リアス・グレモリー達が呪術高専で修行するように成ってから3日が経過した。
「お前達…なんで手加減してるんだ?」
呪術高専には様々な修練場が存在している。そこならば土地を破壊する程の大規模的な破壊力を使わなかったら、被害は出ない。そんな場所のお陰か、リアス・グレモリー愉快な仲間達は思う存分に力を発揮できてトレーニングを行っていた。余所者…それも心も人外に使って欲しくないが、借金返済の為だ。仕方がないだろう。
だが、そんな修練場で2人の悪魔が悟から説教を受けていた。その2人とは姫島朱乃と塔城小猫の2人だ。悪魔の駒は様々な存在に使うことが可能であり、人間は勿論他の人外も悪魔に変えることが出来るのだ。そして…悟の六眼は魔力や呪力の波長さえも細かく視ることが出来る。そのお陰で、分かってしまったのだ。姫島朱乃と塔城小猫が元から人為らざる何かであったと。
「手加減なんかしてませんわ!!私達は自分に出来ることをしてます!!」
朱乃はそう反論するが、小猫は視線を反らしてしまった。朱乃は兎も角、小猫は心当たりと自覚があるのだろう。
確かに朱乃は出来る事はやっているだろう。だが、彼女は悪魔として雷の性質変化を加えた砲撃しか行わない。元が人間だとしても術式が刻まれてない可能性は有るが、それならば僧侶の駒で良い筈だ。しかし、彼女は悟の六眼でバレているが…元から普通の種族 人間ではない。彼女は堕天使と人間の混血なのだ。
「いや、ナメプしてるだろ。魔眼ナメるな。お前、堕天使の特性が有るだろ。だったら、その堕天使の力を使えば悪魔相手に特効ダメージが入るだろ」
悪魔にも弱点は存在する。埋葬機関や他の派閥のエクソシストが多様する黒鍵、清水、そして堕天使や天使が産み出す光の力だ。朱乃が堕天使の力を使えば、特効ダメージで相手の悪魔に大ダメージを与えることも可能であり、自身の得意な雷撃に乗せれば雷光と成って一撃で滅ぼせる可能性すら有るのだ。
「堕天使……光…あの男の力なんか使うか!!私は絶対に認めない!!あの男の力なんぞ、絶対に使わない!!」
彼女は余程、自分の力が嫌なのだろう。悟にそう罵声を浴びさせ、その場から去っていった。
そしてその場には小猫と悟が残されたのだが、小猫は恐る恐る悟を見て震えるように…脅えるように口を開いた。
「あの…私の正体、分かるんですか?」
「嫌でも分かってしまう。それが、この魔眼の特性だ。お前、妖怪だっただろ?」
悟の問いに頷くように小猫は頷く。悪魔や堕天使、死徒も居るのだ。妖怪だって世の中には居るだろう。
「でも……私は……この力を使いたくないんです。私の姉さんはこの力を使い、暴走して主人を殺してはぐれ悪魔に成りました。ごめんなさい…」
小猫はそう告げ、悟の前から逃げ出すように去っていった。
「はぁ…色々と事情が有るんだな」
悟はそう告げて、大きな溜め息を吐き出した。その時だった。
「テメェェェェェ!!朱乃さんに何をしやがった!!」
兵藤の言葉真上が聞こえ、悟は咄嗟に前に飛び込む。前に飛び込んだ瞬間に先程まで自分が居た所から大きな音が響き、悟は受け身を取って後方を向いて確認する。そこには…赤龍帝の鎧を展開した兵藤が立っており、地面は粉々に砕けていた。恐らくは物凄いスピードで上から突っ込んで来たのだろう。
「何って…ナメプしようとしてたから注意しただけだ」
「惚けるな!!朱乃さんは怒っていた…小猫ちゃんも気分が沈んでいた。お前が何かしたんだろ!!」
兵藤はそう叫び、悟に向かって殴りかかってきた。好戦的な性格に変化しており、もしかしたら薬の副作用なのかも知れない。2発射っただけで禁手に至れる劇薬を短期間で2本も使ったのだ。精神に異常をきたしても可笑しくは無いだろう。
(コイツ…マジか!?)
悟は何時も通り、空間操作のバリアーで防ごうとする。だが、兵藤の拳は空間操作のバリアーを突き抜けたのだ。このままでは禁手で強化された拳が直撃する。悟は咄嗟に右手で受け流した。だが受け流したのは良いが、衝撃を完全に受け流せず…右手の骨が軋む音が響く。
「ぐ!?」
悟は理解する。間違いなく、右手首の骨は折れた。
「このやろう!!」
兵藤は何らかの手段で空間操作をすり抜けてる。六眼でそう理解した悟は空間操作を用いた高速移動で距離を取る。お得意の空間操作が攻撃と防御に使えない以上、距離を取りつつ…危険しか無いが体術で倒すしかない。
「落ち着け!!本当に俺は注意しただけだぞ!!」
「黙れ!!朱乃さんと小猫ちゃんを悲しませたお前が悪い!!」
Boostと倍加する音が兵藤から何度も聞こえる。その瞬間、兵藤は悟を凌駕する速度で迫り…悟の腹部に拳を叩き付けた。
「がぁぁ!?」
悟の呪力は並みの術師よりも遥かに高い。並みの術師が20、貴族悪魔の天才が2000だとすると7000はある。余談だがシエルは5000程である。2人とも桁が可笑しいが、人間で悪魔以上の数値を叩き出すこの2人が異例と言えるだろう。
悟はその7000という規模の可笑しい呪力を全て防御に回す。だが、倍加した赤龍帝の破壊力は絶大であり…一撃で悟の腹部に絶大なダメージを与え、悟の意識は一瞬で反転した。いや…純粋な打撃で純粋な民間人で喧嘩もしたことがない兵藤の攻撃なら本来は内側には届かない。だが、兵藤は先程、空間操作のバリアーを突き抜けたナニかを使って攻撃を内側に浸透させ…悟を一撃で倒したのだ。
心音が停止し…完全に倒れる悟。それもその筈、悟の心臓は完全に潰されたのだから。
その時だった。地面を突き破り、数多の鎖が兵藤を拘束して動きを停める。兵藤はもがき、鎖を次々と破壊するが数が多いのか動きはどんどん停められていく。
その隙に、アルクェイドが現れ…倒れた悟を担いで去ろうとする。
「くっ!?誰の神器だ!?」
『相棒。神器ではない…これは真祖の術式だ』
空想具現化。それは無から有を産み出す真祖に与えられた術式。最後の真祖であるアルクェイドの術式であり、アルクェイドは無数の鎖を出して兵藤を拘束しようとする。
「ナメるな!!」
だが、兵藤は空想具現化で産み出された鎖を全て引きちぎり、動き出そうとする。だが、彼の目の前には…
「其処までだ悪魔。貴方はヤりすぎた…土塊に帰れ!!」
重厚なパイルバンカー…それも使用者の魔力で解き放たれる鉄杭を撃ち込む物を構えているシエルが立っていた。
「第七聖典 パイルバンカー!!」
「ぐうぅぅぎゃぁぁあ!!」
引き金を引かれ、解き放たれた鉄杭は一撃で兵藤の鎧を破壊する。だが、薬品でドーピングされた影響なのだろうか…兵藤の鎧の強度は強く…兵藤の身体には傷が付いていない。
「アルクェイド!!遠野君を副長の所に!!」
「うん!!」
兵藤が起き上がる前に、シエルとアルクェイドは悟を連れて速やかにその場を去った。
「お目覚めかな?さとるん」
ふと、目が覚めた悟。兵藤に殴られたと思えば医務室のベッドの上だし、自分の上には心配そうにアルクェイドが乗っている。右を見れば心配そうに見つめるシエル、そしてサイレントヒルの三角様の被り物を被った緋人が立っていた。
「七夜先生、シエル、それにアルク……いてて」
「無理しない方が良い。君は心臓を破壊されていた。恐らく、赤龍帝の透過で空間防御を突き破られたんだろうね」
こうして悟が生きていると言うことは心臓は緋人が反転術式で治してくれたのだろう。
「あの性犯罪者は一先ず、お先に冥界に送還しました」
「僕が魔王を脅したからね。あの赤龍帝を殺すか、悪魔全滅するか、送還して慰謝料を払うのどれが良いとね。彼等は赤龍帝(笑)の送還と慰謝料を望んだよ。よっぽど、あの赤龍帝が大事のようだ」
兵藤は悟を殺そうとした。と言うか、一度殺した。なので、悪魔全滅、送還して慰謝料を払う、あの赤龍帝の処刑。このうち、悪魔は送還と慰謝料を選んだのである。
「じゃあ…アイツは?」
「もう此処には居ないよ」
アルクェイドが告げる。もう、兵藤は此処には居ないのだ。
「なあ…七夜先生。最強を教えてくれ…俺は弱い。このままじゃ、皆を護れそうにない」
「良いよ。但し、シエルを鍛えた時以上の突貫で行くからね?」
一方の1年生
「うぉぉぉお!!秋葉!!なにアレ!?」
「琥珀が作ったパックンフラワーよ!!てか、なんで此処に!?」
「流花!!お前、木遁使えるだろ!!」
「いや、あれは無理!!」
修行と称してパックンフラワーの軍隊から呪力強化で身体能力を上げて、全速力で逃げていた。
薬の副作用が出てきた兵藤…果たしてどうなるの!?
次回、さとるん、武器を選ぶってよ
番外編 アンケート
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