禍の団。4年前、アザゼルの配下であったサタナエルが造り出した組織。組織を造り出したサタナエルという魔王サタンと同一視される堕天使はパイルバンカーの一撃で消滅したが、その組織は首魁を変えて現在も暗躍している。いや、首魁が複数居ると言えば良いだろう。なにせ、禍の団には複数の派閥が存在しており、その派閥毎に目的が異なるのだから。
此の世の何処か。世界の何処に有るか分からない禍の団の本部。そこの会議室で禍の団の数ある派閥の一部の首魁が集まり、会議を行っていた。
「今回集まった派閥は僅か2つだけですか」
「3つて言ってほしいね。人数は少ないが、俺は1つの派閥を束ねる長だからな」
「貴方は派閥と言うよりもチームと言うべきですがね、ヴァーリ・ルシファー」
眼鏡をかけた褐色肌の美女がヴァーリと話している。そしてその美女はヴァーリの事をルシファーと呼んだ。そう、ヴァーリはルシファー…それも悪魔の国を作った堕天使である初代ルシファーの曾孫なのである。早い話、彼は神器を宿している為に人の血が混ざっているが最強の悪魔の血を受け継ぐ最強クラスのスペックを誇るのだ。
人間の力である神器、それも神滅具である白龍皇アルビオンの魂が封印された白龍皇の光翼を宿し、最強の悪魔の力も誇る存在。あのアザゼルが歴代最強の白龍皇と呼ぶだけは有るだろう。
「それはそうとカテレア・レヴィアタン。礼は言ってほしいね。俺が情報を流さなかったらお前達は首脳会談の時に宣戦布告と共に会談場所を攻撃しただろ?そうなっていれば、お前達は全員…撃墜王に殺されてるさ」
カテレア・レヴィアタン。ヴァーリと話してる褐色肌の美女の名前だ。カテレアは初代レヴィアタンの孫であったが、現在の悪魔の政治を牛耳ってる大王ゼクラム・バアルのクーデターにより父を失い…更にレヴィアタンの称号さえもセラフォルーに奪われた哀れな皇女と言えるだろう。カテレアは同じく悪魔政権を追われた初代魔王の末裔達やその縁者と共に禍の団に入り、魔王派と呼ばれる派閥を率いているのだ。
だが…そんなカテレアとその仲間達は先日、ヴァーリに間接的に命を救われる。本来ならカテレア達は首脳会談を襲撃し、日本の総理(元)と三大勢力の首脳陣を暗殺する手筈だった。だが、ヴァーリが出席者の情報を横流ししてくれた事で襲撃を取り止め、五大宗家の本陣を他の派閥と共に襲撃して壊滅させる方法に切り替えたのだ。理由は単純、会談の場に埋葬機関最強の男が出席するためだ。カテレア達は強いが、七夜緋人には勝てない…それはヴァーリも同じだ。だから首脳会談を襲撃する事を取り止めて結果オーライと言えるだろう。日本を護る五大宗家は壊滅状態だし、問題はない。
「ええ、それはそうですね。それはそうと、曹操。あのゴキブリを擬人化させたような原始人と緑色の怪物はなんですか?魔獣創造で造り出した割には消滅せず、繁殖し続けてますよ」
カテレアはヴァーリとは別の人物に話し掛けた。その人物は20代前半の男であり、何故か…金色の鎧を纏っており…素顔はアジア系の顔立ちをしている。
彼の名前は曹操。本名ではない、自称だ。彼の御先祖に三國志の曹操が居たために、そう名乗っているに過ぎないのだ。だが、彼も普通の人間ではない。曹操は最強の神滅具 黄昏の聖槍を宿しているのだ。彼が率いる派閥は英雄派。英雄の生まれ変わりや末裔、更には神器を宿した人間だけで構成された派閥である。
「なに…魔獣創造でレオナルドに造って貰ってね。それを宝物庫に有った聖杯で受肉させた。あの原始人らしき存在はテラフォーマー、漫画テラフォーマーズに出てくる人形に進化した火星のゴキブリさ。あの緑色の怪物はゴブリン、ゴブリンスレイヤーというライトノベルに出てくるゴブリンでね……種族問わず女人を孕ませて繁殖する。どちらも繁殖力に優れており、直ぐに増える。戦力は欲しいだろ?それは何処の派閥も同じ筈だ」
ゴキブリのような原始人らしき存在。緑色の怪物。この両者は物凄く日に日に増えており、三大勢力を始め様々な神話に喧嘩を売った禍の団にとって大事な使い捨ての戦力だ。だが、このどちらもカテレアは知らない。まあ、無理もない…この両者はどちらもサブカルチャーの存在であり、曹操が配下の神器で産み出した存在なのだ。
その配下はレオナルド。イメージすればどんな魔獣でも自在に造り出す事が出来る、メレムの術式の上位互換と言える能力を持つ神滅具 魔獣創造を宿した幼子だ。それを使えばサブカルチャーの存在も現実の物に出来るのであるし、絶対に創造主を裏切ることはない。正に、メレムの術式の完全な上位互換だ…なにせ、自分でイメージするだけであり、メレムは他人の願望を形にするので此方の方が遥かに使いやすい。
このゴキブリ原始人はテラフォーマー。漫画テラフォーマーズに出てくる、火星で進化を果たしたヤバい人間ゴキブリである。どれほどヤバいかと言うと、新幹線と同じ速度で走り抜け、翼で空を飛び、痛覚がなく銃じゃ停まらないし、人間なんてチョップで切断出来る程の筋力を持っている。更にヤバいのは……このテラフォーマーはモザイクオーガンと呼ばれる免疫寛容臓器を持っており…このモザイクオーガンのお陰か外科手術で他の生物の特性さえも取り込めるのだ。例えばゴキブリの特性を持ちながらシャコのパンチ力を持ってたり、コウモリの超音波索敵行えたりなんでもありだ。
緑色の怪物はゴブリン。まあ、サブカルチャーは勿論、様々な伝承でもポピュラーな怪物だ。だが、曹操は先日、渋谷の本屋で見たゴブリンスレイヤーと言う人気ライトノベルのゴブリンを参考にレオナルドに造らせた。
ゴブリンスレイヤーのゴブリンは様々な亜種…上位種類が存在しているが、共通点がある。ゴブリンは種族問わず、女人を犯して孕ませて繁殖するのだ。しかも胎児の段階から成長が物凄く早く、敵勢力から数人の女人を拉致してゴブリンに犯したら速やかに増えていく。なお、母体の特徴は一切受け継がれず…産まれるのは全てゴブリンだとか。
「ゴブリンもテラフォーマーも直ぐに増えてくれた。ゴブリンとテラフォーマーの軍勢を差し向けたら、コイツらだけで小国は直ぐに落とせるよ」
事実だ。既にゴブリンとテラフォーマーだけでそれが可能な数を既に曹操は揃えている。
「そうか…だが、曹操。俺から質問だが。君、人間を辞めたのか?人間の気配を感じないんだが」
ヴァーリが眼を細め、曹操を見てそう言った。そう、ヴァーリは感じ取っていたのだ。既に曹操の気配が人間ではなく、全く別の物と成っていることを。
「ああ。前にテラフォーマー達に冬木の大聖杯を盗ませてね。その大聖杯を用いて、ちょっと儀式を行った。まあ、俺以外にヘラクレスやジークフリート、アーサーがそうなんだがな」
曹操はニヤリと笑みを浮かべ、更に続ける。
「なに…テラフォーマーの臓器であるモザイクオーガンを俺達に移植してな。それでとある不可能を可能にした」
「ゴキブリの臓器を移植!?」
「それはデミ・サーヴァントだ。人間の霊基と肉体にサーヴァントの霊基を結合させる。勿論、本来なら不可能で即死だ。だが、俺達はモザイクオーガンの力でそれをやり遂げた。まあ、俺はベース元が英雄王ギルガメッシュだと言うこともあり、聖槍と霊基を分割して結合してるがな」
デミ・サーヴァント。それは生身の人間に…座に登録された歴史の英雄達を使い魔という形で、クラスに当て嵌めて召喚した存在を合体させた存在。だが、それは原理状は不可能であり、過去…時計塔も行っていたが成功した事例は存在しない。だが、曹操達はテラフォーマーの臓器であるモザイクオーガンを移植する事で拒絶反応を防ぎつつ、霊基と肉体にサーヴァントの情報を埋め込んだのだ。その結果、大成功。曹操は最強と言える英雄王ギルガメッシュの霊基を、ジークフリートという部下は英霊ジークフリードの霊基を、ヘラクレスという部下は大英雄ヘラクレスの霊基を、騎士王アーサーの末裔であるアーサーは騎士王アーサーの霊基を取り込んでデミ・サーヴァントに成ったのだ。
「モザイクオーガンは他にも使いようが有ってね。適応確率は低いが、他の動物の力も取り込める。カテレアもどうだい?」
「……えんりょうするわ。私、ゴキブリ苦手ですもん」
「まて、曹操。アザゼルが言っていたが、赤龍帝の籠手や俺の白龍皇の光翼等のドラゴンを宿した神器は肉体に影響を与える。まさか…」
今さらだが、赤龍帝の籠手等の神器は肉体に影響を及ぼす。宿り主が裏技や死んで神器が受け継がれても、その肉体には神器が残っているのだ。
「ふふふ。テラフォーマー達に赤龍帝と白龍皇の力を与える実験なら既に始めてるさ。遺伝子さえ手に入れたら、後は簡単だからね」
この世界の禍の団。原作世界と比べて、1000倍ほど強くなってる模様。
レオナルドくん、エンマ百分の一ほどの強さを得る(三大勢力滅ぼせます)まあ、ゴキブリ作れたらモンハンのモンスターも作れるからね。
これ…muscleと沖田さん、モルガンママが助けに来ても厳しくない?いや、マジで
英雄派の皆さん、日本から敗走するけどどうする?因みに英雄王とモルガン様の怒りを買った曹操とアーサーは決まってます
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