救済の聖王国   作:嘆きのラジオ

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不法入国

亜人の群れを蹴散らした嘆きの亡霊一行

 

その先に聖王国だろうか、城壁に囲まれた国が見えてきた

「んーー、」

シトリーが双眼鏡と呼ばれる道具でここからでは豆粒ほどしかみえない人間?の集団の様子を確認していた」

「どうやらこの亜人たちはバトゥルフていう獣人みたい」

「本当に?何体か強いやつが交じってたけど、しかも透明化してやがったし」

「ウム・・・」

リィズたちは交戦した亜人たちについて話あっていた

幼馴染み(ルークとリィズ)は血塗れだが、怪我はない

全部返り血だからだ

何か問題があったのか、その声には勝利したとは思えないほど落ち着いていた(ルークを覗いて)

 

「あの亜人達は魔法が得意なタイプではありませんでした、しかし完全不可視化の個体が数体・・・」

「そいつらかなり固かったしねぇ・・・」

「ウム・・・」

リィズですら気になることがあるようだ

 

皆がなぜか僕に意見を求めるような視線をおくる

 

「うんうん、そうだね 、でもほら、強いやつが交じってるなんていつものことじゃない?」

僕にはこれしか言えない

いつものことだ、強い弱いなど僕にはわからないが白狼の巣が良い例だ、ちょっと強いくらいなどまぁいるだろう

特異変異体というやつだろう

 

「そうですよ、お姉ちゃん。いつものことじゃないですか!」

シトリーが僕の顔を数度確認したあと、納得するように話す

「クライちゃんがそういうならそうだよね!」

リィズは僕がいったことを肯定してくれた

少しは否定してくれたっていいのだが

 

「ウム・・・」

アンセムはウムしかわないし

 

「それにしても」

僕は遠目にそびえ立つ城壁をみる

まだ小さいが聖王国が見えている

 

囲むような城壁に大穴があいている

何かがぶつかって壊れたような、崩れ落ちたかのような

 

「改修工事でもしてるのかな?」

崩れた城壁付近には複数の人影がみえた

それならあの人数にも納得がいく

工事役と護衛役だろう

まぁこんな魔物が多く出現するのに大胆なものである

 

「改修工事です、、か?」

シトリーがキョトンとした疑問の表情を向ける

 

「そうだよシトリー、なにか不幸なことがあったんだよ、」

世の中理不尽なことで溢れている

そうだ、僕の世界でも隕石が落ちてきたり

魔術師の研究中に薬物が爆発を起こしたり

大地震で崩れたりなど色々ある

 

魔物のせい?それはないだろう、城壁をあんなにも広く崩せるわけがない

そんなやつがいたら一人で国落としなど簡単だろう

だがあれが落とされた様子はない

 

城門ふきんには人間?の影が多くあった

ルシアは亜人だと言うが、それはないだろう、亜人はかなり戦闘欲が旺盛で、暴力的な種族だと聞いている

 

そんな亜人があのように大人しく出来るだろうか

目の前にぶら下がる餌に食いつくだろうか?

否そんなわがない、僕だったら目の前に宝具があったら迷わず食いつく自信がある

 

「リーダー、、、いくらなんでも・・・」

「改修工事・・・私達も手伝いますか?」

ルシアの疑問の声を塞ぐようにシトリーは話す

 

「ん?なんだ壁を斬ればいいのか?」

ルークなにも考えてないように話す

話聞いてた君?なんで斬るんだよ・・・

 

「いや、いいよ僕達素人が本職の仕事に関わるわけにはいかない」

「そうですね、それなら門から入るのは邪魔でしょうし・・・壁を登るしかありませんね・・・・」

壁を登る?

僕はそうおもうとともにそびえ立つ壁をみた

垂直な壁、階段や梯子などもちろんない

ていうか普通に横を通ればよくない?

 

「ルシアちゃん、一応私達に完全不可視化かけといて?」

「はぁーわかりました」

シトリーは真剣な面持ちでルシアに魔法を頼む

そんなシトリーに気圧されてかルシアは溜め息をつきながらも魔法をかけてくれた

「リーダーは私の手を握っていてください・・・」

ルシアの手を握るとともに幼馴染みの姿が見えなくなる

「リーダー、完全不可視化では、声も聞こえませんよ」

ルシアが無知な僕には飽きれるように言う

反論するまもなく飛行魔法により、足場を失った

落ちる感覚とはまた違う浮遊感

 

城壁をゆっくりとだが上っていく

僕達は聖王国へ不法入国していった




次の更新は不定期になります
そのぶん丁寧に内容を考えますのでご容赦ください!
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