本物のヒーローになると誓った『最後の聖騎士』である俺のノムリッシュなヒーローアカデミアとは、一体なんなんだ!?   作:センザテーラ

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やっと見つけたぞ…故郷を滅ぼした男よ!


芦戸と切島とこの秋から、帝国に魔導書専門の書店をオープンした俺

 

 

 

今考えたら個性が発現したのは寝てる間だったんだろうな、と俺は当時を振り返る。

 

 

ある日の朝、いつもみたいに起床してリビングにいたお母さんに挨拶する時に出た第一声が

 

Guten Tag(グーテンターク)、戒律王ゾディアーク(おはよう、お母さん)」

 

だった。当時は子供だったし、そんなに気にしてなかったけど今思うと何言ってんだこいつって感じだな…。まぁ、成長するにつれてこうなる事は必然だったんだなぁって思ったけど。

 

両親も"そう"だからね……

 

 

「──おやおや、フォーリシア…そして世界は揺れ始める…おは…ふふ、キミは愚かだね…貴様ァァアッッ〔…ふむ、──言葉はなくとも分かる〕

 

(あら、立秋おは…あっ〔察し〕)」

 

 

もう家中中二病まみれや。あぁ^~たまらねぇぜ。

 

糞が(悪態)

 

 

その後、両親によってすぐに病院へ連れて行かれた俺は、そこで君の個性は魔導師だと診断された。

専門家の人が言うにはかなり強力な個性らしい。それは嬉しいんだけど、自分の言葉がなんか中二病みたいな言葉に変換されるとか代償がデカすぎんだろ…

 

 

そんな俺はもちろんというかなんというか、小学校同様中学校でも事故紹介をしてしまう。小学生の頃はまぁ多少(?)事故ってもなんかかっけー!で済まされてたんだけどさ、感性が備わってきた中学生ではそうはいかないんだよなぁ。

 

「俺の忌々しい名前は野村立秋。好きな食べ物は深い混沌の中に美を見出す生姜焼きで、死に場所(趣味)白き魂打ち(野球)、“特異”な教科は神の設計図(数学)!これからよろしくな……だが、それをやれば……!」

 

生姜焼きってそんな物々しい食べ物だったっけ?

後魂打ちとか神を自作とか罰当たりにも程があるだろ…

 

あーもう滅茶苦茶だよ。どうにでもな~れ。

 

 

HRが終わり休み時間になったものの、もちろんこんな事故紹介をしてしまった奴の所には誰も来てくれない…と思っていた。

 

でも、そんな俺にも手を差し伸べてくれた人がいた。芦戸三奈って子だ。

 

「ねぇねぇ!さっきのってもしかしてちゅーにびょうってやつ?」

 

いや差し伸べてくれたんかな?むしろトドメを刺された気がする。

 

「全ては神の御心のままにだけどなんか赦しを与えたくない──すなわち不可能である…何かを助ける為に犠牲になるものがあるのなら、私は戦うことを選ぶ…(そうだけどなんか認めたくない…)」

 

俺別に信仰してるわけじゃないんだけどなぁ。

なんでちょっと否定しただけで戦うことになってんだろ…

 

「わーなんか難しい言葉使ってて面白い!」

 

特に悪意の無い言葉が俺を襲う!!

 

 

 

…とまぁ、出会った経緯はかなりアレだけどなんやかんやであれからずっと友達でいてくれてるからそこは本当にありがたいと思っています。マジで。

 

で、今は中3。進路を決める上で自分の個性はどれだけ上を目指せるのかを芦戸と学校の帰り道で話してたから唐突に思い出したんだったな。

 

「私の個性なら雄英…行けるかなァ!?」

 

「芦戸神のドライブ能力はハイエンドだし天を覆い大地を埋めつくす程行けると思うよ(芦戸の個性は強力だし十分行けると思うよ)」

 

芦戸が神になっちゃった…

なんかもうそこまで行くと世界含めたどの高校でも首席で行けそうだよね。

 

「本当!?なら雄英目指すぞエイエイオー!」

 

「ウォークライ正義は我らに有りッッ!(エイエイオー!)」

 

「我らに有りーっ!」

 

まぁ、芦戸が可愛いからいっか…

あ、ちなみに俺も雄英目指しています。中二病はともかく個性は強い方だしね。

 

 

駄弁りながら歩いていると、前の方で制服からしてウチの生徒であろう女子二人が巨大な男に絡まれているのを見かけた。

 

なんだあのでっかいモノ…手で建物を崩そうとしているし二人は怯えてるしかなりやばいんじゃないか…?と思ってたら芦戸が急に前に向かって走り出したんで、一人にしてはおけないと思い慌てて俺も後をついていった。

 

「…ッ、早く助けなくちゃっ…!」

 

「間に合うといいが…何か言い残すことはあるか…?」

 

それは殺す直前の言葉なんだよなぁ… 相手は敵だと思うけどそこまでしなくていいから(良心)

 

なんとか崩れる前に二人して大男の目の前に滑り込み、気を逸らす事に成功する。

 

「あっちの角曲がって、大通りを左に!!2キロくらいで事務所があるよ!」

 

「──おっと、君には見えないんだったな──そこに行けばあなたのお目当てのモノがここにありますよ、気をつけてアギトを導いて下さいね…

 

(そこに行けばあなたのお目当てのモノがありますよ、気をつけて行って下さいね)」

 

さらっと煽ってるんじゃないよ!頼むからこういうときくらいは大人しくしててくれ…!どうか怒りませんように…!

 

と祈っていると、俺の祈りが効いた(?)のかその大男は去っていった。あー良かった。

 

 

危機が去った後に芦戸の方を見てみると、いくら芦戸といえどもやっぱり怖かったらしく女子生徒二人と一緒に泣き出してしまった。

 

「うええええ~怖かったァア!!」

 

「三奈ぁぁありがとぉぉ!」

 

「来てくれなかったら絶対殺されてたァァ」

 

「テキトーなこと言っちゃったから早く逃げよ!」

 

百合の間に挟まる男は滅殺されるらしいしこのまま眺めておくか。

 

出来ればそのまま三人で完結してくれるとありがたいんだけど…(フラグ)

 

「あ、キミも助けてくれてありがとうね!」

 

こっちに振っちゃいますかそうですか。

……まぁ無視するより中二病でも答えた方がいいよなぁ。

 

「納豆は魔導虚神芦戸について行った──塩を振って炙っただけだ…それが人間の『闇』だから、感謝の世界を形なすものなら芦戸に預言書の示す未来を告げてあげてよ!

(俺は芦戸について行っただけだし、感謝の言葉なら芦戸に言ってあげてよ!)」

 

「……へ?」

 

俺が納豆になってるし塩振られて炙られてるし…美味いのかそれ?

まぁ確かにそんなもん作る人は人間の闇かもしれないけど。

 

「あー、野村の言動って結構変わってるからねェ…。あ、でもいい人だよ!私が雄英行くの応援してくれたり勉強教えてくれたりしてくれるし!」

 

この友人にフォローされる虚しさよ。いやもちろん嬉しいけどね?自分のことを良く言ってくれるのは。でも虚無感とか申し訳なさがどうしても勝っちゃうんだよな…すまぬ芦戸。

 

「そ、そうなんだ…」

 

哀れみ半分生暖かさ半分の目を向けるんじゃあないッッ!泣くぞ!?……何で助けたこっちが泣かなきゃいけないんだ!もう知らん!おうちかえる!

 

 

その後安全な所まで行き、女子生徒と別れた俺たちは再び歩き始めた。

 

まあ、芦戸が勇気を出してくれたお陰で事件を未然に防げたし感謝しなくちゃな。

 

「伝説は、こうしてはじまる。すべての起こりは「石」だったのだと。ありがとな、芦戸」

 

おお、珍しく自分の思ってることをそのまま言ってくれた。前半に要らないのがくっついてるけど。いやまあ石は大事ですけどね?基礎だし。

 

「え?」

 

「芦戸が率先して救済〈サルヴァティオ〉する──そして、この地球(ほし)を守るために走ったから、びっくりして思わず足を止めて…畢竟(ひっきょう)、その一つ事への拘りが炯眼(けいがん)を曇らせた俺も動く運命(こと)が出来たんだ。本当に神を超えるに相応しいよ、芦戸は。

 

(芦戸が率先して助けるために走ったから、びっくりして思わず足を止めてしまった俺も動くことが出来たんだ。本当に凄いよ、芦戸は)」

 

「そ、そう?エヘヘ…なら、怖かったけど勇気を出して良かったかな…流石にアタシでも神は超えらんないけど」

 

なんか規模がすげーデカくなったけど伝わって良かった…てか最近わりと理解してきてる節があるな?

 

 

その後はダラダラしゃべりながら帰りましたとさ。

 

そういえば、助けに行った時になんか強い視線を感じたんだけど一体何だったんだろう...

 

「精霊になるな…もしかしてだけどこの世界は…‼︎

…それは、運命の中心(CORE)へと向かう三人の青年と一人の少女の物語…(気になるな…)」あっ。…気を抜くとすぐこれだ。

 

 

次の日、登校して下駄箱で上履きに履き替えていると、玄関の方から声が聞こえてきた。気になって目を向けてみると、昨日の女子生徒に一人の男子生徒が向かい合っているのが見えた。

 

「俺…あの時二人を見てて…ビビって助けなかった…!」

 

「…誰…だっけ?」

 

「確か一組の……切島くん?だったかなぁ」

 

「あー、全然いいよーフツー怖いよ」

 

「ミナと中二がすごいだけだよー」

 

なるほど。昨日の視線はごん、じゃなくて切島、お前だったのか。

ってかアレ?俺なんか変な覚え方されてません?

 

 

その切島はどうやら昨日の女子二人が襲われかけていたのを見ていたのに助けに行かなかった事を謝罪しているようだ。律儀だねぇ、別に悪いことをしたってわけじゃないのに。相当自分を許せなかったんだろうなぁ…同じ男だし気持ちは分かる。

 

「聖なる泉の指導者切島って熱い野郎だな(切島って熱いやつだな)」

 

野郎って…てか泉の指導者って何だよ。管理人か何かか? 

 

「…うん」

 

そう言って芦戸はじっと切島の事を見続けていた。やっぱり芦戸も何か思う事があるのだろうか…

 

 

 

時は流れて2月26日。筆記試験を無事に終え、遂に実技試験の日がやってきた。

 

「やー、遂にこの日がキタって感じだねェ!昨日はワクワクして中々寝れなかったよ~野村は寝れた?」

 

「俺は普通に戦いの疲れからか、泥のように寝れたけど(俺は普通に寝れたけど)」

 

なんで試験前から疲れてるんですかね…

 

「へー、やっぱりそこらへんは個人差があるのかなぁ。それにしても人が沢山いるね~やっぱりこれだけの人に勝つって事で朝カツ丼食べたのは正解だったかな?」

 

「験担ぎだとしても闇の終焉()からカツ*ドゥーンは流石に重くないか…?私は不滅だ……(本当にこれで良かったのか? セフィロス……)」

 

カイ・ドゥーンかな?(のだめカンタービレ)ヨロシコ。

誰か知らないけどセフィロスさんもそんなこと聞かれても困るでしょ…

 

 

おしゃべりも程々にして学校側が用意した椅子に座っていると、壇上に一人のヒーローが姿を現した。

 

確か…プレゼントマイクだったかな?と思い出していると、爆音じみた声が会場内に轟いた。

 

『今日はオレのライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!』

 

多分盛り上げようとしたんだろうけど、現実は厳しい。シーンって音が聞こえる程静かだ。まぁ、試験当日で皆緊張してるだろうし盛り上がれるやつはいないわな…

 

『こいつぁシヴィー!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクっとプレゼンするぜアーユーレディ!!?YEAHH!!!!』

 

こんな静かでも同じノリで続けられるってのは、やっぱりプロだなぁって思うね。

俺には到底耐えられないわ。

 

「おもいっきり無視されてるねー」

 

「思っててもそれは言わないし、この世界をアシエンに滅ぼされるわけにはいかない…(思っててもそれは言わないであげて…)」

 

今度は後半が要らないんだよなぁ…

滅ぼされるとか穏やかじゃないし、アシエンって何者…?

 

 

その後もプレゼントマイクは同じノリのまま話し続け、見事に試験内容を説明しきった。アンタすげェよ…!

 

『俺からは以上だ! 最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った! “真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者”と! “Plus Ultra”! それでは皆、良い受難を!』

 

大観衆からの痛み(無言)に耐えて良く頑張った!感動した!

涙流してスタンディングオベーションしたいぐらいだよ。やらないけど。

 

 

説明が終わった後は各自振り分けられた会場に向かって行く。俺の行く会場は芦戸とは別の会場なので、一旦別れる事となる。

 

「一緒に合格出来るように頑張ろーね!」

 

「おう、サラマンダーよりずっと速く合格してやろーぜ!勝利を収めるのは無限の可能性でも英雄でもねぇ!俺達なんだよ!!(おう、ぶっちぎりで合格してやろーぜ!)」

 

なんか悪役っぽい言葉を放ち、芦戸と拳を突き合わせてからバスに乗って会場へ向かって行った。

 

 

~そのグルガン族の男は静かに語った…少年移動中~

 

 

無事到着して会場の目の前に降りると、そこには見渡す限りのビルビルビル…

 

いやしかし本当に再現度が凄いなこれ…ほぼ街じゃないか…と、目の前のビル群に目を丸くしていると、視界の端に見覚えのある人物を捉える。えーと、名前は確か…切島だったかな…?

 

そのまま見続けていると、向こうも気付いたのかこちらに寄ってきた。

 

「なァ、もしかしてアンタあの時芦戸と一緒にいたやつか?」

 

「如何にもだけど…(そうだけど…)」

 

「やっぱりそうか…あン時は情けない姿見しちまったな…」

 

「いや、ちゃんと反省して謝罪という形で胸がときめく冒険に呼び起こし、さらに鍛錬を積んでこのバトルフィールドにいるということは、俺はもうこの世にいないのだろう……魔晄中毒になった友人を守って死んでいった筈のヤツを凄いとは幻想(おも)っても情けないとはたとえ天が轟き地が裂けようとも思えねーよ(いや、ちゃんと反省して謝罪という形で行動に起こし、さらに鍛錬を積んでこの場にいるヤツを凄いとは思っても情けないとは到底思えねーよ)」

 

長すぎィ!俺死んじゃってるんですけど…じゃあここにいる俺は誰なんだ??

 

「…?よく分かんねーけど…」

 

やはり初心者には中二病は厳しいか…?(当たり前)

 

「もしかしてこんなオレのこと…認めてくれんのか…?」

 

おお!と思い俺はここぞとばかりに頭を縦に振る。

 

「そっか…ならあン時の悔しい気持ちも無駄じゃなかったってコトか…ハハっ、何かお前の言葉で元気が出てきたぜ…!あんがとな!えーと…」

 

「野村立秋。野村って呼んで捧げよ(野村って呼んでくれ)」

 

「野村!じゃーそろそろ始まりそうだし準備するわ!また今度学校で会おうぜ!」

 

そう言って切島は準備するために去って行った。

合格すると良いなぁ…俺の中二病にも引かずについて来てくれる貴重な人だし。まぁ、普通に好ましいってのもあるけど。

 

さて、俺もそろそろ準備しますか…

 

 

屈伸したり、伸脚したりして身体を解してると、突然その時がやってきた。

 

『ハイスタートー!』

 

「「「え?」」」

 

あまりの突拍子のなさに呆ける受験生達。そろそろ来るだろうなと思ってた俺はそれを尻目にステージへ入って行った。

 

 

突然だが、ここで俺の個性「魔導師」の説明をさせていただく。

 

魔導師というと…やはり魔法を使えるというイメージが強いだろう。俺も例に漏れず魔法を使用することが出来る。まぁファンタジーが現実に舞い降りて来た感じがしてすげー違和感感じるけども。

 

俺が使える魔法は基本的に4つに分けられる。黒魔法、白魔法、時空魔法、召喚魔法だ。(親達がそう呼んでいるので自分も真似した)

そしてそれらを某ドラ○エみたいに唱える事で発動する。

 

例えば黒魔法なら炎を出せるファイア、雷が撃てるサンダー、冷気で攻撃するブリザド。白魔法なら傷を癒すケアル、相手の個性が分かるライブラ、毒を治すポイゾナ。

時空魔法なら相手の行動を遅くするスロウ、徐々に傷を癒していくリジェネ。

召喚魔法は…まだ使えないから除外。

 

とまぁこんな感じだ。

 

でもこれらは連続で使えるわけじゃなく、一回発動すると一定時間が経つまで他の魔法は使うことができないのだ。

 

しかも攻撃手段である黒魔法は特別威力が強いというわけではない。(ドラ○エ基準で考えるとレベルを上げる(経験を積む)と今よりも強力な魔法が使えるようになるかもしれないが)

 

0Pの巨大ロボにはまず効かないだろう。

だから現状は器用貧乏なんだよなぁ…と一通り説明した所で場面は会場に戻る。

 

前からやってくるのは1p敵。ロボットには雷だろうということでサンダーを唱える。

 

「帝国武装商船団に協力するサンダーデストラーデ!!」

 

うーん、この…折角の魔法が台無しだ。

だが、効果はあるようで一発で行動不能になった。この調子でどんどんいこう!

 

「アザトースに勝てなかったサンダートリビア!!」

 

一筋の雷がロボットに突き刺さってまた行動不能になる。

 

「サンダー級大型殲滅機動暴虐戦艦!!」

 

行動不能。サンダーはそんな大層なモンじゃないから。

 

「サンダー(吸収・水)!!」

 

行動不能。吸収…?

 

ちょっと待ってからサンダー、ちょっと待ってからまたサンダーサンダーたまにブリザドファイアあっヤバ1発で倒せなかった逃げろサンダーサンダー…

 

こんな感じでサンダー祭り〜ファイアとブリザドを添えて〜を繰り広げてるうちに残り時間は5分となった。

 

すると、前の方にいきなりクソデカいロボットが現れた。あれが0p敵かー。どうみても100pくらいはありそうなもんだけどなぁ…と考えていたら前の方で巨大ロボに襲われそうになっている人がいた。

 

困っている人がいたらヒーロー志望なら見捨ててはおけんよなぁ!?って事で助けに行く事にする。まぁ、攻撃魔法を使って倒す訳じゃないけど。代わりに用意するのは時空魔法のスロウ。

 

「世界は光と闇で出来ている…スロウ!」

 

そう唱えた瞬間、ロボットの動きがゆっくりになる。

光がヒーローで闇をヴィランとするとあながち間違いじゃないかもね。

 

その隙に襲われそうになって腰を抜かしていた人を抱えて…って透明やから分かりにくいやないかーい!まぁ迷ってても仕方ないので服から推測して足と腰に手を通して持ち上げてそのまま移動する。…透明でも柔らかいんですね。言ってる場合か?

 

ある程度安全な所まで行ってから抱えてた人を降ろす。すると、その人から感謝の言葉をかけられた。まぁ問題はこの後なんだけどね。

 

「助けてくれてありがとうね!もう腰抜かしちゃってダメかと思ったよー」

 

「全くもって我が叡智をもっても悪くはないよ言葉は無くとも分かるのだ壁に血文字でこう云うのは助け合いだし。想いが交錯する13日間が終わる時、 彼らの戦いが始まる…(全然良いよ良いよーこういうのは助け合いだし)」

 

言いたい事も言えないこんな世の中じゃ…POISON。

 

「?????……うーん…残り時間少ないけどお互い頑張ろうね!」

 

そう言って透明な女の子は去っていった。ごめんね?気を使わせちゃって。

 

 

そして残り時間で数体ロボットを行動不能にした所で試験は終了した。まぁそれなりに倒せたと思うしこんなもんかな?

 

 

そして時は流れて結果発表の日。

家に合否通知の封筒が届いたので開封する。…やっぱりこの瞬間はドキドキするな。

 

母さんに「例えこの手を汚してでもウォンカーてるからなァにバレやしねェよ、ヘヘッ……つけあがるなよ小娘ッ!(絶対受かってるから大丈夫よ!)」って勝手に性転換されて励まされながら開けたら中には円盤のようなものが入っていて、突然目の前にあのオールマイトが映し出された。流石雄英高校、手が込んでるねぇ。

 

『私が投影された!』

 

おお、迫力が凄いな。

 

『初めまして野村少年!私はオールマイトだ!なぜ私が投影されたかって?HAHAHA!それは私がこの春から雄英で教師を勤めるからさ!では、早速キミの結果を発表するぞ!』

 

さぁ、結果は…?

 

『おめでとう!筆記試験は上位!実技試験は敵pが26点、そして救助pが30点で合計56点!よって合格だ!野村少年、雄英で待っているぞ!』

 

よっしゃあ!

受かったぁ!

 

あー良かった。と安堵したからなのか急に力が抜けて椅子に座り込んだ。

 

母さんも「登第<トランシーテ>君の栄誉を讃えようヘヴンズフォール──!(合格おめでとう立秋!)」と俺を讃えてくれた。ヘヴンズフォールってなんかカッコいいな…

 

さて、後はあいつだな…と噂をすれば芦戸から電話がかかってきて、「やったァァァ!雄英ヒーロー科受かってたァァァ!」って言われたんで、「かつては帝国のテロ対策部隊だった俺も合格成し遂げた、全てはクリスタルの力を求むるがためまた4月から同一存在だな(俺も合格出来たからまた4月から一緒だな)」と返しておいた。

 

 

〜女神パドラヌス=ユールはかくのごとく語れり。にょろん〜

 

 

一般入試の後、ここ雄英高校ヒーロー科の会議室では、雄英の校長や教師陣が顔を合わせて会議を行っていた。

 前方の大画面に受験生の名前と成績が上位からズラリと並ぶ。

 

それを見た教師陣は感嘆、驚愕、静観、思案と様々な反応を見せる。

 

やはり、目立つのは爆豪勝己、緑谷出久の二人だ。

 

「救助ポイント0で2位とはなあ!」

 

「後半、他が疲れで鈍っていく中、派手な個性で敵を寄せ付けず迎撃し続けた。タフネスと言うに相応しいな」

 

「対照的に敵ポイント0点で7位」

 

「アレに立ち向かったのは過去にも居たけど、ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

 

「思わず、YEAH! って言っちゃったからなー」

 

爆豪、緑谷を中心として会議は盛り上がりをみせる。

そして一通り話し終わった後、話題は校長の言葉によってある一人の生徒に移る。

 

「さて、キミ達最後に少しいいかな?個人的に少し気になる生徒がいるんだ」

 

そう校長に言われて即座に目を向ける教師陣。

 

「皆、この10位の欄を見てくれるかな?」

 

「敵p26点救助p30点の生徒か…。名前は…野村立秋………野村!?もしかしてあの!?」

 

「そう!大魔導師野村夫婦の子供さ!結果は凄い高いってわけじゃない10位だけど将来性がかなり見込める金の卵な生徒だよ!」

 

それを聞いて思い出した相澤は独り言ちる。

 

「あの野村夫妻の息子か…また面倒な奴が入って来たもんだ…」

 

「あーあのクレイジーな二人の子供か!こりゃまた面白くなりそうだなイレイザー!」

 

「どこがだ…またあの意味不明な言葉を聞かされると思うと胃が痛くなるぞ…」

 

「まぁそれも個性の影響だからあまり強く言わないであげてね?A組を担当する相澤くん!」

 

「…分かっています。まぁだからといって甘やかしはしませんが」

 

「うんうん、じゃあそういうスタンスで頼んだよ!」

 

「はい…」

 

そう言って会議は終わった。

 

ちなみに相澤は帰りに薬局に寄って胃薬を買ったようだ。




アビリティ

しろまほうLv.1(ケアル、ライブラ、ポイゾナ)
くろまほうLv.1(ファイア、ブリザド、サンダー)
じくうまほうLv.1(スロウ、リジェネ)


状態異常系がこの世界では強すぎるので無しにします。(カエルになった脳無を見て死柄木がどんな反応を見せるかはちょっと気になるけど)

続く…?
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