デジモンと命を共有する転生者   作:銀の弓/星の弓

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オリジナルシーンの方が筆が進みます。
毛がモフモフしたデジモンをモフりたい。

FGOプレイヤーではありますが、蘆屋道満が人気過ぎるでしょww
オベロンは出てきたばかりもあってまだわかるけど。

香織や深淵卿の活躍のさせ方に悩みます。
あと、勇者をどうするかですね…。


第10話 準備とその他の動き

進示視点。

 

今、俺達は色々な道具を造っている間にも戦闘訓練もする。

 

「あがっ!?」

 

いかん、優花を相手にしていたが、少し強く殴りすぎたか!?

 

 

「問題ないわ、続けましょう!」

「ダメ、休憩」

 

待ったをかけたのはユエだ。

まあ、無理も禁物か。

 

「優花、休憩したら、次はデジモンのバトルだ」

「…わかったわ。やっぱりまだ勝てないわね」

「俺と杏子の体術は我流だが、樹がパンクラチオンの使い手でな」

「樹さんが!?」

 

驚く優花。

 

やや離れたところで車を造っているハジメも「マジかよ…」と呟いている。

 

ハジメも樹と南雲愁さんのゲーム会社で何度か面識あるからな。

 

まあ、物腰柔らかそうな樹が格闘技が出来るなんて想像しづらいだろう。

 

「言っとくが、樹は俺より強いぞ。俺も何度もボコボコにされた。…まあ、罪悪感マシマシで心配されるんだけど、優しすぎて師匠に向いてないかなぁ」

「そうなんだ…」

 

…樹は東京ドームなら数分で更地にできる腕力がある。

 

おまけに神術も樹の世代の天使の中ではトップランクで多芸だ。

 

創造神、維持神、破壊神で習得する神術は違うので、一概の比較はできないが。

 

因みに杏子は今俺に変わって報告書を書いている。

 

記憶が戻ってそっちの能力が上がった今、俺の負担を減らそうとしてくれているようだ。

 

…サイスルで暮海杏子に憑依していた頃と違って、Sっ気は大分鳴りを潜めているが、デジタマから世話をしていた影響だろうか。

 

 

(…アレ?リリアーナと会話していた頃はエヒトを認識できなかったはずなのに、なんで今は認識も発音も出来るんだ?)

 

…この理由を知るのは大分先の話だが。

 

 

「よし、次はギルモン達ね」

「よし!」

「やるなら結界張ってくれ」

「はいよ」

 

ついこの前完成した優花たちの(ついでにあと10台くらい作ったか?)デジヴァイスを取り出し、異常がないことを確認して渡す。

 

杏子もデジヴァイスの作成こそできないが、修理やメンテナンスは可能だ。

ハジメは今デジヴァイスの勉強に割く時間がない。

 

…因みに迷宮に行く前の密会でガトリング砲も見せたのだが(先生は泡吹いて倒れたが)、アレをもう一度見せてくれとねだられたので、預けている。

 

「行くわよ!」

「ハジメ、俺達も」

「後でな、ガジモンは今日は暮海とだ」

 

デジモン達もこうやって毎日組み合わせを変えてスパーリングだ。

もう少しなれたら1対2や2対などのチーム戦も視野に入れる。

 

 

 

 

 

 

 

ガラテア視点。

 

 

 

王宮で人間のメイドのふりをして、情報収集をしている。

一部生徒たちの訃報が届けられてからというもの、天之河光輝という勇者は、白崎香織に

 

『南雲と榊原はもう死んだ。だからクラスメイトの死にとらわれていてはダメだ。

暮海さんと園部さんは必ず助け出す!…それに、榊原は暮海さんをあんな化け物にして、あんな力を持っていながら隠していたなんて…なんて最低なんだ!あんなに頭を抱えて苦しんでいたのだって、榊原に何かをされていたに違いない!』

 

などと言っているが、男性陣二人は死んだとして、女性陣二人はきっと自分の助けを待っているはずだと言って憚らない。

 

ジール時代から進示と杏子の戦いを気配を消しながら見ていて、事情を知っている身としては、何とも言えない心境になった。

 

進示と杏子はどちらかが死ねば自動的にもう片方も死ぬ間柄だ。

 

杏子を【化け物】と言っていたが、デジモンというあちらの方が本来の姿だ。

 

勇者は事情を知らないようだが、説明したところで、果たして受け入れられるかどうか。

 

私が観察する限り、あの勇者は自己中心的で、世界は自分の思い通りになると思っている…だけであればまだよかったが

 

(…厳密には自己分析も放棄してますね。だから他人の心情も自分自身の心情も視えていない)

 

一番の問題はそれだ。

 

恐らく、挫折すらなく、人間関係においてもトラブルの類とは無縁。八重樫雫の言動を見る限り、彼の不始末は彼女がフォローしていたようだ。

 

(…女を侍らせたい欲求もまあ、人間の男性の性欲の範疇でしょうが…それすらも自覚できないうえに、【自分は特別だ】ということで済ませようとしてますね。…せめて自己分析くらいはしてほしいものです…それが出来れば化ける可能性も大ですが…白崎香織や八重樫雫の言葉も届いていない以上、望みは薄いですね。メルド団長ならあるいはとも思いましたが…、こちらも難しいですか)

 

私が彼らを見ながら思案していると。

 

「なあ、光輝…。こいつらだって気持ちの整理は必要だろうしよ、いったん戻ろうぜ」

 

と、アレは坂上龍太郎だったか。

 

「龍太郎?」

「上手く言えねぇけど、南雲と榊原を悪く言うのは違う気がすんだよ…それに、ベヒモスが変化したっつうあの白と黒の気持ちわりぃ感じの奴だって何か知ってそうな感じがしてたしよ」

 

その言葉を聞いた私は表情を取り繕えただろうか。

 

「…アレがこの世界にも…!?」

 

ジール全域を飲み込むほど肥大化したモノ。

 

彼はアレを【イーターもどき】と呼んでいたか。

 

進示は冤罪で傷つけられた体に鞭を打って戦おうとしたが、ミリアに気絶させられ、それがジールで見た彼らの最後の姿だった。

まさかトータスで再会するとは思ってなかったが。

 

…再会というのは語弊があるか。向こうはこちらを知らないのだし。

 

 

 

 

 

…彼らがあの程度で死ぬとは思えない。が、アレが出てきた以上分からない。

 

 

 

 

 

 

 

…事の真相を確かめようにもあのシスターがいる以上迂闊な動きは出来ない。

 

それに、私はあまり戦闘向きのエルフではないし、ナイフ、弓、投擲術もある程度収めているが、本職に適うわけではない。

 

 

 

 

「ちょ~っとお話いいですか?ガラテアちゃん」

「!?」

 

突然、メイド服にしては露出が高い緑色の髪の毛の女性が…人間なのか!?

いや、そもそもこんなメイドいたか!?

 

「私、岸部リエっていうの~♪…さっきの【アレがこの世界にも】って言葉の意味~、お・し・え・て?」

 

 

…既に退路はなし。

岸部リエという女についていくしかなさそうだ。

 

…勇者たちや八重樫雫達の動向は気になるが、他に選択肢はない。

 

 

 

 

 

「…ふーん。お話を聞く限りぃ、ちょっと変質はしているけど【イーター】でしょうねぇ」

「…あなたはアレが何なのか知っているのですか」

「ちょっと色々とねぇ?」

「…あなたは、デジモンですか?」

「…へぇ?」

 

彼女の種族を聞いた瞬間、一気に威圧感が上がった。

 

…なんだこの重苦しい空気は!?

 

「…なるほど、アルファモンを知っている以上、ヒントはあったわけか。

…あの時はまさか神話のロイヤルナイツがいるとは思ってなかった。

…貴様の度胸に免じて改めて自己紹介をしようか」

 

 

すると、人間の姿がブレ、人型のフォルムをした桃色の何かが現れた。

 

「私はロードナイトモン。ロイヤルナイツの一角にして、最も美しいもの、現在はある人間と行動を共にしている」

「…ある人間?」

「そこまで教えてやる義理はない」

 

そういうと、ロードナイトモンと名乗ったデジモンは再び人間の姿に戻る。

 

「まあ、今日明日で片付く問題じゃないしぃ?暇を見て話し合いましょう♥

…私のテイマーもあまり待たせられないしぃ」

 

「…テイマーという事は主という意味ですか」

 

「人間をパートナーにするデジモン…に特別な呼称はないけどぉ、デジモンをパートナーにする人間はデジモンテイマーと呼ばれるのよぉ。…最初は不本意だったけどぉ、あの子を独りにしとくのはちょっとまずいのよねぇ」

 

「…そうですか。最後に一つ、どうやってこの世界に来たのですか?」

「…」

 

岸部リエはしばらく沈黙したのち、

 

「まあ、これくらいならいいか。協力関係にある人達の能力でこっちに来ただけで、自力で来たわけじゃないの」

「…」

 

つまり、協力者がいるという事か

 

「十分です。貴方は私に何をさせたいのですか?」

「やること自体は今までと同じでいいわぁ。…あのシスターの目があるうちは迂闊な動きは出来ないしぃ、今は睡眠中だけど、人間より睡眠時間短いからぁ油断できないのよねぇ」

「…あのシスターはやはり人間ではないのですね」

「そうよぅ?そういうアナタも人間じゃないでしょう?」

 

今の彼女の声に戦慄した。

 

イヤリングをつけてるはずなのに、偽装が通用していない。

 

 

「フフフ…いい表情♥岸部リエの精神データに人の恐怖を見て楽しむ性癖もあったけどぉ、癖になりそうね。まあ、今は情報収集してもらいつつ、アルファモンとそのテイマーを待ちましょうか。…こっちに不利益にならない範囲では手を貸してあげる。アナタにはまだ死なれたら困るものぉ」

 

そう言って彼女は戻る。

 

そうそう味あわない重圧から解放されたことで、しばらく放心してしまった。

 

 

 

 

 

「遅かったですね、ガラテア」

「あ、ガラテアさん」

「リリアーナ様…」

 

大分遅刻をしてしまったようだ。

 

リリアーナ王女と、その専属メイドをはじめとするメイドが数名、召喚された女性陣が集まっている。

女子会というものだろうか。

 

「ガラテアさんの分ですよ」

「あ…わざわざありがとう、ニア」

 

メイドの同僚であるニアから紅茶とお菓子を受け取る。

 

メイドの自分が参加していいのだろうかと一瞬思ったが(私は血縁上一応エルフの王族だが)、クラスの人たちの計らいでメイドも参加しているので、今更かと思い、着席する。

 

宮崎奈々と菅原妙子が、園部優花の友人だから彼女がいなくなって気落ちしているが、お茶会に出席できる程度には回復したのだろう。

 

「ガラテア。遅刻を見逃す代わりと言っては何ですが、榊原進示さんの事を教えてほしいのです」

 

突然王女からそんな話題が切り出された。

 

「…何故でしょう」

「あなたは皆さんが召喚された時にどなたの専属メイドを決めるときに貴女は進示さんの専属にしてくださいと言いましたね?」

「…確かに」

「え!?そうなの!?」

 

驚いたのは誰だったか。

 

「…あなたは色恋沙汰の話題には消極的だったはずです。にもかかわらず、男性である進示さんの専属にしてくださいと言いました。貴女の態度を見る限り一目惚れでもなさそうです。…貴女は進示さんを昔から知っていたのでは?…彼らはこの世界出身ではないというのに」

 

 

…これは少し迂闊だったか。

 

 

「…ええ、惚れていたのは姉さまの方ですが、私も昔から進示様と杏子様を知っています。

…これから話すことは他言無用に願います」

 

…恐らくこの中にロードナイトモンのテイマーがいる。

 

その者の耳にこの話を入れるのは正直不安だったが、逆にどう反応するかを見る機会でもある。

 

そう思い、亜人属に偏見がない彼女たちの前でならと思い、私は左耳につけているイヤリングを外した。

 

 

すると、人間の耳に見えていたモノが尖り、エルフの耳が見えるようになったはずだ。

 

王女も含め、その光景に全員が目を見開く。

 

 

「改めて自己紹介を。私はガラテア。ジールという世界の出身であり、エルフの国の第2王女。しかし、姉の影武者となるため、表向きは存在を抹消された間諜です。既に我が国は亡国ですのでお気遣いなく」

 

 

その自己紹介に驚くのは地球組の面々か。

 

地球に行ったことはないけど。

 

「…そう言えば、そのイヤリングを外すのを頑なに固辞していた理由は」

「エルフであることを隠すためです。…この世界では私の外見は森人族に見えるでしょう。

私の肌は白いですが、肌が褐色であれば魔人族に見えてしまいますから、この世界でそのレッテルを張られれば即粛清でしょう」

 

へリーナの疑問に答える。

対外的には様付けはしているが。

 

「…では、進示さんと杏子を昔から知っていた理由は」

「ご明察の通り、5年前に進示と杏子がジールに来たことがあるからです」

 

その言葉にざわつく面々。

 

「念のため言っておきますが、進示と杏子は異世界間を自由に移動できるわけではないようです。

状況から推測するしかありませんが、二人をジールから地球に戻したのはミリアという女性でしょう…彼と密会していたメンバーはご存じと思いますが、彼の持つ龍の杖と亜空間倉庫も元はミリアの持ち物だったはず。彼らがミリアから奪うとは思えませんので、必要があって託したのでしょう」

 

 

それに驚く密会組である、畑山愛子、白崎香織、八重樫雫。

 

 

「密会って、じゃあ、密会の時の会話も」

「失礼ながら聴かせていただきました。遠藤様の気配遮断はまだコントロールが不十分で彼や杏子でも気づけるでしょうが、私を見つけるには至らないようですね」

 

 

因みに遠藤浩介に私も彼を見つけることが出来ると言ったら…彼の様子からして泣いて喜ばれそうだ。

 

 

「私も彼らの全て知っているわけではありません。…私の知る範囲の事をお話しします」

 

 

 

 

 

 

 

シュクリス視点

 

私は現在、契約している主の指示で、主の契約するもう一人の大天使、創造神代天使の力を借りるため、天界に戻ってきているが

 

「んー、主ちゃんの指示ならまあやるけど、歴史の改編も特に禁じられてはいないし。その代わり、シュクリスちゃん、コレ?食べて?」

「なんだ?このダークマターは」

「?シチューだよ?」

 

 

そこには何とも暗黒物質としか言えない何かがあった。

 

コレを食えと?

 

「貴様…仮にも創造神系列ではなかったのか?」

「人間の味覚って定型化されててつまんないのよねぇ」

「おい、仮にも人間の守護者」

「破壊神系列がそれを言う?」

 

…何だ!?私がおかしいのか!?

 

「…うわっ!!くさ!!!魚介類を生で入れたのか!?」

「お刺身だってあるんだし、生でも食べれるでしょ?」

「せめて内臓を取れ!!?」

 

もう嫌だ、この味音痴。

 

しかし、私は天使だから排泄はしないが、人間である主にこれを食べさせるわけにはいかない。

 

盲腸では済まなくなる。

 

「…………いただきます」

「召し上がれ~」

 

こうして私の舌とストレスによる犠牲と引き換えに、ミレディ・ライセンの肉体復元のための術式を手に入れることとなった。

 

…主には3日ほど休むと念話で伝えたら、彼本人と彼のパートナーデジモンから手を合わせられた。

 

おい!?私は死んでないぞ!!?

 

…羽が抜けていくんだが気のせいか?

 

 

 

 

 

 

 

永山視点

 

浩介と健太郎はまだ落ち込んでいるようだが、トレーニングが再開できるほどには回復したらしい。

 

…正直あの密会の時から信じられないような事態の連続だったが、暮海さんのあの変身を見せられたし、他にも証拠になりそうなものを次々と取り出す榊原の持ち物を視たら信じざるを得ない。

 

榊原が持っているもの自体は王国にどこから入手したという尋問を避けるためもらえなかったものの、南雲と協力して強力な武装を作るからそれまでは我慢してくれと言われた。

妥協案まで考えてくれてた以上文句も言えないし、その案を飲むことにした。

 

「あの、榊原のメイドは榊原と暮海さんは生きてるって確信しているみたいだが。

…白崎さんも南雲は生きてるって思ってる。死体を見てない以上、死んだとは断言できねぇ…」

 

 

アレコレと考えてるうちに俺の自室についたようだ。

 

部屋の中には何故か朝にはなかった人形がある。

 

全体的にフォルムは人型、白い鎧に赤と白のマント、右腕に狼のような銃口、左腕には竜のような剣がある。…手のひらサイズだ。

 

「こんな人形あったか」

『私は人形ではない』

「うお!?喋った!?」

『君はどうやら日本人のようだな。

…私は人間に危害は加えない。私を匿ってくれないか?…その代わり時が来たら君の力になろう』

 

 

これが、俺のパートナーとの奇妙な出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介
岸部リエ=ロードナイトモン

デジモンストーリー、サイバースルゥース、ハッカーズメモリーに登場した中身はロードナイトモン。
以前少し触れたが、この世界では本編後の消滅したはずの個体であり、とある人物の身元引受人となった。

ナルシストで悪役として登場することが多いが、サイスル、ハカメモは一方的な悪役とも言えない(デジタルワールド自体がイーターの被害を受けたため)。立場に違いによる衝突が正しいが、弱者から搾取するやり方は褒められない。

なお、岸部リエに憑依していた影響か、勝負下着(女性用)にこだわりを持つようになった。


プレイアブルとしても使用可能だが、進化条件がやや厳しく、高いステータスと才能と友情に一定数値が求められる。

悪役として登場することが多いロードナイトモンを味方につけるには友情を築けという事か。

敵として登場するときは美しい汗をかきたがる。

ミュウはどちらがパパ?

  • オリ主(榊原進示)
  • 南雲ハジメ
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