闇を駆けるヒーローアカデミア   作:シロロ少尉

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蹂躪してくよ


第六話:無音の蹂躪

「あとは……………轟か…」

 

 

15m程離れていた距離を一瞬にして詰め、音も無く爆豪を仕留めている狩迅の姿があった。

頸動脈を親指と中指ではさみ、正確にそして確実に……………

 

 

ーーーー

「嘘だろ…あの爆豪が手も足も………」

 

「何という暗殺術…!音も無く、確実に……!」

 

(出来るとはおもっていたが、まさかここまでとは…!やるじゃないか狩迅少年!!)

 

 

その姿はオールマイトですら、息を呑むほどだった。それほど彼は人間離れした技を披露したのだ。

ーーーー

 

(デカい音が聞こえた…爆豪か?だがそれにしては不自然だ…何故一発しか鳴っていない……まさか…もうやられたのか…!?)

 

 

流石の轟も焦りを隠せないようだった。

だがその焦りは決定的な物へとかわった。

すぐそこの廊下からコツコツと歩いて来る音が聞こえた。轟は何か妙な寒気がし、少し扉から間合いを取った。

足音がすぐそこまでくると轟は躊躇無く廊下ごと凍らせた。不意打ち…確実に仕留めた…………はずだった………………

 

 

(いない!?ならあの足音は……)

 

 

轟がそう考えているとき、すぐ後ろから悪魔の囁きが聞こえてきた。

 

 

「爆豪にも言ったが、とどめを刺したらしっかり確認しておけ。」

 

「ッ!?」

 

 

轟のすぐ後ろには目が真紅に染まった狩迅がたたずんでいた。

ただ立っているだけ。なのに彼からは途方も無いプレッシャーと威圧感があった。

轟は冷や汗を流すが、すかさず切り替え、もう一度氷を放った。だがそれは虚しくも当たるはずも無く………

 

 

「あともう一つ…あまり自分を強いと思うな。俺は過去、それで一度死にかけた。」

 

 

狩迅は轟の肩に優しく触れる。その瞬間轟は意識を奪われた。

試合が開始されてから2分と17秒…二人は完膚なきまでに敗北の二文字を背負わされた………

 

 

ーーーー

『っ……………………』

 

誰もが声を出すことは出来なかった。彼ら二人は戦闘力で言えばプロにも負けないだろう。

そんな二人がなすすべなく敗れ去った事実に皆は思考が停止していた。

 

 

「ヒ、ヒーローチームWIN!!!!!!」

 

 

それは戦いと呼ぶには、おこがましく、一方的な"鏖殺"だった。

 

 

「さて、今回のMVPは……言わなくともわかるね?」

 

 

これが分からないのは本当の馬鹿な者だけだろう。

 

 

(誰も何も喋らない………怖がらせてしまったか………)

 

 

ーーーーーー 一方 ーーーーーー

 

『かっけぇ!?』

 

 

怖がるよりもむしろ、その強さに憧れや尊敬を抱いていた1−A組だった。

ちなみにやられた二人はリカバリーガールの元へ連れて行かれた。

授業が終わり、狩迅は緑谷の元へ向かっていた。

 

 

「失礼します。ん…あなたは…」

 

 

そこにはやせ細っているスーツを来た男性が緑谷の近くに座っていた。

 

 

「あぁ…私は八木俊典、緑谷少年の親戚みたいなものだよ」

 

 

「そうでしたか…私の名は狩迅龍輝…お見知りおきを…」

 

 

(いやまぁ…しってるんだけどね!)

 

 

「うっ……あれ…」

 

 

「目を覚ましたか、緑谷…」

 

 

「狩迅…君?」

 

 

「無理はしなくていい。一つお前の個性について、助言をやろうと思ってな。」

 

 

「助言?」

 

 

「あぁ…俺とお前の個性は種類こそ違うが同じタイプだと思っているんだ。」

 

 

狩迅の個性は迅竜、漆黒の毛皮を持つ巨大な竜へと変化できるが、狭い場所では戦いづらい為改良を重ねた結果、一部分だけを変化させる事に成功した。

対して緑谷は0か100しか出せず、狩迅の個性のように、全体に"身に纏う"と言うことをしていなかった。二人は強大な力を抑える為、出力を抑えられるようにまた、それを長時間維持できるように考えていた。

 

 

「お前の個性は、"身に纏う"ことはできないのか?」

 

「身に纏う……ハッ!」

 

「ありがとう狩迅君、一つ考えができたよ」

 

「それを極める事を推奨しよう。」

 

狩迅はそれだけを言うと、部屋からでていった。そして教室へたどり着くと………

 

 

「あっ!おい狩迅!」

 

 

みんなが一斉にこっちに振り向いてくる。

 

 

「今さっきの訓練の反省会みたいなのしてんだが、お前も来いよ!」

 

 

「俺も同じスピード系の個性として君にアドバイスを貰いたかったんだ!」

 

 

「ねぇねぇ!あの肩にポンてして気絶させるやつ、あれどうやんの!?」

 

 

「今度教えてくれよ〜」

 

 

「しっかしすごかったねー!あの二人をけちょんけちょんにするなんて!」

 

 

「まったくだ。いつか指南を願おう。」

 

 

といった感じでみんなが語りかけてきた。怖がらせてしまったと思っていた狩迅からしてみたら少し驚いていたが、安心したようだ。

 

 

「そうだ!みんなでマック行かね?緑谷も連れてさ!そこで続き話そうぜ!」

 

 

『賛成〜』

 

 

(フッ)

 

 

「狩迅ちゃん…」

 

 

「蛙吹さんか、どうした?」

 

 

「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの今の笑顔とっても素敵だったわよ」

 

 

(笑顔…………か……)

 

 

 

その後のことだが、緑谷は爆豪と何かを話しており、轟は一人で帰っていった。

 

 

(久しく笑顔なんてしたな。オールマイトに教えてもらうか…)

 

 

『HAHAHAHAHA!!!』

 

 

「やっぱやめておこう…」

 

 

 

 

 

 




まさしく圧倒!!ん〜かっきょいい\(^o^)/

次回からはついにUSJ編です!
それではまた〜
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