とあるオタク女の受難(ゴブリンスレイヤー編)。   作:SUN'S

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第2話

▲月.日

 

昨日は彼の助けを借りてギルドへ帰ってきた神官ちゃんたちに危険な事を知っていたのに教えなかったことを問い詰められた。

 

ただ、受付嬢のお姉さんや神官ちゃんが経験者を待つべきだって言っている時に遮ったのは君たちだよ?と言えば口を縫われたように黙った。

 

なにより冒険者って生き物は危険を承知で向こう見ずな挑戦を繰り返すものだ。そういう意味で言えば君たちも立派な冒険者だって言えるだろうけどさ…。

 

こういうことは時間を掛けて、ゆっくりと学んでいく方が安全だよ。それに死んだら大切な人にも守りたいと思えるものにも出会えない。

 

ちょっとお説教にしては長いかな?

 

そう考えていると彼らは受付嬢のお姉さんに「その通りです。いつ如何なる時も安全第一、これは危険だと思ったら逃げることも大事なんですよ!」という有り難い言葉を貰っていた。

 

しかし、三回守れれば良いぐらいに渡したお守りを見事に全部使って帰ってくるなんて逆に凄いことなんじゃないだろうか。

 

▲月*日

 

私の初めての冒険はゴブリン退治だ。

 

もっとも彼と神官ちゃんに付き添って貰ってる訳だけど、彼って人質や捕虜がいないって分かったら平然とゴブリンを蒸し焼きにするんだよ。

 

私の呼び出した炎は対象を煤にするまで絶対に消えない。そう彼に伝えるとゴブリンだった煤を踏みつけ、生き残りを探しに行く彼の後を追い掛ける。

 

私も一応は邪神の信徒だけど。

 

こういう殺戮を望んだりする神様だっただろうかと思い出しながら、まあ、何にせよ、ゴブリンたちの魂は我らが邪神への大切な供物だ。

 

そう思うことにした。

 

むしろ、そう思っていた方が都合よく話を進めることが出来そうな気がしてきた。それでも我らが邪神は殺戮を好んでいただろうかと考えてしまう。

 

▲月₩日

 

今日は停滞キューブの中に仕舞っていたものを整理したかった。べつに神官ちゃんと冒険したくない訳じゃないけど、こうも頻繁に呼ばれると祭壇の準備も出来ない。

 

なんとも言えないもどかしさを感じながら神官ちゃんに手を引かれるがまま、私はギルドの裏手にある訓練所へと連れてこられた。

 

まあ、訓練所に連れてこられたのは百歩譲って許せるけど。どうして、ここに青年剣士の一党がいるのかだけは教えてほしい。

 

そう青年剣士に問い掛けると、ちょっと申し訳なさそうに「俺達に戦い方を教えてくれ」と言われた。私は彼らの前で戦った記憶は無いのだが…。

 

神官ちゃん、もしかしてだけど、私が彼と一緒に戦っているところを青年剣士たちに話しちゃったの?と聞けば爽やかな笑顔で肯定された。

 

私って職業的に言えば神官なんだけど。

 

こういうのは難しく考えるだけ無駄だ。いっそのこと邪神に与えられた試練だと思って乗り切ることだけを考えることにしよう。

 

先ずは念の四大行を教えよう。

 

私の知っているものの中でも比較的に安定しているものだ。普通なら時間を掛けて教えたいが、四人が一度に揃うのも依頼を受けながらだと難しい。

 

私の強さの秘訣とは違うけど、これも強さの糧になるものなのは確かだ。もっとも、そういう強さに憧れる年頃なのはお姉さんも経験しているよ。

 

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