デジモンと命を共有する転生者   作:銀の弓/星の弓

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とあるデジモンを登場させようとしてるのですが、扱いに悩みます。
しかし、サイスルのアルファモンとロードナイトモンの設定を思い返して閃きました。


第16話 葛藤はトイレに流せ

杏子視点。

 

現在は融合進化してアルファモンになった私達だが、メタルエテモンとの戦いで精一杯で、優花たちの救援は難しい。

それに、ただでさえ足場が不安定な上に、アルファモン()は飛行能力はないに等しい。

とべないこともないが【飛ぶ】ではなく【跳ぶ】が正しいか。

 

メタルエテモンの方が足が速いので、離れても追いつかれるし、メタルエテモンがこちらに構ってくれるなら好都合でもある。

 

体の主導権を進示に預け、私は観察に徹する。

進示は暇を見ては樹と殴り合い…トレーニングをしていたので、カンは衰えていない。

 

メタルエテモンの必殺技を警戒しながら彼の攻撃を防御、または回避でいなし、スキを見てカウンターを叩きこむ。メタルエテモンが離れればデジタライズ・オブ・ソウルで攻撃したり、自分から突っ込んだり。メタルエテモンが再び接近戦を仕掛ければカウンター戦法に切り替える。

 

押せば引く、引けば押す。

 

ミレディ・ゴーレムや、ナイトモンがこちらに向かってこない所を見ると、優花たちが上手く抑えてくれている。

 

と、

「このタイミングでか!?」

 

メタルエテモンの必殺技、バナナスリップか!

 

私たちは転び、チャンスとばかりに

 

「フライング・ニ・-ドロップ!!」

 

メタルエテモンが空中からニードロップを仕掛けてくる。

 

仰向けで倒れていた私達だが、進示が下半身だけをあげ両足でメタルエテモンの膝を掴む。

 

「なんですって!?」

 

随分器用な事をする。

 

そのまま足でバックドロップ(むしろフランケンシュタイナーか?)という背中を痛めそうな技を決めると、メタルエテモンは頭から地面に激突する。

 

すかさず私たちは起き上がり、頭を打って悶絶しているメタルエテモンにすかさず聖剣グレイダルファーで追撃する。

 

「いいいいいやややややややややばばばばば!?」

 

悶絶して痙攣を繰り返したメタルエテモンは気絶して、エテモンに退化した。

 

ミレディとは協力関係にあるようだが、正規のパートナーではない以上、進化のエネルギーを維持するのは困難らしい。

 

「優花たちは?」

 

私達も分離して、苦戦しているようだ。

 

ミレディの戦術が巧みなせいもあるだろうが。

 

進示は亜空間倉庫からガトリングガンを取り出し、発砲しようとするが

 

「手は出さないで!!」

 

優花に止められてしまった。

 

 

「うそ!?やられちゃったの?エッちゃん!?」

 

単純なスペックでは自分より上のメタルエテモンがやられたことに驚きを隠せないミレディ。

 

「進示、暮海。テメェらに手を出されたらヌルゲーになっちまう」

「ん、私達だってやる」

「ミレディには一発かましてやらないと気が済まないですぅ!」

 

「…言ってくれるね。とは言え、そっちの二人がエッちゃんを倒した以上は、ホラでもないかな。

でも助けを拒んだことを後悔しても知らないよ~?」

 

 

ミレディが煽るような言い方で優花たちを刺激する。

 

 

すると空中に正方形のブロックが大量に出現した。

 

ナイトモンたちの相手はデジモン達に任せていたようだが、パートナーたちはミレディの相手で手いっぱいで、精神的な距離感がかみ合わないのか、思ったより苦戦を強いられている。

 

シアはハジメ君製作のギミックハンマー、ドリュッケンで量産型のゴーレムをさばいていたが、ウッドモンが倒れていたのを見つけウッドモンをブロックの雪崩から守るためにウッドモンの元へ駆け寄った。

 

「よそ見していいのかな?」

「させない!」

 

ミレディ・ゴーレムが巨大なモーニングスターをシアに仕掛けるが、メガログラウモンが体を張って阻止する。

 

「ぐあ!?」

「メガログラウモン!?」

 

メガログラウモンがシアを庇うが、ナイトモン戦のダメージもあってか、ギルモンに退化してしまう。

 

フレアモンとクレシェモンはまだ粘ってはいるが、時間の問題か。

 

「オラアッ!!!」

 

ハジメ君がミレディ・ゴーレムの体にパイルバンカーを仕掛けるが、

 

ギギギギギッ!!とした金属音が響くだけで、傷一つついていない。

 

「なんだと!?」

 

「ざーんねん!このゴーレムの体はアザンチウム鉱石で出来ていたけど、エっちゃんが来てからその【クロンデジゾイド】だっけ?それを参考にして改良したボディなのさ!…まあ本物には及ばないけど」

「マジかよ!?」

 

不完全とは言え、クロンデジゾイドを再現するとは…!

 

「まあ、攻略者のレベルに応じて難易度は調整するつもりでいたけど、エっちゃんの同胞がいるのと、キミたちがオーちゃんの迷宮の攻略者だってい聞いて本気を出すことにしたんだ」

 

…そうなのか。

 

「何度も言うが手を出すなよ!?」

 

ハジメからそう言われて進示の心が揺れるのを感じた。

 

助けに行きたいけど彼ら尊重すべきという葛藤か。

 

退化したギルモンを優花君が、そしてこれもいつの間にか退化したパタモンをシア君がそれぞれ抱きしめる。

ここまで観察と戦況把握とクレシェモンへの指示しかできていないユエ君。

…いや、何か仕掛けようとはしているが、魔力分解の環境にいる以上、1回切りが限界か?

 

「じゃ、これを防げるかな?」

 

ミレディがブロックの雪崩を仕掛ける。

 

それは彼らを飲み込む勢いで、降ってくる。

 

魔法が使えない環境で彼らの武装では捌ききれない。

 

それに彼らの消耗も激しい。

 

すると、パタモンとギルモンが光りだした。

 

 

 

 

 

 

優花視点。

 

息も絶え絶えなギルモンを抱きしめ、ゴーレムから庇うように槍をゴーレムに向ける。

 

「優花…逃げて」

「馬鹿言わないで!」

 

ギルモンの言葉を即座に切って捨てる。

 

「奈落の底で慌ただしい出会いと生活だったけど、もうアンタも立派な家族よ!」

「家族…?」

「そう、デジモンの寿命は分からないけど、人間だって寿命がある以上、いつか別れる時が来るかもしれない。でも、だからこそ失いたくないとお互いを助け、守り合う。

ただそこにいるだけで安心できるような関係を家族って言うの!」

「…」

「だから置いていくなんてしないわ!一緒に乗り越えるの!!」

 

私がトータスに召喚される前は、進示と杏子はただのクラスメートかつ、時々ウチに来てご飯を食べるときに接客する程度の間柄でしかなかった。

杏子も記憶喪失の事はトータスに来てから知ったことだが、樹さんや進示との仲睦まじい様子は傍から見てわかっていた。(樹さんは、表向きは進示を様ではなく、君付で呼んでいたが)

 

見た目の割に精神年齢が低かったのは、生まれてまだ10年もたっていなかったせいでもあったとか。

 

杏子は進示と違って(見た目は)女子であるため、学校でも接する機会は多かったが、進示と樹さんの話をするときは目が輝いていた。

 

でも、どこか一線を引いているような話し方でもあった。

 

それはトータス召喚前からの戦いを隠すためでもあったのだろう。

 

奈々や妙子は聞きたそうにしていたが、私は二人をなだめて無理に聞いちゃダメと言った。

 

 

 

そして、トータスのオルクス大迷宮で奈落に落ちてからギルモンと出会った。

 

魔物の群れに襲われているところに出くわし、【助けて】と聞こえた。

 

その心は…上手く理屈では説明できないけれど、とにかくギルモンを助けないといけないと思った。

 

進示や杏子曰く、『出会う前から人とデジモンは絆のようなもので繋がっているケースもある。勿論全員ではないが、優花とギルモンの場合、その結びつきが強かった』

 

そう言われて…何かがすとんと落ちるような感覚になった。

 

デジャヴとか、運命とか色々あるけど、進示とはまた違った【特別】な感情がある。

 

奈落の底で進示も杏子も南雲もユエも。そして私たちのパートナーも全員で地球に帰ると決めた!

 

勿論ここにいない妙子や奈々、愛ちゃんたちも含めて!

 

迷宮を進んでる間にも様々な話をした。

 

デジタルワールドや好きな食べ物とか。

 

話をしてみてわかったのは、デジモンにも心があって、好きな話は楽しそうに語るし、嫌な話題には顔を暗くしたり、人間の文化にも興味津々で聞いてくる。

 

…檜山はあの事件の張本人だけど、進示や南雲たちに復讐の気がない以上私も邪魔しない限りはどうでもいい。地球に帰るなら檜山の力を封じないと面倒なことになりそうだけどそれはおいおい考える。

 

他にも考えること多すぎるし。

 

でも目下最大の大切な伴侶と仲間たち、最近仲間になったシアとパタモン。そして

 

「私の相棒!いつか地球の地を踏んで!映像越しでしか会ってない私の両親にもギルモンを会わせるんだから!!」

 

「…!!!」

 

そう言うとギルモンは光り輝き始めた。

 

パタモンも光りだしている。

 

後から聞いた話だとシアも、樹海での出会いや、今までの暮らしや一緒に特訓したした苦労話も思い出したうえで、シアがパタモンを励ましていたようだ。

 

パタモンは進化して大きな木のお化け?みたいな立派な大木みたいなデジモンになった。

 

「アレはジュレイモンか。シアの手にはいつのまにかブルーカードがあるし、無意識でスラッシュしていたか」

 

そして今の私とギルモンなら

 

私のデジヴァイスが光り輝き、それを胸に押し当てる。

 

――MATRIX EVOLUTION――

 

 

そうして私とギルモンが融合する感覚が。

 

初めて味わうけど不思議と嫌な感じはしない。

 

 

そして右腕には巨大な槍、左手には巨大な盾がある聖騎士のようなデジモンに進化した。

 

「やはりデュークモン」

 

…もしかして、私の旅装束(進示製作)のジャケットやブーツのカラーリングって、このデュークモンをイメージしたのかしら?だとしたら2倍嬉しい気遣いね。

 

「うえ!?」

 

驚くミレディをよそに、ジュレイモンはその大きな体でミレディが降らせたブロックを防ぎきり、私は右手の槍を一薙ぎして、ナイトモンたちを屠った。

 

ナイトモンたちはデータになり、実態を維持できなくなったようだ。

 

クレシェモンとフレアモンがダメージを与えていたようなので、この一撃で十分だった。

 

「…それがデジモンとヒトの絆なんだね。エっちゃんから聞いてはいたけど、すごいね。でもまだ勝負はついてないよ?」

「…行くわよ?」

 

私はそう言うとミレディに肉薄し、右手の槍をミレディゴーレムのボディに突き付ける。

 

「ロイヤルセーバー!」

 

聖槍グラムから放つ強烈な一撃はミレディゴーレムを貫く。

 

「ぐぐ…。でもゴーレムだから素材がある限り再生は出来る…」

「させない」

 

ユエが凍柩でミレディの再生を阻害する。

 

凍らせて再生を阻んだわけね。

 

「うそ!?ここって魔法使えないはずなんだけど!?」

 

ユエは効率こそ悪くなるが、こんな環境でも無理矢理魔法を使える技量と魔力量がある。

 

そうしてる間に南雲とシアがパイルバンカーとドリュッケンを構えて飛び掛かる。

 

「これで終わりだ!!」

「ですぅ!!」

 

 

二人の攻撃が致命的な傷となり、ついにゴーレムは倒れた。

 

「ふう…」

 

見ている進示の方が冷や冷やしたのか、肩を落としている。

 

杏子もそんな進示を支えながら私たちに「よく頑張った」と言ってくれた。

 

 

私はパートナーと分離し、残るデジモン達も成長期に戻る。

 

 

「気絶したエテモンは俺が担ぐ。ミレディの本体のところに行くぞ」

 

そう言ってエテモンは進示が担ぎ、私たちの案内をするように床が動き出した。

 

『はあ、試練は文句なしでキミ達全員クリアだ。その動く床に乗りなよ。

ホントはサプライズしたかったんだけど、そこの黒髪君が私の本体の位置や状態まで言い当てちゃったからね』

 

そして、私たちは動く床に乗る。

 

「ナイトモンは消えちまったが、まあ、どこかの世界に流れ着いてデジタマになってるだろう」

「やりすぎたかなぁ」

「デジモンも弱肉強食の世界。そこまで気にしなくても新しいデジ生があるさ」

「デジ生ね」

「不思議」

 

動く床の行く先はミレディの部屋だろう。

 

 

「ミニミレディ・アタック!!」

 

と、ちっちゃいニコちゃんマークの顔をしたゴーレムが進示の頭に降ってきた。

 

「うごば!?」

 

どうやらゴーレムが進示に頭突きをしたようだ。

 

ついでに担いでいたエテモンを落としてしまい、エテモンも「ぷぎゃ!?」と言いながら再度気絶した。

 

「あ…まさか当たるなんて…」

「………知ってるか?俺らが元居た世界に様々なお笑い芸人がいる。殺気のない攻撃は【ギャグ】としてあえて受けると…」

 

すぐに立ち上がった進示が頭をさすりながら言う。

 

「ミレディ・ライセン。お前が俺達の世界にいたらお笑い芸人でも飯食っていけるかもな」

「そんな生計の立て方があるなんて、キミ達の世界は平和なんだね。ちょっと興味が出てきたよ」

 

南雲は思わず「マジかコイツ…」と言いながらドン引きしていた。

 

 

そこにいたのは中学生くらいに見える金髪ポニテの少女だった。

 

「私がミレディ・ライセンさ。話をする前に攻略の証を渡して、キミ達にこの迷宮のクリアの証、【重力魔法】を授けよう」

 

ミレディが私たちに魔法を付与する。

 

「金髪ちゃんと黒髪君は適正ばっちりだね。中途半端な髪の子はそこそこ高い。ウサギちゃんは出来て体重を変えることくらい…白髪の男の子は…適正ないね?」

 

進示は生成魔法も適正高かったっけ。

 

「そっちの背の高い方の金髪ちゃんはエっちゃんの同胞だよね?」

「ああ、デジモンである私には例え会得できても魔力がないから使えないさ」

「そっか。さっきのキミ達の戦い方を見てると、黒い騎士になった二人はかなり戦いなれてるけど、それ以外の子達は最近戦い始めたばっかりかな?」

 

…やっぱりそれは気づかれるか。

 

「それで、キミの肉体を復元した奴と、エテモン、ナイトモンについて知りたい」

「…まあ、聞かれるよね」

 

ミレディは迷宮攻略時の悪ふざけが嘘のように素直に話し出した。

 

 

 

進示視点

 

ミレディが語った内容を要約すると。

 

千年以上もの間魂をゴーレムに移して延命していたミレディの肉体を突然、金髪赤目、4枚の翼が生えた天使のような存在が現れてミレディの肉体を復元し、さらにナイトモン3体を置いていったらしい。

 

デジモンを連れた攻略者が現れたらけしかけろという言葉と共に。

 

 

ミレディの肉体を復元した天使は、「まだ貴様にはやってもらうことがある、榊原進示という男に助力しろ。貴様が憎く思っているエヒトルジュエはそいつらがいた世界からエヒトなんぞよりよほど強力な神霊を一緒に召喚してしまったのだ。それも7柱」

 

それを聞いた俺達は驚く。

 

「うち5柱が君たちのいる世界に引き返したみたいだけど、トータスにはまだ2柱残っているって。

召喚されたらしい7柱は…ベルゼブブ、ベルフェゴール、ルシファー、リヴァイアサン、リリス、サタン、マモンだって」

「…おいおい、7つの大罪じゃねぇか…だが、不自然な点がある」

「そうだね、ハジメの言う通り、分かりやすいのは色欲の部分と、分かりにくいけど強欲の部分とか不自然だ…これは恐らく」

「デジモンに合わせたのだろうな…あるいは、デジモンが合わせたのか…。いずれにせよ、エヒトがどういう生まれの神か分からないが、人間から神になった存在だとしたら、エヒト神はもう生きているかどうか怪しいな」

「!?」

 

杏子の言葉に目を見開くミレディ。

 

「最初から神として生まれた存在はまだしも人は本来神の高次元情報に耐えられない。エヒトが何の目的で俺達を呼び出したか、いくつか考えはあるけど、神であるなら【依り代】を探している可能性は十分に考えられる。しかしだ」

 

「依り代を探す一環で召喚を試みたつもりが、逆に喰われた可能性がある。トータスの人間の人口はどの程度かは不明だが、地球の現在の人口はおよそ70億人程だ」

 

「「「70億人!?」」」

 

杏子の言葉にトータス組は驚きで叫んでしまう。

 

「な、なにそれ!?多すぎないかい!?…でもそれと神の力に何の…信仰だね」

「その通り。神の生態系は信仰がいらないタイプの神以外は、人々の祈りや想念によって変わる。

当然質も量も良い方と多い方が神の力は強くなる」

 

「…質はともかく量はクソヤローと比べ物にならないのか…」

「地球には国の違いはどうあれ信仰の自由があるし、信仰しないのも自由だ。神は特殊な事情を除いて基本的に人間界には不干渉だが、人間側に無理矢理呼び起こされた以上、どういう行動を取るかは未知数だ。たたき起こしたのがエヒトという確証もない」

「…そういえばキミは進示って呼ばれてたね。じゃあ、キミが」

「俺が榊原進示だ」

 

ミレディの思い出したような言葉に応える俺。

 

「…元々私たちは狂った神を除いて人々の自由な意思を持つことを世界に広げたかった」

「しかし、その戦いは破綻した。お前たちは自分たちでは神を討てないと悟り、迷宮を作って後世に託した。オスカーの手記通りだな」

「…」

 

ミレディは俯いている。当時の事を思い返しているのだろう。

 

「お前はそれでいいのか?」

「え?」

 

俺の言葉にミレディが顔をあげる。

 

「元々お前が立てた計画だろ?後世に託すのが悪いとは言わないが、お前自身はエヒトの喉笛にかみついてやろうと思わないのか?…運命のいたずらかは知らないが、お前は再び肉体を得た」

 

「…で、でも…」

 

…随分としおらしいな。やはり前戦の敗北が結構堪えているのだろうか。

 

「エヒトがまだ生きていたと仮定して、近いうちにオスカーの記録の通りの行動をしてくる可能性はある。お前は前回は戦いの土俵にすら上がれなかったが、今回は違うかもしれない。ハジメは不本意だろうが、戦闘は避けられないし、俺達の利害は一致している。神代魔法の使い手であり、地頭もいいお前が戦うなら戦力も大分上がる」

「…」

 

ミレディがは依然俯いたままだ。

 

「まあ、本来は俺も戦いはというより、面倒ごとを避けたい性格だ。今回の事だって放置した方がメンドクサイことになりそうだから行動しているというのは否定しない。だが、本来お前は相当アクティブな人間のはずだ。…オスカーもキミに散々振り回されたらしいし」

「…オーちゃん何書いてるのさ…」

 

「あああああもうじれったいわね!!!?」

 

 

と、唐突に気絶していたエテモンが起き上がった。

 

ハジメは「うお!?」とか驚いているし。

 

「そんなにうじうじするくらいなら動けばいいじゃない!!後悔は動かないでするより動いてした方がいいでしょ!?」

「え、エっちゃん?」

 

エテモンのテンションにミレディは困惑している。

 

「アチキもついさっき、幻聴かもしれないけど玲子ちゃんの声が聴こえた気がするのよ!!」

 

 

『行ってらっしゃい、エテモンさん。もし再会したのなら、お土産話いっぱい聞かせてくださいね?』

 

「玲子ちゃん…田和玲子か」

 

エテモンの言葉に得心がいった顔をする杏子。

 

 

「ミレディちゃんのうじうじするそのお顔はトイレに流しちゃいましょ!」

「トイレ…?あ!その紐は!?」

 

エテモンは天井からぶら下がっていた紐を引くと、あら不思議。

 

俺達のいた部屋は水洗トイレに早変わり!!

 

「エっちゃーーーん!?」

「な、なんだこれは!?」

 

こうして俺達は【ミレディも一緒に】トイレに流された。

 

エテモンも自ら水に飛び込んだところを見るにミレディについていくつもりのようだ。

 

小さいミレディゴーレムは巻き込まれなかったが、まるで【行ってらっしゃい】というように手を振っていた。

 

 

 

 

 

 

 




エテモンがミレディを叱咤するとは正直私自身も予想してなかった(おい作者)そしてサブタイトル通り、ミレディの葛藤はトイレに流した(笑)

そしてニュートラルな状態のデジヴァイスをミレディに渡すので、ここから先は正式にエテモンがミレディのパートナーです。

進示達はエヒトがとっくに消えてることにはまだ知りませんが、ミレディからの情報により8割がたそうではないと踏んでいます。

まあ、推理を間違えても戦うだけですが。



※前話後書きにも書きましたが、誠に勝手ながら3つ目のアンケートの内容を変更させていただきます。寝ぼけて書いてしまったので、申し訳ありません(変更前のアンケートはミュウとリリアーナにパートナーデジモンをつけるか)。
前2つのアンケートは以前の決定通りです。
1つ目はリリアーナはどちらのヒロインかは大差で進示、
2つ目のミュウはどちらがパパかは僅差でハジメです。

ハジメが好きなユエさん、シアさんその他これからの候補も進示と恋愛相談がしたい。ハジメを好きになるために

  • やっちゃおう!
  • やらなくてもいいかな
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