「くそう!!コカビエルのヤツ……ぜってぇぇ!!赦さねぇぇえ!!」
駒王の夜空が輝く時間帯。その時間帯に性犯罪者であり、殺人犯である兵藤の叫びが木霊した。彼は冥界に強制送還されたが、あれは総耶からの強制送還であり駒王等の悪魔の領地では兵藤は普段と変わらない生活が送れるのだ。
リアス・グレモリーに理不尽な結婚を迫ったライザー・フェニックスを文字通りの半殺しにし、リアスを救った正義のヒーローは駒王の惨状を見て怒りに満ち溢れる。
「イッセー!!」
「イッセーくん!!」
「分かってるさ…人間を動く死体や…虫の化物に改造しやがって、コカビエルは俺が殺す!!」
赤き龍の鎧を纏った兵藤が龍気を糧とした波動弾を解き放ち、一角を消し飛ばす。既に駒王に安全な所はなく…町は絶望の2文字が似合う魔境に変わっていたのだ。
「うごご……」
「アガァァ!!」
死徒に血を座れて殺された人は動く死体となり、人々を襲う。やがては死徒となり、絶大な力を誇る。埋葬機関では常識的な話では有るが、リアス達はそんな事は知らない。
駒王は既に壊滅状態と成っており、町は動く死体と改造された人間達こと改造人間が人々を襲っていた。
「コロシテクレ…コロシテクレ」
「モトニモドシテ…モドシテ…」
「ニゲテ…ニゲテ…オネガイ」
改造人間は皆が人の顔立ちを残した昆虫や蜘蛛や芋虫であり、その大きさは人間大だ。こうなれば殺すしかないし、元に戻すのは不可能。彼等は意識だけを残され、身体の自由は奪われ、思いとは裏腹に人を食べる存在に変えられてしまったのだから。
「オネガイ…コロシテ」
「こんな事…私の町でどういう事を!!」
リアスが滅びの魔力を解き放ち、芋虫の改造人間を消し飛ばす。
駒王は彼方此方から人々の悲鳴が響き、こうしてる間にも人々が死者や改造人間に食い殺されていく。駒王で生きている人間は本当に極僅かと成ってしまっただろう。だが、此処は悪魔の町でリアスの領地だ。リアス・グレモリーと愉快な仲間達は同じく駒王に滞在する魔王の妹の片割れとその眷属、そしてヴァチカンからミカエルの命令で派遣された2人のエクソシストと共に事態の収束に当たっていた。
「部長…」
「大丈夫よ、イッセー。貴方の両親とDr.アラクは安全な所に逃がしたわ」
だが、悪魔の権限で事が大きくなる前に避難する事が出来た人物が数名居る。それは兵藤の両親、Dr.アラク、そして同じく駒王の悪魔であるソーナ・シトリーの眷属達の家族だ。彼等はコカビエル来訪の事実をエクソシストから持たされたリアスとソーナの権限で速やかに冥界の悪魔領土に避難させた。これで、自分の大切な眷属の家族とDr.アラクに危害が及ぶことは無いのだから。
リアス達は駒王学園高等部を一先ず、籠城の拠点としてそこをねぐらに駒王に巣くう人外を倒しては町を奪還しようとしている。
「コロシテ……」
「おら!!」
兵藤はそんな哀れな改造人間の頭部を踏み潰して解放してあげた。
望まぬ人々を無理やり人外に改造する。なんて外道だ、ゆるしておけない。兵藤は決意を込めて次々と改造人間を破壊していった。
コカビエルは堕天使だ。だが、彼はそこまで才能豊かと言われればそうではない。最上級堕天使の称号を持つが、実力は最上級堕天使の中では下の下。
アザゼルやシェムハザと言ったツートップと比べて研究者としての側面もなく、バラキエルや最近メキメキと頭角を現してきた未来永劫最強の白龍皇と呼ばれる少年の足元にも及ばない。星を降らせる術式を持つが、星を降らすには時間がかかるし、隙が大きすぎる。とは言え、コカビエルはそれでも他の堕天使より優れていると思える点が自分には有ると信じてるし、自覚してるのは人間に寄り添えると思ってることだろう。
堕天使の寿命は永遠だ。だからコカビエルは産まれてから永久の時を見てきた。
『コカビエル…君は優しい子だ。優しいから堕天使したんだろうね。コカビー、愛しい我が子よ。天界を去るなら、愚かしくも哀れで…それでも愛しい人間達を見守ってくれ』
天界を去るとき、父はそう言っていた。
『あー、コカビエル。ちょっと、埋葬機関に赤龍帝が所属したから殺してくれ。未だガキだから行けるだろ』
『コカビエル。次はこの魔獣創造を宿した子供を殺してくれ。まあ、赤龍帝に返討にされるなんて、お前も未々だな』
『コカビエル。次はコイツを殺してくれ。出来れば神器を奪ってくれ、研究したい』
上司であるプリン頭は人理を守るため、世界の為だと言い掛かりをつけて、神器を宿した子供達を暗殺してほしい、神器を抜いて研究したいから誘拐しろと様々な命令を出してくる。ふざけるな
『ふん、悪魔の駒のお陰で悪魔は安定だな』
三大勢力最強と言える悪魔は次々と悪魔の駒で人間は勿論、様々な種族の人物を悪魔に変えていく。望まない転生だって多く見てきたし、悪魔政府を裏切った転生悪魔は賞金首にされて醜い怪物に変えられる。ふざけるな
『ウリエル。主の遺したシステムを護るためです。翼を自分で根本から切断し、天界を去りなさい』
父は…人間を愛した神は死んだ。その後、天界の長にはミカエルが着いたが、ミカエルは神が自分に何かが有ったときでも対応できるように遺したシステムを巧く使いこなせず、システムを護るために様々な物を切り捨てた。
『コカビエル。私は私の遣り方で人間を護ろうとおもう。埋葬機関に誘われてな』
自分に戦う基本を教えてくれた兄は天界を追放され、埋葬機関に入った。相変わらず翼を失っても兄は変わってなかった…良かった。
『システムを護るために、この神器とこの神器はヴァチカンから追い出さないと…あと、イエス様にも天界から去って頂きましょう』
ミカエルはシステムを護るためならどんな物でも切り捨てる。護るべき人間も、信徒も、神器を宿しただけで追い出し、維持でもシステムを護る。システムを護るためなら、派遣するエクソシストも末端の少女を送り出す事も常だ。
ふざけるな…
故にコカビエルは思う。
ふざけるな…
こんな事は有ってはダメだ。
「親父…赦してくれ。俺は人類を護るために、世界の裏切り者に成って死ぬ。神秘の秘匿があるからこそ、人間が迫害される。なら、俺達の存在や神器を公にしてやれば良い。黙ってても追放されるから、公にしても問題は無いだろう」
だから、コカビエルは今からYouTubeをハッキングし、自分達や神器の存在を公の物にする。
「うわ!?なんじゃこりゃ…」
一方その頃、悟はアルクェイド、シエル、ノエル、そして緋人と共に駒王に入った。だが、町は既に死んでいた。
次回………朱い月が復活する!!そして…緋人の仮面が割れる!!
そして…原作キャラ1人?終了のお知らせ(人間ではないよ)
なお、その次は原作のインフレ真っ青のタイプ・ムーンVS人類最強のバトルが行われます。兵藤こそが最強の赤龍帝に相応しい!!っておもってる人は次の次はパスしてね?
番外編 アンケート
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