とあるオタク女の受難(ゴブリンスレイヤー編)。   作:SUN'S

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第14話

●月%日

 

なんでも水の街には魔神王を倒した豪傑の一人が暮らしているそうだ。ワクワクとドキドキを胸に抱いて門を潜ろうとしたら弾き飛ばされた。

 

あまりにも突然の出来事に呆然としているとボーボボに「やっぱり、腐りかけの魚類は衛生的にあれなのよね!」とか「俺達の土産話を羨ましく聞いてな、くそ魚類がぁ!」等と蔑みの言葉を吐かれた。

 

実際に頭領パッチくんは唾を飛ばしたりして馬鹿にしてくるが、君だって一緒に弾き出されてるは側の存在だという事を理解してるのか?

 

そう頭領パッチくんに伝えた瞬間、必死に街の中へと入ろうと頑張っている。神官ちゃん、森人弓手さん、ちょっと残念ではあるけれど、みんなと一緒には行けそうにないみたいだ。

 

ほら、頭領パッチくんもさっさと抜け道を探すよ。まったく、この程度の障壁を重ねたところで私の侵入を防げると思わない事だ。あと頭領パッチくんは地道に掘り進めようとしているけれど、それより簡単な方法があるじゃないか。

 

そう、それは飛ぶ事だよ。

 

私の脚力と君の頑丈な身体を使えば簡単に障壁なんて突破することは出来る。たとえ滝沢キックが失敗しても君は私のクッションの代わりだ、ほんのり全身骨折ぐらい男の子なんだ我慢してくれよ。

 

●月▼日

 

私の提案を断った頭領パッチくんは全速力で逃げてしまった。まったく何と頼りない男なんだ。あそこは潔く障壁と一緒に蹴り砕かれるべきだ。

 

しかし、どうしたものか。この障壁は邪悪な存在を遮り、まともに侵入しようとしたところで怪我する。いっそのこと障壁を破壊するか?と考えていると頭領パッチくんが地面から出てきた。

 

いつも用意周到なのは何故なのかしら?等と思いながら頭領パッチくんの後ろを歩いていると、意外と臭くない下水道に出ることが出来た。

 

それにしても下水道に壁画を描く理由はあるのだろうか。私が知らないだけで、下水道は古代の美術館の様なものだったのかもしれない。

 

いや、それこそ有り得ないわね。

 

むしろ下水道に作るのも可笑しい。なにを考えて下水道に描いたの?それとも最初は下水道じゃなくて地上と同じく栄えた街だったのかしら?

 

●月ω日

 

どうやら彼とボーボボがゴブリンとの戦いで負傷したらしい。以前と違って致命的な一撃らしく、神官ちゃんと大司教が治療に携わっているそうだ。私が街の外で手間取っていたせいかと聞けば違うと言われた。

 

そのゴブリンは蜥蜴僧侶さんより大きく、頭脳は限り無く人間に近かった。それは、ずいぶんと不可解だ。彼は「ゴブリンは学習する」と言っていたが、あまりにも学習するのが早すぎる。

 

なによりボーボボを率先して襲わせたということは少なくともアイツの危険性を知っている者の筈だ。いったい、誰が無理やりボーボボに四方世界へと連れてこられたんだ。

 

私の不手際で取り逃がした変態の仕業なのか。いや、あれは人前で真拳を使うのを嫌がって逃げていた。まさか、そうなるとボーボボへの逆恨みによる犯行なのか?

 

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