闇を駆けるヒーローアカデミア   作:シロロ少尉

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今回はショッピングだけですので、戦闘はヌァイ。あとさりげなく新キャラ入れときます。


第二十七話:ショッピングモールでの事件

ーーーー 薄暗いバー ーーーー

 

 

「黒霧、コイツラ飛ばせッ、俺の大嫌いなモンがセットで来やがった」

 

 

「ガキと礼儀知らず…!てめぇに関しちゃ何を言ってんのかさっぱりだ…」

 

 

子供と全身火傷の男を見たあと、??に視線を移す。

 

 

「まぁまぁ、折角ご足労頂いたのですから話だけでも伺いましょう、死柄木弔。それに、あの大物ブローカーの紹介、戦力的に間違い無いはずです。」

 

 

「何でもいいが手数料を頼むよォ、黒霧さん〜。取り敢えず紹介だけでも聞いときなよ?まずこちらのかわいい女子高生、名前も顔もしっかりメディアが隠してくれちゃってるが、連続失血死事件の容疑者として追われている。」

 

 

「トガです!トガヒミコ!!生きにくいです、生きやすい世の中になってほしいものです!ステ様になりたいです!ステ様を殺したい!!だから敵連合に入れてよ弔君!!」

 

 

「意味がわからん…破綻者か?」

 

 

「会話は一応成り立つ、きっと役に立つよ?次、こっちの彼、目立った罪は犯してないが、ヒーロー殺しの思想にえらく固執してる。」

 

 

「不安だな…この組織、本当に大義はあるのか?まさかこのイカレ女を入れるんじゃねぇだろうな?」

 

 

「えぇ!!?」

 

 

「おいおい、その破綻JKすら出来ていることをお前は出来てない、まず名乗れ大人だろ。」

 

 

「今は荼毘で通してる。」

 

 

「通すな本名だ!」

 

 

「出すときになったら出すさ…兎に角、ヒーロー殺しの意思は俺が全うする。」

 

 

「聞いてないことは言わなくていいんだ、まったく…どいつもこいつもステインステイン…良く無いな…気分が良くないッ!!」

 

 

「死柄木ッ!!」

 

 

殺意を剥き出しにしながら立ち上がる死柄木弔、その様子を見ていた黒霧がなだめようとするがまるで聞いていない。

 

 

「駄目だお前ら!!」

 

 

死柄木が手を伸ばし、二人を崩壊させようとする。対するトガヒミコはナイフを用い、荼毘という男は個性で戦おうとする。

 

 

間一髪のところで黒霧が割って入り事なきを得る。

 

 

「おついてください死柄木弔、あなたが望むままをするなら組織の拡大は必須、奇しくも注目されてる今がチャンス…排斥ではなく需要を、利用しなければ全て、彼の残した思想も全て…それにまだ、紹介されていない方が一人残っています。最後まで聞いてみましょう。」

 

 

「チッ…」

 

 

「喧嘩は終わったか?まだ名前すら名乗れていないのだが…」

 

 

「さてと、じゃあ気を取り直して最後の紹介だよ。彼の犯罪履歴は…あげたら切りが無いな…まぁ結構な罪を犯した犯罪者さ…今まで何人もの向かってきたヒーローを葬ってきたかなりの凄腕ヴィランだよ?」

 

 

「いったでしょう?聞いておいたほうがいいと、彼はかなりの戦力になるかもしれません。今後の為にも顔ぐらいは覚えておきましょう。」

 

 

「チッ…で、てめぇ名前は、個性は、洗いざらい全部言え」

 

 

「オールフォーワンから、あなたの成長を手助けしてほしいと頼まれた。私の名は牙剥(ガハク)で通している、以後よろしく。」

 

 

「ッ!てめぇ今何つった!?」

 

 

衝撃の言葉が彼から出てきた。オールフォーワン、それは死柄木の先生のような存在、それを知っているのはごく一部の人間だけのはず…

 

 

「私はあの方の直属の配下、いわば幹部のような者、しもべとも言うかな。取り敢えず、これから協力関係になるんだ。失望させてくれるな、死柄木弔。」

 

 

手を伸ばし、握手をしようとする。

 

 

「…………手は握らねぇ」

 

 

「まぁ、そう言うな………」

 

 

そう言って半ば無理矢理手を握る。死柄木は油断していたようで、咄嗟のことに反応できなかった。

 

 

だが、異変はすぐに起きた…

 

 

(なんで…こいつ崩壊しない!?)

 

 

死柄木弔の個性は、五指で触れたものを崩壊させるという物。だが彼は触れているにも関わらず、崩壊する気配がまるでない。

 

 

「私には、そういう個性があるんだ。あの方から頂いた物がな……」

 

 

「ッ…………!?」

 

 

「そうそう、私の個性を言っていなかったな…仲間になるんだ教えておかないとね。私の個性は…………」

 

 

不気味な笑顔を浮かべる謎の人物…自分はオールフォーワンの配下だと言うが、死柄木はその事実を受け止めきれずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

「びんなぁ…がっじゅぐのびやげばなじ…だのじびにじでるがらぁぁ」

  (みんな、合宿の土産話楽しみにしてるから)

 

 

試験が失敗した組は酷くドンヨリとしていた。いつもははっちゃけている切島や上鳴ですらも、いまでは餌を無くした小鳥のような表情になっている。

 

 

「ま…まだ分かんないよ、どんでん返しがあるかも知れないよ!」

 

 

「よせ緑谷、それ口にしたら無くなるパターンだ」

 

 

緑谷の肩にポンと手を当てる瀬呂、四人の絶望が更に加速した。

 

 

「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄、そして俺達は実技クリアならず…これでまだ分からんのなら貴様の偏差値はサル以下だァァァァァァァ!!!」

 

 

「ンガァァァァァ!!!」

 

 

チョキの手で緑谷の目にダイレクトアタック…どうやら絶望と怒りと悲しみが頂点に達したらしい。瀬呂がなんとか上鳴達を慰めようとするが、ときは既に遅かった。

そして予鈴がなりの相澤が教室に入ってくる。全員訓練されたかのようにサッと座る。

その光景はもはや自衛隊並、相澤も感心している。

 

 

「おはよう、今回の期末試験だが残念ながら赤点が出た。したがって林間合宿は……

全員行きます!」

 

 

『どんでん返し来たァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 

「ウェ!?」

 

 

「いっていいんすか俺ら!!?」

 

 

「ホントに!?」

 

 

「あぁ、赤点者の方だが筆記の方はゼロ、実技は芦戸、砂糖、切島、上鳴、あと瀬呂が赤点だ。」

 

 

「やっぱかぁ、確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんなぁ」

 

 

「今回の試験、我々ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつ、どう課題と向き合うかを見るよう動いた。でなければ、課題云々より詰むやつばかりだっただろうからな。」

 

 

合理的虚偽、林間合宿とはそもそも強化をする為に行く場所、赤点を取った者ほど行かなければならないらしい。飯田が信頼に欠けるとか何とか言っていたが5人は気にしない。

 

 

「だが赤点は赤点だ、お前らはセットで補習時間がある。ぶっちゃけ学校に残ってよりキツいからな。」

 

 

結局絶望の底へ叩きつけられる5人、これはドンマイとしか言いようがない。

あと翌日は休みという事なので夏休みに向けて色々と買い出しをするという事になった。

爆豪と轟以外は全員参加らしい。

 

ーーーー ショッピングモール ーーーー

 

 

「ナウでヤングでな〜んてトレンディーな場所なんだろうか」

↑青のジーパン、茶色の服に黒のジャケット姿

 

 

「絶対思ってないだろお前…」

 

 

「個性の差による多様な…ブツブツブツブツブツブツ」

 

 

「幼子が怖がるぞ、やめておけ…」

 

 

「あ!あれ雄英生徒じゃん!!」

 

「1年!?」

 

「テレビで見てたぜ!!」

 

『体育祭ウェーーイ!!』

 

 

周りから一気に注目を浴びる狩迅達、未だに体育祭の影響は残っていた。流石雄英高校…

 

 

「お前の真似か?」

 

 

「うっせ忘れろ!!?」

 

 

「取り敢えず、ウチ大きめのキャリーバッグ買わなきゃ」

 

 

「あら、では一緒に回りましょうか!」

 

 

「わりぃ八百万、耳郎、俺こういうのは初めてでな、詳しかったら何を買えばいいか教えてほしいんだが」

 

 

「構いませんわ!丁度お呼びしようかと思っていましたの!」

 

 

「ピッキング用品や小型ドリルはどこに……」

 

 

「俺アウトドア系の靴無ぇから買ってくるわ!」

 

 

「あ、私も私も!」

 

 

「靴は履き慣れたものとしおりに書いてッ!!しかしなるほど、用途にあった物を選ぶべきか……」

 

 

全員何故かテンションがおかしい程上がっていた。もうすぐ林間合宿だからだろうか…

目的も買いたいものもバラバラなので、一旦別れ、時間を決めて自由行動になった。

 

 

ーーーー

 

 

「なんだ……この変な模様のバッグは…これでいいのか!?」

 

 

耳郎から渡されたのはミッ○ーマウスを彷彿とさせる奇妙なバッグだった。

 

 

「いいじゃん、可愛いし……くっ…似合ってるよ…」

 

 

笑いながら親指を立て、ドヤ顔で話すがお世辞にも狩迅に似合うとは思えない。八百万に助けを求めようとするが…

 

 

「これとかはどうでしょう!!」

 

 

こっちもこっちで感覚がおかしかった。

 

 

「ミッ○ーマウスの次はジェ○ーってか?ディ○ニーじゃなければいいって訳じゃないんだが……」

 

 

ネズミ違いである。

 

 

ーーーー

 

 

「へッ…クシッ!!」

 

 

「風邪ですか?最近働きすぎなのでは…」

 

 

「大丈夫、問題ないさ!」

 

 

ーーーー

 

 

 

「水着も必要だから、どうするか…耳郎、もうからかいには付き合わんぞ。遊んでないでちゃんと選びな。」

 

 

後ろからスーッと女性用の水着を持ってくるが、見事撃退。

 

 

「チェッ」

 

 

「狩迅さん耳郎さん!これなんていかがでしょう!!」

 

 

開始してから約三十分、ようやくまともなのが来た。夏を彷彿とさせる綺麗な青色の水着である。こんな感じでしばらく経っていった頃……

 

 

「これは少し小さいな、こっちの方が…ッ………すまん二人共、少しトイレに行ってくる。」

 

 

「はいはーい、すぐに戻ってきてよー?」

 

 

「あぁ、すぐ戻る。」

 

 

(この臭い、知っている。どこだ…)

 

 

ーーーー

 

「ッ!!?」

 

 

現在緑谷は何故か現れた死柄木と遭遇し、会話をしていた。

 

 

「あぁ…なんかスッキリした、点が線になった気がする。何でヒーロー殺しがムカつくか…なんでお前が鬱陶しいかわかった気がする…」

 

 

恐ろしい程の狂気的な笑みを浮かべ、緑谷を見つめる。その様子に、緑谷は息を止めてしまっていた。

 

 

「全部、オールマイトだ…!そうか…そうだよな、結局そこに辿り着くんだ。ハハッ…何を悶々と考えていたんだろう俺は…こいつらがヘラヘラと笑っているのは、オールマイトがヘラヘラと笑ってるからだよなぁ!?」

 

 

緑谷の首を締める力を更にあげる。

 

 

「ぐっ…!?」

 

 

「あのゴミが、救えなかった人間なんていなかったかのように、ヘラヘラと笑ってるからだよなぁ!?話せてよかった、いいんだ…ありがとう緑谷ァ!俺はなんら曲がることはない。だァ動くなよ、死にたいのかァ?民衆が死んでいいって事かァ?」

 

 

「皮肉なもんだぜヒーロー殺し、対局にある俺を生かしたお前の理想、信念、全部俺の踏み台となる。」

 

 

「う…ぐぅうあ!」

 

 

緑谷の首が締まり、意識を失うあと一歩手前のところで彼が来た。

 

 

「手を離してもらおうか、死柄木弔。」

 

 

「あぁ? てめぇは…」

 

 

「久しぶりだな、元気にしていたか?」

 

 

右手の手刀を死柄木の首に軽く押し当てる。この距離でも万が一のことがあれば、すぐにでも首をはねられる。

 

 

「許可は出てねぇだろ、良いのかぁ?俺は最後まで悪足掻きをするタイプだぜ?最低でも、十人は殺す。」

 

 

(どうする、ここでこいつを捕らえなければ二次災害が…だが今この場で何も被害を出さずに、穏便に済ませる方法は…無いッ!ここは逃がすのが最善策か…緑谷の命も危うい。)

 

 

「デク君?狩迅君?」

 

 

(麗日(さん)!?)

 

 

「お友達、じゃないよね?」

 

 

死柄木に笑みが戻る。何かを考えているのだろうか…

 

 

(最悪のタイミングだ!麗日!!やるしかねぇか!?)

 

 

腕に迅竜化させ、力を込める。少しでも怪しい動きをしたらいつでもやれるよう構えていた。

 

 

「手…離して?」

 

 

怯えながら小さい声で言う麗日、だがやつが取った行動は意外な物となる。

 

 

「連れがいたのか!ごめんごめん、じゃあ行くわ!!」

 

 

邪気の無い笑顔でその場を去る死柄木弔、帰り際に何かを言っていたが狩迅には聞こえなかった。

 

 

「デク君!」

 

 

(事なきを得たか…)

 

 

「緑谷、無事か?」

 

 

「待て、死柄木弔ッ!!オールフォーワンは何が目的なんだ!!」

 

 

「死柄木!?」

 

 

「麗日、下がっていろ。」

 

 

「知らないな…それよりも気をつけときな、次会うときは、殺すと決めたときだろうから…」

 

 

人混みに紛れ、静かに姿を消した死柄木弔、麗日の通報によりショッピングモールは一時的に封鎖、区内の警察とヒーローが緑谷から事情聴取し捜査に向かうが痕跡は一切なしだったらしい。

 

 

ーーーー 夜 自宅 ーーーー

 

 

「結局は分からずじまいか、思った以上に連合共は厄介らしいな。」

 

 

「どうにも胸騒ぎがする。オールフォーワン、みんなは一人の為…いったい何を言っていたんだ、緑谷。」

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー ??? ーーーー

 

 

「いやに、嬉しそうじゃないか先生。敵連合が着実に仲間を増やしているからかね?」

 

 

五十階はありそうなビルの屋上に、その男はいた。全ての元凶であり、かつてオールマイトが倒した筈の人物…

 

 

「ふふふ…違うよドクター。死柄木弔が信念を抱いたことさ…その信念に賛同する者達こそが、敵連合には必要なのだ。全ては彼に任せる、助けを求めるなら当然助ける。」

 

 

「そうなった時の準備もしている。彼が次の、僕となる為のねぇ?」

 

 

 

 

 

悪意はすぐそこにまでやってきている。




牙剥のプロフィール

個性:現在不明 オールフォーワンの関係者らしく、恐らく複数所持者
身長:180cm程
年齢:20代後半
見た目:オールバックのオレンジ色の髪。鋭い目をしており、服装は黒色の長ズボン、赤色    
の服に茶色のテーラージャケット。
CV:江口拓也 
  ↑
(転スラのソウエイや、バキの花山薫に近い声だと思ってください)
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