神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

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首脳会談!?


首脳会談のお知らせ

「ではこれより、職員会議を始める」

 

呪術高専はあんな成りだが一応は学校だ。その為か、職員会議が存在する。だが、呪術高専の職員は本当に少ない。学長である夜蛾、1年生担任の七海、2年生担任の緋人、英語の教員であるノエル、そして科学の教員である九十九の僅か5人しか居ないのだ。教員の数が全校生徒と対して変わらない時点でしょうがないだろう。まあ、そもそも呪術高専の生徒が明らかに少ないのには訳がある。それは神秘の秘匿がバレようが、バレなかろうが変わらない事なのだ。

 

「あの……ずっと気になってたんですけど、呪術高専って教員も生徒も少なくないですか?」

 

そんな疑問を思ってしまったノエルがそう言ってしまった。確かにノエルの疑問はごもっともだ。教会組織のエクソシスト希望者は結構多く、数は日本の呪術師志望と比べれば遥かに多い。いくら呪術師は日本限定だとしても、少なすぎると言えるだろう。

 

「まあ、ノエル先生の言いたいことも分かる。だがな…こればっかりはな。呪術師は殉職率の高い職業でもあるが、三大勢力の事も関係している」

 

夜蛾学長が大きく溜め息を吐き出して説明してくれた。

実際の所。日本には退魔の家系や魔術師の家系は多いのだ。だが、魔術師は基本的に『根源』に至るために頑張る研究者としての側面が強く、呪術師に成ろうとするのは家出少女位であり、どうせ学ぶのならイギリスの時計塔に向かうのが常識だ。

では退魔の家系はどうなのか?有るのは有るが、多くは家庭で各々の力の使い方を学ぶのが多い。五大宗家や五大宗家の配下の家々の子供達は実家で退魔のノウハウを学ぶために、呪術高専に通う子は五大宗家と縁切りした家や子ぐらいしか来ないのだ。その上、優秀な素養を持った縁切りした子とかは三大勢力……特に悪魔の目に止る。そうなったら貴族悪魔の眷属としてスカウトされ、貴族の眷属に成って悪魔ライフを送るのだ。と言うか、高専入学よりそっちの方が遥かに多く…シトリー眷属には退魔や魔術の家系の子が何人か居るそうだ。

 

「因みにですが、京都府にも呪術高専は有ります。ですが、其方の生徒は男子生徒ただ1人です」

「すっくなぁ!?」

 

七海曰く、京都にも呪術高専は存在する。だが、そこの生徒はたった1人だけだと言う。

 

「話はそれまでにしておこう。マッキー」

「そのアダ名は辞めろ、七夜先生。神秘が公になり、世界は変わってしまったのは皆も知っている事だろう。日本政府から書類が来たが……此度、三大勢力と日本政府で首脳会談を行うそうだ。場所は帝国ホテルで行われ、朱い月襲撃の参考人として七夜先生、シエル、悟とアルクェイドが参加を求められている」

 

日本政府と三大勢力との首脳会談。

まあ、日本政府は今の首相やその前任者達のお陰か三大勢力と仲良くべったりであり、話す内容は大体分かっている。

 

「朱い月対策を兼ねた話し合いって事は無いね。だとすれば三大勢力と日本政府の和平か」

「間違いなくな」

 

だが、本来の首脳会談とは事前に話し合う内容の9割が決まっているし事前に話し合われた場合が多々ある。日本政府は三大勢力と仲良しであり、日本政府はペコペコと頭を提げてばかりだ。だが、しかし…日本の政治家にも居るのだ。本当に日本の事を考え、弱者を護ろうとする志を持った政治家が。その政治家達は呪術高専と繋がっており、既に決められた事柄を流してくれたのだ。

 

三大勢力は和平を結ぶことが既に確定。そして悪魔は堕天使と天使に悪魔の駒のテクノロジーを提供、天使は宝具量産の技術を悪魔と堕天使に提供し…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を承諾、堕天使からは天使と悪魔に人工神器と呼ばれるテクノロジーの提供だそうだ。

 

「しかし…良いのか?七夜。埋葬機関はエクソシストの1つ。埋葬機関は天使達の手で、悪魔の討伐が禁止されたが…」

 

全エクソシストによる悪魔討伐と捕縛禁止。これは悪魔政府からはぐれ認定された下僕以外は殺すな、という恐ろしい命令だ。悪魔の中には悪魔の駒を乱用し、人間を悪魔に変えてきた恐ろしい貴族悪魔も中には存在する。だが、くそ天使ミカエルくんがとんでもない約束を悪魔としてしまい、悪魔の駒を悪用したり()()()()()()()犯罪を犯しまくる悪魔を捕らえたり殺すことが出来なくなったのだ。

なのに、悪魔は転生の制限や活動の制限を定めるつもりはなく今後も各国で大暴れするだろう。そうすればやがては一国の国民全員が悪魔に変えられ、はぐれ悪魔にされてもエクソシストは指を咥えて眺めることしか出来ないのだ。

 

「だからね。僕達は天使とは縁を切ったよ。埋葬機関はもう、エクソシストじゃない」

 

そう、埋葬機関はもうエクソシストではないのだ。

 

「成る程ね…ミカエルは自国の警備組織を悪魔の関係を優先して停止させたか。国家元首としてはオツムが悪すぎるね。

それはそうと…先日、生徒達全員の健康診断を秘密裏に行った。その事で」

 

九十九はそう告げ、少し間を置いてから話し出した。

 

「悟の中にある筈の神滅具 絶霧が溶解し…悟の霊基と肉体に溶け込んでいる。既に絶霧は90%が溶解しており、それは調べてみると悟が中学生の頃から徐々に始まっているね」

 

何でも九十九が秘密裏に行った健康診断。それで悟を調べてみると、悟の神器である絶霧は90%が溶けており…溶け出した絶霧は悟の霊基と肉体に溶け込んでいるそうだ。神滅具が溶けて肉体に溶け込むなんて普通は考えられない。だが、悟の肉体にはそれが起きていたのだ。

 

 

 

 

その頃の食堂。

 

「えっ?シエル、お前…エクソシスト辞めたのか?」

「えぇぇぇ!!シエル先輩、埋葬機関辞めちゃったの!?」

「虎杖君。私は埋葬機関は辞めてませんよ。エクソシストは辞めちゃいましたけどね」

 

そこではシエルが悟達に事の発端を説明していた。因みにシエルの膝には先日に捕獲し、手持ちに加えた炎タイプのイーブイ族 ブースターがちょこんと座っている。

 

「エクソシストはくそ天使のお陰で辞めました。退職金代わりに私は第七聖典。副長は退職金代わりに破天と滅天そして極天聖典。ノエルは今まで使っていた中古品の斧槍ではなく、少々の退職金と新しい斧槍を貰ってましたね」

 

くそ天使ミカエルくんが発令した新しい決まりごと。当然、埋葬機関の面々は全員護る気は0であり、これを気に一斉退職。局長であるナルバレックはヴァチカンに囚われたままだが、そのうち脱走するだろう。

シエルは退職金代わりに第七聖典、緋人は破天と滅天そして極天聖典、ノエルが新しい武器である。

 

埋葬機関は民間警備会社と生まれ変わり、経営の手腕が有ったウリエルを一先ず社長としてイタリアに本社を立ち上げ、日本支部の所長として緋人が着任である。戦闘力の序列は健在であり、順番は未だ変わっていない。

 

「まあ、私が思うに…教会の総本山だったイタリアは直に悲惨な状態に成りますね。エクソシストは悪魔が悪事をしても倒せず、指を眺めるだけ。なのに悪魔はこれまで通り、人々を拉致したり眷属に強制的に加えたりやりたい放題」

 

悪魔は和平に対し、エクソシストと違い大きな制限を受けていない。ゆえにこれまで通り、好き勝手に出来るのだ。それで何が起こるのかと言うと、悪魔はこれまでエクソシストという抑止力で活動を制限されていたがエクソシストがミカエルの手で停止した事を受けて…好きに眷属を増やしたり人を拉致したり何でも出来るのだ。そうなれば、何時かは一国の国民全員が悪魔となり…その半数がはぐれ悪魔と成るだろう。

 

 

 

では和平が決まり、これからはパラダイスが待っている悪魔の皆様はどうしてるのかと言うと。

 

元遠野家豪邸…ことリアス・グレモリーの豪邸。そこには新たな人物がお客様としてやって来ていた。

 

「初めまして。リアス・グレモリー姫とその眷属の皆様。私はミカエル、主に代わり天界を治める熾天使です」

「イッセーくん!!お久しぶり!!」

「久し振りだな、赤龍帝」

 

その来客とは天使の代表であるミカエル。そしてミカエルの側近に成ったイリナとゼノヴィアだった。だが、ゼノヴィアとイリナは前回、日本にやって来た時とは異なる事が起きていたのだ。それは人間だった筈の2人の背中から天使の翼が生えていたのだ。

 

「ミカエル。2人から羽が生えてるわよ?」

「ええ、リアス姫。私達天使は悪魔からの技術提供により、転生天使を造り出す事に成功しました。御存知、主は崩御されている為に天使は増えません。ですが、これにより天使も悪魔と同じやり方で数を増やすことが出来るのです」

 

転生天使。そう、天使も悪魔から技術提供を受けて他種族を天使に転生させる技術を手に入れたのだ。これにより、転生は数少ない数を悪魔と同じく転生という方法で補う事が可能となり、戦力も確保できる。それに優秀な人材を天使に変えることで、末長く共に居ることも出来るのだ。

 

「私達はミカエル様の直属の天使なの!!」

「これからも宜しくな」

「ゼノヴィアとイリナは私の直属の転生…ブレイブ・セイントに成って貰いました。

埋葬機関という暴力装置が抜けましたが、天使と成ったイリナとゼノヴィアの素質は非常に高い。何時かは熾天使の1人に数えられる事でしょう」

 

ゼノヴィアとイリナはミカエルの直属の転生天使というVIP扱いだったのだ。

 

「私達は今、天使でも子作りできる仕組みを開発中です。それが出来れば、赤龍帝…貴方はイリナやゼノヴィアと子作りしても彼女達は堕天しませんよ」

「マジっすか!?ミカエル様!!」

 

天使は子供は出来ることは出来るが、システム上それは出来ない。なにせ、ちょっとでも肉欲が我慢出来なかったら瞬時に堕天する為だ。しかし、ミカエルは子作りやR18な事をしても堕天しない仕組みを開発中であり、それが出来れば天使も子作りを盛んに行うことが出来るそうだ。

イリナとゼノヴィアはぶっちゃけ巨乳だし、そんな2人とエッチする展開を思い浮かべたのか兵藤は鼻血を吹き出した。

 

「そして赤龍帝。本日来ましたのは、我々が保有する特級呪具を貴方に授けに来ました」

 

ミカエルはそう告げて、数多の武具を兵藤に授ける。ドライグの亡骸から作られた残り6つの特級呪具、そして一本の聖剣だった。

 

「ミカエル様…これは?」

「これはアスカロンII。アスカロンを改良した上位互換の聖剣であり、龍種特効を持ちます。赤龍帝…撃墜王はもうエクソシストでは有りません。もし、彼が三大勢力の敵に成るなら、このアスカロンIIで撃墜王を停めてください。

私達は期待してます。貴方が…三大勢力を率い、人類を導く英雄に成ることを。朱い月と対峙し、生き残った貴方にはその資格が有るのです」

 

その剣はアスカロンII。ミカエルが産み出したアスカロンの上位互換であり、龍種特効を持つ聖なる聖剣。

 

 

 

 

 

 

 

そして首脳会談当日。

 

「七夜先生、なんでディアルガ連れてきたの?」

「最強の嘘発見器だからね!」

「ディィィアルガ!!」

 

首脳会談が行われる東京にある帝国ホテル。そこの一室には首脳会談に集まるメンバーが多数集結していた。

 

日本国 野々村総理大臣。護衛 姫島朱雀、童門玄武。

 

悪魔 魔王サーゼクス・ルシファー、魔王セラフォルー・レヴィアタン。護衛 グレイフィア・ルキフグス、リアス・グレモリーとその眷属。

 

堕天使 アザゼル。護衛 当代の白龍皇であるヴァーリ。

 

天使 ミカエル。護衛 転生天使イリナ、転生天使ゼノヴィア。

 

そして重要参考人である遠野悟、アルクェイド・ブリュンスタッド、シエル、七夜緋人、そして連れてこられたディアルガ。

 

「役者は揃ったな。それじゃあ、会談を始めようぜ」

 

役者は揃った。こうして、日本国と三大勢力の首脳会談は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユージくーん!!そっちの配線オッケー?」

「よし、オッケー!!此方は大丈夫だ」

 

だが、部屋の外では何やら黒子のような服装をしたメレム、悠仁が何やら作業を行っていた。いや、この2人だけではない。

 

「翡翠ちゃーん!!お姉ちゃんはOKだよ?」

「はい、姉さん。此方も大丈夫です。秋葉様は?」

「私もOK」

 

琥珀、翡翠、秋葉まで…いや、違う。

 

「パンダさん。此方は大丈夫ですよ、マイクOKです」

「うし、監視カメラもOKだ」

 

流花もパンダも何かをしていた。マイク、カメラ…一体彼等は何をしようとしてるのだろうか。

 

「YouTube生配信開始だ!!」

 

なんという事でしょう。彼等はYouTubeで首脳会談の様子を生配信しようとしていたのだ。

 

勿論…三大勢力の皆様は生配信されている事は知らない。

 




次回……ディアルガの力が発動し、日本政府と三大勢力が隠してた事が生配信で暴露!?

さとるん「ほー、禍の団って堕天使が作ったのか」
アザゼル「やめて!!」

そして悟がアルクェイドを殺してしまった事件の裏が発覚!?日本初、外患誘致罪が確定する!?しかも、数十人!?

リアス「此処は私の豪邸よ!!出ていけって、どういう事よ!!」

そしてリアス様…遠野豪邸を失う!?

ヒロインどうする?なお、アルクェイドは確定

  • アルク一筋
  • 此処はシエルも入れよう
  • D×Dキャラ
  • ハーレムは原作主人公で充分だ
  • 月姫ハーレム!?
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