闇を駆けるヒーローアカデミア   作:シロロ少尉

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ちょこっと遅くなってしもうた。色々と行事続き…大変ゾイ。まぁそんなこんなで24話、始まります


期末テスト編
第二十四話:期末テスト頑張りましょう!


ーーーー 町中 ーーーー

 

狩迅達の職場体験が終わり、2日が経った頃のこと……

 

 

『保須市での暴動事件で、逮捕、拘束された3人のヴィランはいずれも住所戸籍不明の男…』

 

 

「エンデヴァーがヒーロー殺しを倒したのか、なんか残念…」

 

 

「あっ!なんか分かる〜」

 

 

「俺、保須にいた友達から聞いたんだけどさ、あのヴィランってヒーローが束になっても勝てなかったらしいんだけどよ、雄英高校の体育祭で優勝した子が瞬殺したらしいぜ!しかも2対1で!」

 

 

「まじで!?強くね!?流石雄英だな〜、こりゃ将来安泰だな!」

 

 

町中からヒーロー殺しや、謎のヴィランについての話が飛び交っている。一人は雄英高校の生徒の事、また一人はヒーロー殺しを逮捕したエンデヴァーの事…

だがしかし、肝心なのはそこじゃない。最後の最後で、ヒーロー殺しはとんでもない物を置いてきてしまっていたのだ。

 

 

「…………」

 

ここに一つ目の悪意が。

 

ーーーー 森の中 ーーーー

 

薄暗い森の中で、何か巨大な物が見える。それは人と呼ぶに値するのか否か……

 

『重症を負ったヒーロー殺しステインは、現在警察の監視下の中、治療中警察は被害者の回復を待ち…………』

 

 

「……………」

 

ここに2つ目の悪意が。

 

ーーーー どこかの工場 ーーーー

 

暗く、様々な荷物が置かれている工場跡の様な場所で、楽しげにスキップしながら歩く少女がいた。その少女もまた、ヒーロー殺しの意思に惹かれたものだろう。

 

 

『間違いなく日本の…いや、世界の犯罪市場に名を残すであろうヴィラン、ヒーロー殺しステイン。彼は何の為に犯罪を繰り返してきたのか………』

 

 

「ステ様//…………」

 

ここに3つ目の悪意が。

 

ーーーー ビルの屋上 ーーーー

 

保須市のどこかのビルの屋上で、オレンジ色の髪をした男が立っていた。

 

 

『一体ヒーロー殺しは、どのような意志で現在のヒーローについて語ったのでしょうか。

現在警察では、ヒーロー殺しについて調査を実施しているようです。』

 

 

「……あなたの意志のままに、"オールフォーワン"…」

 

そして"4つ目"の悪意が。

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー 薄暗いバーの中 ーーーー

 

テーブルで新聞を読む異様な姿の男の名は死柄木弔、かつてUSJで緑谷達を襲った敵連合のリーダーである。つけてあったテレビを消し、愚痴を溢す。

 

 

「どこもかしこも………脳無は二の次かよ…」

 

 

新聞をくしゃくしゃにしながら腹を立て、投げ捨てる。

 

 

ーーーー

 

『クハハハハッ!夜が明ければ世間はあんたの事なんか忘れてるぜ!』

 

ーーーー

 

 

「忘れるどころか…俺らの方がおまけ扱いかッ……!」

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー 一年A組 ーーーー

 

 

「全く勉強してねー!!?」←20位

 

 

「アッハハー!!」←19位

 

 

上鳴の悲痛の叫びと芦戸の諦めた渇いた笑い声が教室内に響き渡った。

 

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー!!」←20位

 

 

「確かに、行事続きではあったが…」←14位

 

 

「中間はまぁ、入学したてで範囲狭いし特に苦労なかったんだけどな…」←12位

 

 

「ウン…」←11位

 

 

「演習試験もあるのが、辛ぇとこだよな!」←9位

 

 

『中間9位!?』

 

 

ため息を吐き、偉そうな態度で峰田がふんぞり返っていた。

 

 

「あんたは同族だと思ったのに!」←19位

 

 

「お前みたいな奴は馬鹿で初めて愛嬌出るんだろうが!どこに需要があんだよ!?」←20位

 

 

「世界……かな?」←9位

 

 

「芦戸さん、上鳴君!頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!」←4位

 

 

「うむ!俺もクラス委員長として皆の奮起を期待している!」←2位

 

 

「普通に授業受けたら赤点は出ねぇだろ?」←5位

 

 

「努力は報われる……多分な」←1位

 

 

四人の言葉が無意識の内に二人を殺しかけていた。そんな彼らに一人の天使が舞い降りる。

 

 

「お二人共、座学ならお力添えできるかもしれません…演習の方はからっきしでしょうけど………」←同率1位

 

 

「ヤオモモ!!」

 

 

「お二人じゃないけど、ウチもいいかな?二次関数の応用でつまずいて…」←7位

 

 

「悪い八百万!俺も頼む!」←17位

 

 

「俺もいいかな?いくつかわからない所があって…」←8位

 

 

次々と手助けを求めるクラスメイト、八百万はなんだかとても嬉しそうにプリプリしている。

 

 

「皆さん…良いですとも!では週末にでも私の家でお勉強会を模様しましょう!」

 

 

「まじで!ヤオモモんちちょー楽しみ!」←19位

 

 

「おい狩迅…お前もヤオモモと一緒で1位だったな…お前も来い!」←20位

 

 

「少々面倒なんだg」←同率1位

 

 

「てめぇの脳細胞を少しでもよこせぇぇぇ!!!」←20位

 

 

上鳴は狩迅の肩を鷲掴みにし、ブンブンと振り回す。

 

 

「やめろ!俺は電気タイプには弱いんだ。それに俺は考えるのは得意でも教える事はできないと思うぞ?」←同率1位

 

 

「ピ○チュウみてぇに言うな!?」←20位

 

 

「んなもんどうでもいいから!」←19位

 

 

肩鷲掴みに芦戸も参戦してきた。

 

 

「そうなるとまず、お母様に報告して歩道を開けて頂かないと!」←同率1位

 

 

『歩道?』

 

 

「みなさん、お紅茶はどこかご贔屓はありまして!?」←同率1位

 

 

『お紅茶!?』

 

 

「ラクシュミーで頼む。緑谷、学食に行きたい。お前らも来るか?」←同率1位

 

 

「かしこまりましたわ!!」←同率1位

 

 

『いやお前詳しいのかい!?』

 

 

「この人徳の差よ?w」←15位

 

 

「俺もあるゥッ…てめぇ教え殺したろかぁ?」←3位

 

 

鬼の形相で何かに対して怒っていた。そう、何かに怒っていたのだ。

 

 

「ふふ、みんな慌てちゃって、今更ジタバタしたってどうにもならないのに☆」

 

 

「お前は少しジタバタした方がいいんじゃないか?」←10位

 

 

「それが何かな?ナニカナ?」←18位

 

 

ーーーー 学食 ーーーー

 

 

「実習試験か…内容不透明で怖いね」

 

 

カツ丼を食べながら緑谷は少し自信なさげに呟く。

 

 

「突飛な事はしないと思うがな…」

 

 

「筆記試験は授業内だから、まだ何とかなるけど…」

 

 

「ヒーロー科だから十中八九戦闘に関係するものだろうな。また機械か?」

 

 

「あれ、狩迅あんた今日弁当じゃないんだ。」

 

 

「たまにはな。」

 

 

(皆さん…私を頼ってくださっている…期待に答えなければ!)

 

 

「実習試験かぁ、自信ないなー。」

 

 

「ワンチャン先生と戦ったりして!」

 

 

「変なフラグ立てんな!」

 

 

「デクくん…まだ、何とかなるんや…」←13位

 

 

絶望的な顔をしながらお米をチビチビと食べる。結果は良くなかったようだ。

 

 

「一学期でやった事の総合的な内容…」←16位

 

 

「とだけしか教えてくれないんだもの…相澤先生」←6位

 

 

この場にいる殆どの者が、謎の試験について考察していた。今までやってきたのは戦闘訓練や基礎トレ、救助活動などなど…

緑谷がその事を踏まえて、考察していると…

 

 

ーーーガコンッ!

 

 

(ん?今頭に何か…)

 

 

狩迅の頭に何かぶつかった。幸い彼の頭は硬く、石を投げつけられても傷一つ付かない石頭なのである。

 

 

「硬ッ!あ、あーいやーごめん、頭が大きいから当たってしまったよ。」

 

 

と言うものの、彼は悪意を持ってやっていた。彼の名は物間寧人。いろいろといちいちA組に突っかかってくる問題児である。個性はコピーとかなり強力な物だが、いかんせんその性格のせいで最大限発揮出来ていない模様。

 

 

「B組の!えっと…物間君!よくも!?」

 

 

(俺は頭がでかいのか?)

 

 

「君等がヒーロー殺しに遭遇したんだってね?体育祭に続いて、注目を集める要素ばかり増えていくよねぇA組って?ただその注目って決して期待値とかじゃ無くって、トラブルを引き付ける的なものだよねぇ?」

 

 

中々の下衆な顔をしながら、A組の連中を煽り散らす。

 

 

「あ~怖い、いつか君たちが呼ぶトラブルに巻き込まれて僕等まで被害が及ぶかもしれないなぁ。疫病神に祟られたみたいにぃ?あー怖」

 

 

「脇腹粉砕チョップ」

 

 

刹那、物間が奇声をあげながら壁に顔面からめり込んでいた。食事はかわりに預かっておく。

 

 

「あ……あが……」

 

 

「顔がウザい。」

 

 

「同感、あっそれこっちが預かっとくよ」

 

 

出て来たのはB組のクラス委員長拳藤一佳。物間がよく暴走するので、その抑止力として彼女がいる。

 

 

「ごめんね、迷惑掛けた上に鉄拳制裁してもらって。後で叩きのめしておくよ」

 

 

「構わない。そっちもそっちで大変だな、B組の。」

 

 

「アハハ…そういえば、さっき期末試験が不透明とかって言ってたよね。入試の時みたいな体ロボットの実践演習らしいよ。」

 

 

「え、本当!!?なんで知ってるの!?」

 

 

「私知り合いに先輩がいるからさ、聞いた。ちょっとずるだけど。」

 

 

「いや、ズルじゃないよ!そうだ…期末テストの本領は…ブツブツブツブツ」

 

 

「………」

 

 

「馬鹿なのかい、拳藤?折角の情報アドバンテージを…こここそ憎きA組を出し抜くチャンスだったn」

 

 

また余計な事を言おうとする物間に拳藤がトドメの一撃。

 

 

「まだ生きていたか。」

 

 

「ホントこいつって生命力はゴキブリ並なのよね…」

 

 

そう言って、コツコツと向こう側へ歩いていく拳藤。B組にはどうやら雄英の負の面がいるらしい。

 

 

ーーーー

 

 

「やった~~~!!」

 

 

「対ロボなら楽ちんだぜ!」

 

 

「ホントホント!」

 

 

「お前等は対人線だと個性の調整大変そうだからな。」

 

 

「ロボなら一発で楽勝だァ!」

 

 

「アタシは溶かして楽勝だァ!」

 

 

「あとは八百万に期末教えてもらえれば楽勝だ!」

 

 

『これで林間合宿バッチリだァ!』

 

 

相手が入試の時のロボットだと聞いて安心するバカ二人。そんな中緑谷はオールマイトに言われた事を思い出していた。

 

 

『君はいつか…その巨悪と戦わなければいけない。』

 

 

(あの言葉に備える意味でも、これからの全てを糧にしなくちゃ…)

 

 

「人でもロボでもぶっ飛ばすのは同じだろ。なにが楽チンだアホが」

 

 

場の雰囲気を一気に爆豪がひっくり返す。

 

 

「アホとは何だアホとは!」

 

 

「うっせーな!調整なんざ勝手に出来るもんだろ!?アホか!!」

 

 

「なぁ、デク!」

 

 

「っ!」

 

 

標的が緑谷に変わる。以前の戦いを未だに忘れず、闘争心を燃やしていたようだ。

空気が重くなる。その場にいた全員が黙ってしまっていた。

 

 

「個性の使い方、ちょっと分かってきたか知らねぇがよ…てめぇはつくづく俺の神経を逆撫でするなァ!体育祭みたいな半端な結果はいらねぇ。次の期末なら、個人成績で否が応でも優劣がつく。完膚無きまでに差ァつけて、ぶっ殺してやる!」

 

 

「狩迅!轟ィ!てめぇ等もなァ!!」

 

 

「………」

 

 

「…………」

 

 

爆豪は勢い良く、教室を出ていった。

 

 

「久々にガチな爆豪だ」

 

 

「焦燥、あるいは憎悪………」

 

 

ーーーー

 

 

(爆豪、思ったよりこじれてやがる。)

 

 

ーーーー

 

 

その後、期末テストに向け各々が準備に取り掛かった。八百万の家で勉強しているA組のメンバーはその家のデカさに驚いていた。四六時中血眼になりながら勉強する者、

走りながら暗記をする者、爆豪に叩かれまくりながら必死でやる者……

 

 

 

そして当日、二日目、三日目と経っていき………

 

 

「全員手を止めろ!各列の一番後ろ、答案を集めてこい。」

 

 

「ありがとーヤオモモ!」

 

 

「取り敢えず全部埋められたわ!」

 

 

こうして三日間の筆記試験は終了、演習試験の日がやってきた。

 

 

 

 

 

ーーーー 実技試験会場中央広場 ーーーー

 

 

(試験はロボットじゃないのか?何故教師陣の殆どが集まっている?)

 

 

そこには相澤を始めとする一年の担当教師の殆どが集合していた。

 

 

「それじゃ、演習試験を始めていく。この試験でも、勿論赤点はある。林間合宿行きたけりゃ、みっともないヘマはするなよ」

 

 

「先生多いな?」

 

 

「諸君なら事前に情報を手にして、何をするか聞いていると思うが…」

 

 

「入試みてぇなロボ無双だろォ?」

 

 

「花火〜カレ〜肝試し〜!!!」

 

 

「残念!」

 

 

突如としてどこからか声がする。その声の正体は相澤の服の中からでてきた。

ネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は……

 

 

「校長さ!諸事情があって、今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

 

『校長先生!?』

 

 

「変更って……」

 

 

こころなしか、上鳴と芦戸の表情が死んでいる様に見えた。

そして話を戻すと、今回から対人戦、つまり実戦に近い方法で検査するらしい。

 

 

「という訳で、諸君にはこれから二人一組でここにいる教師と戦闘を行ってもらう!」

 

 

『先生と!?』

 

 

「尚、対戦するペアはこっちで既に決めてある。動きの傾向や成績に親密度、諸々を踏まえて独断で決めさせてもらったから、発表してくぞ」

 

 

対戦カード↓

 

 

轟&八百万  VS   相澤         芦戸&上鳴  VS   根津校長

 

 

麗日&青山  VS   13号         口田&耳郎  VS  プレゼントマイク

 

 

蛙吹&常闇  VS  エクトプラズム     峰田&瀬呂  VS ミッドナイト

 

 

障子&葉隠  VS  スナイプ        砂糖&切島  VS  セメントス

 

 

飯田&尾白  VS  パワーローダー     緑谷&爆豪 VS  ??????

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「俺がデクと!?」

 

 

(まさか相手は…)

 

 

「相手は……」

 

 

その瞬間、上空から謎の影ができる。その正体とは…

 

 

「私が、する!」

 

 

『オールマイトが!?』

 

 

「協力して勝ちに来いよ、お二人さん!」

 

 

ーーーー 数日前 ーーーー

 

 

「ヒーロー殺しステインと、敵連合によるヴィランの活性化の恐れ…か」

 

 

生徒たちが帰り、静けさが漂う夜の会議室で今後の動きを決める会議を行っていた。

 

 

「勿論、それを事前に防ぐ事が最善ですが、学校としては万全を期したい。これからの社会、現状以上に対ヴィラン戦闘が激化すると考えればロボとの戦闘は実戦的では無い。そもそもロボは入学試験という場で人に危害を加えるのか、等のクレームを回避する為

…」

 

 

「無視しときゃいいんだそんなもん。言いたいだけなんだから…」

 

 

「そういう訳にも行かないでしょ?」

 

 

「試験の変更については分かりましたが、生徒を二人一組して我々と戦わせるというのは…」

 

 

「えぇ、少し酷だと思います。」

 

 

「俺等があっさり勝っちまったら点数もつけられないよォ?」

 

 

「勿論その辺りを考慮して、教師側にはハンデをつける予定だ。」

 

 

「校長如何でしょうか。」

 

 

「如何も何も、僕は演習試験の変更について賛成しているよ。これ以上生徒達を危険にさせない為に、我々は何をすればいいか…答えは簡単、生徒自身に強くなってもらえればいいのさ!」

 

 

「ですね」

 

 

「異論はありません」

 

 

「では、組の采配についてですが…」

 

 

相澤はそれぞれの生徒の強みや弱点、互いの親密度などを自分が知る限り話した。

緑谷と爆豪が組んでしまったのは単純に仲が悪いかららしい。

 

 

「うまく誘導しておいてくださいよ…」

 

 

それからも相澤の話は続いていき、教師との相性良し悪しを考慮してペアを決めていく。

そこで一つ問題が発生した。

 

 

「このクラスは異例の21人、よって一人余る事になる。教師のハンデを減らして3人でやらせるか、はたまた…」

 

 

余ってしまう生徒の事を考え、頭を悩ませていると根津が口を開く。

 

 

「狩迅龍騎…彼を一人で戦わせてあげておくれ」

 

 

『え!?』

 

 

「校長、それはいくらなんでも…」

 

 

「いや、一理ある。」

 

 

「どういう事?相澤君」

 

 

「あいつの個性の力は未だに未知数、自分ですら制御しきれていないらしい。そんな奴を他の奴と組ませたら二次災害が起こるかも知れない。それに狩迅は単体でも純粋な戦闘力だったらオールマイトさんを除く我々が束になっても勝てるかどうかです。USJでの事件、忘れましたか?」

 

 

「確かに彼はオールマイトさんですら負けかけたヴィラン相手に、一時的とはいえ優勢になっていた。既に並のプロヒーローは軽く凌駕しているでしょう。」

 

 

「でもいいの?この試験は点数をつけると同時に相性の良し悪しを確認する為の物でもあるのよ?」

 

 

「そこに関しては今まででも充分に確認できたはずだよ。それに僕は彼の保護者さ。

強みや弱点は知り尽くしているよ。そしてそれに合わせ、彼に最も適任なのが、」

 

 

「オールマイト君、君だよ。」

 

 

ーーーー

 

「狩迅、お前の対戦カードだが、オールマイトさんとタイマンだ。覚悟しておけよ」

 

 

『は?…………ハァ!?』

 

 

教師陣以外の全員がその言葉に驚く。オールマイトは平和の象徴と謳われる所以の一つとして、その圧倒的な力、それがある事によって存在だけでヴィランの抑止力として成り立つ。そのような者と一対一など、自殺行為に等しい。驚く…それは至極当然の事と言えるだろう。

 

 

 

「いやいやいやいや…待ってくださいよ!確かに狩迅は俺等一年の中じゃ一番強ぇですけど、流石にオールマイト相手に、サシは…」

 

 

「せめてハンデは今よりも更に倍増するべきです!」

 

 

「オールマイト相手じゃ流石にまずいですって!?」

 

 

狩迅は静かに震えていた。それは恐怖によるものか、緊張によるものか…

 

 

「ほらぁ…流石の狩迅でも震えていm」

 

 

「いいんだな、父さ……校長」

 

 

「あぁ、良いとも、存分に力を振るいなさい!」

 

 

根津がそう言った瞬間、狩迅から狂気的な笑みが溢れた。それはまるで、飢えた獣のように。体中から血管が浮き出て、今にでも暴れだしそうな雰囲気である。

 

 

「願ってもない……」

 

 

「そういえば君は爆豪以上の戦闘狂だったね!武者震いでした!すんません!」

 

 

笑顔で狩迅の戦闘狂ぶりを思い出す上鳴、もう駄目だと諦めてしまった。

 

 

「その代わり、ハンデの重りは少し追加させてもらうよ。」

 

 

「これでも教師だからね。」

 

 

「了解」

 

 

「早速始めるぞ、一組目!持ち場につけ!」

 

 

こうして始まる実戦演習、狩迅はなんとあのオールマイトとタイマンを張ることになった。

はたして、勝つのはどちらなのか…

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 




若干無理矢理かもしれないけどオールマイトとタイマンさせることになりました。
あと新キャラ出しました〜詳細はまた後日





余談:何故狩迅が頭が良かったり、紅茶の事を知っているかと言うと根津校長のおかげですな。小学生〜中学生の間に勉強を教えてもらったようです。休憩にはよく紅茶を出されていたとかなんとか…
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