八かの賭けだ!

 

 バリン!

 

そしてバリアは砕け散り、2色のエネルギーがコウジに直撃した。誰もが勝ったと思った次の瞬間……

 

✋ぷにっ!

 

2色のエネルギーがコウジの手に触れた瞬間、エネルギーが逆向きに方向転換させられ2人に向かってきたのだ。

 

ブライト&ウィンディ:え、えぇ~~!?  ❗ う、うわあああぁぁぁ~~!! 

 

2人は予想外の展開に反応が遅れ、2色のエネルギーをまともに受けてしまった。

 

フープ:ブライト!ウィンディ!

 

満:ふ、2人の攻撃が跳ね返された!?

 

薫:い、一体…、何が起こったの!? 

 

さすがの薫たちもこれには何がなんだかわからなかった。

 

コウジ:うぉっしゃあ!トドメだ!ブライト!ウィンディ!

 

コウジは腕をそれぞれブライトとウィンディに変えた。

 

コウジ:プリキュア・スパイラル・リング発動!

 

するとコウジの両腕にアイテムが現れ自動的にリングが装着され回転し始めた。

 

コウジ:プリキュア・スパイラルスター…

 

ブライト&ウィンディ:はっ!! 

 

手の甲を合わせると袖のマークから2色のエネルギーが倒れているブライトたちの前に現れた。コウジは一旦離れると助走を付け飛び上がった。体勢を立て直し始めていた2人はその事に気付き後ろを振り向くが、もう遅かった。

 

コウジ:スプラッ~~シュ!

 

コウジはダンクシュートのように飛び上がり、2色のエネルギーを両腕で打ち出す。2色のエネルギーは勢いよく放出され、2人を飲み込んだ。

 

ブライト:うわあああぁぁぁ~~!! 

 

ウィンディ:きゃあああぁぁぁ~~~!! 

 

 ドゴーン!

 

まともに食らった2人は海の辺りまでふっとばされた。しばらくすると砂煙が晴れた。するとそこには元の状態で倒れている咲と舞の姿があった。コウジは能力を解くと2人がいる所へ歩いて行った。薫たちも自力でなんとか起き上がる咲たちの側まで駆け寄った。

 

満:咲、舞、大丈夫!?

 

咲:う、うん…。なんとか…。

 

コウジ:どうやらウチの勝ちみたいだな。

 

咲&舞:あっ、コウジ!

 

コウジ:さっきのあれは危なかった!お前らのバリアの強度を試していたんだが、あんたらのパワーが強すぎて…。一か八かの賭けをしてなかったら、まともに食らってたよ!

 

舞:一か八かの賭け?

 

コウジ:バリアを破られる直前に能力をニキュニキュの実に変えてたんだ。

 

コウジは掌の肉球をみせながら言った。

 

咲:コウジの手に肉球が!? 

 

これはニキュニキュの実、あらゆるものを弾き返す能力だ。例えどんな強力なビームでもこいつでガードすればあっという間に弾き返すことが可能。ウチがよく使う手法さ。

 

薫:それでなのね!

 

咲:はぁ~、やっぱコウジ強いよ!全然勝てなかったもん!  

 

咲は疲れたのか、あおむけに倒れた。

 

コウジ:まあ、この能力を手にした時から負けたこと一度もねぇからな!あっはっはっはっは…! 

 

フラッピ:それだったら何故技を手に入れようとしてるラピ? ❔

 

コウジ:まあ、いろいろとな!  

 

咲:あ~…。いっぱい運動したからなんだかお腹すいてきちゃった!

 

コウジ:あぁ、そういやぁ!ここってたしか「PANPAKAパン」ってのが有名なんだったっけか?

 

舞:ええ、咲のお父さんが経営してるパン屋さんはここ夕凪では一番有名なのよ。

 

コウジ:え?あ、PANPAKAパンって咲の方なんか!?

 

咲:うん!そうだよ。あ、よかったら家の所へおいでよ。

 

コウジ:ああ、わかった!ちょうどここへ来たらそこ行くつもりだったし。

 

こうしてコウジは咲たちといっしょにPANPAKAパンの店へ行った。コウジはどれが一番おいしいのかわからなかったず、パンを端から順にお盆に乗せていったためレジに持っていった時はパンが山積みになっていた。そしてその後、席で咲たちと一緒にパンを食べながらおしゃべりをした。

 

舞:インペリス?(・~・)モグモグ…

 

コウジ:ああ、ウチの故郷なんだと。(・~・)モグモグ…ゴクン! まあ、育ちは海賊の世界なんだけどさ。

 

咲:じゃあ、コウジって神様なんだ!

 

コウジ:まあ、天神候補とされてるけど、神になる気は全くもってねぇな。海賊で自由にやっていくので充分だ。それに幼少期に神と崇められた時があったけどろくな目にあわなかったしな。 パクッ!(・~・)モグモグ…

 

薫:ろくな目にって?

 

コウジ:まあ、こんなとこで話すような内容じゃねぇから今は話さん。メシがまずくなる。(・~・)モグモグ…

 

舞:相当な過去があるのね…。

 

コウジ:まあ、海賊はそういう過去を持つやつが多いから!まあ、ウチほどではねぇけど…。

 

咲:そもそも海賊って何を目指してるの?

 

コウジ:うん、ワンピースというお宝を目指してるんだ。

 

SplashStar一同:ワンピース?

 

コウジ:ワンピースっつっても服のことじゃねぇかんな!ひとつなぎの大秘宝と言われているお宝だかんな?

 

舞:それっていくらくらいの価値があるの?

 

コウジ:あぁ、まあ、聞いた話によると、60億ぐらいなんだとさ。

 

 

 

咲&舞:ろ、60億!?  ❗

 

 

 

 

咲と舞はあまりの高額に仰天し、声を荒げる。その声に驚いた他の客たちはみな咲たちの方に視線を向ける。

 

咲&舞:あっ……。\\\\

 

舞:す、すみません……。\\\\  

 

咲と舞は周囲の反応に気付き、2人でペコペコと謝罪した。

 

薫:60億ってそんなにすごいの?

 

咲:いやいやいや…。すごいってもんじゃないよ!そんだけあったら、え、え~っと…あの…、そ、そうだ!こ、ここのパン買い占められちゃうよ!

 

舞:さ、咲…!? 

 

苦し紛れで出た咲の答えに若干引き気味の舞。

 

満:そんなにすごいんだ…。60億って…。 

 

コウジ:いや、ここを買い占めるんいうなら100万ぐらいで充分だわ!っていうか咲、それなぎさと同じ発想だぞ?それ。

 

咲:え?そうなの?

 

コウジ:あぁ、なぎさにも今のとおんなじ話をしたら、「だったらタコカフェのたこ焼き食べ放題じゃん!」だってさ!

 

フラッピ:まあ、なぎさも咲と同じくらい呑気だからその発想しかないんだラピ……うぎ~…。

 

咲:うるさい~!  余計なこと言わない~! 

 

咲がパンを食べてるフラッピの顔を横いっぱいに引っ張る。

 

みのり:あの~…。

 

SplashStar一同:ん!?  ❗ ど、どわ~!!  

 

すると咲の妹・みのりがコウジに話かけて来た。咲たちは慌ててフラッピたちを隠した。それを見てコウジは思った………。

 

 

 

プリキュアって、やっぱおもしれぇ~  

 

 

 

 

みのり:あの~…。あなたってもしかして、マスターコウジ?

 

コウジ:え?あ、そうだけど…。

 

みのり:あっ、やっぱりそうなんだ!さっきね、仁美お姉ちゃんが店うちに来てマスターコウジっていう人が咲お姉ちゃん達といるって聞いたからそうかなって思ってて。

 

コウジ:あ、ほうなん?ていうか、この子ってもしかして咲の妹か?

 

咲:うん。みのりっていうんだよ。

 

コウジ:へぇ~、そうなんか。みのり、よろしく!

 

みのり:うん!よろしく!

 

舞:あ、そういえば、この後はどうするの?

 

コウジ:うんまあ、この後はプリキュア5って所に行くつもりなんだが、まあ、今日は遅いからどこかで野宿でもしてから行くよ!

 

咲:あ、そうなんだ。だったら私の家に泊まっててよ! 

 

コウジ:う、えぇ!?   え?ちょっと待て!と、泊まるって、え…、こ、ここに? 

 

舞:そうね。もっとコウジの話を聞きたいから私も咲の家に泊まるわ。 

 

みのり:みのりもコウジの話聞きたい! 

 

薫:じゃあ、私たちも泊まってっていいかしら?

 

咲:うん!じゃあみんなで泊まろう?ねぇコウジ!いいでしょ?

 

コウジ:え…!?あ…、ん…まぁ、そこまで言うなら…、んじゃぁ、お言葉に甘えて…。 

 

咲:やったぁ!!  

 

咲は万歳しながら喜んだ。

 

その後、咲はコウジと泊まることを両親に伝えた。両親はコウジを見るとなんの疑いもなく咲の頼みを快く受け入れてくれた。

 

 

 

早っ!! Ill

 

 

 

 

コウジ:え!?え!?こんな初対面なのに泊まっていいん?

 

沙織:だって見るからに悪い人には見えなさそうですし…。

 

大介:それに、咲もみのりも君に泊まって欲しいみたいだから、娘の頼み事を聞いてあげようと思ってね。

 

コウジは思う………。

 

 

 

器デケぇ……。 

 

 

 

 

そこから舞や薫、満が咲の家に泊まりに来た。その後みんなで夕食を食べた。そして咲たちが風呂に入ってり、その間コウジは咲の部屋でみのりに自分の能力を見せていた。

 

みのり:うわ~!!すっご~い!私、お姫様みた~い!  

 

シンデレラの格好をしているみのりは自分の姿にはしゃいでいた。

 

コウジ:どうよ!スゲぇだろ!ウチの能力!

 

みのり:うん!まるで魔法使いみたいだよ!

 

コウジ:魔法使いね…。でもこの魔法、使えるのは服だけでカボチャの馬車とかは出せないのよね~。

 

みのり:あ、そうなんだ。じゃあ、他の服とかは変えられるの?

 

コウジ:ああ!この魔法はいろんな服に好きなだけ変えられるぜ?

 

みのり:へぇ~。それじゃあ…

 

その後もみのりの姿はスチュワーデスやナース服、バレリーナなどに変わっていった。

 

みのり:うわ~!!すごいすご~い!どれも一度着てみたかったの! ✨ あっ、そうだ!  お姉ちゃん達にも見せたらびっくりするかな?

 

みのりに聞かれたコウジは少しニヤッとした。

 

コウジ:なら、いい服があるよ! 

 

みのり:え?どんなの?

 

コウジ:フフン!  それはな……。

 

 

 

 

―しばらくして、風呂から上がった咲たちがパジャマ姿で部屋に入ってきた。

 

咲:コウジ~、お風呂開いたよ~……て、え、えぇっ!?  ❗ う、うわわっ!! 

 

舞:うわっ!! 

 

薫:ああっ!! 

 

満:きゃっ!! 

 

  ドッターン!!

 

咲はタオルで頭を拭きながら、顔を上げた瞬間、なにかを見て驚き一歩退く。だが、その拍子に後ろにいる舞たちとぶつかりそのまま仰向けに転倒してしまった。

 

みのり:輝く金の花 キュアブルーム!

 

コウジ:おぉ~!! パチパチパチパチ!

 

その先にはキュアブルームの格好をして決めポーズをしているみのりの姿があった。その後ろではコウジが拍手をしている。

 

咲:み、みのりがプリキュアになってる!? 

 

舞:しかもブルームに…!? 

 

咲たちは目を丸くしながら、口をポカンと開けていた。それを見たコウジは思わず噴き出した。

 

みのり:どう?似合う?

 

薫:ええ!とっても似合ってるわ!

 

満:じゃなくて、その格好どうしたの?

 

みのり:コウジが魔法で出してくれたの!

 

咲:え、魔法!?

 

コウジ:まあ、能力だよ。フクフクの実、着せ替え能力。頭の上に葉っぱや石などを乗せて、手かなんかで合図すると… 

 

  パチン!

 

  ポン!

 

みのり:わっ!

 

コウジが指を鳴らすとみのりの衣装がキュアブライトに変わった。

 

コウジ:と、このように着たい・着せたい服を出すことが出来んだ。

 

満:なるほどね。だからって何故キュアブライトに?

 

コウジ:なんとなく!  

 

みのり:ねぇねぇ、薫お姉ちゃん。これ、似合う?

 

薫:ええ、とっても似合ってるわ!(≧∀≦)✨

 

みのり:アハハ!イェイ! ❇

 

薫:きゃあああぁぁぁ~~~!!  みのりちゃん素敵!! (≧∀≦) 

 

みのりの可愛げなポーズにまるでアイドルファンのように興奮し出す薫。コウジは思った………。

 

 

 

サンジかてめぇは………!?(-_- )

 

 

 

 

コウジ:まあ、だからと言って別にプリキュアの能力が使えるわけじゃねぇから安心せい!

 

咲:そりゃそうだよ!これでプリキュアの力も使えるってなったら、それはそれでびっくりもんだよ!  

 

咲は疲れ切った顔をして言った。

 

咲:それはそうと、コウジ。お風呂開いたから入ってきていいよ。

 

コウジ:ん、そうか。うん、わかった。あぁ、着替えはいいや!

 

咲:うん、わかった。

 

そうしてコウジは風呂に入った。

 

咲:ハアアァァ~!   あ~…、びっくりした…。全く、コウジったら絶対私たちがプリキュアだっていうのを隠していることを知っててわざとやったな!

 

舞:でも、みのりちゃんは喜んでるみたいだしいいじゃない。

 

舞は隣を見てみる。その隣ではみのりがいくつか違うポーズを取っており、その彼女を薫が携帯で写真をパシャパシャ撮っている。

 

  カシャッ!カシャッ!

 

薫:みのりちゃん、すごくいいわよ!かわいいわ!(≧∀≦)     カシャッ!カシャッ!

 

みのり:えへ❤ えへへ❤

 

満:薫、もうそのくらいにしておきなさい。

 

咲:みのりも今日は遅いんだから早く寝なさい!

 

みのり:え~!?みのりもっと遊びた~い!

 

薫:私もみのりちゃんの写真いっぱい撮りた~い!

 

満:いや、あんた何言ってんのよ…。(-_- )

 

咲:いいや!子供は早く寝なさい!  でないと寝坊しちゃうよ!

 

みのり:自分はいっつも寝坊してるくせに…。 

 

咲:うっ…。(-_-;lll) と、とにかくさっさと寝なさい! 

 

みのりに痛い所を突かれ、カチンと来たがそれに耐えながら彼女に言い聞かせた。

 

みのり:うぅ…、わかった…。  

 

みのりは不機嫌そうな顔で部屋から去って行く。その時薫は言って欲しくなさそうな表情で見送っていた。

 

満:薫もいい加減にあきらめなさい!みのりちゃんがいたんじゃ、満足に話も出来ないでしょ?

 

薫:うぅ~…。わかった…。  

 

 

 

―そこから30分くらい経って…

 

 

 

舞:それにしてもコウジ遅いわね。

 

満:そういわれればそうね。お風呂でなにやっているのかしら?

 

フラッピ:お風呂で寝てんじゃないのかラピ?

 

咲:う~ん、私ちょっと様子を見てくるよ。

 

舞:あ、私も行く。

 

咲たちは洗面所へ向かった。

 

咲:コウジ~!

 

コウジ:…………。

 

咲は脱衣所から風呂場にいるコウジに声をかける。だが返事がない。しかし、風呂場には明かりが付いている。咲たちはおそるおそる風呂場を覗き込む。

 

咲:コウジ~、いる~?

 

と、ここで咲たちは驚きの光景を目にした。湯船の中でコウジが横になって沈んでいるのだ。

 

咲:こ、コウジ!?ちょっとしっかりして!?   

 

咲は慌ててコウジの頭をお風呂の水面に上げる。

 

コウジ:う、う~ん…。

 

舞:あ、コウジ!?気が付いた!?  ❗

 

 

コウジ:ふわぁ~~…。(~〇~)

 

 

 

咲:ふわぁ~? ❔

 

コウジは突然大きなあくびをすると。両手を上に挙げ体をしっかり伸ばすと息を吐いて真顔になりこう言った。

 

コウジ:いや~、すまん。………寝てた!

 

 

SplashStar一同:ね、寝てたぁ!?(゜Д゜;) 

 

 

咲たちはシェ~のポーズをしながらびっくり仰天してしまった。

 

咲:え!?え!?ね、寝てたってお湯の中で!?(◎-◎;)❔❔❔

 

咲は混乱した。

 

コウジ:ん?お前らこんなとこで何してんだ?

 

薫:30分過ぎても上がってこないから心配して様子を見に来たのよ。

 

コウジ:あ~、ほうなん?それにしてもあんたら、女なのに男の裸見ても平気なんだな。

 

SplashStar一同:え?あ……\\\\!!

 

咲たちはコウジの一言で自分たちがコウジが入っている風呂場にいることに気づき赤くなる。

 

SplashStar一同:し、失礼しましたぁ~! 

 

そして一目散に洗面所から出て行った。

 

―しばらくして、コウジが風呂から上がり部屋へと戻った。服はもちろんフクフクの実でパジャマに着替えてある。

 

咲:も~、本当に溺れちゃったのかと思ったよ~!  

 

コウジ:いやぁ~、悪ぃ悪ぃ!ウチ風呂入ると寝る癖があってな! 

 

薫:だからってお湯の中で寝る普通!?  

 

コウジ:いやでもウチ、ほとんど池とか海とかプールとかで寝てるけど?

 

舞:え!?海で寝てるってコウジって能力者なんでしょ?

 

コウジ:ああ、だけどウチ天神人インペリスだから呪いや毒とかには効かねぇんだ。

 

咲:え?そうなの?

 

コウジ:まぁな。ウチの身体・天神インペリス体質は普通の人間とは違って、かなり頑丈なんだ。さっき言ったようにどんな呪いや毒物も聞かないし、どんな環境でも生息出来る。さらにはどんな重症並のケガをしたとしても深呼吸しただけで全快しちまうんだ。

 

薫:深呼吸しただけで治るって…。 

 

満:まるで不死身ね。

 

コウジ:ああ、そうさ。ウチはこれを「不死身体質」と呼んでいるんだ。だけど脳だけが弱くて、それをやられると死んじまうんだ。まあ、ウチは大丈夫だけどな!

 

咲:え?なんで!?

 

コウジ:ウチ1回死んだことがあってな、その時にヨミヨミの実で蘇ったことがあるんだ。

 

フラッピ:ヨミヨミの実ラピ?

 

コウジ:死んだあと一度だけ蘇る事が出来る能力なんだ。

 

咲:へぇ~、そんな能力もあるんだ。

 

コウジ:それだけじゃねぇんだ。この能力はこのように幽体離脱も出来て、しかも魂だけでも生きてられるんだ。

 

するとコウジは幽体離脱をした。コウジの魂は緑色をしており、身体は白く変色している。咲たちはもちろん驚いている。

 

咲:うわぁっ!!

 

コウジ:そして、天神体質特有の再生能力で…

 

コウジは魂のまま深く息を吸った。するとコウジの魂がオレンジ色に染まり、どんどん身体へと生成されていく。そのオレンジ色に光り輝く光景に見取れている咲たち。そして息を吐き出すと同時に光の中から彼の身体が元の状態で飛び出して着地する。

 

コウジ:と、このように魂の状態から肉体を再生することが出来るんだ。これを「幽体離脱再生」と呼ぶんだ。

 

舞:ゆ、幽体離脱…再生…!?(゜、゜;)・・・。

 

コウジ:まぁ、これによって体が何かで消滅したとしても魂が無事でさえあれば問題ねぇから、不死身っちゃぁ不死身だな。

 

コウジは闇で抜け殻を消すと、何ともないような表情でつぶやく。

 

フラッピ:な、なんだかコウジのすごさが何だかわかった気がするラピ…。

 

咲:どうりで勝てないわけだ!不死身じゃあ勝ち目ないもん。

 

コウジ:いや、不死身だからって無敵だとは限らないよ。ダメージを受ければ痛みだってするし、血も出る。そもそも不死身ってのは一見良さそうに見えるけれども、それはそれで恐ろしいことでもあるのよ。

 

フープ:恐ろしいことフプ?

 

コウジ:ああ。まぁ、お前らはピンと来ないかも知れねぇが、ウチはこの体質で幼少期に地獄を味わったことがあるんだ。

 

薫:地獄?イジメとか?

 

コウジ:まあ、そんな感じかな?そんな生易しいもんじゃねぇんだけど…。それであまりの辛さで自殺を図ろうとしたんだが、この頑丈過ぎる体であるために死ぬことが出来なくてさ…。

 

咲:そっか…、そんな事があったんだ。

 

コウジ:まぁ、それから逃げ回っているうちに覇気や能力が手に入ったんだけどな。まあ、今は修行を積んでどんな痛みでも大丈夫なようにはしてあるんだけどな! 

 

満:例えばどんな修行してるの?

 

コウジ:え?まあ、ギロチンなどで手足を何度か斬ったりとか……

 

SplashStar一同:え!?(◎-◎;Ill)❗❗❓

 

コウジ:2000℃程の油の中で泳いだりとか、腕を直接火で炙るとか。あぁ、あと背中に50本程の矢を受けた状態で一日生活できるかやってたりしてたな。アハハハ…!

 

コウジによる過激すぎる修行内容を聞いて咲たちはドン引きする。

 

コウジ:まあ、不死身にとっちゃぁ痛みってのは唯一の邪魔な存在だ。だからと言って失くすことは出来んが、それに耐えることは可能だ。

 

咲:あ、あぁ…、そ、そうなんだ…。アハハハ……ハハハ…ハハ…ハァ…。 

 

薫:コウジの本当の強さがなんなのか、私もわかった気がするわ。

 

満:同感ね。

 

その後も海賊の世界の話やカタログのことなども話した。そしてそのあとみんなで川の字になって寝たのであった。ちなみに咲と舞はベッドの上で、コウジと満は床に敷いた布団の上で、そして薫はみのりの部屋に行き、みのりの隣で寝たのである。

 

 

 

 

―そして翌日、……

 

 

 

 

コウジ:昨日はありがとうな!

 

舞:ううん。こちらこそ、いろんな能力も見れたし、いろんな話を聞けて楽しかったわ!

 

咲:今度会えたらいっしょにパン作りやろうね!

 

薫:絵もいいわね。

 

コウジ:ああ、そうだな。でも今度会ったときは今よりももっとすごくなってんぞ?

 

フラッピ:今よりもってどんだけ強くなるのかラピ?

 

コウジ:行けるところまでだ!なんせ目指すはワンピースを超える男だからな!そんためにはまず万能戦士にならんとな!

 

咲:コウジならなれるよ!

 

コウジ:うん、ありがとう!んじゃあ、もう行くよ!たしか「ナッツハウス」だったな。

 

 ガチャ!!

 

そうつぶやきながらコウジはエアドアを開ける。

 

咲:コウジ、バイバ~イ! 

 

舞:また会いましょうね! 

 

咲たちはエアドアに入っていくコウジに手を振った。

 

コウジ:ああ!

 

 キ~ッ!バタン!

 

そう応えるとコウジはドアを閉めた。

 

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