「我々、悪魔は世界を護らねばならない。それは天界も同じの筈だ」
「ええ、それに我々が争っていれば世界が滅びますし我々も全滅してしまう。主である神様が亡くなった今、三大勢力の団結は必然と言えるでしょう」
「まあ、俺個人としてはどうでも良い。だが、堕天使全体の未来の事を考えれば和平は結ばないとな。なに、後はサインさえ結べば和平は完了だ」
「日本政府としても和平は是非とも賛成ですぞ!!」
上から悪魔、天使、堕天使、そして日本政府の首脳陣のお言葉である。当然ながら朱い月襲撃事件の重要参考人として呼ばれた悟達には未だ発言は許されていない。
それに三大勢力は実に早くスムーズに和平の話を行っていく。まあ、今回は和平を結ぶのと、朱い月襲撃事件に関しての報告と成っており、和平に関しては事前に話を粗方進めてサインをする手前まで進めたのだから問題はないだろう。三大勢力は兎も角して、どうして日本政府も和平に関して賛成なのか?それは三大勢力と日本の関係が有るためだ。日本政府は昔から…一体いつ頃からか不明だが、少なくとも江戸時代が終わってからだ。その頃から悪魔と懇意な関係になり、悪魔に頭をペコペコと提げては様々な恩恵(ぶっちゃけ民間人からしたら損しかない)を受けていた。そんな恩恵が悪魔処か、三大勢力全体から受けられるとしたら賛成しかないだろう。
「まあ、五大宗家は俺達と友好関係を結んでいるから当然だよな」
「私達悪魔も五大宗家ちゃん達とは昔から仲良しだもんね!一緒にこの国を護ってる仲だもんね」
ニヤリとアザゼルとセラフォルーは笑みを浮かべてそう言った。そう、アザゼルの言う通りで五大宗家と堕天使は友好関係を結んでいるのだ。四年前に起きたとある事件を堕天使と五大宗家は共同で立ち向かい、それ以来…仲良しだと言う。
悪魔と五大宗家は最低でも江戸時代から仲良しであり、共に日本を護ってきた。まあ、本当に護ってたのかは分からないが、少なくとも友好関係を結んでいたのは間違いない。
「コカビエルが神秘を公にしやがったが、結果的にはオーライだな。さてと、和平を正式に結ぶ前に俺から話がある。
朱い月襲撃事件の功労者とも言える、リアス・グレモリー眷属は勿論…今後も活躍してもらわないといけないから良く聞けよ。俺達が個人で調べてるが…禍の団と呼ばれるテロ組織が世界を滅ぼそうとしている」
禍の団。聞き覚えのない単語に対し、悟とアルクェイドは勿論のこと堕天使以外の首脳陣やその護衛達は首を傾げたり興味深そうな態度を行う。
(副長…禍の団って思いっきりあれですね)
(うん。あれだね、4年前に居たチンピラ集団だね。僕とシエルで崩壊寸前まで追い込んだのに意外としぶといね)
しかし、なにやら緋人とシエルは知ってるのかヒソヒソと話す。
「禍の団?なんですか、それは。アザゼル、話を」
「ああ、悪魔としても知りたい。アザゼル、貴方が此処でその禍の団の話をすると言う事は…余程の相手なのだな」
だが、天使と悪魔は禍の団と呼ばれるやらの情報は全くない。そこでミカエルとサーゼクスは情報を集める事と、共有することを目的としてアザゼルに問う。
「ああ、良いぜ。だが、これは三大勢力だけじゃ勝てない。禍の団を打ち倒すためなら全神話が和平を結び、共に立ち向かわないといけない位の相手だ」
アザゼルは禍の団の事を直ぐに教えてくれた。禍の団は様々な神話、組織、三大勢力等のはみ出し者で構成されたテロ組織。禍の団の中でも様々な派閥が存在しており、派閥毎に思想が異なり各々の目的で活動しているそうだ。中には神滅具を宿した人間なども居ており、その規模や影響力は計り知れない。
「俺も奴らの事は分からない。なにせ、最近ようやく組織名が分かった位だからな」
しかし、アザゼルでも分からない事はある。禍の団は全貌を掴むのが難しく、世界的に様々なコネクションを持つアザゼルでさえも漸く…名前が分かった位の組織なのだ。
「はい!!ダウト!!嘘つきが此処にいまーす!!シエル、説明宜しく」
「アザゼル、私達の前でそれを言うとか残念ですね。五大宗家の姫島さん、童門さんもグルですね~貴方達…4年前から禍の団を知ってるじゃ有りませんか」
だが、悪戯を思い付いたかのような笑みを浮かべて緋人とシエルがそう言った。そう、この2人は知っているのだ。禍の団の成り立ちがどのような組織なのか、そして禍の団が出来た原因がある意味アザゼルにあり、アザゼル達と五大宗家は4年前から禍の団を知っていることを。
「シエル、七夜先生。知ってるんですか?」
「まっ、4年前にちょっと有りましてね。遠野君とアルクェイドの為にも説明しますよ」
シエルは禍の団の事を知らない悟とアルクェイドの為にも教えてくれた。何でも、禍の団は4年前から少なくとも存在しており、当時から暗躍していたそうだ。そんな禍の団はアザゼルが保護して戦力に加えた神滅具を宿した少年と愉快な仲間達、そして五大宗家が戦ったそうだ。しかし、そんな禍の団はアザゼル達の頑張り空しく…シエルと緋人の僅か2人で壊滅に追い込まれたそうだ。
「なんの事でしょうか?」
だが、シラを切るように朱乃と良く似た爆乳美女がそう言った。彼女は今回、総理大臣の護衛でやって来た姫島朱雀。朱乃にそっくりなのは朱乃の従姉妹である為だ。
「証拠なら有りますよ?その為にディアルガを連れてきたんですから」
ディアルガは時を司るポケモン。時を操る能力を持っており、その気に成れば時間の流れを停めたり、タイムスリップ出来たり、過去の映像を映し出す事も出来るのだ。シンオウ地方の時の神様は伊達ではない。
「悟、ディアルガに指示を出して。ディアルガを捕まえたのは悟だから、悟の言うことしか聞かないでしょ?」
「ディアルガの奴、普通に七夜先生やシエルの言うことも聞いてたぞ?だけど、普通に過去を見せても信じてくれなさそうだな…」
悟は考える。確かにディアルガの力で、禍の団の過去を暴けば良いが、それだけ見せてもアザゼル達は信じないだろう。だが、そこで悟は思い付いた。先ず、アザゼル達の恥ずかしい過去を強制的にディアルガの力で見せれば良いのだ。アザゼル達個人しか知らない過去を見せれば、黒歴史を暴露されたとして流石のアザゼル達もディアルガの力を信用するだろう。
「よし、ディアルガ。適当にアザゼル達の恥ずかしい過去を見せてやれ。そうしたら、お前の力も信用されると思うぞ」
「ディア!!」
悟の指示を受けて、ディアルガは時に関する権能を発動させた。その瞬間、ディアルガの眼から映像が投影され…会議室の真ん中ではホログラム状だが過去の映像が流れ出した。
『ふっふふ、この俺の考えた最強の神器が有れば…』
少年時代だと思われ、未だ天使だった頃のアザゼルが『僕の考えた最強の神器』というノートを大事そうに抱えてはにやけている。
「俺の黒歴史!!」
アザゼルがその映像を見て黒歴史と叫んだ。どうやら、間違いないそうだ。そしてディアルガが瞬きすると、映像は切り替わる。
『グレイフィア!!結婚してくれ!!遺伝子レベルで一目惚れしました!!』
『サーゼクス…貴方…』
サーゼクスがグレイフィアに結婚する時に、プロポーズした場面であった。
「ノォォォオオオ!!」
サーゼクスは顔を真っ赤にして絶叫し、グレイフィアは両手で顔を隠してしまった。
そして再び映像が切り替わる。
『アーシア・アルジェントの神器はシステムに影響を与えますか』
映像にはなにやら悩むミカエル。
『ディオドラ・アスタロトに供物として捧げますか。ディオドラに神の不在をばらされたら、それこそ我々は終わりですからね。あと、彼女も神の不在を知ったから死刑、この子も破門、死刑……はぁ…システムを護るのは大変ですね。
シエルが任務で遠方に飛んでいる間に、ディオドラに連絡を入れてアーシアを破門させますか』
神の遺したシステムとやらを護るために破門させたり、死刑宣告させるミカエルの姿が映っていた。
「ミカエル。死んどく?今なら十七分割で済ませてあげる」
そんな映像のミカエルを見て、緋人は七ツ夜と鞘に書かれた日本刀を取り出した。
「わっ…私が死ねば…」
「いや、お前…人じゃないし。てか、内通者はお前だったか」
「先生。こんなゴミクズ殺しても何も無いですよ。まあ、これでディアルガの力も分かった事ですし…VTRスタート」
悟がディアルガに指示を出し、肝心の禍の団に関するVTRが始まった。
映像によれば禍の団はアザゼルの配下であるサタナエルが作った組織であり、4年前からしぶとく暗躍を続けてきた国際テロ組織であった。そして、その禍の団を五大宗家も知っており、映像を見たアザゼルと朱雀はみるみる内に冷や汗をかいていく。
「まあ、それがどうした?それより和平だろ」
「うわ、コイツ!!開き直ったよ!!」
だが、アザゼル。速攻で開き直る。
「まあ、これで堕天使総督の嘘は分かったので……ディアルガ?一体、どうし?」
だが、ディアルガは能力の発動を止めない。ディアルガが次に映し出したのは……総理と悟の実父である童門当主、そしてサーゼクスとセラフォルーが話している所であった。
『いやー、魔王様。話が違いますよ……遠野悟がこのままじゃ借金を返してしまいますよ!!』
『このままでは計画がな。遠野悟および遠野秋葉を処刑し、悪魔の駒で蘇生させてリアスとソーナの眷属に加える計画がな……』
『あっ!!そうだ!!真祖の姫君が今、日本に来てるでしょ?誘き寄せて…遠野悟の手で殺してしまえば良いじゃない!!遠野悟が真祖を殺せば、真祖は弱体化するでしょ?弱体化した真祖を悪魔の駒で悪魔に変えれば良いんじゃない!!』
『でしたら、この山を犠牲にしましょう!!遠野悟の借金を更に増やせますよ!!』
『では真祖と遠野悟を誘き寄せる魔物は此方で用意しよう』
その話し合いが行われた翌日。
『でかすぎだろ!!てか、首を同時に全て跳ねないとしなないとかあるか!!』
悟は日本政府からの指令を受けて、巨大で首が9つある怪物…八岐大蛇の分霊と戦っていた。
『遠野さん。付近の住民の避難はすみました(真祖が入ったぞ!!悪魔の為にも殺せ!!)』
だが、その八岐大蛇は全ての首を同時に破壊しないとしなない。だからこそ、悟は使うしかなかった。
『虚式 ムラサキ!!』
悟は両手を前にだし、ありったけの呪力を使う。収束反応と発散反応をぶつけ…強引にブラックホールを造り出し、それを砲撃として解き放つ。
放たれたブラックホールキャノンは真っ直ぐに八岐大蛇に亜光速で直進し、その肉体を粉々に砕いた。だが、今の悟では力をギリギリまで制限できず、その余波で山さえも消し飛ばしてしまった。
『真祖の死亡を双眼鏡で確認!!』
『よし!!序でに遠野悟に見せてやれ、アイツ…ショックを受けるぞ』
悟が山を吹き飛ばした事を影で嗤う者達。そんな事も知らず、悟は八岐大蛇が立っていた所に空間操作を用いて飛んで向かう。いざ、そこに飛んで地面に降りてみると……頭部以外が粉々に砕けているアルクェイドの遺体が有ったのだ。
『「あ……」』
フラッシュバックする当時の光景。吐き気と後悔。
『「ごめん…」』
巻き込んでしまった。
『「ごめん……」』
映像の悟は残ったアルクェイドの頭部を抱いて、懺悔を吐き出すように嘆いた。
『魔王ファルビウム様!!どうです!!』
『見事だね、総理。じゃあ、君の希望通り…君の政敵は全員殺しておくよ』
最後に総理とファルビウムの言葉が流れ、映像は終わった。
「ごめん…ごめんな…アルクェイド。俺は君を殺してしまった…壊してしまった」
そして現実の悟は泣きながらアルクェイドに謝る。だが、アルクェイドは優しく悟を抱き寄せ、悟の顔を胸に埋めてポンポンと軽く背中を叩く。
「良いよ。あの時、悟が私を壊してくれたお陰で私は人間に成れたんだもん。おあいこだよ」
と…この2人は良い感じだが…
「絶対未だ余罪がありますね。ディアルガ、この総理の汚職を全て白日の元にさらしなさい!!」
シエルが指示を出し、ディアルガは総理の汚職を次々と晒していく。魔王と共謀し、法律の改正…それも悪魔に有利に成るように。殺人の秘匿、政敵の暗殺依頼、調べればキリがない。
「やめろぉぉぉお!!」
叫ぶが時既に遅し。
「あっそうそう。これ、YouTubeで生放送してっから」
アルクェイドに抱かれながら、キリッと涙の後が残っててもそう言った悟。つまり、魔王や堕天使、ミカエル、そして総理のヤヴェー真実が明らかに成ってしまったのだ。
「「「貴様!!」」」
結果。
三大勢力は和平を結べたが、日本政府は和平を結べなかった。
日本政府の内閣は内閣総辞職からの、外患誘致で総辞職兼総死刑。なお、外患誘致で処刑された政治家は数十人に成る模様。
あと、リアス・グレモリー御一行は遠野豪邸を手放した。
だが…
「じょうじ…じょうじ」
「ゴブブ…」
「ヴァーリが内通者のお陰で助かりましたね。それと魔獣創造がこんなに便利だとは」
五大宗家。首脳会談の裏で禍の団の襲撃を受けて、壊滅状態。朱雀が抜けていた姫島は大損害を受け、他の家々も同じ様に壊滅的被害を受けたそうだ。
そして歴代最強と称される白龍皇であるヴァーリが禍の団と繋がっており、三大勢力を離脱。離脱後、埋葬機関の居ないヴァチカンに襲撃し…保管されていたアルビオンの亡骸で造られた特級呪具を全て強奪したそうだ。
次回…新章スタート!?
「じょうじ…」
悠仁「テラフォーマー!?」
魔獣創造は大変危険な神器である。
「ゴブブ」
悠仁「うお!?ゴブスレのゴブリン!!」
秋葉「なんで虎杖君はそんなに詳しいのよ」
???「ふふふ、我々は英雄派。以後、宜しく」
そして……並行世界から帝王が降臨!?
悠仁「3人目の赤龍帝!?てか、muscle!? 」
ヒロインどうする?なお、アルクェイドは確定
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アルク一筋
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此処はシエルも入れよう
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D×Dキャラ
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ハーレムは原作主人公で充分だ
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月姫ハーレム!?