とあるオタク女の受難(ゴブリンスレイヤー編)。 作:SUN'S
Χ月〝日
なぜか彼は無言でナース服を着たボーボボと天の助に看病されている。いったい、どんな恐怖を体験したのだろうか。少なくとも私の考えていた以上の恐怖だっただろう。
むさ苦しい男たちと同じ布団を使って…。
さぞや寝苦しかったはずだ。ボーボボたちを部屋の外へと蹴り飛ばし、指先の動きを確める彼に平気なのかい?と聞けば「ああ、問題は無いが、俺の鎧と剣は使い物にならん。剣か棍棒を用意できるか」と聞き返された。
そういう行動の早いところは好きだけど、今は傷を癒やす事を優先してほしい。あの門の所為で君たちの窮地に間に合えなかったけれど、今度の探索は少しばかり本腰を入れるつもりだ。
いや、この前の姿にはならないよ。どうにも聖域ってものは身体に合わなくて、わりと身体は怠くて重かったりするんだ。
Χ月゜日
昨日も少し見て回ったけれど、やっぱり歩きやすく整備されたところがある。なんのために使われていたのかまでは分からないが、秘密裏に物資を運び込むのに最適な場所なのは確かだ。
それに私の親類も居るみたいだ。今すぐにというのは無理かもしれないが、他の住処を見付けてあげるから少しだけ手伝ってくれよ。
流石に無の穴を貸すのは難しいよ。
まあ、それに近い場所は提供できる。うん、それじゃあ、ちょっと窮屈かもしれないが、この箱の中に入ってくれたまえよ。
森人弓手さんの言いたい事は分からんでも無いけれど、今は騒がずに準備を進めようじゃないか。ほら、みんな各々の仕事を始めてる。
分かった、分かったよ。
あとで対話の仕方を教える、それまで仕事を頑張ってくれないか。私だって比較的に精神を削らないものを召喚しないといけないんだ。
まったく、あれくらい軽く受け流してくれて良いじゃないか。それに、さっきの
Χ月$日
私の知ってるゴブリンと違う。
すごく筋肉質なゴブリンだ。彼に右目を抉り出された、その怒りをぶつけるように巨大な振り回している。私が割り込むと邪魔に為りかねないが、私も出来る限りの事はしよう。
手当たり次第に棍棒を振るうチャンピオンを翻弄する彼の邪魔になりそうなゴブリンの足を掴み、適当に振り回しながらゴブリンたちへと歩み寄る。
流石に範馬勇一郎ほど力は強くないけれど、ゴブリン程度なら持ち上げて、双節棍の代わりにする事は出来るし、なにより森人弓手さんや鉱人導士さん達の負担を減らせる。
それにドレスを使えばチャンピオン以外の注意を引ける。どういう訳なのか、チャンピオンは彼だけを狙い続けている。
しかし、本当にゴブリンは脆いな。ほんの五百回ほど叩き付けただけで壊れるし、彼が言っていた通りいって肉袋と変わらない生き物のようだ。