『なっ!?』
早朝から早くに叩き起こされたB組のメンバー、担任であるブラドから個性を伸ばすため、限界突破をすると言われだす。その時に見たものは発狂しながら訓練するA組だったのである。
ーーーー
「グイァァァァァァァァァァ!!!」
爆豪勝己、熱湯に両手を突っ込んで汗腺の拡大、および爆破を繰り返して規模を大きくする特訓!
「クソガァァァ!!」
ーーーー
「はぁ…はぁ…」
轟焦凍、凍結と炎を交互に出し風呂の温度を一定にする。凍結に体を馴れさせ、炎の温度調整を試みる特訓!二つの個性を同時に出せるかも!
「チッ…」
ーーーー
「アアアアアアアアアア!!?!?」
瀬呂範太、テープを出し続けることで容量の拡大、テープ強度と射出速度を上げる特訓!
ーーーー
「ぐぁ!?くっ…こい!」
「フッ!セイッ!」
切島鋭児郎、尾白猿夫、硬化した切島を尾白の尻尾で殴ることで互いの個性強度を高める特訓!
ーーーー
「ギイィヤァァァァバババババババババ!!?」
上鳴電気、大容量バッテリーと通電することで、大きな電力にも耐えられるようにする特訓!
ーーーー
「わぁァァァァァァ!!」
口田甲司、生き物を操る声が遠くまで聞こえるように、声帯を鍛える発声の特訓!内気な性格を直すのにも効果的!
ーーーー
「AN! OH! UU!」
青山優雅、腹痛を起こしてもネビルレーザーを打ちまくって、体を馴らし、かつレーザーの飛距離アップを目指す特訓!
「ウウ…」グギュルルルル
ーーーー
「グアガァァァァァ!!!」
常闇踏影、暗闇で暴走する黒影を制御する特訓!
「黒影ォォォォォ!!」
【ケンカ中】
ーーーー
麗日お茶子、無重力で回転し続けることによって三半規管の鍛練と酔いの軽減、また限界重量を増やす特訓!
「ンンンンッンン!!!オエ…」
ーーーー
「ンンンンンンンンン!!!」
飯田天哉、脚力と持久力を高めるために走り込みの特訓!
ーーーー
「ケロ…ケロ」
蛙吹梅雨、全身の筋肉と舌を鍛える特訓!
ーーーー
砂糖力道、個性発動のために必要な甘いものを食べながら筋トレし、パワーアップを目指す特訓!
八百万百、同じく食べながら個性を発動させて、創造物の拡大、また創造時間の短縮を目指す特訓!
『あんぐ…モグモグ』
ーーーー
耳郎響香、ピンジャックを鍛えることで音質を高める特訓!
芦戸三奈、断続的に酸を出し続けて、皮膚の耐久度を上げる特訓!
「んがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うがぁっ…イィイイィ………」
ーーーー
「はぐぁぁっぐうぇぇぇ!!」
峰田実、モギッてもモギッても血が出ないように頭皮を強化する特訓!
葉隠透、障子目蔵、気配を消す葉隠を複製腕を素早く同時に変化させることで、互いの個性を強化する特訓!
ーーーー
「ズエァァァァァァァァァ!!!」
狩迅龍騎、弱点である形態の持続時間を克服するために、"白疾風"に変身した状態で山をサンドバッグ代わりにぶん殴る特訓!
「い…意識が……」
ーーーー
「なんだ…これ…」
「地獄絵図じゃねぇか…」
「許容上限のある発動型は上限の底上げ、異形型、その他複合型は個性に関連する気管の更なる強化、通常ならば肉体の成長に合わせて行うが…」
「まっ時間が無いんでな、B組も早くしろ」
時間が無いのは分かったが、A組とB組を合わせたら合計40名にもなる。そんな人数をたった6人で管理できるのかという質問が出てきた。
「だから彼女らだ。」
相澤が話し終わると、突然として4人の影が出てくる。
「そうなの!あちきら四位一体!!」
「煌めく眼で~?ロックオン!!」
「猫の手手助けやってくる!!」
「何処からともなくぅ、やって来るぅ…」ゴゴゴゴ
「キュートにキャットにスティンガー!」
『ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!フルバージョン!!』
「クソガァ!」
フルバージョンの決めポーズが決まり、爆豪の爆破で更にいい感じに決まるが、ただ何か、筋骨隆々の化物みたいなのが一人いた
「あちきの個性サーチ!この目で見た人の情報を100人まで丸分かり!居場所も弱点も!」
「私の土流で、各々の鍛練に見合う場所を形成!」
「そして私のテレパスで、一度に複数の人間へアドバイス!」
「そこを我が、殴る蹴るの暴行よ…」
「色々駄目だ…」
「クソガァ!!」
ーーーー 夕方 ーーーー
合宿二日目にしてかなりのハードな訓練を無事(?)に乗り越え、夕食の時間となる。全員ボロボロだが、食事は自分達で作らないといけない。
「だが、災害時などで避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環…流石雄英無駄が無い!世界一うまいカレーを作ろう、みんな!!」
『お…おぉ~………』
(飯田、便利)
ーーーー 料理開始 ーーーー
「轟~こっちもお願い!」
「爆豪、爆発で火ぃつけれね?」
「つけれるわクソガァ!」
ーーー ドカァン!
『えぇ……』
爆豪の爆破を利用し、火をつけようとしたのが間違いだった。勢い余って台所を破壊してしまった。
「みなさん、人に頼ってばかりでは火の起こしかたも学べませんわよ?」
「えぇ…」
「いや、いいよ」
「いやぁ悪いね、私らB組なのに手伝って貰っちゃって。」
「構わん、月迅竜!ハァァァァァァァ!!」
A組の準備はあらかた完了したため、狩迅はB組の手伝いに行っていた。B組には火を扱えたり、特別料理が上手い者がいないため、狩迅の存在はかなりありがたい。
「摩擦で火を起こすのかよ…かなり原始的だな。」
「はっはっは!!いいよその様!さぁもっと僕らの為に働け!動け!汗水垂らして作れぇ!あがっ!?」
「うるさい」
そんなこんなでなんとか料理をこなしていくA組とB組、互いに協力し合い、取り敢えず作ることに成功した。
『いただきまーす!!』
「店とかで出したら微妙かもしねぇが、この状況も相まってうめぇ!!」
「ヤオモモがっつくねぇ!」
「私の個性は脂質を様々な原資に変換して創造するので、沢山蓄える程沢出せるのです。」
「ングング…う○こみてぇ」
「…………………」
「謝れぇ!!」
「すみませぇん!」
「そういや常闇」
「ん?」
「聞きたい事があるんだが、俺の肘から刃が出るのは知ってるか?」
「あぁ、あの鋭く輝く刃、忘れはしない。それで、それがどうした?」
「俺は技名とかってあるんだが、この刃にはつけてなくてな、どうせならお前に決めて貰おうと思って。」
「成る程、どうしたものか」
「じゃあさじゃあさ!肘から出る刃だから、エルボーブレードとかは!」
「悪いが却下だ」
「えぇ!?」
「ならば…こんなのはどうだ?」
顎に手を置き、変な方向を向きながら考える常闇。そして出てきた案が…
「斬夜の太刀!」
「よしそれで行こう。」
「酷い!!?」
無念なり、葉隠さん…
ーーーー ??? ーーーー
みんなが寝静まった夜、静かに、そして着々と作戦を進めていた。
「ん~て言うかこれやだ、可愛くないです!」
「裏のデザイナー、開発者が設計したんでしょう?見た目はともかく、利には叶ってるはずだよ?」
「そんなこと聞いてないです!可愛くないって話です!」
「は~い、オマタ~?」
「ひぎょと、しぎょと……」
「…へっ…」
人の通らないどこかの高い山の上に、合宿先を襲撃しようと集まっていた。その中には新参の者もいる。以前にも増して、勢力が拡大したようだ。
「これで七人…」
「どうでもいいから早くやらせろぉ、わくわくがとまんねぇよぉ!」
指をぽきぽきと鳴らしながら、今にも突撃しそうな男がいた。からだ全体を隠すようにフードを被っており、外見が分からない。
「黙ってろイカレ野郎共、まだだ、決行は十一人全員揃ってからだ。威勢のいいチンピラを何人集めたところでリスクが増えるだけだ。
「やるなら経験豊富な少数精鋭、まずは思い知らせろ。てめぇらの平穏は、俺達の手のひらの上ってことをな。」
ーーーー 合宿三日目 ーーーー
昨日と同様、個性の強化とデメリットの克服を行っていた。体が馴れてきたからか、少しはマシになったがそれでも辛いものは辛い。
補修組は夜中まで授業をしていたらしく、目の下にクマが出来ていた。赤点は免れたものの、麗日と青山も危うく補修組の一員になるところだったらしい。
「気を抜くなよ、何をするにも常に原点を意識しとけ。向上ってのはそう言うもんだ。何のために汗を流しているか、何のためにこうしてグチグチ言われるか、常に頭に入れておけ!」
「そういえば相澤先生、もう三日目ですが…」
「言ったそばからフラッと来るな。」
少し高めの崖から飛び降りて、緑谷の前に立つ。
「今回はオールマイト…いや、他の先生方は来ないんですか?」
「合宿前にも言った通り、ヴィランに動向を悟られぬよう人員は必要最低限。」
「よってあちきら四人の合宿先ね!」
「そして特に、オールマイトはヴィラン側の目的の一つと推測されている以上、来てもらう訳にはいかん。良くも悪くも目立つからこうなるんだあの人は。ケッ」
(悪くもの割合がデカそう…)
「ねこねこねこ!それよりみんな!今日の晩はね?クラス対抗肝試しを決行するよ!!しっかり訓練した後は、しっかり楽しい事がある!The飴と鞭!!」
(そういえば忘れていたな、肝試し。)
「闇の狂宴…」
「という訳で、今は全力で励むのだー!」
『イエッサー!』
ーーーー 夕方 ーーーー
ーーー トントントントン
「爆豪君包丁使うのウマ!?意外やわぁ…」
「意外ってなんだゴラァ!?包丁に上手いも下手もねぇだろうが!!」
「でた、久々に才能マン」
「みんな元気すぎ…」
爆豪は何故か昔から料理が途轍もなく上手かった為、包丁の扱い方も超一流なのである。
高速で野菜を切っていると、爆豪の横からも包丁を使う音が聞こえてきた。
「あ?」
「ん?」
『…………』
しばらくの沈黙が流れる。何故だろう、二人の間に物凄い稲妻が見える。恐らくは爆豪の一方的な物だろうが…
「てめぇなんざよりもなぁ、包丁捌きは俺の方が上だぁ!」
「さっき上手い下手関係無いって言ってただろうが…」
「んなもん関係ねぇ!!!」
ーーートントントントントントントントントン
意味の無い戦いが今始まった。簡単に言えばどちらが先に野菜を切り終える事ができるのか…周りは呆れた表情をしながら自分の作業に勤しんでいる。
「どっちも速ぇ…てか見えねぇぞ!?」
「上鳴、お前どっちが速いと思うよ?賭けようぜ!負けた方作業負担な〜俺狩迅!」
「やったれかっちゃん!」
「かっちゃん言うなクソが!!」
ちなみに、コンマ1秒か2秒の差で狩迅が勝った。
ーーーー 夜の肝試し〜 ーーーー
「さて、腹も膨れた、皿も洗った…お次は〜?」
「肝を試す時間だー!」
『よっしゃァァァァ!!!』
「その前に、大変心苦しいが、補習組はこれから俺と授業だ。」
「嘘だろおおおおおおおお!?」
相澤の捕縛布で5人とも捕まってしまった。希望に満ち溢れていた表情が一気にどん底に叩き落され、絶望に染まっていた。
「すまんな、日中の訓練が思ってたよりも疎かになっていたので、こっちを削る。」
「勘弁してくれぇぇぇぇ!!!」
『肝を試させてくれぇぇぇぇぇぇ!!!』
相澤に連れて行かれた補習組、まるで明日地球が終わるかのような表情をしながら声が遠ざかっていく。それを見ていた全員はなんともやるせない気持ちになっていた。
まぁ気を取り直して…
「はい!という訳で脅かす側先行はB組、A組は二人一組で3分おきに出発、ルートの真ん中に名前が書いた御札があるからそれを持って帰ること!」
「闇の狂宴…」
(また言ってる!?)
「脅かす側は直接接触禁止で、個性を使った脅かしネタを使ってくるよ?」
「創意工夫でより多くの者を失禁させた方の勝ちだ!」
「やめてください汚い。」
「なるほど、競争させることでアイデアを遂行させ、そのおかげで個性にさらなる幅が生まれるということか!流石雄英!!!」
「飯田、ちょっと違うと思うぞ?」
「さぁ!クジ引きでパートナーを決めるよ!」
「えっと僕は…」
「緑谷、お前何番だ?俺は8番なんだが…」
「あっ、じゃあ僕と一緒だね!狩迅君がパートナーで良かったよ〜よろしくね!」
「あぁ」
「おい尻尾ぉ、変われ!」
「なぁ青山ぁ、オイラと変わってくれよぉ?」
「………闇の狂宴………」
(朝からそれしか言ってないな…)
ーーーー 15分後 ーーーー
ーーーイヤァァァァァァァァァァ!!!
ーーーアァァァイァァァアァァ!!
「さっきから発狂が止まらないな、どうしたんだ?」
「いや…怖いからじゃないかな…?」
「次は何番だっt…!?」
狩迅が突然立ち上がり、目を見開きながら赫眼を発動させる。かなりの焦った顔をしながら
緑谷に告げる。
「どうしたの?いきなり…」
「何故だ…嫌な匂いがする。ヴィランだ!」
「えっ!?」
周りをよく見れば、ガスのような匂いがする。それだけじゃない、山火事も起きていた。
たった今この瞬間、生徒達に最悪が降りかかろうとしていた。すると突然ピクシーボブが何かに引き寄せられたように後ろへ飛んでいった。
「なんでだよ…なんでここに、ヴィランがいるんだよぉ!?」
「飼い猫ちゃんは邪魔ね?」
「へっへっへ」
ーーーー
「さぁ、始まりだ。死に落とせ、ヒーローと言う名の偽りの輝きを…断罪するは我ら敵連合。開闢行動隊…」
ーーーー
「ピクシーボブ!!」
緑谷がヴィランへ突撃を仕掛ける寸前、虎が手を前に出し抑える。
「まずいね…」
(ッ…洸汰君!!?)
「緑谷、お前は早く洸汰の所へ向かえ。俺は周りを偵察してくる。」
「え!?」
「被害を拡大させない為にも、俺が動くべきだ。それに森の方には二人一組と言う少数組が別れていて、尚且あの毒ガスらしき物を見る限り不意打ちを受けているはず。マンダレイは早めに個性の使用許可を全員に出してください!」
「分かったわ、だけどなるべく戦闘は避けなさい!」
狩迅はそれだけを言うと、危険地帯である森の方へ急いで向かっていく。止める声も聞こえていたが、関係なしに突っ込んでいった。
「足を迅竜化!赫眼、亜種羅!!」
エアーグラウンドを利用し、高速で空中を駆け抜ける。一面が炎の海と化していた森を見ると、狩迅の不安はドンドンと加速していった。
「誰から助ければいい…どこへ向かえば良い…!」
ーーーー
「必ず助けるってかぁ?どこにでも現れて正義面しやがる。」
「くっ……」
ーーーー
「ラグドールの応答が無い…」
「貴様ら、ラグドールに何をした!!」
「さぁ?」
ーーーー
「どうしたら被害を最小限にできる…!!」
助ける者が多すぎる。どこもかしこもヴィランによる被害だらけ、冷静な判断力を持つ狩迅でも、戸惑いや葛藤、命の順番を選択しなければならなかった。
その瞬間だった、狩迅の耳に僅かながら自分の名を呼ぶ声が聞こえてきた。狩迅の体は勝手にその方向へと向き、走り出していた。
ーーーー
「耳郎ちゃん……逃げて……」
「葉隠……」
危機は耳郎達にも迫っていた。耳郎の目に写っていたのは腕が異型と化し、葉隠の首を掴み持ち上げる謎の男だった。葉隠の力無い声が耳郎をますます恐怖へと誘う。
(葉隠…死んじゃう…足がすくんで立てない…死ぬ…なんでこんな所にヴィランが…嫌だ…
死にたくない…葉隠が…)
涙を浮かべながら自分の無力さを痛感する耳郎、今にも殺されそうな葉隠、そんな二人に対して面白そうに嗤う男、正に地獄絵図である。
「あ……じ…ろ……ちゃ…………」
葉隠の首を締める力が強まる。葉隠の腕がだらんと下に降りてもう限界だと知らせる。
(やだ…助けて…)
最後の力を振り絞り、その名前を呼ぶ。
「狩迅いいいいいいい!!!」
呼んでも無駄だと言うことは理解していた。だが人というのは絶望の底にいる時、僅かな光に頼ってしまうもの、勿論来るはずも無い…男が葉隠を掴みながら耳郎に近づく。
「あ……」
男が空いていた腕を上げ、振り下げる。一瞬だが走馬灯のような物が見えた。時間が遅く感じる、だが体は動かない。死にたくないと願う耳郎、異型の腕が直撃する瞬間だった。
「…………」
頭が変形する程の威力である蹴りを右足で放つ。男は葉隠を手放し、木を数十本叩きつけられながら吹き飛んで行く。
「ッ……」
「すまない、遅くなった。」
葉隠を抱きかかえながら、耳郎と葉隠に敵が吹き飛んだ方向を見ながら謝る。
「葉隠を連れて逃げてくれ、俺が奴の足止めをする。」
狩迅が葉隠を耳郎に渡す。
「でも…」
「さっさとしろ!俺と一緒に墓場には行きたくはないだろ!」
怒ったような表情で怒鳴る狩迅。耳郎は少し戸惑った後にうなずき、葉隠を連れて逃げる。
「いいのかい?盾にでも使えばよかったじゃないか」
吹っ飛ばした男がこっちに歩いて向かってくる。負わせたはずの傷は何故か綺麗に治っていた。
「………」
「紹介が遅れたね、私の名は牙剥。以後よろしく頼むよ、狩迅龍騎君。」
「その腕…貴様、俺と"同じタイプ"か…」
牙剥の右腕は狩迅の様に不気味に変形していた。
「あぁこれか、気になるかい?私は近年稀に見る複数個性持ちでね、これがその一つだよ。君の放った蹴りが治ったのは超再生のおかげさ。」
「複数個性…脳無みたいな物か。」
(だがこいつには理性がある。指示待ち人間じゃない…どうにも辻褄が合わない。)
「少し違うが、まぁいい。で、どうするんだい。私を殺すか?」
「その一歩手前までやらせて貰う。」
狩迅は戦慄していた。この男から放たれる威圧感やプレッシャーは間違いなく自分以上である。そこらにいるようなチンピラでは無い。
「白疾風!!」
「さぁ、始めよう。」
牙剥の腕が蒼く輝いていく。髪の色も青が混じったように変化していた。
「荒鉤爪…二つ名同士、仲良くやろうじゃないか?」
牙剥のちょっとした詳細
見た目は二十代後半だが、実際は個性の影響で年を取らないだけで実年齢は不明